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2025.02.03
ハルカミライは生粋のライヴ・バンドである。お約束や決まり事を飛び越え、フリーダムに己を解き放つ。ロックとは感情の赴くままに表現するジャンルだ。そんな哲学を持って、目の前の観客と真剣勝負を繰り広げているように映る。とにかく、橋本学(Vo)、関大地(G/Cho)、須藤俊(B/Cho)、小松謙太(Dr/Cho)のメンバー4人が織りなす勢いと表現力は凄まじく、ただただ圧倒されてしまう。
唐突になぜライヴの話を始めたのかと言えば、ハルカミライの約3年ぶりになるニューアルバム『生きるとは鼻くそくらいの希望を持つことだ』は、いままで培ってきた千変万化のライブ・スキルを楽曲に落とし込んだ傑作だから。メンバー4人の表現力といい、曲のキャラクターといい、著しい成長ぶりを刻みつけているのだ。
ハッとさせられるフックや、予定調和に陥らない展開が待ち受け、イントロからアウトロまで意識は釘付け状態。陰に陽に攻めてくるドラマティックな曲調は、最上レベルと言ってもいい。その濃密なエモーションを巧みに操り、川の流れのように淀みなく聴かせる手腕もさすがである。
楽曲に目を移すと、まずはオープニングを飾る「さらば」から心を鷲掴みにされた。阿吽の呼吸でストップ&ゴーを繰り返すパンキッシュな勢いは最高。また、「カムイポプニカ アーホイヨ」("明日天気になあれ"という意)とアイヌ語を用いた仕掛けも面白い。それから郷愁を刺激する「サニーブルース」は、橋本の稀有な歌唱力を存分に味わえる1曲だ。とりわけ、キーの高い歌声で透明感を演出するパートは素晴らしい限り。
「陽光」は情景描写に長けた歌詞に加えて、両親との電話のやり取りや、ポエトリー風のヴォーカルを大胆に導入。親しい友達のような距離感で聴き手の背中を押すナンバー。さらにベースとハーモニカが印象的な「友と君へ」は、シンプルなアレンジによって強い余韻を聴き手に残してくれる。そして「ラストベット」は繊細な歌声と演奏が冴え渡り、次第にドラマ性を高める曲構成も隙がない。映画のエンドロールで流れそうな、名曲然として輝きを強烈にアピールしている。
今作は聴く人の好みや、心の有り様によって、フェイバリット・ソングは日替わりで変わりそう。それだけ懐が深く、何度聴いても新鮮な感動に包まれる作品であることは間違いない。一刻も早く、ライヴで体感したい楽曲ばかりだ。
文:荒金良介
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ハルカミライ「生きるとは鼻くそくらいの希望を持つことだ」
2025年2月1日(土)
Format:CD、Digital
品番:UPCH-20689/価格:3,300円(税込)
Track:
1.さらば
2.The Landolt C
3.第六感とテレパシー
4.サニーブルース
5.すっからかん
6.陽光
7.YAEN
8.友と君へ
9.K・O・M・A・T・S・U
10.心の真ん中を叩けば
11.ラストベット
12.涙はどこから来るのだろう
13.僕たちの悲しみはどこへ行く
試聴はこちら
購入はこちら
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<1st SERIES>
5月26日(月) 東京・八王子 RIPS
5月28日(水) 愛知・名古屋 DIAMOND HALL
5月30日(金) 石川・金沢 REDSUN
6月6日(金) 佐賀・GEILS
6月7日(土) 大分・T.O.P.S BittsHALL
6月18日(水) 大阪・GORILLA HALL OSAKA
6月20日(金) 滋賀・B-FLAT
6月26日(木) 群馬・GUNMA SUNBURST
6月27日(金) 栃木・Utsunomiya HELLO DOLLY
7月9日(水) 三重・松阪M'AXA
7月11日(金) 和歌山・CLUB GATE
7月16日(水) 静岡・Live House UMBER
7月18日(金) 徳島・club GRINDHOUSE
7月19日(土) 高知・X-pt.
<2nd SERIES>7月30日(水) 岐阜・柳ヶ瀬ants
8月1日(金) 広島・HIROSHIMA CLUB QUATTRO
8月5日(火) 福井・CHOP
8月6日(水) 京都・KYOTO MUSE
8月12日(火) 長野・伊那GRAMHOUSE
9月13日(土) 鳥取・米子AZTiC laughs
9月14日(日) 島根・出雲APOLLO
9月26日(金) 北海道・小樽GOLD STONE
9月28日(日) 北海道・札幌PENNY LANE 24
10月1日(水) 青森・八戸ROXX
10月3日(金) 秋田・Club SWINDLE
10月5日(日) 山形・酒田MUSIC FACTORY
チケット料金:5,500円(入場時ドリンク代別途必要)
@HarukamiraiInfo
@harukamirai_info
唐突になぜライヴの話を始めたのかと言えば、ハルカミライの約3年ぶりになるニューアルバム『生きるとは鼻くそくらいの希望を持つことだ』は、いままで培ってきた千変万化のライブ・スキルを楽曲に落とし込んだ傑作だから。メンバー4人の表現力といい、曲のキャラクターといい、著しい成長ぶりを刻みつけているのだ。
ハッとさせられるフックや、予定調和に陥らない展開が待ち受け、イントロからアウトロまで意識は釘付け状態。陰に陽に攻めてくるドラマティックな曲調は、最上レベルと言ってもいい。その濃密なエモーションを巧みに操り、川の流れのように淀みなく聴かせる手腕もさすがである。
楽曲に目を移すと、まずはオープニングを飾る「さらば」から心を鷲掴みにされた。阿吽の呼吸でストップ&ゴーを繰り返すパンキッシュな勢いは最高。また、「カムイポプニカ アーホイヨ」("明日天気になあれ"という意)とアイヌ語を用いた仕掛けも面白い。それから郷愁を刺激する「サニーブルース」は、橋本の稀有な歌唱力を存分に味わえる1曲だ。とりわけ、キーの高い歌声で透明感を演出するパートは素晴らしい限り。
「陽光」は情景描写に長けた歌詞に加えて、両親との電話のやり取りや、ポエトリー風のヴォーカルを大胆に導入。親しい友達のような距離感で聴き手の背中を押すナンバー。さらにベースとハーモニカが印象的な「友と君へ」は、シンプルなアレンジによって強い余韻を聴き手に残してくれる。そして「ラストベット」は繊細な歌声と演奏が冴え渡り、次第にドラマ性を高める曲構成も隙がない。映画のエンドロールで流れそうな、名曲然として輝きを強烈にアピールしている。
今作は聴く人の好みや、心の有り様によって、フェイバリット・ソングは日替わりで変わりそう。それだけ懐が深く、何度聴いても新鮮な感動に包まれる作品であることは間違いない。一刻も早く、ライヴで体感したい楽曲ばかりだ。
文:荒金良介
RELEASE INFORMATION
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ハルカミライ「生きるとは鼻くそくらいの希望を持つことだ」
2025年2月1日(土)
Format:CD、Digital
品番:UPCH-20689/価格:3,300円(税込)
Track:
1.さらば
2.The Landolt C
3.第六感とテレパシー
4.サニーブルース
5.すっからかん
6.陽光
7.YAEN
8.友と君へ
9.K・O・M・A・T・S・U
10.心の真ん中を叩けば
11.ラストベット
12.涙はどこから来るのだろう
13.僕たちの悲しみはどこへ行く
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LIVE INFORMATION
ハルカミライ「ヨーロー劇場2025-2026 47都道府県ワンマンツアー -BOOGER JOE-」
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<1st SERIES>
5月26日(月) 東京・八王子 RIPS
5月28日(水) 愛知・名古屋 DIAMOND HALL
5月30日(金) 石川・金沢 REDSUN
6月6日(金) 佐賀・GEILS
6月7日(土) 大分・T.O.P.S BittsHALL
6月18日(水) 大阪・GORILLA HALL OSAKA
6月20日(金) 滋賀・B-FLAT
6月26日(木) 群馬・GUNMA SUNBURST
6月27日(金) 栃木・Utsunomiya HELLO DOLLY
7月9日(水) 三重・松阪M'AXA
7月11日(金) 和歌山・CLUB GATE
7月16日(水) 静岡・Live House UMBER
7月18日(金) 徳島・club GRINDHOUSE
7月19日(土) 高知・X-pt.
<2nd SERIES>7月30日(水) 岐阜・柳ヶ瀬ants
8月1日(金) 広島・HIROSHIMA CLUB QUATTRO
8月5日(火) 福井・CHOP
8月6日(水) 京都・KYOTO MUSE
8月12日(火) 長野・伊那GRAMHOUSE
9月13日(土) 鳥取・米子AZTiC laughs
9月14日(日) 島根・出雲APOLLO
9月26日(金) 北海道・小樽GOLD STONE
9月28日(日) 北海道・札幌PENNY LANE 24
10月1日(水) 青森・八戸ROXX
10月3日(金) 秋田・Club SWINDLE
10月5日(日) 山形・酒田MUSIC FACTORY
チケット料金:5,500円(入場時ドリンク代別途必要)
LINK
オフィシャルサイト@HarukamiraiInfo
@harukamirai_info