2021.08.25
レトロなガレージパンクがめぐる宇宙と恋と「And Summer Club」-Highlighter Vol.087-
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.087は「HEAVY HAWAII PUNKバンド」を自称する大阪発の4人組ロックバンドAnd Summer ClubのKensuke Sumida(Vo/Gt)を取り上げる。
8月25日にリリースされた5年ぶりとなる2ndアルバム『Dreaming Galaxy』は、「宇宙と愛と死」をテーマにしたという初のコンセプトアルバム。オールディーズから歴代のガレージロックバンドに至るまで、雑多な影響を受けた、男女ツインボーカルによるサイケデリックでノイジーな全11曲が収められる。エンジニアは荻野真也が担当。
その後、なかなかバンドメンバーが決まらなくて落ち込んでいた時に、Kentaro"CHAR"Miuraが「ベース弾くよ!」と言ってくれたのがきっかけでAnd Summer Clubが始まりました。
そして、一目惚れしたスーパードラマー Masahiro Takayamaに猛アタックをかけ、加入してくれて現在に至ります。
1曲目のイントロが鳴った瞬間、別世界へ飛び立ち、9曲目の「Nothing Ever Happened」の時には「僕はこういうバンドがやりたいんだな~」とポロポロ泣いていました。その時の気持ちが僕の中心にずっとあり続けています。
このアルバムとBeckの『Modern Guilt』を聴いたのがきっかけで、サイケデリックな音楽を聴くようになりました。
Deerhunterと同じくらい大好きなのがThe Breedersです。
中学生の時にASIAN KUNG-FU GENERATION→NUMBER GIRL→Pixiesと順番にディグり、知りました。
絶妙なゆるさ、気怠さと超絶にかっこいいロックが共存していることに衝撃を受け、狂ったように何回も何回も聴きました。
『Title Tk』の音像? 立体感?は僕の理想であり、目指すべき場所、超えたい存在であり続けています。
ギターのTokiyo Ootoのソロアルバムで名盤です。他にもソロ作品や参加作品などあります。どれもすごく良いです。
『A Study for Colors』
ドラムのMasahiro TakayamaがギターボーカルをしているRevolution for Her Smileのアルバムです。こちらも最高にかっこいいです。
最強のメンバーでバンドができていることを誇りに思います。
『愛はアンサー』
大好きなメシアと人人と我々And Summer Clubの合体バンド、ラスト・チャンスのシングルです。
ツインドラム!トリプルギター!忘れかけていた音楽のときめきを思い出させてくれた大切な音源です。
『Dreaming Galaxy』
我々の5年ぶりのアルバムです。初のこんがりおんがくとTETRA RECORDS共同リリースです。
宇宙と愛と死をテーマに作りました。コンセプト、世界観をしっかりと構築してからアルバムを作ったのは初めてで、とても濃厚な1枚になりました。ぜひ聴いていただけると嬉しいです!
バンドフルセットで配信ライブをしたことがないので、演出や美術などすごく凝ったものをやってみたいです。
今回のアルバムでも映画を意識している曲が多々あります。(『Death Proof』『THX 1138』『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』など......)
映画以外にも漫画やビデオゲームも大好きです。ビデオゲームで心に残っているのは『Fallout 3』です。
荒廃したアメリカを舞台としたポスト・アポカリプス物のRPGなのですが、ゲームの中のラジオで、Cole PorterやThe Ink Spotsの音楽が流れます。
これがきっかけで1930~1940年代のアメリカの音楽を知り、よく聴くようになりました。
pocket operatorやOP-1などで知られているteenage engineeringが開発に関わっていたり、美しいモノクロの画面、毎週ソフトが2本ずつ自動で配信されるユニークなシステムなど、情報を調べるだけでワクワクが止まりません。
僕は来年発送分の予約しかできなかったので、まだかまだかと待ち続けています。
それと最近はリソグラフで印刷されたアートで構成された本、リソブックを集めだしました。普通の印刷とは全く違う独特の表現になっていて、観ててとても楽しいです(かすれ、ズレ、鮮やかな発色など)。
もともとは日本生まれの印刷機ですが、海外のアーティストにも表現方法として注目されていて、個人的にはこれから目が離せないカルチャーです。
And Summer Club『Dreaming Galaxy』
2021年8月25日(水)
試聴はこちら
And Summer Club
2013年結成。大阪発4人組HEAVY HAWAII PUNKバンド。
大阪、京都のライブハウスを中心に活動。多くの来日海外アーティストとの共演や、「FUJI ROCK FESTIVAL」を始めとするフェスやイベントにも多数出演。
これまで生き埋めレコーズより1st EP『SuperDash』、SECOND ROYAL RECORDSより7インチ『SurferGirl』、こんがりおんがくより1stアルバム『HEAVYHAWAIIPUNK』、2nd EP『HyperBoredom』、メシアと人人との合体バンド、"ラスト・チャンス"の7インチEP『愛はアンサー』をリリース。
2020年12月、HeiTanakaのスプリットシリーズ「トマデジ」に参加。カセットテープ『トマデジVol.7』をリリース。
2021年8月25日こんがりおんがくとTETRARECORDSより共同リリースとなる2ndアルバム『DreamingGalaxy』をリリースした。
@andsummerclub
@andsummerclub
Vol.087は「HEAVY HAWAII PUNKバンド」を自称する大阪発の4人組ロックバンドAnd Summer ClubのKensuke Sumida(Vo/Gt)を取り上げる。
