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2025.09.25
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、Nolzyが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Nolzyです。前回の放送でもお伝えした通り、今回をもって、Room"H"からお引越しということで、今回で担当回としては最終回になります。アツキタケトモ名義の時代から3週に1度担当してきて、2年半もやってたんですね。すごくあっという間だった気もするんですけど、今回も全力で楽しくお届けしていこうと思いますので、最後までどうぞ楽しんでいってください。
今回で最終回なんですけども、ここからのNolzyも見せていきたいということで、お知らせもしたいと思います。10月15日に新しいシングル「#POTD」をリリースします!
Picture of the day、"今日の1枚"みたいな感じのハッシュタグから持ってきたタイトルではあるんですけど、前作の「オケオーール!」からジャケットを自分で作ってみたり、ちょっとDIYなスタイルが始まっていったんですが、今回は本当に新章突入というか。ミックス・マスタリング、曲の演奏、プログラミングまで全部一人で自己完結。そしてアートワークも自分で作るということで、完全なるDIYみたいな感じですね。ここまでいろんな人と音楽をやってきて、その上で改めてNolzy100%みたいな曲を一回作ってみたいなと思って、自分の頭で鳴ってる音をいろんな人に形にしてもらっていたことを自分でもやってみようということで、本当の意味でNolzyの第二章が始まるイメージ。「#POTD」とは、昨年リリースしたアルバム『THE SUPREME REPLAY』の制作時期に生まれた楽曲で、結果的にそのアルバムは、Nolzy名義での最初の作品になったのですが、「#POTD」とは、Nolzyという名前を決めた後、初めてゼロから制作した新曲で、そういう意味でも、この曲は自分にとってネクストステップとなる一曲だと思っていて、タイミングを見ながら、デモのままキープしていた楽曲なんですけど、このタイミングでリリースすることにしました。ぜひ楽しみにしてもらいたいです。ミックスの作業ってミックスエンジニアさんがいるぐらいですから、専門的な作業で制作とはちょっと違う分野だったので、1から勉強して。時にはChatGPTに聞いたりしながらやっていたんですけど、この番組で絶対かけたいと思って、収録に間に合わせるべく、気合でなんとか完成させて持ってきました。ということで、今日はその新曲を初オンエアーしたいと思います。10月15日にリリースされます。ニューシングルです。
この前、Tyler, The Creatorのライブを観に行きまして。前回は Billie Eilishの話をしたんですけど、今年すごいですよね。日本に来るアーティストがたくさんいてありがたいけど、チケット代がちょっと高いから、嬉しい悲鳴という感じの2025年。ずっと僕はTyler, The Creatorのライブを観たかったんですよ。
『Coachella』では爆破して登場みたいなそういうのをやるのかなと思ったんですけど、多分セットの運送問題があったりで、今回はかなりシンプルなセット。しかもバンドもなしでマイク1本で1時間半。でも、ラップのスキルもそうだし動きの引き出しもめちゃめちゃあるし、マイク1本でちゃんと3万人と対峙できる、やっぱりスターだなと思いましたね。
海外公演に比べて、日本公演はシンプルだったけど、それはそれでレアだった気もするし、演出にこだわってるアーティストではあるけど、生身の力も感じさせてくれたライブで、何より「昔から日本は応援してくれてて...」みたいな感謝も伝えてくれたり。アルバムの世界観を引っ張りつつもセットリストもみんなが聴きたい曲を余すことなく入れてくれて、余韻がすごくて、ライブ後に本人について調べたり、改めてどういうことを歌ってんだろうとか、すごくいい体験になるライブでしたね。

Nolzyにとってラストとなる@リビングルーム。最終回のテーマは"音楽で振り返るNolzy人生年表"ということで、改めて自分の人生を音楽とともに振り返って行こうかなと。Nolzyという音楽家を徹底解剖して終わろうかなと思ってこのテーマにしてみました。
