SENSA

2021.11.17

逆境の中で拡張するサイケデリックバンド「Daisy Jaine」-Highlighter Vol.102-

逆境の中で拡張するサイケデリックバンド「Daisy Jaine」-Highlighter Vol.102-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.102は、2017年に兵庫県で結成されたサイケデリックバンドDaisy JaineのRio(Vo/Gt)を取り上げる。11月17日にリリースされた2nd EP『Banksia』は、バンドの無意識下にある「Daisy Jaineはこうあるべき」という枠組みを拡張させたという1枚。兵庫県にあるRioの自宅スタジオ「Moonage Studio」にてレコーディングが行われ、ミキシング/マスタリング・エンジニアには、Suchmosの「STAY TUNE」などを手がけた藤井亮佑を起用している。

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活動を始めたきっかけ
僕は高校を卒業してからアメリカのボストンに留学をしていたのですが、帰国後に高校の軽音楽部で同じだったYokoyama(Ba)とDaisy Jaineを結成しました。そして2020年にドラマーのJuon(Dr)を迎えて現在の3人構成になりました。

影響を受けたアーティスト
Daisy Jaineの音楽として影響を受けたアーティストは主にArctic MonkeysTame ImpalaTemplesの3組で、他には60年代の音楽から影響を受けています。Arctic Monkeysは、僕が高校生ぐらいの時にバンドでコピーをしていたほど大好きで、ギターリフや詩的な歌詞からインスピレーションを受けています。Alex Turnerのフロントマン像は憧れです。


高校生の時にTame Impalaの「Solitude Is Bliss」という曲をYouTubeで見つけて、サウンドの浮遊感にとにかく衝撃を受けました。これはDaisy Jaineの音楽性にも通じる「サイケデリック」というジャンルに出会ったきっかけです。


Templesは、「Shelter Song」という曲のイントロのリフで一目惚れしたバンドです。サウンドメイキングを始め、理論的な曲構築とキャッチーなメロディーの組み合わせ、そしてファッションまで色濃く影響を受けています。


注目してほしい、自分の関わった作品
Daisy Jaineの1st EP『Under the Sun』は、僕がボストンに住んでいた頃に書き溜めていたデモを日本に持ち帰って完成させた作品です。アメリカの空気感をふんだんに含んだ作品になっているので、まだ聴いたことがない方はぜひ聴いて欲しいです。



僕らの代表曲のひとつでもある「Under the Sun」は特にお気に入りの1曲です。アメリカへの想起や友人たちとの繋がりをテーマに書いたので、未だにアメリカと繋がっている感覚になります。MVではアメリカに住んでいた時に撮影した動画を繋ぎ合わせて制作し、僕の友人たちも登場しているので合わせてチェックしてみてください。


そして、今回リリースした2nd EP『Banksia』は、自分の無意識下にある「Daisy Jaineはこうあるべき」という枠組みを拡張できた作品です。ソングライティング面で特に挑戦的だったのがタイトル曲の「Banksia」です。基本的にDaisy Jaineの作曲では複雑な曲構築や繊細な装飾に重きを置いているのですが、シンプルにビートを重視した楽曲は初挑戦だったので新鮮でした。結果的にダンサブルなビートと細やかなアレンジが両立した納得のいく作品に仕上がったので、アーティストとして一皮剥けた感覚があります。




今後挑戦してみたいこと
Daisy Jaineとしては、来年ファーストアルバムをリリースできたらいいですね。それに合わせて上京することも考えています。将来的には海外レーベルと契約して海外に移住するのが夢ですね。Daisy Jaine以外の活動だと、プロデュースや楽曲提供にも興味があります。ソロ名義での活動も視野に入れています。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
音楽以外だと、映画、ファッション、写真などに興味があります。映画だと、クエンティン・タランティーノ、ジム・ジャームッシュ、ウェス・アンダーソンの作品が大好きです。これはファッションや写真にも通じるのですが、衣装や画角、そしてサウンドトラックなど全ての要素にセンスを感じる監督の作品に惹かれます。



今注目しているカルチャー
ファッションは以前から好きだったんですが、最近テイストが少しずつ変化してきてます。ライブでもよく着ているヴィンテージのセットアップやフレアパンツを始め、ウエスタン系やショート丈のジャケットといったヴィンテージな服に興味があります。

RELEASE INFORMATION

アートワーク - Banksia_1200px.jpg
Daisy Jaine『Banksia』
2021年11月17日(水)
試聴はこちら

LIVE INFORMATION

MADCITY KOBE FES
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11月20日(土)神戸VARIT. / RINKAITEN(2会場サーキットイベント)
出演:The fin. / Newspeak / SLMCT / YAJICO GIRL / the McFaddin / THE ティバ / Deges Deges / Daisy Jaine / EMIRI / どんぐりず / Neibiss / Bearwear / and more...

OPEN/START 11:00/12:00
TICKET ¥4,000(+1D)
チケット購入(e+):https://eplus.jp/sf/detail/3512680001-P0030001
配信チケット(ZAIKO):https://favaritmusic.zaiko.io/_item/344044

Pilgrims
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11月26日(金)京都GROWLY
出演:メシアと人人 / Daisy Jaine /Set Free / The L.B.

OPEN/START 18:00/18:30
ADV./DOOR ¥2,000/¥2,500(+1D)

Serotonin
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12月11日(土)大阪 南堀江SOCORE FACTORY
Act:Daisy Jaine / Sisters In The Velvet / てら(band set) / No Buses / and more...
DJ:片山翔太(BYE CHOOSE) / Naotaka Ose / Push (fr.宵待) / Masara(SLMCT) / Nishikawa(NEIGHBORHOOD) / DJ KiM(Vandalism/GROOVER)

OPEN/START 17:30/18:00
ADV./DOOR ¥3,000/¥3,500 (+1D)
チケット購入(e+):https://eplus.jp/sf/detail/3522090001-P0030001

CLACK!!
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12月20日(月)東京 下北沢BASEMENTBAR
出演:Daisy Jaine / pandagolff / STRAM / and more...
OPEN/START 18:30/19:00
TICKET ¥2,000(+1D)

Daisy Jaine presents『MIRAGE Vol.1』
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2022年2月4日(金)東京 下北沢BASEMENTBAR
出演:Daisy Jaine / Living Rita / No Buses
OPEN/START 18:30/19:00
TICKET ¥3,000(+1D)

チケットはこちら

PROFILE

アー写 _Daisy Jaine_1500px.jpg
Daisy Jaine
Daisy Jaineは2017年に兵庫県で結成されたサイケデリック・バンド。
Rio(Vo/Gt)、Yokoyama(Ba)、Juon(Dr)による3人で構成され、関西を拠点に活動している。
フロントマンのRioは18歳から23歳までをアメリカのボストンで過ごし、英語で作詞を行う。
2017年10月に全国流通盤1st EP『Under the Sun』をDead Funny Recordsよりリリース。
2021年2月にはJ-WAVEのSONAR MUSICにRioがゲスト出演。
2021年10月31日に開催された『COMING KOBE21』のオーディションで見事グランプリを獲得し、フェスへの出演を果たす。
全国流通盤2nd EP『Banksia』を2021年11月17日にリリース。

LINK
@DaisyJaine_band
@daisyjaine_band
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