8月25日にリリースされた5年ぶりとなる2ndアルバム『Dreaming Galaxy』は、「宇宙と愛と死」をテーマにしたという初のコンセプトアルバム。オールディーズから歴代のガレージロックバンドに至るまで、雑多な影響を受けた、男女ツインボーカルによるサイケデリックでノイジーな全11曲が収められる。エンジニアは荻野真也が担当。
活動を始めたきっかけ
大学の軽音サークルでTokiyo Ooto(Gt/Vo)と出会い、意気投合して音楽活動を始めました。その後、なかなかバンドメンバーが決まらなくて落ち込んでいた時に、Kentaro"CHAR"Miuraが「ベース弾くよ!」と言ってくれたのがきっかけでAnd Summer Clubが始まりました。
そして、一目惚れしたスーパードラマー Masahiro Takayamaに猛アタックをかけ、加入してくれて現在に至ります。
影響を受けたアーティスト
高1の夏、兄に「これお前好きだと思うよ」と渡されたのがDeerhunterの『Microcastle』でした。1曲目のイントロが鳴った瞬間、別世界へ飛び立ち、9曲目の「Nothing Ever Happened」の時には「僕はこういうバンドがやりたいんだな~」とポロポロ泣いていました。その時の気持ちが僕の中心にずっとあり続けています。
このアルバムとBeckの『Modern Guilt』を聴いたのがきっかけで、サイケデリックな音楽を聴くようになりました。
Deerhunterと同じくらい大好きなのがThe Breedersです。
中学生の時にASIAN KUNG-FU GENERATION→NUMBER GIRL→Pixiesと順番にディグり、知りました。
絶妙なゆるさ、気怠さと超絶にかっこいいロックが共存していることに衝撃を受け、狂ったように何回も何回も聴きました。
『Title Tk』の音像? 立体感?は僕の理想であり、目指すべき場所、超えたい存在であり続けています。
注目してほしい、自分の関わった作品
『Bad Brain』ギターのTokiyo Ootoのソロアルバムで名盤です。他にもソロ作品や参加作品などあります。どれもすごく良いです。
『A Study for Colors』
ドラムのMasahiro TakayamaがギターボーカルをしているRevolution for Her Smileのアルバムです。こちらも最高にかっこいいです。
最強のメンバーでバンドができていることを誇りに思います。
『愛はアンサー』
大好きなメシアと人人と我々And Summer Clubの合体バンド、ラスト・チャンスのシングルです。
ツインドラム!トリプルギター!忘れかけていた音楽のときめきを思い出させてくれた大切な音源です。
『Dreaming Galaxy』
我々の5年ぶりのアルバムです。初のこんがりおんがくとTETRA RECORDS共同リリースです。
宇宙と愛と死をテーマに作りました。コンセプト、世界観をしっかりと構築してからアルバムを作ったのは初めてで、とても濃厚な1枚になりました。ぜひ聴いていただけると嬉しいです!
今後挑戦してみたいこと
このご時世でしばらく難しいと思いますが、海外ツアーに行きたいです!バンドフルセットで配信ライブをしたことがないので、演出や美術などすごく凝ったものをやってみたいです。
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
僕はもともと映画監督になるのが夢でした。今回のアルバムでも映画を意識している曲が多々あります。(『Death Proof』『THX 1138』『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』など......)
映画以外にも漫画やビデオゲームも大好きです。ビデオゲームで心に残っているのは『Fallout 3』です。
荒廃したアメリカを舞台としたポスト・アポカリプス物のRPGなのですが、ゲームの中のラジオで、Cole PorterやThe Ink Spotsの音楽が流れます。
これがきっかけで1930~1940年代のアメリカの音楽を知り、よく聴くようになりました。
今注目しているカルチャー
まだ予約段階なのですが、 PlaydateというPanic社が開発した新しいゲーム機に注目しています。ニュースで知ったときに、そのビジュアルに完全にやられてしましました。pocket operatorやOP-1などで知られているteenage engineeringが開発に関わっていたり、美しいモノクロの画面、毎週ソフトが2本ずつ自動で配信されるユニークなシステムなど、情報を調べるだけでワクワクが止まりません。
僕は来年発送分の予約しかできなかったので、まだかまだかと待ち続けています。
それと最近はリソグラフで印刷されたアートで構成された本、リソブックを集めだしました。普通の印刷とは全く違う独特の表現になっていて、観ててとても楽しいです(かすれ、ズレ、鮮やかな発色など)。
もともとは日本生まれの印刷機ですが、海外のアーティストにも表現方法として注目されていて、個人的にはこれから目が離せないカルチャーです。
RELEASE INFORMATION
And Summer Club『Dreaming Galaxy』
2021年8月25日(水)
試聴はこちら
PROFILE
And Summer Club
2013年結成。大阪発4人組HEAVY HAWAII PUNKバンド。
大阪、京都のライブハウスを中心に活動。多くの来日海外アーティストとの共演や、「FUJI ROCK FESTIVAL」を始めとするフェスやイベントにも多数出演。
これまで生き埋めレコーズより1st EP『SuperDash』、SECOND ROYAL RECORDSより7インチ『SurferGirl』、こんがりおんがくより1stアルバム『HEAVYHAWAIIPUNK』、2nd EP『HyperBoredom』、メシアと人人との合体バンド、"ラスト・チャンス"の7インチEP『愛はアンサー』をリリース。
2020年12月、HeiTanakaのスプリットシリーズ「トマデジ」に参加。カセットテープ『トマデジVol.7』をリリース。
2021年8月25日こんがりおんがくとTETRARECORDSより共同リリースとなる2ndアルバム『DreamingGalaxy』をリリースした。
LINK
オフィシャルサイト@andsummerclub
@andsummerclub