では1曲目、年表的には3歳ですね。モーニング娘。の「LOVEマシーン」ですね。
モーニング娘。が時代を席巻していた時です。ミニモニ。もそうだし、テレビをつけたら絶対ハロプロ関連のアーティストが出ていた時代だったんですけど、子供ながらにキラキラしてる場所で歌う人になりたいと思ったその原体験が多分モーニング娘。の歌唱映像だったんですよね。その頃にすごくハマって、クリスマスプレゼントでモーニング娘。のベストアルバムをねだって、買ってもらって、保育園の先生に「曲目、全部言えるよ」とか言って、『ベスト! モーニング娘。』の1曲目から15曲目まで全部タイトル言って、暗唱して先生を引かせるという。当時からすごくオタク気質。
その当時、モーニング息子。という男のメンバー設定でアイドルプロデュースみたいなことしてて(笑)。ノートに曲目を書いて、アカペラでそれを一個ずつ歌っていくみたいな。それはある意味作曲ですよね。そのおかげで「自分はメロディーを生み出せるのかも」という感覚を得ました。そんな3歳のNolzyがめちゃめちゃ聴いていたモーニング娘。の「LOVEマシーン」。
改めて今聴くと、アレンジとかもよくできてるし、ディスコチューンとしてのJ-POPみたいな。歌謡性とディスコポップ感みたいな。そりゃヒットしますわ。最近、自己肯定感(を高めてくれる)アイドルいますけど、この頃のモーニング娘。ってちょっと男気あるというか。「お前ら、ついてこい!絶対日本の景気をよくしてやるで」みたいな男気をすごく感じる。寄り添い系じゃなくて、男気で引っ張っていくアイドル。今の時代に必要なアイドル像なのかもなんてことを思ったりもしました。
1曲目は、3歳の頃に出会った楽曲でしたが、そこから5年が経ち、次は8歳のときに"稲妻に打たれたような衝撃"を受けた一曲。Mr.Childrenの「君がいた夏」です。
実家には『Atomic Heart』『深海』『BOLERO』という、ミスチルの中でも特に売れた3枚のアルバムがあって、それを何度も何度も聴いて、親戚が集まるタイミングで、おじさんに「ミスチルが好きなんだ」と話したら、「じゃあアルバム買ってやるよ」と言ってくれて、近くのTSUTAYAへ。いろいろ吟味して選んだのが、ベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』でした。
そのアルバムの1曲目が、デビューシングルの「君がいた夏」だったんです。この曲のイントロを聴くと、母の実家の空気や、おじさんとの会話、当時の家の景色が思い浮かびますね。8歳の頃の心象風景がこの曲にすごく詰まっているんです。当時大学生くらいだったおじさんも、今ではもう50手前(笑)。時の流れを感じますね。それでは聴いてください。Nolzy少年、8歳のときに出会った一曲。Mr.Childrenで「君がいた夏」。
3曲目は、そこからさらに4年経って、12歳になったNolzy少年が出会った衝撃の一曲。スガシカオさんの「コノユビトマレ」です。
幼少期は、いわゆるプロデューサーがいてアイドルが歌うというハロプロ文化にどっぷり浸かっていたんですが、そこから徐々に"作っている人が自分で歌う"というスタイルに惹かれていって、ソロシンガーというスタイルにハマるきっかけが「コノユビトマレ」でした。
小学6年生だった2008年ごろ、たまたま家のテレビを買い替えたか何かで、CSチャンネルが見られるようになって、ちょうど無料キャンペーンで1ヶ月ぐらい視聴できる期間があったんですけど、そのときに、この曲がパワープレイされていて。イントロのスラップベースも当時の自分にとってはすごく新鮮で、ソロシンガーなんだけど、MVではダンサーがたくさん出ていて、すごくエネルギーを感じたし、今、僕の音楽性になってるフィリーソウルっぽい感じがMr.Childrenとはまた違う音楽って感じでしたね。
ちょうどその頃、母親も同時期にハマって、スガシカオさんの当時のアルバム『FUNKHOLiC』を一緒に聴き込んで、ツアーにも初めて行って。小学6年生だったから周りのファンの方から「小学生なのにスガシカオ聴くの?」って驚かれたりもして。昨年、自分のライブにスガシカオさんが観に来てくれて。そういう意味でも、小学6年生のタイミングでスガシカオさんの音楽に出会っていたのは大きな転機だったと思います。ということで、12歳の僕が出会った衝撃の一曲、スガシカオで「コノユビトマレ」。
