SENSA

2025.03.06

【読むラジオ】MC: Laura day romance アルバム「合歓る - walls」特集後編!「Room H」-2025.3.5-

【読むラジオ】MC: Laura day romance アルバム「合歓る - walls」特集後編!「Room H」-2025.3.5-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、Laura day romanceが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

井上:皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Laura day romanceのボーカル、井上花月と。

鈴木:ギターの鈴木迅と。

礒本:ドラムの礒本雄太です。

井上:3週間ぶりにRoom"H"に帰ってきました。

鈴木:なんか時間が空いてる感じする?

井上:3週間ってこんなあったっけ?2ヶ月ぐらい前の感じ。

礒本:イレギュラーじゃないよね?

鈴木:均等に来てる。

井上:収録が最近詰まってたっていうことだよね。

礒本:もう各所に出没して。

井上:私がメインにはなるんですけど、ラジオ稼働とか。インタビュー稼働とか。みんなでやってるのもたくさんあるけど、半分ぐらい私一人の多くて。週5で毎日2 、3本ずつ何かを録るとか。

鈴木:辛かった?

井上:正直、ラジオ好きだから全然辛くなかった。

礒本:慣れてきた?

井上:慣れてる。言うことは似たりよったりなことも結構あるんだけど、DJさんのテンション感を見抜いて話すとか。この人はここまでボケても大丈夫だとか。この人は結構真面目に言った方が困惑させないだろうとか。そういうことを考えながら喋るのがめっちゃ楽しくて。

礒本:パーソナリティーの方とかに助けられるみたいなことって結構ある。

井上:みんな上手だもんね。

礒本:もう全部喋ってくれるみたいな時もあれば。

鈴木:やんちゃんは休みで、俺とかっちゃんが稼働という時もあって。その時はラジオ経験の豊富さからかなり(かっちゃんに)マウントを取られる(笑)。"私はかなり読めるから、迅君は自由にやればいいんじゃないかな?"みたいな。ベテランの(笑)。

井上:言った!?言ってないけど!

鈴木:あはは(笑)。

礒本:ブースのスペースの都合で(出演メンバーは)2人で、とかそういうことも結構あったりするので。

井上:単純にボーカルと作ってる人だからね。でも、ほんとに忙しかった。

礒本:では、早速番組始めていこうと思いますが、我々、Laura day romanceのニューアルバム『合歓る - walls』皆さん、もう聴いてもらってますよね?前回に引き続き、今回もアルバム全曲紹介のスペシャル企画ということで、今日は後半。アルバムの6曲目からお送りいたします。

鈴木:6曲目は「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」ですけれども、前に話したことがあると思うんですけど、スピードの早い曲を作るのが僕苦手でして。

礒本:意外とないよね。

鈴木:ゆっくりな曲を普段聴くことが多くて、聴く音楽が制作の際の得意・苦手に影響すると感じていて。早い曲を普段あんまり聴かないので、こういう曲を作るのはすごく難しいんですけど、「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」はスルスルーっとできた。最初の走り書きはスルスルできた曲。珍しくアップテンポで。人気も高いですよね?再生数とかも多くて。

礒本:最初のデモ聴きで、どの曲をリードにするか話をした時に、僕は結構この曲を推していた。

鈴木:そうだったっけ?

礒本:そう。いい曲。

井上:これは視点的には?ストーリーみたいな話を前にしてたけど。

鈴木:「転校生|a new life!」までの曲は一人の主人公の回想、タイムスリップみたいなものがメインなんですけど、「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」は丸々現実世界の話。「転校生|a new life!」のラストの扉を開ける音というのは、トリップしてる方の人の部屋にもう一人の人が戻ってきたっていうニュアンスを出してるんですよ。それで、急いで開けて、救急車を呼ぶまで、呼んだ後の曲というストーリーラインになってるんですけど。

礒本:視点がちょっと違うんだよね。

鈴木:他の曲と「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」は違いますね。ここまでの流れと明確に違くて、それが伝わってればいいなぁ。

礒本:あはは(笑)。

鈴木:伝わってなくてもいいんだよね。自分らの意図とはまた別のとこでいろんなものが立ち上がってきてもいいなって。洋楽とか歌詞を完璧に理解しなくても...みたいな部分、洋楽リスナーの人とかはあると思うので。自分の中でテクスチャーが好きだとか、そういう手触り感のある曲が好きだとか。そういうのを大事にしていただいて。解釈とかは二の次で。



井上:改めまして、ニューアルバム『合歓る - walls』リリースおめでとう!私たち!

