2020.08.19
-Highlighter Vol.028-「KENT VALLEY」
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.028は、8/19(水)に自身初のアルバム「Momentary Note」をリリースした、京都出身のシンガーソングライター、マルチ・インストゥルメンタリスト、コンポーザーとして活動中のKENT VALLEYに迫る。
KENT VALLEY
京都出身の日本人 SSW/マルチ・インストゥルメンタリスト/コンポーザー。
京都を中心に活動し、ソングライターやプレーヤーとしても数多くのバンドに参加。
1/22に1stシングル「Clear up」を配信限定リリース。
メンバーのスケジュールなどの都合で、バンドで活動することがあまりなくなってきたタイミングで、2017年にKento Taniとして、2020年からKENT VALLEYとして活動を始めました。
その後は「速い重い」音楽が好きになって、「遅い軽い」音楽も好きになって、今も現在進行形で色んな音楽に影響を受けていると思います。「○○に影響を受けた」とかをしっかり向き合って考えると、どうしても影響元と自分の音楽を比較してしまうので、普段は意識しないようにしています。そして音楽的な要素で言うとそういうものはだいたいずっとTHE BEATLESです。
ただ、今回の質問を受けて、改めて最近「そういえば無意識に影響受けてるかもな」と感じるのはMR.BIG、NINE INCH NAILS、Red Hot Chili Peppers、Sly & The Family Stoneあたりかと思います。
MR.BIGは中学生の時の"ぼくのかんがえたさいきょうのロックバンド"でした。今聴いても、美メロだし演奏もすごいし。ものすごい丁寧さを感じます。BIG IN JAPANで、もろにウケ狙いの「I LOVE YOU JAPAN」って曲作っちゃうところとかも何週か廻って愛らしいです。エリックマーティンが日本語カバーのアルバム出すとかはよくわからないですが、まぁそんなストーリーも含めて、"人生"感があるというか。中学生の時に地元にビリーシーンのベースセミナーに行ったのは本当良い思い出です。
BIG IN JAPAN...アメリカの俗語で、日本でしか売れていないロックバンドや小説などのこと。
NINE INCH NAILSは、思春期の多感な頃のダウナーな気分の時によく聴いていました。
当時の友達に勧められたけど、そのまま迎合したくなくって「暗いわー」とか表向きで言いながら家でドはまりしてたアルバムです。携帯でテトリスしながらずっと聴いてました。
たぶん自分の好きな要素としてのノイズ、コラージュ、ブレイクビーツについてはルーツはこれじゃないかなと最近思います。「聞き流しながらもずーっと聞いていられて、かつ同時に細部を目を向けると情報量に圧倒されて、ブチあがる」ような音楽ってあまり多くは出会わないので、このアルバムは今でもよく聞きながら寝ます。あと、僕、壮大で耽美な音楽って苦手なのですが、このアルバムはそこを感じつつも基本的に暴力的なので好きです。
ただ、インダストリアルやマリリンマンソンの文脈での"好き!"とはまた別なので、実はあまり人とNINE INCH NAILSが好きだという話はしたことないです。謎ですが。
僕は基本的にベーシストなので、例にもれず高校生の時は「Mother's Milk」~「By The Way」あたりのRed Hot Chili Peppersの曲は脳死で全曲コピーしてました。当時はライブのDVDの「Live -Off The Map」とか死ぬほど見て、筋トレしながらベースの練習をしていました。1970年代以前の音楽、いわゆるクラシックロック~ルーツミュージックに自分を導いてくれたのは、彼らがやっていたカバー曲だと思います。今でもたまに彼らの最近のライブ映像を目にすると「やっぱ演奏すごー!!」と思うし、むしろ自分がリアルタイムに聞いていた時代よりグルーヴ感や演奏の圧が進化しているので、もうなんか凄いですよね。
打ち込みの音楽を作っていても、自分が感じていた彼らのような肉体的な強さは諦めずに追い求めていたいです。