4曲目は、14歳、中学2年生のときに出会った衝撃の一曲。Oasisの「Rock 'n' Roll Star」です。
やっぱり中2にOasisは効きますね。さすがに刺さっちゃいました。当時の僕は、それまでJ-POPしか聴いたことがなくて、14歳の自分にとって、洋楽は大人っぽくて手が届かないものというイメージがあったんです。でも、ちょうどこの頃にギターを始めたこともあって(洋楽にも興味が湧いてきたタイミングでした)。
14歳の誕生日くらいにアコースティックギターを買ってもらって、当時は秦基博さんや高橋優さんの曲をコピーして弾き語りしていました。自分で曲も作っていて、「Cloudy」や「しあわせの歌」はこの頃作って。町田のBOOKOFFに行って、ワゴンの廉価版CDコーナーを物色して、「アーティスト名の札が立ってる=人気がある」ってことで手に取ったのが、OasisとJamiroquai。
今思えば、めちゃくちゃナイスな選択してるなって思います。ブラックミュージック寄りのJamiroquaiと王道UKロックのOasis。Oasisのファーストアルバム1曲目、「Rock 'n' Roll Star」のリフがギター始めたての少年に刺さらないわけがない。僕にとっての洋楽の目覚めであり、UKロックの目覚めという感じですね。
Oasisで「Rock 'n' Roll Star」でした。Oasisも今年来日すると。復活するのは16年ぶりとかですかね。僕が14歳の時に多分解散したんですよ。ハマったのにライブは見れない中で、今年ついに来日ということで。自慢ですが、チケットが取れたので観に行きます。喧嘩して、出てこないとなってもそれはそれで面白そうだなと思ってたんですけど、今、仲良さそうなのですごく楽しみにしております(笑)。2025年は人生の伏線回収感がある1年ですね。
続いて、17歳になりましたNolzy少年、その頃一番聴いていたJames Blakeの「Unluck」をお届けしようと思います。
洋楽も聴き始めて、高校生になると、スガシカオさんがファンクラブみたいなところで James Blakeをおすすめしてて、それで聴いてみたら、「なんだこれは!」みたいな。本当に電流が走るぐらいハマりましたね。孤独感というか内省的な感じというか。孤独を歌う曲は聴いたことがあったけど、音像も含めて、ここまで自分の辛い気持ち、心象風景、内省的な部分を音楽で表現できるんだって驚きました。リズムの捉え方もこんなに間引いても素敵なものが作れるんだという、そういう初めての衝撃がありました。実際、僕自身もJames Blakeからの影響は、今でもかなり色濃く残っていると感じています。では聴いていただきましょう。
続いては、そこから6年の時が経ち、23歳の時に出会った楽曲、Dirty Projectorsの「Keep Your Name」という曲ですね。
この曲が入っている『Dirty Projectors』というセルフタイトルのアルバムなんですけど、このアルバムは R&B に接近したプロダクションアルバムになっていて、当時ってSolangeとか、そういうのが流行っている時期でもあったから、オルタナティブR&Bに舵を切った感じ。「Keep Your Name」を聴いた時に、「まだプロダクションでこんな遊び方ができるんだ。」とすごく衝撃を受けたし、この曲をリファレンスにして作ったのが「不純」という曲。1曲目に入っているんですけど、そこから『無口な人』という作品の色が見えて、『無口な人』がきっかけで、Nolzy としての活動が広がって、いろんな人と繋がるきっかけになったので、そういう意味で、Nolzyの今の音楽活動のきっかけになったような、そういう衝撃を受けた楽曲ですね。では聴いていただきましょう。
今夜@リビングルームでおかけしたのは、"音楽で振り返るNolzy人生年表"ということで、3歳の時に聴いていたモーニング娘。「LOVEマシーン」、8歳の時の思い出、Mr.Children「君がいた夏」。 12歳、スガシカオ「コノユビトマレ」。
そして14歳、初めての洋楽、Oasis「Rock 'n' Roll Star」。17歳、James Blake「Unluck」。23歳、Dirty Projectorse「Keep Your Name」の6曲でした。こうやって音楽と自分の人生というのは、すごくシンクロしてきたんだなと改めて思いました。この後に影響を受けた曲もいっぱいあるんですけど、これからの人生、30代になってからの自分も、色んな音楽に影響を受けていけたらなと。音楽で人生を豊かにしていきたいなと改めて思いました。ということで、@リビングルームのコーナーでした。
