2021.11.04
気ままに柔らかに。継承する祈りのカントリーポップス「ポニーのヒサミツ」-Highlighter Vol.099-
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.063は、細野晴臣、ポール・マッカートニー、藤子不二雄らを敬愛し、カントリーポップスを歌うシンガーソングライター、ポニーのヒサミツを取り上げる。
11月3日にリリースされた3rdアルバム『Portable Exotica』は、2ndアルバム『The Peanut Vendors』、3rdアルバム『Pのミューザック』に続く、自称「Pの趣味趣味3部作」のラストを飾る1枚。細野晴臣、久保田真琴、マーティン・デニー、アーサー・ライマンといったエキゾチック・サウンドの名手からの影響はもちろん、カントリーやスワンプの要素をも取り込んだバラエティに富んだ11曲が収録されている。
その後稀にライブをしたり、音源をアップロードしたりしていたのですが、1stアルバムを出した2013年頃に活動を本格化させました
あとは、2007年に細野晴臣さんがHarry Hosono & The World Shynessという名義で出したカントリーアルバム『FLYING SAUCER 1947』に衝撃を受け、それまで自分がやっていたことはトイポップに近いものだったのですが、カントリーやポップスにより近いことを志向していく転換点となりました。
まず自分が自宅でベーシックトラックを録音したうえでゲストの皆さんにお送りし、それぞれの自宅で録音してもらったデータを自分でミックスし完成しました。ある意味、コロナの状況だからこそ作ることができたアルバムかもしれません。
他の活動として、カントリー・カバーバンド、Spoonful of Lovin'をやっておりまして、そちらもアルバムが12月8日にリリースされます。渥美清からボン・ジョヴィまで、という様々な曲を自分たちらしくカバーした楽しいアルバムです。
あと、グレンスミスの宮崎貴士さんとFrozen Japsという名前のポール・マッカートニー実践ユニットをやっており、昨年「Social Distance」という曲をリリースしました。こちらも鋭意音源作成中です。
あと、「岡星」という名前のうさぎを飼っていまして、とてもかわいいです。日本酒もうさぎも、コロナ禍で家にこもらざるを得ない日々の癒しとなりました。
ポニーのヒサミツ『Portable Exotica』
2021年11月3日(水)
試聴はこちら
ポニーのヒサミツ
1986年生まれ。細野晴臣、ポール・マッカートニー、藤子不二雄を愛し数多の古い音楽を尊敬しつつ 近年はもっぱらカントリーポップスを作り歌う。
2009年に初ライブを行い、数年は年2、3回のライブペースでのんびりと活動する。
その後、シャムキャッツのボーカル夏目率いる夏目知幸とポテトたちに参加しつつ、2013年10月、1stアルバム『休日のレコード』を発売。全くの無名なのになぜかタワレコメンに選出され戸惑う。
2014年5月には、漫画家本秀康が主宰するレーベル雷音レコードより、『休日/あのこのゆくえ』の7インチシングルをリリースする。
2016年8月、盟友1983の2ndアルバム『golden hour』に曲提供と歌唱で参加し、10月にはにカクバリズムよりムーンライダーズ「スカーレットの誓い」のカバーも収録された3曲入り7インチシングル 『羊を盗め』をリリースする。
また、同じ年の12月にはムーンライダーズのトリビュートアルバム『BRIGHT YOUNG MOONLIT KNIGHTS -We Can't Live Without a Rose- MOONRIDERS TRIBUTE ALBUM』に「犬にインタビュー」で参加する。
2016年頃からは、谷口雄(1983 etc)、渡瀬賢吾(bjons etc)、サボテン楽団(ポニーのヒサミツサポート)とともに、Spoonful of Lovin'を結成。
2018年1月17日、雷音レコードより2度目のリリースとなる7インチシング『そらまめのうた』を、同月24日に4年ぶりの2ndアルバムである『The Peanut Vendors』をリリースした。
