2022.03.30
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.126は、2017年に自身がボーカルを務めたバンドplentyを解散し、シンガーソングライターとして活動する江沼郁弥を取り上げる。
3月30日にリリースされた『極楽-EP-』は、これまでの作風からは一線を画し、自身の「暮らし」をテーマにしたコンセプチュアルな1枚。80年代のヴィンテージなドラムマシンTR-808による独特のリズムをベースにラバーズ・ロック、ダブを吸収したナイトクラブ・ミュージックへと接近し、江沼の持ち味である美しいメロディと記名性の強い歌声を聴かせる。
シンセサイザーのレイヤーの入れ方、ボーカルの置き場所、全体のムードの作り方という点で今回とても参考にしました。
ミックスで煮詰まった時にリーペリーを聴いて、何にどうエフェクトをかけてもカッコよければなんでもいい!っていう気概を学びました。勇気づけられたというか。
僕の目に映る俗世は総じてくだらない。
だからこそ今ある暮らしを丹念に紡いでいくしかないという想いが詰まってます。
DJイベントの開催。
どちらも現実を忘れさせてくれて、暇を潰してくれたり、知識を与えてくれたり、心を豊かにしてくれるので大切にしたい時間です。
お気に入りの本
『草枕』夏目漱石
1ページ目から人間の心理です。未読の方はぜひ。
最近観た映画
『刑事物語』
最近、Amazon Prime Videoにアップされて見直しました。やっぱり最高。僕がもし中華料理屋をやるとしたら、店の名前は「蟷螂拳」にしようと思う。
元々好きだったのですが、今回の『極楽-EP-』を作るうえで、いい意味で「しみったれたムード」を大切にしたくて。ブーム再来といいますか。僕の原風景であり、日本の原風景であり。そういう「しみったれたムード」のものってどんどん街から、日本から消えていってるけど、本当になくしてはいけないものだなと思います。
無宗教だといいながら、御守りを買い、お詣りをする日本人。
オーガニックだ、最新のスイーツだなんだといいながらも、結局のところ、壁に描かれた富士山を眺めながら湯に浸かり、キンキンのビールと化学調味料MAXのしみったれたラーメンなんじゃなかろうか。少なくとも僕にはしみったれが必要不可欠だ。
江沼郁弥『極楽-EP』
2021年3月30日(水)
試聴はこちら
2022年4月17日(日)東京都 表参道 WALL&WALL
2022年5月08日(日)滋賀県 大津市伝統芸能会館 能楽堂
https://eplus.jp/enumafumiya/
江沼郁弥
1988年9月24日生まれ。
2004年12月にplentyを結成し、ボーカルギターを担当。
2017年9月に日比谷音楽堂でラストライブ「拝啓。皆さま」を行い、解散。
2018年9月に恵比寿LIQUIDROOMのワンマンライブにてソロ活動を開始し、限定盤EP『Protot ype EP』、1stアルバム『#1』をリリース。
2019年1月にソロ初の東名阪ツアーを開催。同年3ヶ月連続で配信シングルを発表後、Zepp NambaとZepp Tokyoでワンマンライブを行い、2ndアルバム『それは流線型』をリリース。
2021年9月に配信シングル『景-kei-』をリリース。
その他「N.HOOLYWOOD SPRING 2021 Collection」をはじめ、ブランドやアーティストへの楽曲提供、アレンジ、CM曲の制作など、活動は多岐に渡る。
@enumafumiya
@enumafumiya_official
Official YouTube Channel
Vol.126は、2017年に自身がボーカルを務めたバンドplentyを解散し、シンガーソングライターとして活動する江沼郁弥を取り上げる。
3月30日にリリースされた『極楽-EP-』は、これまでの作風からは一線を画し、自身の「暮らし」をテーマにしたコンセプチュアルな1枚。80年代のヴィンテージなドラムマシンTR-808による独特のリズムをベースにラバーズ・ロック、ダブを吸収したナイトクラブ・ミュージックへと接近し、江沼の持ち味である美しいメロディと記名性の強い歌声を聴かせる。