続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム。Room"H"の住人が弾き語りや宅録で何か一曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。先週、先々週と今までやってきた@レコーディングルームの音源もいっぱい流してきましたが、その最終回ということで、何やろうかなと思ったんですが、ずっとこの番組のエンディングテーマとして毎回固定で流してきたNolzyの「キスミー」という曲を弾き語り、一発録りで録音してきました。本当にライブっぽく、まさにセルフファーストテイクみたいな感じで完全無編集の一発録りで録ったんですけど、別に言う必要ないのに「ありがとう」とか言っちゃったぐらい、本当にライブの気分で弾き語りました(笑)。この2年半を自分の中で思い返しながら、いつもよりエモーショナルなテイクが録れたような気がしています。2年半の皆さんへの感謝、愛を込めてお届けします。聴いてください。
今日はNolzy「キスミー」を弾き語りバージョンでお届けしました。すごくエモエモなテイクになっているんじゃないかなと思います。この曲自体、大切な人に花束を送る気持ちで作った曲なので、1回でもNolzy回を聞いてくれた方に花束というか、感謝の気持ちを込めて録音しました。ということで、@レコーディングルームでした。
それでは、今夜のラストソングをお届けしましょう。「キスミー」がリリースされるまでエンディングテーマだった楽曲です。Nolzyで「カモフラージュ」。
モーニング娘。「LOVEマシーン」
Mr.Children「君がいた夏」
スガシカオ「コノユビトマレ」
Oasis「Rock 'n' Roll Star」
James Blake「Unluck」
Dirty Projectorse「Keep Your Name」
Nolzy「キスミー」(弾き語り)
Nolzy「カモフラージュ」

Nolzy「#POTD」
2025年10月15日(水)
Format:Digital
Label:Nolzy
Track:
1. #POTD

Nolzy「オケオーール!」
2025年9月3日(水)
Format:Digital
Label:Nolzy
Track:
1. オケオーール!
試聴はこちら
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

Nolzy
サウンドプロダクション・トラックメイキング・ソングライティングを自ら手掛けるシンガー、音楽クリエイター。
R&B、Neo Soul、Hip Hopを基調とした都会的なサウンドと、どこか懐かしい"平成J-POP"の匂いを感じるキャッチーなメロディにシニカルな歌詞を組み合わせた、時代や世代を超える新感覚のミクスチャー・ポップを生み出す。2023年12月リリースの『#それな』を皮切りに『匿名奇謀』、『キスミー』と、3作連続でドラマ・アニメのタイアップを担当。
最新シングル「fit感」を5/21にリリース。7/13に渋谷TOKIO TOKYOでNolzy ONE MAN LIVE 2025 "fit感"を開催。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance
今週のMCは、Nolzyが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Nolzyです。前回の放送でもお伝えした通り、今回をもって、Room"H"からお引越しということで、今回で担当回としては最終回になります。アツキタケトモ名義の時代から3週に1度担当してきて、2年半もやってたんですね。すごくあっという間だった気もするんですけど、今回も全力で楽しくお届けしていこうと思いますので、最後までどうぞ楽しんでいってください。
今回で最終回なんですけども、ここからのNolzyも見せていきたいということで、お知らせもしたいと思います。10月15日に新しいシングル「#POTD」をリリースします!
