2021.06.18
ヤマジカズヒデ、石橋英子、須藤俊明と音楽を潜る「YESEYSESY」-Highlighter Vol.077-
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.077は、ヤマジカズヒデ、石橋英子、須藤俊明という、多方面で活躍する3人のミュージシャンで結成されたYESEYSESYを取り上げる。
6月18日にUMINECO RECORDSからリリースされた「Sinker」は、キャリアを重ねてきた3人ならではの洒脱なグルーヴが味わい深い1曲。その音に込められた人間らしい生々しさと自由な佇まいは音楽そのものの存在意義を思い出させてくれる。
2回くらい集まって、アルバム制作をしたと思います。
石橋英子:忘れてしまいました。すみません。
須藤俊明:英子さんとヤマジさんが「何か一緒にやろう」と言ってたときに、私も参加したのがきっかけだと思います。でも、詳しくは、後で話そうと思います。
石橋英子:たくさんありすぎます、、歌を歌う人だと、David Acklesですね。曲も歌詞も大好きです。車ではAutechreしか聞きません。家では最近はMorton Feldmanを片っ端から聞いています。
須藤俊明:自分の感覚では、音楽やアーティストから影響は受けていると思ってないです。影響ってなんでしょうね。自分が作る音楽、演奏する音楽にいろいろな音楽やアーティストからの影響はあると思いますが、影響を受けているっていう感覚はないんですよね。勝手に影響が表れるだけですね。それは、好きな音楽やアーティストからの影響だけではないので、影響を受けているとは言いたくないのかもしれないですね。
新譜に関しては、それぞれいろんな楽器を演奏しているので、ライブで再現出来そうにないのが悩みです。
石橋英子:特に注目してほしい......というのはないですが、bandcampでわりとマメにアルバムをリリースしているので、それをチェックして頂けたら嬉しいです。
須藤俊明:注目してほしい自分の関わった作品......というわけではないですが、今のタイミングで自分にとって重要な作品の話をしたいのですが、それは2015年のヤマジカズヒデ『Over Sleeper』です。これは、ヤマジさんと私、それから本庄克己さん、山本達久くん、石橋英子さんが参加した作品です。この作品は残念なことにヤマジさんのdip the flag以来の朋友である本庄さんの最後の作品となってしまい、この仲間で活動することがほとんどできなかったのですが、今思うとYESEYSESYに繋がる作品でした。
自分にとっても辛い気持ちもあるのですが、音楽は音楽として残って欲しいと思います。
アルバムの全曲に様々な要素が含まれていて、聴いてるといろいろなことがわかっていくるような作品だと思います。
あとはビートメイキングを上手くなりたいです。
石橋英子:勉強、製作、海外でまたライブできるようになったら嬉しいです。
須藤俊明:挑戦という意味では、ほうっておいてもなぜかチャレンジングな人生なので、ラクな活動がしたいですね。いや実際にはラクでもラクじゃなくても楽しい活動も多いのですが......。
ラクして新しい音楽を作りたいですね。それは挑戦とは言いませんかね。
リリース的には、YESEYSESYは今後もどんどん曲をリリースしていく予定です。ライブはどうなんでしょうね? 相談して決めます。っていうかライブ見たい人がいたら教えて下さい、ライブします。いや、二人に相談しないと決められないか。オレ一人じゃ何にもできないしね。
@kazuhide_yamaji
石橋英子:子供の頃から映画はよく観ます。音楽より影響を受けているかもしれません。
好きな映画や監督はその時々によって違いますが、なんでも観ます。
須藤俊明:基本的に音楽に興味があったので、その他のカルチャーには触れてないんですよね。でも、やっぱり自分が好きだった音楽は映画との関係性が多いので、映画にはわりと興味を持っていましたし、今でも映画は好きです。それと自分がいろいろなことに興味を持つ年代も含めてカルチャーを年代でくくると、70年代、80年代は好きです。ここまでは所謂映画や音楽というカルチャーらしいカルチャーの話ですが、90年代以降はコンピューターのカルチャーに興味があります。デジタルなんかに興味があります。それは同時にアナログへの興味でもあるんですが、デジタルに置き換えられていく様子を見ていると、いろんなことが見えてくる気がしていて、それが面白いですね。もうそうなってくると、生活も含まれてくるので、カルチャーの定義ってなんだっけ?ってなります。
石橋英子:カルチャーと言うと、よくわからなくなってしまうのですが、今は歴史に興味があります。
日本だけでなく世界各国の歴史の本を読むのが好きです。
須藤俊明:今一番気になるカルチャーは「お笑い」ですね。全然詳しくないんだけど、一番好きなエンターテインメントかもしれません。いま興味があるのは、「お笑い」がYouTubeで世の中を変えていくんじゃないかってことです。テレビをついに終わらせてくれるのは「お笑い」かもしれない。
真面目に話すと、好きになったきっかけはM1グランプリを見てですね。よく人に「落語とかハマると思うよ」って言われるけど、落語より漫才が好きです。J-POPよりリズムネタが好きです。家ではいつもムーディ勝山さんの曲を弾いてます。
ジャルジャルがとても凄いと思っています。音楽と違って凄さを測るすべを持ち合わせないのですが、圧倒的な感動があると思っています。いや、単純に笑えるから幸せなのかもしれません。
YESEYSESY「Sinker」
2021年06月18日(金)
試聴はこちら
YESEYSESY
dipを活動の中心に据えつつ、様々なアーティストと活動するギタリスト·ヤマジカズヒデ。グローバルな音楽家として活動するかたわら、映画音楽やJ-POPまで幅広く活動する石橋英子。ハードコアからネオアコ、アンダーグラウンドからプログレまで成り行きにまかせて活動する須藤俊明。ロックの幅広さを見せる柔軟な音楽性と自由に作られるとりとめのない音楽。
石橋英子 オフィシャルサイト
須藤俊明 オフィシャルサイト
@yeseysesy
Vol.077は、ヤマジカズヒデ、石橋英子、須藤俊明という、多方面で活躍する3人のミュージシャンで結成されたYESEYSESYを取り上げる。
6月18日にUMINECO RECORDSからリリースされた「Sinker」は、キャリアを重ねてきた3人ならではの洒脱なグルーヴが味わい深い1曲。その音に込められた人間らしい生々しさと自由な佇まいは音楽そのものの存在意義を思い出させてくれる。
活動を始めたきっかけ
ヤマジカズヒデ:「山奥にあるスタジオに籠って遊ばないか?」と誘われたのがきっかけです。2回くらい集まって、アルバム制作をしたと思います。
石橋英子:忘れてしまいました。すみません。
須藤俊明:英子さんとヤマジさんが「何か一緒にやろう」と言ってたときに、私も参加したのがきっかけだと思います。でも、詳しくは、後で話そうと思います。
影響を受けたアーティスト
ヤマジカズヒデ:数多いです。強いて1曲挙げるなら、TELEVISIONの「Little Johnny Jewel」です。石橋英子:たくさんありすぎます、、歌を歌う人だと、David Acklesですね。曲も歌詞も大好きです。車ではAutechreしか聞きません。家では最近はMorton Feldmanを片っ端から聞いています。
須藤俊明:自分の感覚では、音楽やアーティストから影響は受けていると思ってないです。影響ってなんでしょうね。自分が作る音楽、演奏する音楽にいろいろな音楽やアーティストからの影響はあると思いますが、影響を受けているっていう感覚はないんですよね。勝手に影響が表れるだけですね。それは、好きな音楽やアーティストからの影響だけではないので、影響を受けているとは言いたくないのかもしれないですね。
注目してほしい、自分の関わった作品
ヤマジカズヒデ:数多いです。dip、Yapoos、ZZZoo、uminecosounds、Shinya Oe & Super Birdsなどが最近のメインバンドです。新譜に関しては、それぞれいろんな楽器を演奏しているので、ライブで再現出来そうにないのが悩みです。
石橋英子:特に注目してほしい......というのはないですが、bandcampでわりとマメにアルバムをリリースしているので、それをチェックして頂けたら嬉しいです。
須藤俊明:注目してほしい自分の関わった作品......というわけではないですが、今のタイミングで自分にとって重要な作品の話をしたいのですが、それは2015年のヤマジカズヒデ『Over Sleeper』です。これは、ヤマジさんと私、それから本庄克己さん、山本達久くん、石橋英子さんが参加した作品です。この作品は残念なことにヤマジさんのdip the flag以来の朋友である本庄さんの最後の作品となってしまい、この仲間で活動することがほとんどできなかったのですが、今思うとYESEYSESYに繋がる作品でした。
