SENSA

2022.03.07

純度の高い音楽で世の中の「あわい(間)」を見つめる「KUDANZ」-Highlighter Vol.123-

純度の高い音楽で世の中の「あわい(間)」を見つめる「KUDANZ」-Highlighter Vol.123-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.123は、岩手県出身のササキゲン(Vo/Gt)によるソロプロジェクトKUDANZを取り上げる。3月5日にリリースされた『あわい』は、前作『血の轍』から5年ぶりのフルアルバム。菅原達哉(EG)、伊藤克広、斎藤駿介(kokyu)、次松大助(the miceteeth)、井上英司を迎えた6人の演奏体制になり、セッションに3年の歳月をかけたという今作はあらゆるジャンルを内包する。全9曲のうち5曲を⼀発録りで収録。過去と未来、人と人、文明と星、そのあわい(間)にある物語を紡いでいく。


kudanz_awai_promotion_jv_01.jpg
活動を始めたきっかけ
音楽活動は、中学校の時に父親のギターを触り始めことがきっかけだと思います。

影響を受けたアーティスト
幼少期に聴かされていたのはボブ・ディラン、ニール・ヤング、ザ・バンドJ.J. Caleライ・クーダートム・ウェイツ西岡恭蔵高田渡はっぴいえんど細野晴臣友部正人など。物心ついてから青年期によく聴いたのはスピッツTHE YELLOW MONKEYたまレッチリレディオヘッドボブ・マーリーThe Black Croweshideなど、その頃流行っていたロックを中心に聴き漁っていました。
97年の豪雨のフジロックの映像を、その後たしかスカパーに合併吸収されたディレクTVで観たのが衝撃的だったのを覚えています。海外バンドヤバいぞ、みたいな感じでした。

音楽をやるようになってから最近は、Huun-huur-TuやBobby Mcferrin、Betty Carter、Bahamasなど挙げたらキリがないのですが、ゆったりとしたものだったり、音数が少ないぶん、アレンジが秀逸なもの、没入感のある音楽の方が好んで聴くことが多いです。






音楽は運転中に聴くことが多いのですが、眠い時は危険なので、アップテンポなものも聴くことがあります。

注目してほしい、自分の関わった作品
今回作った『あわい』というアルバムは、9曲中5曲が歌も含めて一発録り(同時録音)をしています。
今世の中的にはそれぞれの楽器を別々に録って、歌も最後に入れてみたいなスタイルが当たり前になりつつあるとは思うのですが、僕含めバンドメンバーも古き良き音楽家たちのスタイルに倣って、ライブをするのと同じように、同じ時間軸の中で同じ空間を鳴らし、その瞬間を切り取ったものを直したりせずに、極力そのまま聴く人たちに渡せたらと思いました。
今のこの状況下で、集まって演奏できるだけでもう奇跡みたいなものだと思うので、生の感じを届けられたらと思っています。とても良い仕上がりになりました。



今後挑戦してみたいこと
前作から5年の月日が経ち、もちろん歳もとりましたし、コロナの現状もあるのですが、ずっとソロでのライブ活動が多かったので、今後はできる限り6人集まって、合奏形態でのライブを各地の皆さんにお見せできたら良いなと思っています。
いろんな人達と対バンとかをしてみたいですね。最近はあまりしていないので。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
幼少期から両親に山や川に連れてってもらっていたので、東京から東北に戻ってきたタイミングで免許を取ったこともあり、渓流での毛鉤釣り(テンカラ)や、山菜採り、きのこ採りはかなり好きです。携帯の電波も入らないような山奥の河原にテントを張って、イワナや山の幸で料理をして、小さなスピーカーで好きな音楽を聴いて、酒を飲みながら星を見るのが、何にも代え難い大事な時間になっています。
それと、ライブで訪れる各地のサウナに行くのも楽しみの一つで、それが講じて、今宮城県の山奥の古民家を手に入れたので、そこにいずれはサウナを作ったり、スタジオを作ったりできたらと思っています。休日はバンドのメンバーと一緒に木を切ったり、焚き火であったまったり、ゆっくりと進めています。
その模様はinstagramのアカウント@okujougisya2021で時々投稿しています。



今注目しているカルチャー
上にも書きましたが、基本は音楽と山とサウナな暮らしなのですが、個人的にずっと追いかけているのは格闘技で、その中でも総合格闘技(MMA)がとても好きで、わりとマニアの域に達していると思います。
特定のこの選手が好き、というよりは、日本のMMAの全体を満遍なく見ている感じです。古くは猪木対モハメド・アリから始まる大きな歴史の物語を見ているようで、多分ですけど、『三国志』好きな人とかはこういう感覚なのかなと思っています。
レスリング、柔術、柔道、ボクシング、キックボクシング、空手、日本拳法、ムエタイ、コマンドサンボ、他にもありとあらゆる競技のメダリストや世界王者達が集まって戦うって、単純にすごいことだと思います。音楽と似ているなと思います。

RELEASE INFORMATION

kudanz_jk_1200.jpg
KUDANZ『あわい』
2022年3月5日(土)
試聴はこちら

LIVE INFOMATION

KUDANZ 14th Anniversary one man live 4days SPECIAL「間」
全自由 4,000円 ※1ドリンク代別

2022年5月14日(土)
仙台FLYING SON
OPEN 17:30/START 18:00

2022年5月15日(日)
仙台FLYING SON
OPEN 16:30/START 17:00

2022年6月4日(土)
下北沢440
OPEN 18:00/START 18:30

2022年6月5日(日)
下北沢440
OPEN 16:00/START 16:30

オフィシャル先行受付期間:2022年3月5日(土)21:00〜3月21日(月・祝)23:59
受付URL:https://l-tike.com/st1/kudanzhp

PROFILE

kudanz_a_1500.jpgKUDANZ
岩手県出身のササキゲン(Vo/Gt)によるソロプロジェクト。
フォークミュージックをベースに置き、エレキギター、ガットギターでの弾き語りやバンド編成など、多様な形態で活動中。
2022年2月、共同製作者に菅原達哉(EG)、伊藤克広、斎藤駿介(kokyu)、次松大助(the miceteeth)、井上英司を迎え、セッションに3年の歳月をかけたフルアルバム『あわい』をリリース。

LINK
オフィシャルサイト
@kudanz_info
@kudanz
Official YouTube Channel

気になるタグをCHECK!