Picture of the day、"今日の1枚"みたいな感じのハッシュタグから持ってきたタイトルではあるんですけど、前作の「オケオーール!」からジャケットを自分で作ってみたり、ちょっとDIYなスタイルが始まっていったんですが、今回は本当に新章突入というか。ミックス・マスタリング、曲の演奏、プログラミングまで全部一人で自己完結。そしてアートワークも自分で作るということで、完全なるDIYみたいな感じですね。ここまでいろんな人と音楽をやってきて、その上で改めてNolzy100%みたいな曲を一回作ってみたいなと思って、自分の頭で鳴ってる音をいろんな人に形にしてもらっていたことを自分でもやってみようということで、本当の意味でNolzyの第二章が始まるイメージ。「#POTD」とは、昨年リリースしたアルバム『THE SUPREME REPLAY』の制作時期に生まれた楽曲で、結果的にそのアルバムは、Nolzy名義での最初の作品になったのですが、「#POTD」とは、Nolzyという名前を決めた後、初めてゼロから制作した新曲で、そういう意味でも、この曲は自分にとってネクストステップとなる一曲だと思っていて、タイミングを見ながら、デモのままキープしていた楽曲なんですけど、このタイミングでリリースすることにしました。ぜひ楽しみにしてもらいたいです。ミックスの作業ってミックスエンジニアさんがいるぐらいですから、専門的な作業で制作とはちょっと違う分野だったので、1から勉強して。時にはChatGPTに聞いたりしながらやっていたんですけど、この番組で絶対かけたいと思って、収録に間に合わせるべく、気合でなんとか完成させて持ってきました。ということで、今日はその新曲を初オンエアーしたいと思います。10月15日にリリースされます。ニューシングルです。
"音楽で振り返るNolzy人生年表"をテーマに選曲@リビングルーム
この前、Tyler, The Creatorのライブを観に行きまして。前回は Billie Eilishの話をしたんですけど、今年すごいですよね。日本に来るアーティストがたくさんいてありがたいけど、チケット代がちょっと高いから、嬉しい悲鳴という感じの2025年。ずっと僕はTyler, The Creatorのライブを観たかったんですよ。
『Coachella』では爆破して登場みたいなそういうのをやるのかなと思ったんですけど、多分セットの運送問題があったりで、今回はかなりシンプルなセット。しかもバンドもなしでマイク1本で1時間半。でも、ラップのスキルもそうだし動きの引き出しもめちゃめちゃあるし、マイク1本でちゃんと3万人と対峙できる、やっぱりスターだなと思いましたね。
海外公演に比べて、日本公演はシンプルだったけど、それはそれでレアだった気もするし、演出にこだわってるアーティストではあるけど、生身の力も感じさせてくれたライブで、何より「昔から日本は応援してくれてて...」みたいな感謝も伝えてくれたり。アルバムの世界観を引っ張りつつもセットリストもみんなが聴きたい曲を余すことなく入れてくれて、余韻がすごくて、ライブ後に本人について調べたり、改めてどういうことを歌ってんだろうとか、すごくいい体験になるライブでしたね。

Nolzyとドーナツ
Nolzyにとってラストとなる@リビングルーム。最終回のテーマは"音楽で振り返るNolzy人生年表"ということで、改めて自分の人生を音楽とともに振り返って行こうかなと。Nolzyという音楽家を徹底解剖して終わろうかなと思ってこのテーマにしてみました。
では1曲目、年表的には3歳ですね。モーニング娘。の「LOVEマシーン」ですね。
モーニング娘。が時代を席巻していた時です。ミニモニ。もそうだし、テレビをつけたら絶対ハロプロ関連のアーティストが出ていた時代だったんですけど、子供ながらにキラキラしてる場所で歌う人になりたいと思ったその原体験が多分モーニング娘。の歌唱映像だったんですよね。その頃にすごくハマって、クリスマスプレゼントでモーニング娘。のベストアルバムをねだって、買ってもらって、保育園の先生に「曲目、全部言えるよ」とか言って、『ベスト! モーニング娘。』の1曲目から15曲目まで全部タイトル言って、暗唱して先生を引かせるという。当時からすごくオタク気質。