鈴木礒本:いぇーい!

井上:前回もやったぞ、同じ流れ。

鈴木:おめでとう。

井上:おめでとうございます。先ほどお送りした楽曲「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」はやっぱり(テンポ)早かったね。

鈴木礒本:あはは(笑)。

礒本:音楽あまりにも初心者みたいな(笑)。ちょうど(ラジオで楽曲が)流れている時にミックスが結構難しかったっていう話を。

井上:ミックスが全てってよく言うよね。

鈴木:テンション高い曲であればあるほど難しいというか。

礒本:普段あんまり作らない曲調でもあるし。

鈴木:単純に上がる曲みたいに落とすことは簡単だし、迫力ある曲とかに落とすことは簡単なんだけど、 僕らの作ってる曲のアレンジがどうしても聴かせたいものと、勢い、パンチ感のバランス(を取るのが難しい)。本当に最後までいつも悩んでてるんですけど。

礒本:ロックにはいくらでもできちゃうし。

鈴木:そうそう。

井上:音圧を上げようと思えばね。

礒本:そこの角を取る作業というか。テンションをいい意味で落とすというか。

鈴木:ちょうどいいところ、物足りなくはないけど、というところに狙うのがいつも悩みどころですよね。

礒本:実はスティックで叩いてないんだよね。

鈴木:あ、そうか。ロッド。

礒本:ロッドという竹ひごを集めて、まとめたみたいな。

井上:ホウキみたいなやつ?

鈴木:パスパスって言ってるからね。スネアがね。そういうアイディアもありつつ。

礒本:割といい味を出してる気がするな。

鈴木:いいですよね。これ素敵です。ボーカルはどうですか?

井上:私、木村カエラさんがすっごく好きなんだけど。

鈴木:言ってたね。

井上:この曲を歌う時はマジで"これ、木村カエラさんの曲だと思って歌おう。"と思って。

鈴木:俺の曲だけどね(笑)。

井上:まあまあ。私の中の木村カエラさん像がめっちゃ詰まった曲で。

鈴木:REC(録音)当初から言ってて、"木村カエラさんみたいな気分で歌いました"って。RECブースが"ふーん。"って(笑)。

礒本:結構、井上さんってそのシリーズあるよね。誰のつもりでとか。

鈴木:勝手に想像して言って、誰の理解も得られてないっていう。

井上:でも、木村カエラさんめっちゃ好きな人は理解してくれると思う、この曲にカエラ味があるっていう。

礒本:ちょっと分かるけど。

鈴木:俺もちょっと分かるよ。ちょっとだけ分かる。

井上:私、カラオケで昔すごく歌ってたんだけど、その時の気分で歌いました。

鈴木:かっこいいですよね。木村カエラさんの曲。

井上:じゃあ、この辺りでアルバムの7曲目いきます。タイトルは「subtle scent|微香性」。これ、読みづらいよね。

礒本:"サトーセント"です。

鈴木:難しいですね。日本人には難しい発音ですね。

井上:どういう意味ですか?

鈴木:"微かな"みたいなことかな。微妙な香りとかで、こういう曲名にしてるんですけど、この副題「微香性」っていうのがすごく悩みまして。消臭剤みたいので「微香性」って表記があるんですよ。それを見て、"これって使えるのかな?"って最後まで悩んでて。言葉って置かれてるもののイメージ、それがどこに書かれてるかというイメージに引っ張られるから。「微香性」ってトイレの消臭とかを想起させたくはないけれども、「微香性」って言葉はすごくいいなと思ってたので、迷いましたが、使いました。曲のヘビーさとか相まって、誰もトイレのことなんか思わないだろうっていう。

礒本:あはは(笑)。

鈴木:俺の読み。

井上:当たりました。

鈴木:これって3拍子だっけ?

