SENSA

2021.12.27

ジャンルに囚われないチャンポンミュージックで音遊び「YABI×YABI」-Highlighter Vol.109-

ジャンルに囚われないチャンポンミュージックで音遊び「YABI×YABI」-Highlighter Vol.109-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.109は、既存のJ-POPの概念に囚われない様々なジャンルが混ざった音の実験を「チャンポンミュージック」と銘打ち、今年9月に本格始動した2ピースバンドYABI×YABIを取り上げる。
現在3ヵ月連続リリース中のYABI×YABI。12月22日に配信リリースしたチャンポンミュージック第3弾「トマトマシュマロメロン」は、第1弾「パリロンドン」、第2弾「TongChing Kahn」とは一味違う、脱力感がありながらパンチ力のあるセッションサウンドを聴かせる。思わず口ずさみたくなる呪文のような歌詞にも注目してほしい。


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活動を始めたきっかけ
Jugong(Gt/Vo):ひとりでギターを弾いていたら、ある日ベースを弾いて笛を吹いているNagongを見つけて、一緒にセッションしようと声をかけたところから始まりました。

Nagong(Ba/Vo):バンドをやりたいと思ったときに、Jugongが声をかけてきたことです。

影響を受けたアーティスト
Jugong:基本的に広く浅く聴くといった感じなのですが、昔からファンキーな音楽は好きです。ジェームス・ブラウン山崎まさよし在日ファンクkroiなどは特に好きでよく聴きます。
三味線やバンジョーも弾くので民謡やブルーグラスも聴いたり、とにかく好みがバラバラです(笑)。

Nagong:70年代のブリティッシュロック、主にYESXTCLed ZeppelinThe Policeです。
当時のブリティッシュロックはキャッチーさがありつつ、どこか一筋縄ではいかないような独自性があります。たとえば、The Policeの 「Reggatta De Blanc」 は白人のレゲエという意味の曲です。パンクとレゲエを融合させた新たなジャンルを確立した彼らの「これが自分たちのレゲエ」という主張がよく伝わる楽曲だと思います。また、Led Zeppelinの「The Crunge」はディスコが流行り始めたときに、あえて変拍子で踊りにくい曲を発表したいという思いから作られたそうで、非常に尖っていて面白い楽曲です。



分解して、組み合わせて、新しいものを作る、実験することで生まれた多種多様で自由なロックがあふれていた70年代イギリスの音楽に影響を受けて、楽曲を制作する際は、実験や遊びに重きを置いています。
また、ベースに関してはYESのクリス・スクワイアとXTCのコリン・モールディングに影響を受けました。クリス・スクワイアのベースは雷のようなエッジの効いた音ですが、コリン・モールディングのベースはトーンが抑えられつつも、楽曲を表情豊かにする瑞々しい音です。両者の音色だけ聴くと共通項がないように思えるのですが、歌を邪魔しないメロディアスなフレーズ、グリッサンド(※ひとつの音から他の音へと滑らかに演奏すること)の入れ方など独特な感性とタイム感を持ったベーシストたちだと感じています。また、ふたりとも歌いながら楽器を弾き、自ら作詞・作曲・編曲をこなすということもあるからこそ、楽曲を「点」ではなく「面」として立体的にとらえていて、斬新なベースラインを生み出しているのではないかと思います。そんな彼らに倣って、ベースを弾き、歌を歌い、作詞作曲編曲をしています。


注目してほしい、自分の関わった作品
Jugong:12月22日リリースのYABI×YABIの新曲「トマトマシュマロメロン」はドラム、ギター、ベースによるゆるめでありつつもバキッとしたセッションと、呪文のような歌が聴きどころかなと思います。もとからあった曲だったのですが、リアレンジということでいろいろと試行錯誤した結果シンプルイズベストになりました。アコースティックギターを使用したのですが、エレキギターだったり違うアレンジも存在するので、いつかそちらもライブ等で披露できたら良いなと思います。

Nagong :「トマトマシュマロメロン」は19歳のときに作った曲をリアレンジしました。サポートドラマーに五味俊也さん(キヲク座)をお迎えしてスタジオセッションしながらアレンジを詰めてレコーディングに臨みました。YABI×YABIのデビュー曲「パリロンドン」、2ndシングル曲「Tong Ching Kahn」とは打って変わって、生でミニマルなセッション感をテーマに実験しました。いまの等身大のYABI×YABIらしさが反映されていると思います。



今後挑戦してみたいこと
Jugong:YABI×YABIはジャンルに囚われない音遊びバンドなので、ロックだったりレゲエだったりいろんなジャンルの曲や、面白い音を使った音楽を挑戦していきたいです。再始動してからはまだライブをしていないのでやっていけたらなと思います。

Nagong :ビッグバンドにも挑戦してみたいです。
YABI×YABIは2ピースバンドですが、ホーンやシンセ、弦楽器などが入ったバンドもやってみたいです。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
Jugong:小学生の頃からダンスをずっとやっていました。ダンサーになろうと日々踊っていたら腰の骨が折れて(笑)挫折したのですが、いまだに趣味で続けてます。ファンクが好きなのも、私が昔よくレッスンなどでファンクミュージックで踊っていたのもあるんだと思います。

Nagong:小学生の頃に『ガンダム』や『BLEACH』にハマったことがきっかけです。
その頃から今に至るまでいろいろなアニメを見漁っています。
アニメの魅力のひとつは、キャラクターが魅力的という点です。基本的にアニメの登場人物は見目麗しい人が多いので、目の保養になりますし、服装や髪型などもおしゃれなことが多く、視覚的に非常に楽しいので素敵だなと思います。
ふたつ目は、アニメは私にとってのファンタジーという点です。日常系か非日常系か、ストーリーがシンプルなものから複雑なものまでありますが、いずれにしても、自分の人生にはない世界が展開されていると感じるので新鮮かつ神聖です(笑)。

今注目しているカルチャー
Jugong:今に限らずなのですがお笑いが本当にアツいなと思います。賞レースで自分のスタイルを貫いて自由にやっている方が評価されているの見ると感動します。人を笑わせるために数分間のネタを磨くに磨いて突き詰めていく芸人さん達は本当にかっこいいです......。まだM-1熱が冷めておらずオタクが出ちゃうので割愛しますが、私は天竺鼠さんの漫才とコントが大好きです。

Nagong:伝統工芸です。祖母が呉服屋勤務だったこともあり、幼い頃から古き良きものに興味があります。
特に最近は、たまたま陶芸家の知人や、左官を学ぶ人が周りにいるので、その方々のお話を伺いつつ、伝統工芸や匠の技に対してアンテナを張っています。写真は先日、「TOKYO DENTO KOGEI PARK~世界に誇る東京の伝統工芸品を楽しむ5日間~」に足を運んだ際に展示されていたものです。三味線や琴などの楽器もまた伝統工芸品なので、音楽もその恩恵を受けていることをひしひしと感じました

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RELEASE INFORMATION

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YABI×YABI『トマトマシュマロメロン』
2021年12月22日(水)
試聴はこちら

PROFILE

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YABI×YABI
Jugong(Gt/Vo)とNagong(Ba/Vo)による2ピースバンド。既存のJ-POPの概念に囚われない、様々なジャンルが混ざった音の実験、YABI×YABIオリジナルジャンル
「チャンポンミュージック」をテーマに2021年09月に本格始動。

LINK
オフィシャルサイト
@YABI_YABI_
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