SENSA

2024.05.30

【読むラジオ】MC:アツキタケトモ 「やってらんねえ夜に聴きたい曲」をテーマに選曲!「Room H」-2024.5.29-

【読むラジオ】MC:アツキタケトモ 「やってらんねえ夜に聴きたい曲」をテーマに選曲!「Room H」-2024.5.29-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます音楽家のアツキタケトモです。さて僕は最近は制作とかレコーディングとか。レコーディングだと曲作る段階と違って、ちゃんとシャバに出れるというか、家から出れるので良いですけどこの前はすごいロングロングレコーディングで。
お昼の12時に入って翌朝4時半終了、16時間ぐらい?16時間半とかスタジオにいて、ずーっとめちゃめちゃ根を詰めて作業して、というよりかサポートバンドメンバーのGt.遥さん(MEMEMION)は自分とも近い経歴というか、遥さんご自身もデビューを経験した上で今はサポートやったりバンマスやったり、いろんな仕事したり、僕よりもいろんな経験を経て活躍されている方なので、自分の今後についての人生相談のような、いろいろな話をさせてもらったりして、その後に深夜にギターを録るみたいな。
そういうレコーディングで、楽しかったんですけど、それが終わって新宿までエンジニアの白石経さんに送ってもらって、寝床探しをしたんですけど、土曜の明けた朝、日曜の朝だったのもあって全部カプセルホテルとか埋まってて。
で、いろんなところ彷徨ってたら、夜通し遊んでた方々とすれ違ったりとかネズミが歩いてたりとか、いろんな新宿の、東京の形を見せられて何とも言えない気持ちになったまま、なんとか温泉を見つけてそこで朝まで過ごしたんですけど、久々にシャバに出たらすごくまた別の、今まで見たことのない外の世界、本当の東京を見たみたいな感覚になった、そんな今日この頃です。

今日の1曲目は今、僕が一番聴いてほしい曲、「キスミー」を紹介したいなと思うんですけど、皆さん聴いてますか?「キスミー」、何回でも聴いていただきたいですし、この前もまたリハでライブバージョンじゃないですけど演奏して、やるたびにどんどん自分の中でのエモーションが上がっていくような感覚もあるし、ここからどんどん育てていくような曲かなって思ってたり。
あと、この曲、初めてかな、季節ものの歌詞が入ってる、「春風が運んできた」ってBメロにあるんですけど。僕、季節ものの曲をこれまで作ったことがなくて、あんまり そういうテーマ、冬歌とか春歌とかで(僕の曲は)選べなかったりするんですけども、この曲は4月にリリースっていうことで「春風感あるな、メロディーにも」、と思って、歌詞を書く最終段階で"春風"という言葉を選んで歌っているので、もう5月も終わりですけども、ギリギリ5月は春認定でいいんじゃないかな、ということで春の終わりに聴いてください。



やってらんねえ夜に聴きたい曲をテーマに選曲!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム、僕、アツキタケトモの回では毎週テーマを決めて曲をセレクト、そのアーティストや楽曲について熱く語っていこうと思います。今夜の特集テーマは「やってらんねえ夜に聴きたい曲」です。 別にやさぐれてるわけではないんですけども、今月、根を詰めて制作してて、この収録の前の3日間ぐらい外に出ていろんな人と会って、自分の中に社会が戻ってきた感じなんですけど、根を詰めて制作してたので、ここ数日のモードで選曲するとスカッとしたものになるというか。僕がロックとかそういうものに目覚めたきっかけ、音楽に目覚めたきっかけって一番最初、Mr.Childrenの「Dance Dance Dance」のギターリフっていう話はこの番組でもした気がするんですけど、そういうスカッとするみたいな感覚って僕の音楽にとってすごく重要なファクターだったり、自分が鬱々としている時でも痛快さがその音楽によってもたらされるっていう、そこをすごく大事にしているので、この深夜に爆音で聴いていただきたい特集、「やってらんねえ夜に聴きたい曲」をテーマにセレクトした楽曲をお送りしていこうと思います。

1曲目はblurの「Song 2」です。これはもうド定番ですけど、これ初めて聴いたの高1とかの時だと思うんですけど、当時まだサブスクとかもなくて、意外と中学時代にoasisには出会えるけどblurには出会えなかったりするんですよ、後追い世代からすると。
高1ぐらいで初めてこの「Song 2」を聴いて、「ヤバ!」みたいな、こんな曲の作り方ありなんだみたいな、サビこれでいいんだみたいな、そういう衝撃があってから10年経って去年サマソニで初めてライブでみんなでサビを歌えたのはエモーショナルだったし、あんなにぶち上がった瞬間、それこそ痛快さ、あんなにスカッとした瞬間、あんなに気持ちよかった瞬間はなくて、ということで、このテーマを選んだ時点で脳内でもうこの曲のドラムが鳴り始めてました。