その当時、モーニング息子。という男のメンバー設定でアイドルプロデュースみたいなことしてて(笑)。ノートに曲目を書いて、アカペラでそれを一個ずつ歌っていくみたいな。それはある意味作曲ですよね。そのおかげで「自分はメロディーを生み出せるのかも」という感覚を得ました。そんな3歳のNolzyがめちゃめちゃ聴いていたモーニング娘。の「LOVEマシーン」。
改めて今聴くと、アレンジとかもよくできてるし、ディスコチューンとしてのJ-POPみたいな。歌謡性とディスコポップ感みたいな。そりゃヒットしますわ。最近、自己肯定感(を高めてくれる)アイドルいますけど、この頃のモーニング娘。ってちょっと男気あるというか。「お前ら、ついてこい!絶対日本の景気をよくしてやるで」みたいな男気をすごく感じる。寄り添い系じゃなくて、男気で引っ張っていくアイドル。今の時代に必要なアイドル像なのかもなんてことを思ったりもしました。
1曲目は、3歳の頃に出会った楽曲でしたが、そこから5年が経ち、次は8歳のときに"稲妻に打たれたような衝撃"を受けた一曲。Mr.Childrenの「君がいた夏」です。
実家には『Atomic Heart』『深海』『BOLERO』という、ミスチルの中でも特に売れた3枚のアルバムがあって、それを何度も何度も聴いて、親戚が集まるタイミングで、おじさんに「ミスチルが好きなんだ」と話したら、「じゃあアルバム買ってやるよ」と言ってくれて、近くのTSUTAYAへ。いろいろ吟味して選んだのが、ベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』でした。
そのアルバムの1曲目が、デビューシングルの「君がいた夏」だったんです。この曲のイントロを聴くと、母の実家の空気や、おじさんとの会話、当時の家の景色が思い浮かびますね。8歳の頃の心象風景がこの曲にすごく詰まっているんです。当時大学生くらいだったおじさんも、今ではもう50手前(笑)。時の流れを感じますね。それでは聴いてください。Nolzy少年、8歳のときに出会った一曲。Mr.Childrenで「君がいた夏」。
3曲目は、そこからさらに4年経って、12歳になったNolzy少年が出会った衝撃の一曲。スガシカオさんの「コノユビトマレ」です。
幼少期は、いわゆるプロデューサーがいてアイドルが歌うというハロプロ文化にどっぷり浸かっていたんですが、そこから徐々に"作っている人が自分で歌う"というスタイルに惹かれていって、ソロシンガーというスタイルにハマるきっかけが「コノユビトマレ」でした。
小学6年生だった2008年ごろ、たまたま家のテレビを買い替えたか何かで、CSチャンネルが見られるようになって、ちょうど無料キャンペーンで1ヶ月ぐらい視聴できる期間があったんですけど、そのときに、この曲がパワープレイされていて。イントロのスラップベースも当時の自分にとってはすごく新鮮で、ソロシンガーなんだけど、MVではダンサーがたくさん出ていて、すごくエネルギーを感じたし、今、僕の音楽性になってるフィリーソウルっぽい感じがMr.Childrenとはまた違う音楽って感じでしたね。
ちょうどその頃、母親も同時期にハマって、スガシカオさんの当時のアルバム『FUNKHOLiC』を一緒に聴き込んで、ツアーにも初めて行って。小学6年生だったから周りのファンの方から「小学生なのにスガシカオ聴くの?」って驚かれたりもして。昨年、自分のライブにスガシカオさんが観に来てくれて。そういう意味でも、小学6年生のタイミングでスガシカオさんの音楽に出会っていたのは大きな転機だったと思います。ということで、12歳の僕が出会った衝撃の一曲、スガシカオで「コノユビトマレ」。
4曲目は、14歳、中学2年生のときに出会った衝撃の一曲。Oasisの「Rock 'n' Roll Star」です。