活動を始めたきっかけ
きっかけといいますか......以前バンドを組んでまして、それが解散してソロ活動を始め、今に至ります。がんばります。影響を受けたアーティスト
今回の『極楽-EP-』のベース部分で参考にしました。マシンビートが複雑に混ざり合って、有機的に蠢きだすところとか、徐々に歪んで景色が変わっていくところとか。この曲のリミキサーにインスタでDMしたら、返事が返ってきたのもいい思い出です。シンセサイザーのレイヤーの入れ方、ボーカルの置き場所、全体のムードの作り方という点で今回とても参考にしました。
ミックスで煮詰まった時にリーペリーを聴いて、何にどうエフェクトをかけてもカッコよければなんでもいい!っていう気概を学びました。勇気づけられたというか。
注目してほしい、自分の関わった作品
『極楽-EP-』は、パンデミックによって、当たり前を失った今だからこそ「暮らし」をテーマに作品を作りたくなりました。僕の目に映る俗世は総じてくだらない。
だからこそ今ある暮らしを丹念に紡いでいくしかないという想いが詰まってます。
今後挑戦してみたいこと
銭湯でライブ。DJイベントの開催。
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
本と映画。どちらも現実を忘れさせてくれて、暇を潰してくれたり、知識を与えてくれたり、心を豊かにしてくれるので大切にしたい時間です。
お気に入りの本
『草枕』夏目漱石
1ページ目から人間の心理です。未読の方はぜひ。
最近観た映画
『刑事物語』
最近、Amazon Prime Videoにアップされて見直しました。やっぱり最高。僕がもし中華料理屋をやるとしたら、店の名前は「蟷螂拳」にしようと思う。
今注目しているカルチャー
銭湯・サウナ・街中華・商店街。元々好きだったのですが、今回の『極楽-EP-』を作るうえで、いい意味で「しみったれたムード」を大切にしたくて。ブーム再来といいますか。僕の原風景であり、日本の原風景であり。そういう「しみったれたムード」のものってどんどん街から、日本から消えていってるけど、本当になくしてはいけないものだなと思います。
無宗教だといいながら、御守りを買い、お詣りをする日本人。
オーガニックだ、最新のスイーツだなんだといいながらも、結局のところ、壁に描かれた富士山を眺めながら湯に浸かり、キンキンのビールと化学調味料MAXのしみったれたラーメンなんじゃなかろうか。少なくとも僕にはしみったれが必要不可欠だ。
RELEASE INFORMATION
江沼郁弥『極楽-EP』
2021年3月30日(水)
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
江沼郁弥ワンマンライブ「極楽湯ツアー」
2022年4月17日(日)東京都 表参道 WALL&WALL
2022年5月08日(日)滋賀県 大津市伝統芸能会館 能楽堂
https://eplus.jp/enumafumiya/
PROFILE
江沼郁弥
1988年9月24日生まれ。
2004年12月にplentyを結成し、ボーカルギターを担当。
2017年9月に日比谷音楽堂でラストライブ「拝啓。皆さま」を行い、解散。
2018年9月に恵比寿LIQUIDROOMのワンマンライブにてソロ活動を開始し、限定盤EP『Protot ype EP』、1stアルバム『#1』をリリース。
2019年1月にソロ初の東名阪ツアーを開催。同年3ヶ月連続で配信シングルを発表後、Zepp NambaとZepp Tokyoでワンマンライブを行い、2ndアルバム『それは流線型』をリリース。
2021年9月に配信シングル『景-kei-』をリリース。
その他「N.HOOLYWOOD SPRING 2021 Collection」をはじめ、ブランドやアーティストへの楽曲提供、アレンジ、CM曲の制作など、活動は多岐に渡る。
LINK
オフィシャルサイト@enumafumiya
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