礒本:そうだね。8分の6拍子。

鈴木:8分の6になってるんですけど、8分の6の曲って俺ら結構多くて。

礒本:「waltz | ワルツ」とか。

鈴木:「waltz | ワルツ」とかいろいろあるんですけども、僕にとっては作りやすいんですよ。「subtle scent|微香性」はいい感じで肩の力抜けてて、アコギで今まで通りの形で作っていった感じはありますね。それぞれ自分でいい仕事をしたとかありましたら、教えてください。

井上:この曲に関してはスルスル歌った思い出がある。全然何の苦労もなくて。このテンション感の曲、私らのアルバムに毎回1、2曲あるじゃん?このテンション感の曲、多分、私、得意なんだよね。前のアルバムのこういうテンション感の曲を割とテイク2、3回で全部終わった気がする。

礒本:「waltz | ワルツ」とか早かったイメージが。

井上:そうか。「waltz | ワルツ」とかもそうだし。

礒本:ファーストアルバムではなんだろうね?

井上:「good night」とか。

鈴木:はいはい。

井上:ちょっと静かめ、でもちょっと高い声も出るみたいな曲に得意なんだなと思って。いい仕事をしたというか、早かったですね。みんなの時間を巻きました。

鈴木礒本:あはは(笑)。

鈴木:ドラムがめちゃくちゃ難しくて。

礒本:そうなんですよね。

鈴木:やばいですよね。

礒本:8分の6とかね、この4分の3拍子って日本的というか。日本人に馴染みのあるリズム感だとは思うんですけど、それを全部埋めた(笑)。全て埋めた。

鈴木:(笑)。埋め尽くしたね。

礒本:全部、1拍に3つずつぐらい、ズタタズタタズタタタタズタタタズタタタ...みたいなリズムを。

井上:今から聞き始めた人びっくりしてるね。

礒本:ズタタズタタズタタタタタズタタタ...

鈴木:ズタタズタ...って言ってるやつ。

礒本:放送事故でしょ(笑)。そういうちっちゃい音をゴーストの音って言ったりするんですけど、メインの音と小さくなってる音の遠近感みたいなところはすごく意識して叩いたし。

井上:奥行きあるよね。

礒本:そう。曲のタイトルとか、そういったところにもマッチしてくるなと思って、気に入ってる曲。労力も勿論あるんだけど。

井上:(労力を)かけた分だけ可愛くなるという。



鈴木:僕はこの曲作った時に、Radioheadの『In Rainbows』というアルバムを聴いてて、「Nude」という曲があって、Radioheadでもめっちゃ好きな方なんですけど、そのアイデアを頂いたりしてます。興味がある人は聴いていただいて。

井上:こういうの好きな人多そう。

鈴木:ぜひお願いします。続いて、アルバムの8曲目「プラットフォーム|platform」。この曲の印象に残ってるところ...。MVとかも出ましたね。

井上:MVの印象しかないですね。今、私たちの頭の中には。

礒本:本当にそうだね。

井上:本当にめっちゃ走ったね。

鈴木:走った。

井上:凧揚げもめっちゃ走ってたしさ。

礒本:いやー。MVとか見てもらった方は分かると思いますけど。

井上:迅君、ずっと腰に手当てて見てたけど。走らずに。

礒本:特に俺と迅が出てるシーンは全部走ってるんじゃない?

鈴木:そうだね、走らされてる。

礒本:凧揚げ、あれ、すごくきつかったね。

井上:なんか、永遠にやってたよね?

鈴木:スタッフチームの揚がらなかった時の、"あー。"っていう空気感。

礒本:そう、俺も焦るし。

鈴木:あれがもう面白くて(笑)。

礒本:凧って性質上、しっかり走らないと上がらないんですよ。

井上:結構な全力疾走。

礒本:撮る場所って走る距離が20メートルくらいしかなくて、揚がらないのね。練習では上手くいくんだけど、本番になると揚がらないみたいな。上がっても風がないと自動的に。

鈴木:維持できない。

礒本:5分くらい、ずっと揚げといて下さいみたいな。

井上:無理やん(笑)。

礒本:完全に不可抗力で、抗えない力で落ちてしまうんだけど、ため息が聞こえる。

鈴木:あはは(笑)。

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Music Videoオフショット


井上:辛いな。なんで凧揚げ戦士にさせられてるの?

礒本:最初はメンバーも"まあ、しょうがないよね"とか"揚がらないよね"みたいな感じ言ってたんだけど、何回かするとメンバーですら。

井上:迅君でしょ。いや、私いなかった!

鈴木:まあまあ。

井上:なんなん?メンバーって言い方するのやめて(笑)。私か迅君しかいないから。私いなかったから、そこに。

礒本:凧揚げるのに必死すぎて、どこ撮られているかも分かってないっていう。

井上:超いいMVだけどね。

礒本:いいMVになった。

鈴木:楽曲に戻りますけど、この曲に関しては最初全然形が違くて。冒頭で印象的になっている鍵盤のフレーズとかはなかったんですよ。本当に覚えてるんだけど、深夜3時に作ってて、なんとか印象的なイントロを...ってなった時、あのフレーズができて、これ中心にしようと、全部作り替えたんですけど、いやー、あの時の喜びったらなかったですよ。

礒本:降りてきたって感じなんですか(笑)?

鈴木:降りてきたっていうか、ギリギリなんとか(笑)。

礒本:ビートパターンとかも結構変わったよね。

鈴木:変わりました。最初はもっと単純で。これはシンプルな曲にしようというのは端から思ってたんですけど、シンプルな中にも噛めば噛むほどみたいな要素をどんどん細かく入れていって、今の曲が出来上がってます。

礒本:レコーディングで一番緊張したの、この曲かも。

鈴木:緊張感あるよね。音の重なりとかで、ブワーン!とダイナミクスさを出していて、なんかのフレーズが入ったからというよりかは、層が増えたからボルテージ上がってるみたいな。超微妙な塩加減でやってて。これ、どうやってライブでやるんでしょうねっていうね。

井上:歌もどっち歌うんですかねって感じだわ。

鈴木:まあ練習していこうか。

礒本:これ聞いている人たち、この3月5日の時点でまだ決まってねえんだって(笑)。

井上:びっくりするよ!

礒本:来月末にはワンマンあるけど(笑)。

井上:だいぶヤバいですよ。

鈴木:応援してください。



井上:お送りしたのはLaura day romanceのニューアルバム『合歓る - walls』から8曲目に収録されている「プラットフォーム|platform」でした。

鈴木:すげーいい曲。その制作し終わった時に、一番どうなんやろう?って思ったのがこの曲で。

井上:迅君がそう思う曲、いい曲がちだけどね。

鈴木:俺の感覚が変にひねくれてしまって。

井上:シンプルいい曲だよ。

礒本:みんな逆張りしてったら...

鈴木:俺の提案、無視していったらいい曲がどんどん世に届くっていう可能性はあるよ(笑)。

井上:迅君が"これどうなん?"って「sad number」の時も言ってたし、あと他にもあるよ。「rendez-vous」もちょっと言ってたし。

鈴木:やばいよね?代表曲ばっか。"いや、これちょっとシンプルすぎたか?"とかずっと言って。

井上:ちょっと音楽玄人に寄りすぎちゃってるよね。

礒本:ファーストアルバムの時も「girl friend」をリードに。

鈴木:あ、そうだ。言ってた。絶対に「girl friendのクオリティが一番高いからリード曲でって。

礒本:なんなら、ちょっと揉めたもんね(笑)。

井上:ムスッっとしてたわ。なわけないだろ。

鈴木礒本:なわけないこともない!

鈴木:俺はあの曲好きだけど。

井上:あの曲は超いいよ。超いいけど、あれがリードの世界線は見えなくない?あの時点で。

鈴木:でも、学んでいったよ。これ、俺の感覚がちょっとあれなんだなって。

井上:今回のアルバムで言うと「Sleeping pills|眠り薬」が絶対にリード曲だって言ってるような感じだからね。

鈴木礒本:いいですけどね。

井上:でも違うってなるよね。今となったら。

鈴木:今聴いて、「渚で会いましょう|on the beach」とかもできた時に"あぁ、なんていい曲ができたんだろう。"って思ったんですけど、「プラットフォーム|platform」も同じような感情をちゃんと持てたので良かったですね。

礒本:アルバム中では一番感情の振り幅が。

鈴木:ややこしい言葉もないし、まっすぐに誰でも知ってる景色だと思うし。別のラジオで"なんでもできるけど、何もできない曲"みたいなことをパーソナリティの人が言ってくれて。

礒本:MVの世界観って、それが表現されていて。

鈴木:確かに。

礒本:井手健介監督の。もう、念願というか。

井上:最高だった。

礒本:フィルムで撮ってもらったんだよね。

井上:あの後、連絡取って「やっぱり、フィルムって楽しいなって思いました。」って言われて、いい監督だなぁって思った。

礒本:作ってる人が楽しいのが一番。

鈴木:MV撮影の時に「いい曲です。」って小さく言ってくれた。

井上:嬉しいね。音楽フリークみたいな方から。

礒本:井出監督、まっすぐ見てくれるから、ちょっと怖い(笑)。

井上:緊張しちゃう。

鈴木:続いて、9曲目「smoking room|喫煙室」。

井上:これ、人気高くない?

鈴木:人気あるよね?なんでなんだろう。

井上:マイナーな曲があまりないから、かっこいい、とか。

礒本:初めて聴いた時に、2000年代のバンドブームの香りはすごく感じてて

井上:小学生6年生くらいの頃ね。

鈴木:ダークかっこいいみたいなね。

礒本:そうそう。

鈴木:こういう曲がアルバムに入るの好きなので、これが出来た時に入れようと思ったんですけど。歌詞も含めて、汚れちまったじゃないけど。

井上:悲しみに......?

鈴木:汚れちまった感じ、冷めた視線を「プラットフォーム」と並べて、対比したかったというのがあって。

井上:これは主人公2人の話なんだよね?

鈴木:正確には主人公2人ではないんだよね。"深い夜を駆け抜けた後ドライバーは"というのは 「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」のドライバーで。要はドライバーと居合わせている感じ。

井上:そういうこと!じゃあ、一人は今まだ寝てるの?

鈴木:病床。

井上:そこに居合わせただけの2人は運転手と一人ってこと?主人公の。

鈴木:そう。

井上:これは、かなり新発見なんじゃない??

鈴木:それくらい陳腐なものだよねっていうのをもう一人の方は眠ってる人に対しても思う。いろんなものを重ねてそこまで考えが及ぶっていう曲です。

井上:そのドライバーだったんだ。マジでそれ気づいてなかった。なんで礒やんが"そうだぞ"みたいな顔してる(笑)?初めて聞いたんでしょ?

礒本:逆に今初めて知ったんです?

井上:初めて知ったよ。

礒本:それは勿体無い。

井上:これだけインタビュー受け答えしてて、初めて知ったよ。

礒本:気になるのは、曲の最後の。

鈴木:(あの子になれたら)っていう。これはカッコで入れてるんですけど、タイトルなんです。これは居合わせた2人のうちのもう1人の方の考えてることというか、ピュアサイド。smoking roomを出た後に出てくるみたいなイメージなんですよね。

井上:もうさ、映画作ったら?

鈴木:作りたいですよ。お金と度胸と根性があれば。

井上:私はじゃあ美術の監督で入る。

礒本:主演じゃねえんだ(笑)?

井上鈴木:あはは(笑)。

鈴木:裏方でした。美術も大変だぞ。多分。

礒本:じゃあ俺は広報とかやる?

鈴木:いや、大丈夫です。

礒本:じゃあ僕は見ます。

鈴木:あはは。ありがとうございます。これはbluetoothスピーカーで録音してます。

井上:マジでイライラするよね。あれ鳴る時。

鈴木:bluetoothの接続した状態で録音すると、この意味わかんない音。

井上:モニョモニョした音になるんだけど、何回もイライラした思い出がある過去に。なんでこんなモニョモニョすんねんと思って。

鈴木:イライラも込みで聴いていただきましょう。

井上:それをあえて今回の曲に使うっていうのが新しすぎて、私のイライラも消化されました。

鈴木:良かった!



鈴木:なんというかシンプルですね。

礒本:多分アルバムの中で一番パッと終わっちゃった曲かもしれない。

鈴木:確かに。アルバムやるとなると、こういう小品がすごい大事なんですよ。

井上:そうだね。アルバムの深みを増させてますね。さっきの話を聞いた上でこれ聴くと、"あ、そうなんだぁ"という気持ちでいっぱいになりすぎて、冷静に聴けなかった。

鈴木:視聴者の方(笑)?エフェクターとかいろいろ使ってて、この曲は比較的気楽に録音してるというか。息抜きしようっていう(笑)。他の曲で根詰まりすぎて。

礒本:そうだよね。ドライな感じというか、いい意味で熱が入ってないというか。

鈴木:わかるわかる。その風通しの良さがすごく良くて、この曲は採用されてます。以上でございます。

礒本:全員アイドリングみたいな話し方で(笑)。

井上:マリオ味があったよね。

鈴木:マリオ味があるらしいです。

井上:ゲームっぽい。

鈴木:ゲーム感はあるね。最後いきますか。いよいよ、アルバム最後の曲です。「渚で会いましょう|on the beach」。こちらは既発曲でございますが、アルバムのラストに持ってくるのを当初から考えていたかというと、意外にそうでもなくて。

井上:そうなんだ。

鈴木:なんでここまでの大きさの曲になったんだっけって感じ。

礒本:この曲ありきぐらいのアルバムというか。

鈴木:そうだね。「渚で会いましょう|on the beach」は当時礒本くん家でサビのコードだけ作って帰ったんですよ。

礒本:俺はその時って何やってたの?

鈴木:寝てたんじゃない?知らないけど。

礒本:俺が寝てる間に曲が出来ちゃってるんじゃないか(笑)。

鈴木:格好つかないよね、ミュージシャンとして(笑)。

礒本:格好つかないですよ。この公共電波で。

鈴木:それを持ち帰って、何ヶ月後かに曲にしようって曲にした。

井上:迅君、人の家で曲作るね。

礒本:しかも、その時体調悪いかなんかで寝てたんじゃないか?

井上:体調悪かろうがなんだろうがね、礒やん家に行ってたよね。

礒本:よく来てましたね。何をするでもなく、いる時もあったし。

鈴木:思いついたらやっぱり必要なんで。俺の行く場所には必ずギターがあってほしいのよ。常に。

井上:なんなん?持ってけよー、自分で(笑)。

礒本:俺にギター買ってとか言うの。

井上:自分で持っていきなさい。

鈴木:行く場所行く場所で全部ギターがあったら最高だなって思って。

礒本:来て、冷蔵庫の飲み物を飲み干して帰っていく。これは言わせてもらう。

井上:そうだよね。なんで買わないの?自分で。

鈴木:公共電波で罵り合い、チクリ合いが行われてますけど(笑)。

井上:でも、この曲がシングルの時とは全然違って聴こえてくるのがマジすごいって言ってくれてる人も多いし。そういう話を友達とかからも聞くし。みんなすごいちゃんと聴いてくれてるな。

鈴木:「Amber blue|アンバーブルー」もそうだけど、順番次第でこんなに輝くんだみたいな印象。シングル出す人、アルバム出す人だったら大事にした方がいいなというのを常々僕は思っていまして。その感じですね。「渚で会いましょう|on the beach」は本当にいいですよね。セカンドアルバムの「wake up call | 待つ夜、巡る朝」を作った時に、帰り道めっちゃ一人でエモい気持ちで帰ったのを覚えてて、"すげぇ良いの出来た"と思って。

礒本:非常に難しい曲です。

鈴木:しんみりしてきましたけど、本当にこういう曲作れるってのはなかなかないんでね。

礒本:今までで一番シングルの時とアルバムの時との印象が違う。

鈴木:ここまでシングルとしても受け入れられるとは全然思ってなくて。ちゃんとやれば届くんやなって思いましたね。

井上:こんなにちゃんとMVとか見てもらえると思わなかった。

鈴木:いつまでもこういう頑張りをしておきたいところですよ。

礒本:なんか暗っ!

鈴木:音楽やめるやつの遺言のようなラジオになってしまいました。



鈴木:さてLaura day romanceが FM FUKUOKAからお送りしてきたRoom"H"、そろそろお別れの時間となりましたが。

井上:ちょっと前編の時と熱意が。

礒本:いやいや、そんなことないよ。

鈴木:え_頑張ってたけど?まだ知りたいことある?

井上:まあいいか。

鈴木:絶対よくないだろ!

井上:これ決定版で大丈夫かなっていう。

鈴木:でもFCとか、どしどし質問を送ってもらえれば、答えなくもないみたいな。

礒本:答えるんですよ!

鈴木:答えなくもないみたいなね。

礒本:答えてください?

井上:あはは(笑)。

鈴木:そんな感じでやっていこうかなと思います。

井上:いろいろ言いすぎてもよくないなっていうのは思ってたけど、ちょうどいい感じでできたかな。

鈴木:ちょうどいいんじゃないですか。聞きたい話とかもいろいろ言えたような気もするかな。

井上:そうですね。こうやって振り返る機会もそんなにないのでよかったですね。今回この場を設けていただいて、ありがとうございます。

鈴木礒本:ありがとうございます。

井上:ということで、4月26日(土)に大阪城野音。

鈴木:告知!

礒本:唐突な。

井上:4月29日(火)祝日ですね。東京国際フォーラムホールCでそれぞれワンマンライブがございます。アルバムからは全曲演るそうですので、この解説を聞いて、アルバムを聴いていいなと思った方はぜひ来てください。

鈴木:会場が東京国際フォーラムホールと大阪城野音ということで。

井上:過去最大規模キャパ。

鈴木:過去最大だし、座席もあるんですよね?

井上:座席もある。

鈴木:座席もあるんですが、基本立つのかな?

井上:座席というものに慣れてなくて。私がラジオとかで最初の頃、"みんな座れるよ!"みたいなことめっちゃ言っちゃったけど、絶対立つよね?

鈴木:絶対立つし、多分僕らのお客さんって気遣いされる方が多いと思うんですけど。

井上:前の人立ったら、絶対立つもんね。

鈴木:そうです。僕らから言った方がいいと思う。

礒本:じゃあ、もう皆さん立ちましょう!

鈴木:始まった瞬間にバーンって立って、みんなでライブ楽しみましょうっていう。

礒本:じゃあ、座ってんの俺だけか。

井上:それは常にそう。

鈴木:心!西山心。鍵盤の心ちゃんも座ったりするから。

礒本:1000何百人とかいて座ってんの2人だけ?仲良くなりそう。

井上:仲良くないんかい。

礒本:あはは(笑)。

鈴木:という感じで、是非よろしくお願いします。

井上:あとはアルバムを本当によく聴いて下さい。



3月5日(水) オンエア楽曲
Laura day romance「mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー」
Laura day romance「subtle scent|微香性」
Laura day romance「プラットフォーム|platform」
Laura day romance「smoking room|喫煙室」
Laura day romance「渚で会いましょう|on the beach」

RELEASE INFORMATION

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Laura day romance「合歓る - walls」
リリース: 2025年2月5日(水)
Format:Digital
Label:PADDOCK

Track:
1.5-10-15 I swallowed|夢みる手前
2. Sleeping pills|眠り薬
3. Amber blue|アンバーブルー
4. 深呼吸=time machine
5. 転校生|a new life!
6. mr.ambulance driver|ミスターアンビュランスドライバー
7. subtle scent|微香性
8. プラットフォーム|platform 
9. smoking room|喫煙室
10. 渚で会いましょう|on the beach

試聴はこちら

LIVE INFORMATION

Laura day romance oneman live 2025 wonderwall
ldr_wonder_live_forsns_ok_1000.jpg
2025年4月26日(土)大阪城音楽堂
2025年4月29日(火)東京国際フォーラム ホールC

開場16:30 開演17:30
出演:Laura day romance

<チケット情報>
全席指定
前売り 一般 ¥5,800- / U-22割 ¥5,000-
※U-22割は2003年4月2日以後に生まれた方対象、枚数限定。



番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、 Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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Nolzy
サウンドプロダクション・トラックメイキング・ソングライティングを自ら手掛けるシンガー、音楽クリエイター。
R&B、Neo Soul、Hip Hopを基調とした都会的なサウンドと、どこか懐かしい"平成J-POP"の匂いを感じるキャッチーなメロディにシニカルな歌詞を組み合わせた、時代や世代を超える新感覚のミクスチャー・ポップを生み出す。2023年12月リリースの『#それな』を皮切りに『匿名奇謀』、『キスミー』と、3作連続でドラマ・アニメのタイアップを担当。
さらに、2024年のライブ活動始動から「SAKAE SP-RING」「TOKYO CALLING」「MINAMI WHEEL」などサーキットやイベントに多数出演するなど、ライブハウスシーンでも注目を集めている。

オフィシャルサイト @atsukitaketomo @atsukitaketomo

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Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース、4月には大阪城音楽堂と東京国際フォーラム ホールCでのライブも決定している。
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