Sly & The Family Stoneは、Red Hot Chili Peppersの影響で「ファンクという音楽を聞いてみよう!」となり、「ファンク」というジャンルを意識して初めて買ったアルバムでした。Sly & The Family Stoneが誰なのかも、アルバムの内容も知らないまま、帯に「歴史的名盤」とか何とか書かれてたので買った記憶があります。だいぶダウナーかつメロウで、これをいわゆるファンクっぽいファンクなのか謎だなと、今となっては思います。ただ、この最初に聞くFUNKのアルバムがJames BrownやP-FUNKだったなら、自分はきっと全然今と違ったミュージシャンになっていただろうなと何となく思います。
ちなみに、この後に「DANCE TO THE MUSIC」とか聞いてテンションの落差に驚きました。が、結局良く聞くのは「FRESH」でもなく、このアルバムでした。
宅録のようにも感じる狭い密閉された世界観、実は未完成かのように思える曲たちは、自分にとって恐縮ですがどこか親近感が湧くところがあります。
今回、新たにリマスターを行った時に、改めて聞き返したのですが、今作と作風がだいぶ違っていて笑えました。もしかしたら、こちらの方が好きと言われる方もいらっしゃるかもしれません。
この作品、発表当時は、変に気負ってしまってドッキドキしてたのですが、音楽好きの友人たちからお褒めの言葉を頂いたり、全然自分が知らなかった人から褒めて頂いたりして今の活動に繋がる自信やきっかけになった作品です。
こちらに収録されている「pictures from promenade」、「retrun to the south」は『映画夜話 みなみ会館のちょっときいてな』というラジオ番組で、ジングルとしても使用されています。是非チェックしてみてくださいね。
また、8/19(水)にリリースした最新作にも注目して欲しいです。
既にサブスクリプションで発表している曲もありますが、全曲改めてリミックスやリマスタリングを行い、しっかりと手を加えて新しく仕上げました。アルバムの中で聴く曲はシングルとは違った形で聞こえるので、もう既に出ているシングル曲と聞き比べてみても面白いかもしれません。
自粛期間中に制作しているので、完全に自宅もしくはリモートで作業を行ったのですが、結局コロナがあろうがなかろうが全く関係ないようなこと(歌詞が書けないのでしにたい...など)でしか悩まなかったので、何というか逆に自信が出ました。
一部の楽曲に吉田省念くんと、のんこ(ex: Turntable Films)が、演奏で参加してくれていて、ミックスは 荻野信也さん、Kazuyuki Onouchiさん、Sawa AngstromのSATOSHI YOSHIOKAさん、マスタリングは KNDさん、アートワークはinossが、それぞれが本当に素晴らしい形で手伝ってくださっています。今回ほとんどMADE IN KYOTOで制作したのですが、自分の作品を友達と作るのってやっぱり超楽しいと思いました。本当、世の中におけるもっとも楽しい遊びの一つだなと思いました。
こんなこっ恥ずかしいことを書いてしまうくらいにはアルバムを気に入っているので、ぜひ聴いてくださいね!!
子供の時に好きだった記憶はあったのですが、Huluで一時一斉公開されていた時に改めて全シリーズ見直したら、ほとんどの話を細部まで自分が覚えていて驚きました。自分が思っていたより「むっちゃくちゃ好き」でした。それ以来、家でだらーっとする時にブルーレイで見ています。
もちろん現在放映中の作品も見ていますが、僕は特に昭和第1期~第2期ウルトラシリーズが大好きです。
ウルトラマンと怪獣は勿論なのですが、音楽やファッション、出てくる機械や街並みやファッションから見えるそれぞれの時代背景とか、たまに挟まる謎サイケ映像とか、予算の都合かもしれないぶっ飛び展開とか、今では倫理的に完全にアウトな言語表現とか、昭和のゆるっとしたセリフ回し、牧歌的なBGMなど、ほんと魅力は語り尽くせないです。特オタ語りになりそうなのでミュージシャンぽいことを書くと、僕が特に好きなところは初代ウルトラマンで使用されている各種効果音です。
本当に多種多様な効果音があって、ウルトラマンの変身シーン、怪獣の鳴き声、各種光線の発射音(全部違う)、カラータイマーの発信音、科学特捜隊員が使用している武器の効果音、レトロメカの起動音、駆動音、水中の音、宇宙の音、などがあり、おそらくアナログシンセサイザーで生成されているのだろう音が多いのですが、どれもものっすごい魅力的なのです。いや、もはや「良い音」と言って良いと思います。聞いてるだけで鼻血出ますね。
改めて凄いなと思うことは、空想特撮なので、当然「聞いたことがない音」をイメージだけで作ってるってことです。
実際は1954年の初代ゴジラからの怪獣映画とか、1950年代にアメリカでSF映画ブームがあったので、ある程度のイメージはあったのだろうとは推察しますが、空想の生物や、未知の機械の駆動音、巨大宇宙人が体から出す光線の音とか、どんなテンションで決めてたんやねんって話ですよ。
実際に作った人も、「これでオッケー!」とGO出した人もそうですが、当時の制作現場で共有されていた感覚ってどういうものだったのか、とても気になります。
きっとその人たちは皆、今の僕たちがイメージするSF音や効果音とは全く別の、原初の音をイメージして共有していたんだろうな、と勝手に妄想を膨らましてしまいますし、ロマンが広がりまくりですよ。それでこの音のカッコ良さですからね。
先人の偉大さに圧倒されて もはや 僕は死にそうです。
さて、死にそうなので、特に僕が好きな効果音を書きます。宇宙恐竜ゼットンの鳴き声です。
ゼットンについては、これはまぁ超超有名怪獣なので知ってる人も多いとは思うのですが、初代ウルトラマンで出てきた最強の怪獣(恐竜)です。唯一ウルトラマンが敗北した相手であり、現代まで続くウルトラ怪獣のにおける「最強」の代名詞的存在です。1兆度の火球を吐くというとんでもない設定もあります。
ゼットンは見た目も動物的な要素が全くない無機質な外見でカッコ良いんですが、何より鳴き声がやばいです。文字で書くと「シュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワ..ゼットーン.ピポポポポポポポポポポポポポポ」って感じなんですが、この「ピポポポポポポポポポポポポポポ」が、やばい。
もう一度書きます。この「ピポポポポポポポポポポポポポポ」がやばいです。むたくそかっこよいです。何これ(怒)
僕はこれより怖カッコいい電子音に今までの生涯で出会ったことがないです。聞いた時点で脳死です。作った人、天才だと思います。
僕もなんだかんだ音楽やってますが、一生のうちに、こういう音を作って死にたいと思います。
今のところ、「おぉー!」と一人で声上げるくらいに、むちゃくちゃ楽しんで毎週見ています。何が良いって良いところはいっぱいあるのですが、先人たちの作中での扱いが良いんですよ。前シリーズの主役が今シリーズに出てきた時に かませ にならないことが多くて、ちゃんと活躍するんですよね。Twitterで「違うぜ、番組!」がトレンドになっていた位に活躍してくれるので、もうシリーズファンとしては「きゃぁぁぁぁぁ!!!」ですよ。あとは、昭和で少しマイナーだった怪獣が強キャラとして出てくるところも良い(ウルトラQのぺギラとか)。僕は今シリーズ監督の田口清隆監督のファンなので、しばらく毎週楽しみにしています!
あとは庵野監督の「シン・ウルトラマン」も楽しみにしています。こちらはどんな感じになるのか正直全く予想がつきませんが、昨年公開されたビジュアルが成田 亨氏の『真実と正義と美の化身』を基にしたカラータイマーなしのウルトラマンであることを知って、ここ1年ずっとわくわくしています。成田 亨氏 直系のデザインの怪獣も出てくるとかになったら多分泣きます。いやー、楽しみなことが多くて人生楽しいですね。
ウルトラマンのことばかり書きすぎてわけわからなくなりましたが 、「Momentary Note」というアルバムを8/19に発表しました。是非聴いてくださいね!!
KENT VALLEY「Momentary Note」
2020年8月19日
視聴はこちら
KENT VALLEY「9 to the morning」
視聴はこちら
@kentani11tf
@kentani11tf
FRIENDSHIP.
Vol.028は、8/19(水)に自身初のアルバム「Momentary Note」をリリースした、京都出身のシンガーソングライター、マルチ・インストゥルメンタリスト、コンポーザーとして活動中のKENT VALLEYに迫る。
KENT VALLEY
京都出身の日本人 SSW/マルチ・インストゥルメンタリスト/コンポーザー。
京都を中心に活動し、ソングライターやプレーヤーとしても数多くのバンドに参加。
1/22に1stシングル「Clear up」を配信限定リリース。
活動を始めたきっかけ
中学生で部活を引退した時あたりから楽器を初めて、長らくバンドをやっており、Turntable FilmsとSuperfriendsというバンドで現在も活動しています。メンバーのスケジュールなどの都合で、バンドで活動することがあまりなくなってきたタイミングで、2017年にKento Taniとして、2020年からKENT VALLEYとして活動を始めました。
影響を受けたアーティスト
無意識で聞いてた音楽は普通に小学校の時は当時流行りのJ-POPとかなのですが、母親が子供向けの英語教育的なものを行っていて、そこで教材としてあった英語のフォークソングとかも影響受けたんじゃないかと思います。今の音楽に繋がる文脈で自発的に聞き始めたものだと、楽器を始めたての時に母が持っていたTHE BEATLESとCarpentersのベスト盤のカセットテープあたりが最初かもしれません。その後は「速い重い」音楽が好きになって、「遅い軽い」音楽も好きになって、今も現在進行形で色んな音楽に影響を受けていると思います。「○○に影響を受けた」とかをしっかり向き合って考えると、どうしても影響元と自分の音楽を比較してしまうので、普段は意識しないようにしています。そして音楽的な要素で言うとそういうものはだいたいずっとTHE BEATLESです。
ただ、今回の質問を受けて、改めて最近「そういえば無意識に影響受けてるかもな」と感じるのはMR.BIG、NINE INCH NAILS、Red Hot Chili Peppers、Sly & The Family Stoneあたりかと思います。
MR.BIGは中学生の時の"ぼくのかんがえたさいきょうのロックバンド"でした。今聴いても、美メロだし演奏もすごいし。ものすごい丁寧さを感じます。BIG IN JAPANで、もろにウケ狙いの「I LOVE YOU JAPAN」って曲作っちゃうところとかも何週か廻って愛らしいです。エリックマーティンが日本語カバーのアルバム出すとかはよくわからないですが、まぁそんなストーリーも含めて、"人生"感があるというか。中学生の時に地元にビリーシーンのベースセミナーに行ったのは本当良い思い出です。
BIG IN JAPAN...アメリカの俗語で、日本でしか売れていないロックバンドや小説などのこと。
NINE INCH NAILSは、思春期の多感な頃のダウナーな気分の時によく聴いていました。
当時の友達に勧められたけど、そのまま迎合したくなくって「暗いわー」とか表向きで言いながら家でドはまりしてたアルバムです。携帯でテトリスしながらずっと聴いてました。
たぶん自分の好きな要素としてのノイズ、コラージュ、ブレイクビーツについてはルーツはこれじゃないかなと最近思います。「聞き流しながらもずーっと聞いていられて、かつ同時に細部を目を向けると情報量に圧倒されて、ブチあがる」ような音楽ってあまり多くは出会わないので、このアルバムは今でもよく聞きながら寝ます。あと、僕、壮大で耽美な音楽って苦手なのですが、このアルバムはそこを感じつつも基本的に暴力的なので好きです。
ただ、インダストリアルやマリリンマンソンの文脈での"好き!"とはまた別なので、実はあまり人とNINE INCH NAILSが好きだという話はしたことないです。謎ですが。
僕は基本的にベーシストなので、例にもれず高校生の時は「Mother's Milk」~「By The Way」あたりのRed Hot Chili Peppersの曲は脳死で全曲コピーしてました。当時はライブのDVDの「Live -Off The Map」とか死ぬほど見て、筋トレしながらベースの練習をしていました。1970年代以前の音楽、いわゆるクラシックロック~ルーツミュージックに自分を導いてくれたのは、彼らがやっていたカバー曲だと思います。今でもたまに彼らの最近のライブ映像を目にすると「やっぱ演奏すごー!!」と思うし、むしろ自分がリアルタイムに聞いていた時代よりグルーヴ感や演奏の圧が進化しているので、もうなんか凄いですよね。
打ち込みの音楽を作っていても、自分が感じていた彼らのような肉体的な強さは諦めずに追い求めていたいです。
Sly & The Family Stoneは、Red Hot Chili Peppersの影響で「ファンクという音楽を聞いてみよう!」となり、「ファンク」というジャンルを意識して初めて買ったアルバムでした。Sly & The Family Stoneが誰なのかも、アルバムの内容も知らないまま、帯に「歴史的名盤」とか何とか書かれてたので買った記憶があります。だいぶダウナーかつメロウで、これをいわゆるファンクっぽいファンクなのか謎だなと、今となっては思います。ただ、この最初に聞くFUNKのアルバムがJames BrownやP-FUNKだったなら、自分はきっと全然今と違ったミュージシャンになっていただろうなと何となく思います。
ちなみに、この後に「DANCE TO THE MUSIC」とか聞いてテンションの落差に驚きました。が、結局良く聞くのは「FRESH」でもなく、このアルバムでした。
宅録のようにも感じる狭い密閉された世界観、実は未完成かのように思える曲たちは、自分にとって恐縮ですがどこか親近感が湧くところがあります。
注目してほしい、自分の関わった作品
2017年に発表した初作品「9 to the morning」です。8/19(水)発売の「Momentary Note」の配信に合わせて、KENT VALLEYのサブスクリプションに解禁することとなりました。今回、新たにリマスターを行った時に、改めて聞き返したのですが、今作と作風がだいぶ違っていて笑えました。もしかしたら、こちらの方が好きと言われる方もいらっしゃるかもしれません。
この作品、発表当時は、変に気負ってしまってドッキドキしてたのですが、音楽好きの友人たちからお褒めの言葉を頂いたり、全然自分が知らなかった人から褒めて頂いたりして今の活動に繋がる自信やきっかけになった作品です。
こちらに収録されている「pictures from promenade」、「retrun to the south」は『映画夜話 みなみ会館のちょっときいてな』というラジオ番組で、ジングルとしても使用されています。是非チェックしてみてくださいね。
また、8/19(水)にリリースした最新作にも注目して欲しいです。
既にサブスクリプションで発表している曲もありますが、全曲改めてリミックスやリマスタリングを行い、しっかりと手を加えて新しく仕上げました。アルバムの中で聴く曲はシングルとは違った形で聞こえるので、もう既に出ているシングル曲と聞き比べてみても面白いかもしれません。
自粛期間中に制作しているので、完全に自宅もしくはリモートで作業を行ったのですが、結局コロナがあろうがなかろうが全く関係ないようなこと(歌詞が書けないのでしにたい...など)でしか悩まなかったので、何というか逆に自信が出ました。
一部の楽曲に吉田省念くんと、のんこ(ex: Turntable Films)が、演奏で参加してくれていて、ミックスは 荻野信也さん、Kazuyuki Onouchiさん、Sawa AngstromのSATOSHI YOSHIOKAさん、マスタリングは KNDさん、アートワークはinossが、それぞれが本当に素晴らしい形で手伝ってくださっています。今回ほとんどMADE IN KYOTOで制作したのですが、自分の作品を友達と作るのってやっぱり超楽しいと思いました。本当、世の中におけるもっとも楽しい遊びの一つだなと思いました。
こんなこっ恥ずかしいことを書いてしまうくらいにはアルバムを気に入っているので、ぜひ聴いてくださいね!!
今後挑戦してみたいこと
明るくてはやい曲が作りたいです。カルチャーについて
触れてきたカルチャー
特撮が好きです。特にウルトラマン。子供の時に好きだった記憶はあったのですが、Huluで一時一斉公開されていた時に改めて全シリーズ見直したら、ほとんどの話を細部まで自分が覚えていて驚きました。自分が思っていたより「むっちゃくちゃ好き」でした。それ以来、家でだらーっとする時にブルーレイで見ています。
もちろん現在放映中の作品も見ていますが、僕は特に昭和第1期~第2期ウルトラシリーズが大好きです。
ウルトラマンと怪獣は勿論なのですが、音楽やファッション、出てくる機械や街並みやファッションから見えるそれぞれの時代背景とか、たまに挟まる謎サイケ映像とか、予算の都合かもしれないぶっ飛び展開とか、今では倫理的に完全にアウトな言語表現とか、昭和のゆるっとしたセリフ回し、牧歌的なBGMなど、ほんと魅力は語り尽くせないです。特オタ語りになりそうなのでミュージシャンぽいことを書くと、僕が特に好きなところは初代ウルトラマンで使用されている各種効果音です。