同年の11月3日レコードの日には、LP『大瀧詠一 Cover Book-ネクスト・ジェネレーション編-『GO! GO! ARAGAIN』』にSpoonful Of Lovin'初音源となる「それはぼくじゃないよ」のカバーにて参加した。
2019年4月、自主制作のシングル『羊飼いのパイ』をリリース。ジャケットを漫画家の笠辺哲に依頼し、またミックスは元・森は生きているの岡田拓郎が手掛けた。
同年12月には、Spoonful of Lovin'初の単独音源となる『BASEBALL-CRAZY EP』をコンパクト盤にてリリースした。
2020年4月、3rdアルバム『Pのミューザック』をリリース。
2020年12月には、Eテレ『0655』おはようソング・『2355』おやすみソングとして流れる「冬毛の歌」を、ポニーのヒサミツと中川理沙の2人で歌唱した。
2021年9月28日には5枚目のシングル『タイフーン・マンボ』を配信リリース。
同年11月3日には、TETRA RECORDSより4thアルバム『Portable Exotica』をリリースする。
@hisamitsu_house
Official YouTube Channel
Vol.063は、細野晴臣、ポール・マッカートニー、藤子不二雄らを敬愛し、カントリーポップスを歌うシンガーソングライター、ポニーのヒサミツを取り上げる。
11月3日にリリースされた3rdアルバム『Portable Exotica』は、2ndアルバム『The Peanut Vendors』、3rdアルバム『Pのミューザック』に続く、自称「Pの趣味趣味3部作」のラストを飾る1枚。細野晴臣、久保田真琴、マーティン・デニー、アーサー・ライマンといったエキゾチック・サウンドの名手からの影響はもちろん、カントリーやスワンプの要素をも取り込んだバラエティに富んだ11曲が収録されている。
活動を始めたきっかけ
2009年頃に大学生で組んでいたバンドが卒業後しばらくして活動を終えたんですが、その前後あたりから自宅録音でソロでの活動を細々と始めました。その後稀にライブをしたり、音源をアップロードしたりしていたのですが、1stアルバムを出した2013年頃に活動を本格化させました
影響を受けたアーティスト
子供の頃から家にビートルズのレコードがあったため、よく聴いていました。中学1年生の頃にお年玉でホワイトアルバムを買い、特にポール・マッカートニーの楽曲に惹かれ、そこからポールにはとても影響を受けました。あとは、2007年に細野晴臣さんがHarry Hosono & The World Shynessという名義で出したカントリーアルバム『FLYING SAUCER 1947』に衝撃を受け、それまで自分がやっていたことはトイポップに近いものだったのですが、カントリーやポップスにより近いことを志向していく転換点となりました。
注目してほしい、自分の関わった作品
11月3日にポニーのヒサミツ4枚目のアルバム『Portable Exotica』がテトラレコーズから発売されました。2ndアルバムはカントリー、3rdアルバムはポール・マッカートニー、とテーマを変えてアルバムを作っていましたが、今回はその名のとおりトロピカル・エキゾチカをテーマにしたアルバムでして、コロナ禍で家にこもっている状況の中、作成を始めました。まず自分が自宅でベーシックトラックを録音したうえでゲストの皆さんにお送りし、それぞれの自宅で録音してもらったデータを自分でミックスし完成しました。ある意味、コロナの状況だからこそ作ることができたアルバムかもしれません。
他の活動として、カントリー・カバーバンド、Spoonful of Lovin'をやっておりまして、そちらもアルバムが12月8日にリリースされます。渥美清からボン・ジョヴィまで、という様々な曲を自分たちらしくカバーした楽しいアルバムです。
あと、グレンスミスの宮崎貴士さんとFrozen Japsという名前のポール・マッカートニー実践ユニットをやっており、昨年「Social Distance」という曲をリリースしました。こちらも鋭意音源作成中です。
今後挑戦してみたいこと
