SENSA

2020.09.07

-Highlighter Vol.032-「のろしレコード」

-Highlighter Vol.032-「のろしレコード」

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.032は、シンガーソングライターである折坂悠太・松井文・夜久一によるレーベル&ユニット、のろしレコードに迫る。


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のろしレコード
シンガーソングライター松井文、夜久一、折坂悠太によるレーベル。日本や世界のルーツミュージックを独自に咀嚼し、うたを追いかける旅人たち。それぞれ違った形の個性が集いこの時代ののろしを上げている。
2018年冬に行われたイベント「ことびらき」より、ハラナツコ(サックス etc.)、宮坂洋生(コントラバス)、あだち麗三郎(ドラム)をしたがえた"のろしレコードと悪魔のいけにえ"にも注目が集まる。

松井文
平成元年横浜出身。少年性と女性性の間を行き交う歌声で、日常の刹那を歌う。
高校時代からギターで作詞作曲をし人前で歌い始める。同級生と組んだバンドで某10代限定フェスに出場しファイナリストに。バンドを解散後「春一番コンサート」周辺のフォークシーンに影響を受け、大阪へ移住。浪速のブルースマンAZUMIらと出会い制作した1stアルバム「あこがれ」が各所で話題を呼んだ。
その後拠点を東京に戻し、同年代のシンガーソングライター折坂悠太、夜久一と共に「のろしレコード」を立ち上げ、コンピレーションアルバムをリリース。コミュニティFMのパーソナリティー等も務めた。
2017年、折坂悠太監修のもと2ndアルバム「顔」をリリース。
2019年、ウンゲツィーファの舞台「さなぎ」に俳優として出演。ユニットとして進化したのろしレコードで「OOPTH」をリリースし、メディアに多数取り上げられる。
2020年、3年ぶりのソロ作「ひっこし」は自身初のカセットでリリース。

折坂悠太
平成元年、鳥取県生まれのシンガーソングライター。
幼少期をロシアやイランで過ごし、帰国後は千葉県に移る。
2013年よりギター弾き語りでライヴ活動を開始。
2018年10月にリリースした2ndアルバム『平成』がCDショップ大賞を受賞するなど各所で高い評価を得る。
2019年3月29日に、シングル『抱擁』を発表。
2019年7月クールのフジテレビ系月曜9時枠ドラマ「監察医 朝顔」主題歌としてシングル『朝顔』を発表。
2019年10月より弾き語りツーマンツアー"折坂悠太のツーと言えばカー2019"を開催。
2020年3月ワンマンライブ中止に伴い、配信ライブ"折坂悠太 単独配信 2020 (((どうぞ)))"を開催。
2020年4月1日に新曲「トーチ」をリリース。

夜久一
サニーサイドビレッジ出身のシンガーソングライター。主にアコーステッィクの弾き語り。2019年より
エレキギターに目覚める。2016年AZUMI監修のもと、ファーストアルバム『やく』を全国リリース。 定期的にカセットテープでのレコーディングを行い、2017年はカセット計7本CDR3枚を自主で発表。 年間約150本、ライブを行いながら精力的に全国へと旅を続ける流れ芸人。関東の最終兵器とも呼ばれる。



活動を始めたきっかけ
松井文:弾き語りの人たちはバンドと違い、基本一人なので活動が広がりにくいなと思っていました。 お互いに尊敬できるシンガーとレーベルを作れば、宣伝もしやすいし刺激も受けられると思い「のろしレコード」という形になりました。

折坂悠太:コーエン兄弟の「Inside Llewyn Davis」という、フォーク前夜を題材にした映画をみて、松井さん、夜一さんはその中に出てきそうな人たちだったので、雰囲気に憧れて一緒にやろうと思いました。


影響を受けたアーティスト
松井:一人で歌い始めた頃、高田渡さんのドキュメンタリー映画「タカダワタル的」を観て、この人みたくなりたいと思っていました。どういうところが好きなのか、未だに上手く言えません。



折坂:のろしレコードのツアーで出会った、金森幸介さんの歌を聴く前と後で、歌い方が変わったと思います。昨年の「OOPTH」レコ発ツアーに、ゲストとして共演もしてくださいました。






