SENSA

2020.12.23

-Highlighter Vol.051-「Shōtaro Aoyama」

-Highlighter Vol.051-「Shōtaro Aoyama」

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.051は、12/23(水)に自身のプロジェクト"Hyōgu"の立ち上げ第一弾となる『Ainu Utasa EP』をリリースしたShōtaro Aoyamaに迫る。


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Shōtaro Aoyama
フランスにてMAISON KITSUNÉでの勤務経歴も持つ。ファッション、レーベルのどちらのビジネスも経験したのち独立。自身のブランド設立を経て、セレクトショップ "1LDK " パリ店の立ち上げの為に再び渡仏し、フランスでの会社設立から店舗に関わる全てに携わる。
ミュージシャンとしての一面も持ち、制作した音源がフランスのレーベルに認められ、12 インチレコードをリリース。2016 年、サカナクション山口一郎氏が主宰するプロジェクト"NF" に参加することになり帰国。サカナクションのレコーディングにも参加し、アルバム『834.194』では、「ユリイカ」のリミックスが収録されている。
パリコレクションの音楽やファッションブランドの映像音楽などにも楽曲提供を行いながら、NFのアパレルやグッズなどのデザインや生産管理を担当するなど、音楽とアパレルの両側面でプロジェクトに携わっている。
NFでの活動と並行しながら自身のプロジェクト"Hyōgu"を立ち上げ、レーベルとして音源をリリースする一方で、ファッションの知識を活かしたモノづくりも同時に行う。

活動を始めたきっかけ
日本での活動は、サカナクションの山口一郎さんに声をかけていただき、NFで活動し始めたのがきっかけです。
声をかけていただいた時はパリに住んでいて、ヨーロッパのレーベルなどから12インチレコードをリリースするなど、音楽活動していましたが、声をかけていただいたのをきっかけに日本に戻り、今に至るという感じです。

影響を受けたアーティスト
Daft PunkSoulwax、2manydjs、The Chemical BrothersLCD Soundsystemなどはとても影響を受けています。
楽曲のクオリティ、ビジュアルやステージング、コンセプトの全てが最高水準のレベルで完成していて、一つのエンタテインメントとして完結しているところでしょうか。
綿密に作り込まれていてもアウトプットされるものに小難しさがなく、説明がなくても楽しめるユーモアさがあるのも魅力です。









注目してほしい、自分の関わった作品
まず12月23日にリリースの『Ainu Utasa EP』はぜひ聞いていただきたいです。
アイヌ音楽は聞き馴染みはない音楽かもしれませんが、アイヌに古くから伝わる歌 "ウポポ(座り歌)"や"リムセ(踊り歌)"、アイヌ楽器 "トンコリ"の伝統的な楽曲などをモチーフにトラックをつけてアレンジをしています。





また、サカナクションの『834.194』というアルバムでは、「忘れられないの」「ナイロンの糸」「モス」という楽曲でレコーディングに参加させていただきました。
同アルバムで「ユリイカ」という曲のリミックスも収録していただいたので、ぜひ聞いてみてください。



今後挑戦してみたいこと
今後は奄美大島の音楽や沖縄の音楽など、日本各地の音楽とのコラボレーション作品のリリースを予定しています。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
Kitsuneというフランスのレーベル兼ファッションブランドで働いていたので、音楽と同じようにファッションに関しても勉強をしました。
今ではKitsuneはカフェや洋服のイメージが強いですが、昔は音楽レーベルとしても様々な活動をしていて、イギリスのデザインチームÅbäkeなどとプロジェクトを行ったりと、アートと音楽、ファッションが密接に関わりあっていた時期にパリで仕事ができたので、その経験が今の活動に影響しているかもしれません。

今注目しているカルチャー
俗にいうカルチャーとは意味合いは違うかもしませんが、今は日本の音楽やその歴史についてよく調べています。
アイヌ音楽や奄美の音楽もそうですが、昔から伝わる歌にはその歌の物語があり、歴史があるので、歌を知るということは歴史も知る(知らなければいけない)ということなります。
全てを知ることは難しいですが、音楽の背景なども一緒に知るということはとても大切なことだと思うので、今は色々な文献などを読んで勉強しています。
そして一番いいのは、その土地に行って美味しいものを食べて飲んで、歌って、踊って体験するということが醍醐味でもあります。


RELEASE INFORMATION

Cover_Ainu Utasa EP.jpg
Shōtaro Aoyama『Ainu Utasa EP』
2020年12月23日(水)
視聴はこちら


LINK
オフィシャルサイト
@shotaro_aoyama
Official YouTube Channel
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