やっぱり中2にOasisは効きますね。さすがに刺さっちゃいました。当時の僕は、それまでJ-POPしか聴いたことがなくて、14歳の自分にとって、洋楽は大人っぽくて手が届かないものというイメージがあったんです。でも、ちょうどこの頃にギターを始めたこともあって(洋楽にも興味が湧いてきたタイミングでした)。
14歳の誕生日くらいにアコースティックギターを買ってもらって、当時は秦基博さんや高橋優さんの曲をコピーして弾き語りしていました。自分で曲も作っていて、「Cloudy」や「しあわせの歌」はこの頃作って。町田のBOOKOFFに行って、ワゴンの廉価版CDコーナーを物色して、「アーティスト名の札が立ってる=人気がある」ってことで手に取ったのが、OasisとJamiroquai。
今思えば、めちゃくちゃナイスな選択してるなって思います。ブラックミュージック寄りのJamiroquaiと王道UKロックのOasis。Oasisのファーストアルバム1曲目、「Rock 'n' Roll Star」のリフがギター始めたての少年に刺さらないわけがない。僕にとっての洋楽の目覚めであり、UKロックの目覚めという感じですね。
Oasisで「Rock 'n' Roll Star」でした。Oasisも今年来日すると。復活するのは16年ぶりとかですかね。僕が14歳の時に多分解散したんですよ。ハマったのにライブは見れない中で、今年ついに来日ということで。自慢ですが、チケットが取れたので観に行きます。喧嘩して、出てこないとなってもそれはそれで面白そうだなと思ってたんですけど、今、仲良さそうなのですごく楽しみにしております(笑)。2025年は人生の伏線回収感がある1年ですね。
続いて、17歳になりましたNolzy少年、その頃一番聴いていたJames Blakeの「Unluck」をお届けしようと思います。
洋楽も聴き始めて、高校生になると、スガシカオさんがファンクラブみたいなところで James Blakeをおすすめしてて、それで聴いてみたら、「なんだこれは!」みたいな。本当に電流が走るぐらいハマりましたね。孤独感というか内省的な感じというか。孤独を歌う曲は聴いたことがあったけど、音像も含めて、ここまで自分の辛い気持ち、心象風景、内省的な部分を音楽で表現できるんだって驚きました。リズムの捉え方もこんなに間引いても素敵なものが作れるんだという、そういう初めての衝撃がありました。実際、僕自身もJames Blakeからの影響は、今でもかなり色濃く残っていると感じています。では聴いていただきましょう。
続いては、そこから6年の時が経ち、23歳の時に出会った楽曲、Dirty Projectorsの「Keep Your Name」という曲ですね。
この曲が入っている『Dirty Projectors』というセルフタイトルのアルバムなんですけど、このアルバムは R&B に接近したプロダクションアルバムになっていて、当時ってSolangeとか、そういうのが流行っている時期でもあったから、オルタナティブR&Bに舵を切った感じ。「Keep Your Name」を聴いた時に、「まだプロダクションでこんな遊び方ができるんだ。」とすごく衝撃を受けたし、この曲をリファレンスにして作ったのが「不純」という曲。1曲目に入っているんですけど、そこから『無口な人』という作品の色が見えて、『無口な人』がきっかけで、Nolzy としての活動が広がって、いろんな人と繋がるきっかけになったので、そういう意味で、Nolzyの今の音楽活動のきっかけになったような、そういう衝撃を受けた楽曲ですね。では聴いていただきましょう。
今夜@リビングルームでおかけしたのは、"音楽で振り返るNolzy人生年表"ということで、3歳の時に聴いていたモーニング娘。「LOVEマシーン」、8歳の時の思い出、Mr.Children「君がいた夏」。 12歳、スガシカオ「コノユビトマレ」。
