SENSA

2020.08.06

-Highlighter Vol.024-「Faded old city」

-Highlighter Vol.024-「Faded old city」

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.024は、8/5(水)にNew EP「First-EP」をリリースした奈良を中心に活動中のバンド、Faded old cityに迫る。


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Faded old city
2013年結成、奈良県出身のFaded old city(フェイデッドオールドシティー)。
エレクトロ、ダンスミュージックを踏襲し、実験的な試みも行う楽曲に多くのリスナーに届くメロディーを載せる、全方位対応のインディーロックバンド。音源ではミニマムな音表現を、ライブではさらに身体的かつ躍動的なアプローチが加わる。様々なルーツを持ち、異なる要素を包括するが、それを織り交ぜ、独自の音体験を追求することに意欲的である。その為、アートワーク、ミュージックビデオなど作品の全ては一貫してセルフプロデュースを行っている。


活動を始めたきっかけ
Yasu(Gt):生駒RHEBGATEってライブハウスでボーカルを誘って始めました。

Leo(Syn):僕がFOCと出会った時、彼らはもう音楽活動をしてたので「加入したきっかけ」に僕はなるんですけど、十代の頃に関西のイベントで共演してYouと音楽の話そっちのけで当時2人がハマっていたアニメの話で仲良くなったのがきっかけですね。そこから色々あってFOCのサポートベースを1年間だけしたんですけど、その期間で彼らと仲良くなりすぎてしまってお別れは悲しいな...ということで、それなら新しい楽器を増やそうよ!という彼らの軽いノリでシンセサイザーを僕が担当する事に決まって正式的に加入からの今に至ります(笑)

Romeo(Ba):FOCの事は何度かライブ見に行ったりCD買ってたり1ファンって感じでしたね。僕が前やっていたバンドが奈良でライブしたときYasuが遊びに来てくれて、そのときにベースでサポートを頼まれて、好きだったし二つ返事で参加しましたね(笑)
後から聞いた話だと揺らぎのみらこちゃんが縁をつないでくれたみたいで、ありがとうって感じですね(笑)


影響を受けたアーティスト
You(Vo):Daniel CaesarJordan Rakeiなどですね。
最近ではGiveonElisa Boussninaのような声の扱い方がすごく面白いアーティストに影響を受けています。



Yasu:イギリスのアーティスト。仲のいい友人やメンバー、家族。



Romeo:一番影響受けたアーティストをあげろと言われると難しいのですが、なんとなく中学生のギターを始めた時によく弾いていたものが根底に残っている気はしますね。Pink Floydなんか当時好きでしたね。



Leo:名前に「音」という漢字がつけられるくらい音楽付きの親に育てられたので、音楽というのは子供の頃から凄く身近な存在でした。楽器を触りたいと思ったのはASIAN KUNG-FU GENERATIONがキッカケで父のギターを貰って高校の軽音部に入ったし、大人になってからはHONNEのBillboardのライブを大阪で観た時にもっと自分も頑張らなきゃ!まだまだ出来る事はある!思う様な影響はありました。




注目してほしい、自分の関わった作品
Leo:2018年にリリースした「WALK」です。この作品は揺らぎのみらこもコーラスとして参加してくれて、僕達にとっても初の試みが多かった作品なんですけど、その分曲が完成し終えた時は僕自身のテンションがあの時はかなり上がっていたんでしょうね。嬉しさを抑えきれなかったので自転車を猛スピードで夜道を駆けていたら宙を舞うレベルの大横転をして左手薬指を骨折しました(笑)
メンバーと解散して10分も経たない間の事故だったので連絡をしても全然信じてもらえなかった事を今でも鮮明に思い出せます。この曲を聴く度に左手薬指の古傷が疼きます。嫌いじゃないですよ、個人的に思い入れのある大好きな曲です。



You:今作はぜひ注目してほしいですね。気持ち込めてます。



Romeo:「PIERCE」ですかね。僕がバンドに参加して1番最初にできた曲で、曲ができて以来ライブでも必ずやっていると思います。当時のレコーディングとかを思い出すとめちゃくちゃグッときますね。懐かしい~。




Yasu:今作のアートワークやTeaserに注目してもらえると嬉しいです。






今後挑戦してみたいこと
You:自分の声を使いこなしていきたいです。それはFaded old cityとしてもだし、僕個人としても。僕だけの喉なので、理解を深めていきたい。

Yasu:コロナ落ち着いたらイギリスに行きたいです、マンチェスターダービーとか生でみたい。

Leo:夏フェスに出たいです。青空の下サングラスを掛けてビール(可能なら瓶ビール)を飲みながらライブをしたいです。誰が見ても「あ、こいつイキってるな、自分に酔ってるな」って分かるくらい一度はイキってみたいです。

Romeo:個人的にですけどJOHN LAWRENCE SULLIVANの19AWでWild Daughterがやっていたような生演奏しながらランウェイをやるみたいなことがやってみたいですね。憧れです。






カルチャーについて

触れてきたカルチャー
You:色んな都市で建築を見て回るのが好きです。どんな空間も何かに則って作られたもので、自分も生み出すことに前向きになれる気がします。近年はParametric Architectureも逸れものではなくなってきていて、とても面白いですね。

Leo:アイスランドです。1年前にお金を貯めて旅行に行ったのですが、僕自身が当たり前と思っている感覚を覆された国でした。物価が高すぎて普通のチーズバーガーが1,500円以上もしたりオーロラが出てきても誰も騒がないし、一番の極め付けは地平線をこの目で見たとき。日本って何かしら山や建物とかが周りにあって、そう簡単に見れるものじゃないと思うんですけどアイスランドは前に進んでいくのが怖くなっちゃうくらい自分しか存在していなくて、ずっと先の見えない道が続いていて、この国の人達にとったらあの光景が当たり前の事なんだと思うと軽く思考が停止しちゃったりして。でも向こうの人達が日本に遊びに来たら日本の当たり前な出来事、光景に困惑するんだろうな。当たり前って一体なんなんですかね。旅行を終えてから簡単に"当たり前"って言葉を使うのを控える様になりました(笑)

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アイスランド旅行の写真


Romeo:最近は服ですかね。考えてみたら今まであまりいい服を着た経験がなくてブランドのヒストリーとかも気にせず着ていたんですが、2年前くらいにTOGAに出会って、着た瞬間にこれが服ってものなんだって今までの服に対する価値観が全く変わって。そこからは服にきちんと向き合うようになりました。


今注目しているカルチャー
Yasu:マンチェスターシティ・ガンバ大阪。

Leo:今自分が注目してるのはサウナです。
サウナーーーズ~磯村勇斗とサウナを愛する男たち~」って番組にハマっていて、磯村勇斗さんがフィンランドのサウナを体験していくってだけの番組なんですけど、とにかくフィンランドのサウナがお洒落!サウナ用のアイテムが可愛い!サウナーになりたい!って最近は思ってます。東京にサウナ専門のお店があるとかないとか聞いたことがあるので地元の銭湯で鍛えたら東京に行って、そこも経験が出来たら本場フィンランドのサウナにいつかは挑戦して整えてみたいです。

Romeo:以前ネットの記事で武田鉄平さんの作品を見て以来、絵の世界は気になっていますね。記事を見てすぐに画集を購入したんですけど、気分が落ち込んだ時とかに見たら絵の美しさに夢中になってスーッと穏やかな気持ちになれるので本当に買ってよかったなって思います。



RELEASE INFORMATION

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Faded old city「First-EP」
2020年8月5日(水)
視聴はこちら


LINK
オフィシャルサイト
@Fadedoldcity
@fadedoldcity
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