SENSA

2021.11.05

ヒール or ベビーフェイス?二面性を宿す激情ハードコア「peelingwards」-Highlighter Vol.100-

ヒール or ベビーフェイス?二面性を宿す激情ハードコア「peelingwards」-Highlighter Vol.100-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.100は、cinema staffの三島想平(Vo/Gt)、辻友貴(Gt)と、高石晃太郎(Dr)、樋口浩気(Ba)による激情ポストコアバンドpeelingwardsを取り上げる。
11月4日にリリースされた、単独音源としては3年ぶりとなるミニアルバム『HEEL or BABYFACE?』はタイトルをプロレスの技名に統一。結成当初の激情ハードコアだけでなく、ヘヴィなグルーヴとソリッドなギターサウンドが合わさったグランジ的なアプローチも感じられる1枚になった。HEEL(=悪役)、BABYFACE(=善玉)というタイトルが表すとおり、メロディアスな楽曲からダークなポエトリー調、エモいシャウトパートまで、三島の多面性ソングライティングが光る。

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活動を始めたきっかけ
元々はMishimaさんがベースボーカルを担当しており、編成もスリーピースでした。
2014年頃に前ドラムのNakamuraさんが脱退されたタイミングでMishimaさんがギターボーカルとなり、ドラムとベースが不在となったため、Miracle Afro Publicなどで活躍していたTakaishiさんがドラム、近所に住んでいた私(Higuchi)がベースを担当することになりました。

影響を受けたアーティスト
2010年代初頭の、いわゆるエモリヴァイバルのバンドからは多大な影響を受けていると思います。
中でもDUCK. LITTLE BROTHER, DUCK!は特に好きで、今聴いても発見があります。2013年には来日ツアーも行われており、そちらの最終公演で私とTsujiさんは初めて邂逅しました。



注目してほしい、自分の関わった作品
最新アルバム『HEEL or BABYFACE?』は、以前リリースしたアルバムに比べてチューニングが下がったので、重ためな印象になっていると思います。



今後挑戦してみたいこと
もう少しコロナの状況が落ち着いたらツアーとかしたいです。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
インターネットです。
2004年頃に実家のリビングにPCが導入されて以降、フラッシュゲームやフラッシュアニメのまとめサイト的なところやチャットサイトに頻繁にアクセスしたりしていました。
既にフラッシュは廃止され、通っていたチャットサイトも閉鎖されてしまったため、「艦砲射撃!」やチャットで仲が良かった人達のことを思い出すとかなり切ない気持ちになります。


今注目しているカルチャー
e-sportsです。
コロナ禍に入ってから「Apex Legends」や「VALORANT」をプレイするようになり、そのタイミングでe-sportsの存在を認知しました。
自分でやるのもいいですが、プロの選手やストリーマーのプレイを視聴するのも熱い気持ちになれるので最高です。サッカーの試合を見て声を出している父親の気持ちが理解できました。




RELEASE INFORMATION

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peelingwards『HEEL or BABYFACE?』
2021年11月5日(金)
試聴はこちら

PROFILE

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peelingwards
Tsuji(Gt) Mishima(Gt/Vo) Takaishi(Dr) Higuchi(Ba)
2014年に最初期3人時代の音源、kmkmsとのsplit7 インチ、2018年に1stアルバムをリリース。
2021年にayutthayaとのsplit7インチリリース。
2021年11月5日に満を持して久しぶりの単独音源『HEEL or BABYFACE?』をリリース。

LINK
オフィシャルサイト
@peelingwards

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