そして14歳、初めての洋楽、Oasis「Rock 'n' Roll Star」。17歳、James Blake「Unluck」。23歳、Dirty Projectorse「Keep Your Name」の6曲でした。こうやって音楽と自分の人生というのは、すごくシンクロしてきたんだなと改めて思いました。この後に影響を受けた曲もいっぱいあるんですけど、これからの人生、30代になってからの自分も、色んな音楽に影響を受けていけたらなと。音楽で人生を豊かにしていきたいなと改めて思いました。ということで、@リビングルームのコーナーでした。
Nolzy「キスミー」@レコーディングルーム
続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム。Room"H"の住人が弾き語りや宅録で何か一曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。先週、先々週と今までやってきた@レコーディングルームの音源もいっぱい流してきましたが、その最終回ということで、何やろうかなと思ったんですが、ずっとこの番組のエンディングテーマとして毎回固定で流してきたNolzyの「キスミー」という曲を弾き語り、一発録りで録音してきました。本当にライブっぽく、まさにセルフファーストテイクみたいな感じで完全無編集の一発録りで録ったんですけど、別に言う必要ないのに「ありがとう」とか言っちゃったぐらい、本当にライブの気分で弾き語りました(笑)。この2年半を自分の中で思い返しながら、いつもよりエモーショナルなテイクが録れたような気がしています。2年半の皆さんへの感謝、愛を込めてお届けします。聴いてください。
今日はNolzy「キスミー」を弾き語りバージョンでお届けしました。すごくエモエモなテイクになっているんじゃないかなと思います。この曲自体、大切な人に花束を送る気持ちで作った曲なので、1回でもNolzy回を聞いてくれた方に花束というか、感謝の気持ちを込めて録音しました。ということで、@レコーディングルームでした。
それでは、今夜のラストソングをお届けしましょう。「キスミー」がリリースされるまでエンディングテーマだった楽曲です。Nolzyで「カモフラージュ」。
9月24日(水) オンエア楽曲
Nolzy「#POTD」モーニング娘。「LOVEマシーン」
Mr.Children「君がいた夏」
スガシカオ「コノユビトマレ」
Oasis「Rock 'n' Roll Star」
James Blake「Unluck」
Dirty Projectorse「Keep Your Name」
Nolzy「キスミー」(弾き語り)
Nolzy「カモフラージュ」
RELEASE INFORMATION

Nolzy「#POTD」
2025年10月15日(水)
Format:Digital
Label:Nolzy
Track:
1. #POTD

Nolzy「オケオーール!」
2025年9月3日(水)
Format:Digital
Label:Nolzy
Track:
1. オケオーール!
試聴はこちら
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

Nolzy
サウンドプロダクション・トラックメイキング・ソングライティングを自ら手掛けるシンガー、音楽クリエイター。
R&B、Neo Soul、Hip Hopを基調とした都会的なサウンドと、どこか懐かしい"平成J-POP"の匂いを感じるキャッチーなメロディにシニカルな歌詞を組み合わせた、時代や世代を超える新感覚のミクスチャー・ポップを生み出す。2023年12月リリースの『#それな』を皮切りに『匿名奇謀』、『キスミー』と、3作連続でドラマ・アニメのタイアップを担当。
最新シングル「fit感」を5/21にリリース。7/13に渋谷TOKIO TOKYOでNolzy ONE MAN LIVE 2025 "fit感"を開催。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance