SENSA

2021.10.20

お決まりな退屈を狩猟する多国籍ユニット「BOAR HUNTER」-Highlighter Vol.097-

お決まりな退屈を狩猟する多国籍ユニット「BOAR HUNTER」-Highlighter Vol.097-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.097は、インターネット上にて結成された多国籍音楽ユニットBOAR HUNTERを取り上げる。10月20日に配信リリースされた『the sins of the ancient youth』は、バラエティに富んだ前作『A Terror to Behold』とは異なり、ヒップポップ、エレクトロニカやロックなど、各メンバーのルーツが反映されたインディーロック色の濃い作品。すでに次回作となるフルアルバムも構想されており、今作は必要不可欠な通過点のひとつになっているという。

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活動を始めたきっかけ
JeonSig:一人溜め続けてきた行き場のない愛おしいデモソング止まりのトラック達をしっかりとパッケージングしたいという想いでボーカルから始まり、少しずつ古くからの音楽仲間に声をかけ、オンラインでファイル交換を繰り返し、制作していくスタイルを確立していきました。

影響を受けたアーティスト
JeonSig:CUBE JUICEのアルバム「In The Eye Of A Wili-Wili」です。当時、それまで好きだったロックとエレクトロニックミュージックの完璧な融合に衝撃を受けました。 DTMを始め、制作をする時にはこの作品を意識することからは逃げられなくなったほどです。



あえて1アーティストの紹介にとどめておきますが、2021年1月に我々がリリースしたアルバム『A Terror to Behold』など聴いていただきますと、説明をせずとも影響やルーツを感じるヒントが多く散りばめられているので、ご興味のある方はそれぞれ想像しながら探っていただいたら面白いかもしれません。



注目してほしい、自分の関わった作品
JeonSig:10月20日に4曲入りのEP的デジタル音源『the sins of the ancient youth』をリリースしました。
各メンバーのルーツに迫るインディーロック色の濃い作品になっていますので是非聴いていただきたいです。今冬には2021年1月にリリースされた前作『A Terror to Behold』のアナログ盤がLazyperfectionからリリースされますので、そちらもチェックしていただけると幸いです。



Katsuya Yanagawa: CAUCUSというバンドでもボーカル・ギターを担当しています。よりシューゲイザー、インディーロックの要素が強いバンド編成で活動しています。ベースには最近BOAR HUNTERにも加入したJunichiro Kadomotoが在籍していて、最近はMiki Hiroseもギターとコーラスでサポートしてくれています。


Miki Hirose:2011年頃から音楽活動を開始し、SmokebeesGirl President、The Moment of Nightfall、with me!、red go-cartなど、9つほどのバンドで主にギターパートを担当しています。Smokebees、Girl Presidentの音源はKatsuya Yanagawaにレコーディング・マスタリングサポートもいただきました。

2019年以降はh-shallows名義で様々なアーティストとコラボレーションしながら活動中です。2021年はh-shallows+kazuhiro nishiwaki名義及びThe Moment of Nightfallとしてカセット、red go-cartとして『Jellyfish』をリリースしました。2021年11月にはギターサポートを行ったthree berry icecreamのLPが発売予定!詳細はこちらを御覧ください。

knthsgcsugardropというインディーロックバンドをやっています。 2021年11月3日にTESTCARD RECORDSより4枚目のフルアルバム『EVENTUALLY』がリリースされます。

今後挑戦してみたいこと
JeonSig:日本国内のみならず、海外への視聴機会増加のためのアプローチももっと増やしていけたらと思っています。また、ライブパフォーマンスの機会も今後増やしていけたらと思っています。
未来の理想はSNSマーケティングありきのプロモーションを前提とした活動を取らざるを得ない状況から脱却することです。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
Katsuya Yanagawa:音楽と全然関係ないですが、JeonSigに誘われ、去年マジック・ザ・ギャザリングという昔ハマっていたカードゲームを遊び始めました。2人で遊びながらゲームでの嘆きを綴った詞をふざけて作ってみたところ、最終的に「mono-RED loser」という曲となり、BOAR HUNTERで発表するまでに至ってしまいました。 学生時代に集めていたレアカードにものすごくプレミアがついていて、1枚数万円以上の価値があるものがたくさん出てきて驚きました。遊ぶだけでなく、眺めているだけでも楽しいので、レコード集めと似たところがあるかもしれないと勝手に思っています。

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今注目しているカルチャー
JeonSig:自分が暮らす地域そのものですね。自分の行動、活動にあたり、足元から徐々によく見てみると、そこに何があり、誰が暮らし、どのような営みがあり、また、自分とどう関わりがあり、そこから自然や社会へどのようにつながっているか。等、私自身バンド名にある通り狩猟をしている身として、とても大切なことと思っています。

RELEASE INFORMATION

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BOAR HUNTER『the sins of the ancient youth』
2021年10月20日(水)
試聴はこちら

PROFILE

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BOAR HUNTER
インターネット上にて結成された多国籍音楽ユニット。
ヒップポップ、エレクトロニカやロックなど様々なサウンドをミックスした独自の音楽性を有するグループ。
2019年結成 以下6名のメンバーで構成される。
JeonSig Hong / Katsuya Yanagawa(CAUCUS / PRAGMA)/ Miki Hirose(h-shallows / Smokebees / with me! 等)/ knthsgc (sugardrop)/ Kazuki Kobayashi/Junichiro Kadomoto(CAUCUS)

2019年よりJeonSig Hongの楽曲制作が始まり、進行する中で東京インディロックシーンなどで親交のあったメンバーが徐々に加入していく。
メインボーカルにCAUCUSで活動中のKatsuya Yanagawa、コーラスにh-shallowsなどで活動するMiki Hirose、そして、ビートメイカーにDJであるKeiichi Hasegawaが加入(2021脱退)。
その後、アルバム制作を機にギタリストにsugardropで活動するknthsgc、そして、ベーシストのKazuaki Kobayashiが加入。
2021年に『the sins of the ancient youth』リリースを機にJunichiro Kadomotoが加入。
コロナ影響下、時間、距離的な制約を取り払うためインターネット上で制作を行っている。

LINK
@BOARHUNTER4

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