自分にとっても辛い気持ちもあるのですが、音楽は音楽として残って欲しいと思います。
アルバムの全曲に様々な要素が含まれていて、聴いてるといろいろなことがわかっていくるような作品だと思います。
今後挑戦してみたいこと
ヤマジカズヒデ:今後はmini moogを弾けるようになりたいです。あとはビートメイキングを上手くなりたいです。
石橋英子:勉強、製作、海外でまたライブできるようになったら嬉しいです。
須藤俊明:挑戦という意味では、ほうっておいてもなぜかチャレンジングな人生なので、ラクな活動がしたいですね。いや実際にはラクでもラクじゃなくても楽しい活動も多いのですが......。
ラクして新しい音楽を作りたいですね。それは挑戦とは言いませんかね。
リリース的には、YESEYSESYは今後もどんどん曲をリリースしていく予定です。ライブはどうなんでしょうね? 相談して決めます。っていうかライブ見たい人がいたら教えて下さい、ライブします。いや、二人に相談しないと決められないか。オレ一人じゃ何にもできないしね。
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
ヤマジカズヒデ:映画・漫画、数多くあります。いちばん好きな映画は『GIMLI HOSPITAL』です。@kazuhide_yamaji
石橋英子:子供の頃から映画はよく観ます。音楽より影響を受けているかもしれません。
好きな映画や監督はその時々によって違いますが、なんでも観ます。
須藤俊明:基本的に音楽に興味があったので、その他のカルチャーには触れてないんですよね。でも、やっぱり自分が好きだった音楽は映画との関係性が多いので、映画にはわりと興味を持っていましたし、今でも映画は好きです。それと自分がいろいろなことに興味を持つ年代も含めてカルチャーを年代でくくると、70年代、80年代は好きです。ここまでは所謂映画や音楽というカルチャーらしいカルチャーの話ですが、90年代以降はコンピューターのカルチャーに興味があります。デジタルなんかに興味があります。それは同時にアナログへの興味でもあるんですが、デジタルに置き換えられていく様子を見ていると、いろんなことが見えてくる気がしていて、それが面白いですね。もうそうなってくると、生活も含まれてくるので、カルチャーの定義ってなんだっけ?ってなります。
今注目しているカルチャー
ヤマジカズヒデ:最近は60~70代の日本のテレビドラマを時々観ます。石橋英子:カルチャーと言うと、よくわからなくなってしまうのですが、今は歴史に興味があります。
日本だけでなく世界各国の歴史の本を読むのが好きです。
須藤俊明:今一番気になるカルチャーは「お笑い」ですね。全然詳しくないんだけど、一番好きなエンターテインメントかもしれません。いま興味があるのは、「お笑い」がYouTubeで世の中を変えていくんじゃないかってことです。テレビをついに終わらせてくれるのは「お笑い」かもしれない。
真面目に話すと、好きになったきっかけはM1グランプリを見てですね。よく人に「落語とかハマると思うよ」って言われるけど、落語より漫才が好きです。J-POPよりリズムネタが好きです。家ではいつもムーディ勝山さんの曲を弾いてます。
ジャルジャルがとても凄いと思っています。音楽と違って凄さを測るすべを持ち合わせないのですが、圧倒的な感動があると思っています。いや、単純に笑えるから幸せなのかもしれません。
RELEASE INFORMATION
YESEYSESY「Sinker」
2021年06月18日(金)
試聴はこちら
PROFILE
YESEYSESY
dipを活動の中心に据えつつ、様々なアーティストと活動するギタリスト·ヤマジカズヒデ。グローバルな音楽家として活動するかたわら、映画音楽やJ-POPまで幅広く活動する石橋英子。ハードコアからネオアコ、アンダーグラウンドからプログレまで成り行きにまかせて活動する須藤俊明。ロックの幅広さを見せる柔軟な音楽性と自由に作られるとりとめのない音楽。
LINK
dip オフィシャルサイト石橋英子 オフィシャルサイト
須藤俊明 オフィシャルサイト
@yeseysesy