注目してほしい、自分の関わった作品
松井:5月に「ひっこし」というEPを、配信とカセットテープでリリースしました。近年、一緒に活動していたメンバーで、ベース、サックス、フルート、鍵盤という編成です。パスカルズロケット・マツさんも参加しています。カセットの仕上がりも、おもちゃみたいでかわいいです。





折坂:過去のライブ音源をまとめた「暁のわたし」というCDを出しました。コロナ自粛期間中に整理した2013- 2019の未発表音源も収録していて、ライブ録音に音を重ねるといった試みもしています。コロナ禍を 一つのきっかけに、ここからまた出発するような気持ちで作りました。


今後挑戦してみたいこと
松井:3人それぞれの活動がある中で、のろしレコードで演奏をするのは、タイミングが合わないとなかなか難しいのですが、悪魔のいけにえのメンバーと一緒にいつかまたライブツアーに出られたら良いな。フェスにも呼んでほしい!

折坂:のろしレコードで初めてマンドリンという楽器を担当しているのですが、もっと練習して、マンドリン弾き語りのライブをしてみたいです。


カルチャーについて

触れてきたカルチャー
松井:ここ数年、よく演劇を観るようになりました。演劇はその時足を運ばないと得られないもので出来ていて、気になる劇団の公演があると逃すまいと思っています。
去年一番好きだったのは情熱のフラミンゴの「オー・プラネテス」です。





折坂:一昨年と昨年夏に韓国に行って、すごく刺激を受けました。韓国語を勉強してまた行きたいです。キム・オキDoma をよく聴いています。心の内と社会をつなぐような表現に魅力を感じます。










今注目しているカルチャー
松井:一番好きな劇団、というか演劇にハマるきっかけとなったのが「ウンゲツィーファ」という本橋龍さん主宰のユニットで、先月、吉祥寺シアターから配信された「一角の角(すみ)」には私も出演させてもらいました。彼らには自分のリリース記念ライブでも、美術や照明や演出で関わってもらいました。
さらに、先月8月28日(金)には、松井周の標本室 回遊型展示「セルフサービス」という展示とオンライン配信の映像が独立して楽しめる演劇に参加いたしました。

折坂:最近息子の影響でウルトラマンを見ていて、特撮に興味があります。 放送中の「ウルトラマンZ」もすごく面白いですが、初期の映像を見ていると、視覚効果やめまぐるしい展開など、まるで悪夢を見ているような感覚になり、楽しいです。


RELEASE INFORMATION
oopthジャケット.jpg
のろしレコード「OOPTH」
2020年9月9日(水)
アナログ盤「OOPTH」予約販売ページ

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のろしレコード「のろし」
2020年5月27日(水)
視聴はこちら

hikkoshi_matsui_jk.JPG
松井文「ひっこし」
2020年5月13日(水)
視聴はこちら

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折坂悠太「暁のわたし REC2013-2019」
2CD + 54P Booklet
¥5,000 (TAX IN)
予約販売受付中(7月20日より随時発送)
「暁のわたし REC2013-2019」特設サイト


LIVE INFORMATION
■松井文
9月13日(日)湘南台 中華三番
神奈川県藤沢市湘南台1-21-20
TEL 0466-45-3777
「松井文 ソロ ワンマンライブ」
Open 15:30 / Start 16:00
投げ銭+オーダー

9月18日(金)大久保 ひかりのうま
東京都新宿区百人町1-23-17-B1
「松井文 ソロ ワンマンライブ」
ゲスト 種石幸也(B)
Open 19:00 / Start 19:30
チャージ2000円+1D
※観覧(限定7名/要予約)
※生配信:19:30~ご視聴無料(投げ銭大歓迎)



LINK
オフィシャルサイト
@noroshi_record
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■松井文
@matsuiayaya
松井文のけせらせらブログ

■折坂悠太
オフィシャルサイト
@madon36
@orisakayuta
@orisakayuta
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■夜久一
@hajime_yaku
夜久一(やく)ブログ

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