いやー、スカッとしますねー。続いて2曲目は The Smithsで 「There Is a Light That Never Goes Out」です。
この曲は、っていうか、スミスは歌詞がとにかく良くて、良くてっていうか「この歌詞でいいんだ」みたいな、歌詞でここまで吐き出してっていうか、この書き方あるんだ、ってすごく学んだというか。しかも洋楽って僕、音で聴いてて、音からもそこはかとないひねくれ感とか居場所のなさとか、そういうものはずっと感じてて、でもなんて歌ってるかは詳しく分からないけど、その声色とか響きからそういうものを感じると思って聴いてて。
で、10年前ぐらいにプロデューサーをしてくれてた浅田さんに「スミスは歌詞がいいからね、マジでアツキの世界観とも共通するものもあるから和訳で読んでみて内容分かったうえで聴くとすごく沁みるよ」って。この曲ではないけど、なんで自分がお金稼ぐため自分を切り売りしなきゃいけないんだ、とかバイトに対して怒ってるとか、そういうものを自分の楽曲の歌詞にも落とし込んだりとかしてたり、やってらんねーと思った夜に、でもこんな気持ちとか、こんな疎外感を感じて生きているのは自分だけじゃないんだって思わせてくれるという意味で、すごく寄り添ってくれてるバンドなので、その中でも僕の一番好きな曲を選んでみました。歌詞の内容はむしろ皆さんで調べて聴いてみてほしいなと思います。



ではどんどんいきましょう。この週のテーマ「やってらんねえ夜に聴きたい曲」でセレクトした楽曲、続いてはエレファントカシマシで「ガストロンジャー」。これは出会い方がなかなか面白くて、小学校6年生の時にこの曲初めて聴いたんですけど、自分の地元の図書館ではCDを貸し出してて、それも図書館なので無料で借りれるから、小学校の時僕は何百円のお小遣いしかなかったから、CD買ったりとかなかなかできなかったり、誕生日プレゼントとかで買ってもらうしかできなくて、だからこそMr.Childrenしか聴いてなかったんですよね。ミスチルとかスガさんとか親が買ってくれるものしか聴いてなくて、とか親の車で鳴っている曲とか。
で、 小学校5年生6年生ぐらいから自分でもちょっと聴きたい、ってなって一番最初にTSUTAYA感覚で図書館のCDを借りるところから自分の音楽が広がっていくところが始まっていったんですけど。そこで一番最初に借りたのが椎名林檎さんの『加爾基 精液 栗ノ花』という3枚目のアルバムとエレファントカシマシのこの曲が入っている『good morning』というアルバムの2枚で、今思えばJ-POPの中でも尖り散らかした というか、エレカシのキャリアの中でも一番異質だし、林檎さんのキャリアの中でも一番異質なアルバムを 我ながら最初からチョイスしたなと思うんですけど。
それでこの『good morning』をコンポに入れて1曲目、この「ガストロンジャー」、まずギターリフもそうだし、めっちゃかっこいいイントロ、何歌いだすのかなと思ったら"おめぇ、正直な"って喋りだしたからびっくりして。そこまで僕はJ-POPというか、歌うものしか聴いたことがなかったから、喋っていいんだ、みたいな。しかもラップとかになってるならまだしも、まじで喋ってるやん、みたいな。いきなりめっちゃ語りかけられてきて、でもそれがなんていうのかな、音楽だったっていう衝撃も含めて、この曲のインパクトは何回聴いても色褪せないし、一時期それでずーっとこの曲とアルバム全体をめちゃめちゃ聴いてて、でまたミュージックビデオも自分の頭の中でシンクロして、なんとも言えないカタルシスみたいなものを感じれた、その一番の原体験の曲だなと思ってて、まさにこの「やってらんねえ夜に聴きたい」気持ちのロックの痛快さのかなり原体験にある曲ですね。



ラストは私のパイセンですね、THE ORAL CIGARETTESで「BLACK MEMORY」。ということで、オーラル・パイセンには本当にもうお世話になり過ぎてるんですけど、というかすごく僕はリスペクトしてるんですけど。
オーラルのライブとかフェスでのパフォーマンス観ると絶対掴まれるっていうか、音源とか映像とかに収まり切らない迫力とか熱気とか熱量みたいなものがめちゃめちゃあるから、拓也さん自身も"現場で判断してよ"、とか"現場来いよ"って、言うけど本当にその言葉通りの圧力みたいなものがめちゃめちゃあって、僕、だいぶオーラルのライブ行ってますけど、どのライブでも勝ってるみたいな、しかもそれはアウェーな感じの日とか、ホームな感じの日とか関係なく、ちゃんと勝ちにいけるバンドだなってすごく思って。
この収録の前日にフェスでオーラル・パイセン観てきて、そのフェスの大トリを飾ってたんですけど、でもそこでキラーチューン畳みかけ、とかってことともちょっと違う、わりとコンセプチュアルなライブをしてて、それでもめちゃめちゃちゃんと持っていってて、バンドとしての底力みたいなものをすごく感じたし、いつか対バンとかできるようになったら、対バンしてるのにオーラルのライブの時にフロアに来て、モッシュ、ダイブで最前に来て、拓也さんに手振りたいなって思ってます。



サムネイル撮影:Dai Hasegawa

RELEASE INFORMATION

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アツキタケトモ「キスミー」
2024年4月24日(水)
Format:Digital

Track:
M1.キスミー

試聴はこちら

5月29日(水) オンエア楽曲
Blur「Song 2」
The Smiths「There Is A a Light That Never Goes Out」
エレファントカシマシ「ガストロンジャー」
CHAGE and ASKA「YAH YAH YAH」
THE ORAL CIGARETTES「BLACK MEMORY」
アツキタケトモ「自演奴(デモ音源)」

番組へのメッセージをお待ちしています。
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RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
4月24日に配信SG「キスミー」をリリース。
オフィシャルサイト @atsukitaketomo @atsukitaketomo

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Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
ワンマンライブは開催を重ねるごとに規模を広げており、2024年10月~11月には、ツアーファイナルZepp Shinjuku(TOKYO)を含む全国ツアーが決定している。
オフィシャルサイト @lauradayromance @lauradayromance

LINK
FM福岡「Room "H"」

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