本当に多種多様な効果音があって、ウルトラマンの変身シーン、怪獣の鳴き声、各種光線の発射音(全部違う)、カラータイマーの発信音、科学特捜隊員が使用している武器の効果音、レトロメカの起動音、駆動音、水中の音、宇宙の音、などがあり、おそらくアナログシンセサイザーで生成されているのだろう音が多いのですが、どれもものっすごい魅力的なのです。いや、もはや「良い音」と言って良いと思います。聞いてるだけで鼻血出ますね。
改めて凄いなと思うことは、空想特撮なので、当然「聞いたことがない音」をイメージだけで作ってるってことです。
実際は1954年の初代ゴジラからの怪獣映画とか、1950年代にアメリカでSF映画ブームがあったので、ある程度のイメージはあったのだろうとは推察しますが、空想の生物や、未知の機械の駆動音、巨大宇宙人が体から出す光線の音とか、どんなテンションで決めてたんやねんって話ですよ。
実際に作った人も、「これでオッケー!」とGO出した人もそうですが、当時の制作現場で共有されていた感覚ってどういうものだったのか、とても気になります。
きっとその人たちは皆、今の僕たちがイメージするSF音や効果音とは全く別の、原初の音をイメージして共有していたんだろうな、と勝手に妄想を膨らましてしまいますし、ロマンが広がりまくりですよ。それでこの音のカッコ良さですからね。
先人の偉大さに圧倒されて もはや 僕は死にそうです。
さて、死にそうなので、特に僕が好きな効果音を書きます。宇宙恐竜ゼットンの鳴き声です。
ゼットンについては、これはまぁ超超有名怪獣なので知ってる人も多いとは思うのですが、初代ウルトラマンで出てきた最強の怪獣(恐竜)です。唯一ウルトラマンが敗北した相手であり、現代まで続くウルトラ怪獣のにおける「最強」の代名詞的存在です。1兆度の火球を吐くというとんでもない設定もあります。
ゼットンは見た目も動物的な要素が全くない無機質な外見でカッコ良いんですが、何より鳴き声がやばいです。文字で書くと「シュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワシュワ..ゼットーン.ピポポポポポポポポポポポポポポ」って感じなんですが、この「ピポポポポポポポポポポポポポポ」が、やばい。
もう一度書きます。この「ピポポポポポポポポポポポポポポ」がやばいです。むたくそかっこよいです。何これ(怒)
僕はこれより怖カッコいい電子音に今までの生涯で出会ったことがないです。聞いた時点で脳死です。作った人、天才だと思います。
僕もなんだかんだ音楽やってますが、一生のうちに、こういう音を作って死にたいと思います。
今注目しているカルチャー
上記の流れでなのですが、現在放映中の最新のウルトラマン作品である「ウルトラマンZ」です。今のところ、「おぉー!」と一人で声上げるくらいに、むちゃくちゃ楽しんで毎週見ています。何が良いって良いところはいっぱいあるのですが、先人たちの作中での扱いが良いんですよ。前シリーズの主役が今シリーズに出てきた時に かませ にならないことが多くて、ちゃんと活躍するんですよね。Twitterで「違うぜ、番組!」がトレンドになっていた位に活躍してくれるので、もうシリーズファンとしては「きゃぁぁぁぁぁ!!!」ですよ。あとは、昭和で少しマイナーだった怪獣が強キャラとして出てくるところも良い(ウルトラQのぺギラとか)。僕は今シリーズ監督の田口清隆監督のファンなので、しばらく毎週楽しみにしています!
あとは庵野監督の「シン・ウルトラマン」も楽しみにしています。こちらはどんな感じになるのか正直全く予想がつきませんが、昨年公開されたビジュアルが成田 亨氏の『真実と正義と美の化身』を基にしたカラータイマーなしのウルトラマンであることを知って、ここ1年ずっとわくわくしています。成田 亨氏 直系のデザインの怪獣も出てくるとかになったら多分泣きます。いやー、楽しみなことが多くて人生楽しいですね。
ウルトラマンのことばかり書きすぎてわけわからなくなりましたが 、「Momentary Note」というアルバムを8/19に発表しました。是非聴いてくださいね!!
RELEASE INFORMATION
KENT VALLEY「Momentary Note」
2020年8月19日
視聴はこちら
KENT VALLEY「9 to the morning」
視聴はこちら
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オフィシャルサイト@kentani11tf
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