SENSA

2020.07.22

-Highlighter Vol.020-「PROCYON」

-Highlighter Vol.020-「PROCYON」

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.020は、7/22(水)にmini Album「Fluid」をリリースした、PROCYONのVo/Gt. オオタヨシキに迫る。

PROCYON_a_1500.jpg
PROCYON
PROCYON (プロシオン)神戸・大阪を中心に活動している3人組バンド。
一度聴くとクセになるサウンドが持ち味で、サイケデリックロック、エレクトロポップ、ドリームポップ、ベッドルームポップ、ネオソウル、チルウェーブなど幅広いジャンルから影響を受けている。音源制作を全て自主的に行い、7月22日には新ミニアルバム「Fluid」をリリースする。


活動を始めたきっかけ
僕の大学卒業の翌年、2017年に宅録音源をつくるプロジェクトとしてPROCYONを始めました。その後何度かメンバー変更が重なり、今の体制になったのは2019年の9月でそこから本格的に活動し始めました。
ライブ活動を始めたのは、2018年くらいからです。地元のライブハウスHelluva Loungeに音楽性を気に入ってもらえたのがきっかけです。

影響を受けたアーティスト
PROCYONの曲は全て僕が作っていて、主な影響元を挙げるとMGMT、Tame Impala、Mac Demarco、Toro y Moi、邦楽だとユニコーン、山下達郎ですね。
PROCYONの音楽性のルーツは間違いなくTame Impalaにあります。最初に「Expectation」という曲を聴いて、鳥肌が立ってしまってからは、全アルバム、全曲が好きになってしまうほど敬愛しています。


彼らの来日公演は2回行きました。2018年のサマーソニックでのライブではVJと曲がかなりマッチしていて、かなり刺激を受けました。


あとは、幼少のころからラジカセの前で山下達郎を聴いていたことで、洋楽への入り口が開かれたと思っています。「ドーナツソング」という曲を聴いては、歌詞カードをボロボロにしちゃうくらい見返していたのを覚えています。

注目してほしい、自分の関わった作品
リリースしたばっかりのミニアルバム「Fluid」について語っておくべきですね!サウンドと、曲の多様性には力を入れました。
これまで音源制作の全行程を僕が自力でやってきていて、誰にも依頼したことがないんです。もちろん3年前から始めたような素人だったので、録音やミキシングに関してはずっと試行錯誤の連続でした。そんな中でも、自分たちの出したい音、サウンドメイキングがやっとできたなぁと思ったのが今作『Fluid』です。完全自主リリースをしていた前作『Ruby』と比べてみると、明らかな違いがわかると思います。特に「Something」という曲は、去年のリリースしたシングル『Something/Orchid』バージョンと、『Fluid』バージョンで聴き比べるのも面白いですね。
曲の多様性に関してですが、『Fluid』に収録されている8曲それぞれに違った個性を持たせるように作ってみました。例えば、トラック2の「Utopia」はチルウェーブというジャンルからの影響が強く、トラック5の「Motion」はLo-fi ヒップホップに影響を受けています。
PROCYONというバンドを知ってもらうにあたって、曲が個性的であることをアピールしたいので、リスナーの方々にはステレオタイプを捨てて楽しんでいただきたいなぁ、と思っています。そんな事も含め、Fluid(流動体)という単語に柔軟性の大切さというメッセージを込めていますね。




今後挑戦してみたいこと
すぐできるようなことで言うと、ライブをもっと刺激的にしたいのでVJを導入したり、ライブでしか体験できない曲の展開などを考えたりしていこうかなと思っています。
将来的には、日本国内だけでなくアジア圏や、欧米圏まで活動の幅を広げてみたら面白そうだなぁと思っています。一つ目標としてあるのは、KEXPのスタジオライブに出ること。大好きなアイスランドのフェスであるIceland AirwavesではKEXPのブースがあって、公開収録を行うほどアクティブなんですよね。

KEXP...アメリカ合衆国ワシントン州のシアトルを拠点とした、オルタナティブやインディーロックを中心にした音楽をフィーチャーしたラジオ局



FRIENDSHIP.から配信したきっかけ
ネットでたまたま見つけてダメ元で応募してみたら、見事サポートしていただけることになりました。キュレーターの方々もけっこう厳しく審査しているとのことだったので、僕たちが選ばれて嬉しかったです。


カルチャーについて
触れてきたカルチャー
ゲームが好きで中でも90年代のレトロなゲームが好きです。ドンキーコング2のBGMとかは今もYouTubeとかで人気ですよね(とげとげたる迷路とか)。
Mother2も世界観と音楽がどこかクレイジーで神秘的で好きです。




今注目しているカルチャー
攻殻機動隊シリーズを最近見始めましてとても好きになりました。特に95年公開の映画「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」を見たときに、未来のネット社会の行く末を表現しているかのように感じました。サイボーグとか、仮想現実のようなワードが出てきたり、「自己ってなに?」とか「人格ってなに?」とか考えさせられるようなシーンが出てきたりもするので面白いです。
そのせいか、これからのインターネットと自分の付き合いを考えることが増えた気がします。「SNS離れ」とか「デジタルデトックス」などのトピックに今は関心がありますね。

RELEASE INFORMATION

FLUID_1500.jpg
PROCYON「Fluid」
2020年7月22日(水)
視聴はこちら


LINK
オフィシャルサイト
@Procyon_Band
@Procyon_Band
Official YouTube Channel
FRIENDSHIP.

気になるタグをCHECK!