先日、自分にとって2年近くぶりのライブで、今回の録音メンバーが初めて集まり演奏したのですが、とても楽しく、誰かと音を合わせること、人前で演奏することの面白さを久々に思い出すことができました。レコ発なのかわかりませんが、このメンバーでまたライブをやりたいなと思っております。カルチャーについて
触れてきたカルチャー
藤子F不二雄先生の漫画が子供の頃から好きでして、最初は小学生くらいの頃に父親からもらった『ドラえもん』を読んでいました。ある日屋根裏の荷物の中にF先生の短編集があるのを発見し、恐ろしい内容と『ドラえもん』とのギャップに子供ながらショックを受けつつ、その魅力にどっぷりとハマってしまいました。F先生は細野晴臣さん、ポール・マッカートニーと並んで自分に影響を与えた人物だと思います。今注目しているカルチャー
元々お酒が好きなんですが、この3年ですっかり日本酒の魅力に取りつかれてしまいました。土地・酒造・製法・温度によって全然味が変わりますし、本当にこれお米からできているの?という気持ちにさせられることもたくさんあり、とても面白いです。毎晩の食事もお酒を前提に考えるようになってしまっています。あと、「岡星」という名前のうさぎを飼っていまして、とてもかわいいです。日本酒もうさぎも、コロナ禍で家にこもらざるを得ない日々の癒しとなりました。
RELEASE INFORMATION
ポニーのヒサミツ『Portable Exotica』
2021年11月3日(水)
試聴はこちら
PROFILE
ポニーのヒサミツ
1986年生まれ。細野晴臣、ポール・マッカートニー、藤子不二雄を愛し数多の古い音楽を尊敬しつつ 近年はもっぱらカントリーポップスを作り歌う。
2009年に初ライブを行い、数年は年2、3回のライブペースでのんびりと活動する。
その後、シャムキャッツのボーカル夏目率いる夏目知幸とポテトたちに参加しつつ、2013年10月、1stアルバム『休日のレコード』を発売。全くの無名なのになぜかタワレコメンに選出され戸惑う。
2014年5月には、漫画家本秀康が主宰するレーベル雷音レコードより、『休日/あのこのゆくえ』の7インチシングルをリリースする。
2016年8月、盟友1983の2ndアルバム『golden hour』に曲提供と歌唱で参加し、10月にはにカクバリズムよりムーンライダーズ「スカーレットの誓い」のカバーも収録された3曲入り7インチシングル 『羊を盗め』をリリースする。
また、同じ年の12月にはムーンライダーズのトリビュートアルバム『BRIGHT YOUNG MOONLIT KNIGHTS -We Can't Live Without a Rose- MOONRIDERS TRIBUTE ALBUM』に「犬にインタビュー」で参加する。
2016年頃からは、谷口雄(1983 etc)、渡瀬賢吾(bjons etc)、サボテン楽団(ポニーのヒサミツサポート)とともに、Spoonful of Lovin'を結成。
2018年1月17日、雷音レコードより2度目のリリースとなる7インチシング『そらまめのうた』を、同月24日に4年ぶりの2ndアルバムである『The Peanut Vendors』をリリースした。
同年の11月3日レコードの日には、LP『大瀧詠一 Cover Book-ネクスト・ジェネレーション編-『GO! GO! ARAGAIN』』にSpoonful Of Lovin'初音源となる「それはぼくじゃないよ」のカバーにて参加した。
2019年4月、自主制作のシングル『羊飼いのパイ』をリリース。ジャケットを漫画家の笠辺哲に依頼し、またミックスは元・森は生きているの岡田拓郎が手掛けた。
同年12月には、Spoonful of Lovin'初の単独音源となる『BASEBALL-CRAZY EP』をコンパクト盤にてリリースした。
2020年4月、3rdアルバム『Pのミューザック』をリリース。
2020年12月には、Eテレ『0655』おはようソング・『2355』おやすみソングとして流れる「冬毛の歌」を、ポニーのヒサミツと中川理沙の2人で歌唱した。
2021年9月28日には5枚目のシングル『タイフーン・マンボ』を配信リリース。
同年11月3日には、TETRA RECORDSより4thアルバム『Portable Exotica』をリリースする。
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