SENSA

2024.05.09

【読むラジオ】MC:アツキタケトモ 2年目突入!初心に帰って最近聴いてる曲をテーマに選曲!「Room H」-2024.5.8-

【読むラジオ】MC:アツキタケトモ 2年目突入!初心に帰って最近聴いてる曲をテーマに選曲!「Room H」-2024.5.8-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます音楽家のアツキタケトモです。さて皆さん、出たばかりの新曲、「キスミー」聴いていただけましたでしょうか?もうね、毎日エゴサしてますね(笑)。こんな嬉しいこと書いてくれるって思ったりとかね、一喜一憂してます。とにかく、聴いていただきたいので、是非、皆さん聴いてください、出たばっかりです。

そんな最近、僕は何をしてるかというと、その次のシングル曲の、今日この後、ミックス・チェックがあったりとか、昨日も(制作中の)アルバムのエンディング、最後の曲を作ってたりとか、その前の曲とこういうふうに繋いだらシームレスに繋がるなぁみたいなこともやってたんですけど。
最近、ライブを観に行く機会があって、それこそヒップランドの先輩のサカナクションだったり、小林武史さんが木更津のKURKKU FIELDSという場所でライブというかアート・フェスみたいなイベントの中で行うスペシャル・ライブとして、ミスター・チルドレンの櫻井さんとスガシカオさんをゲストに呼んだライブを観に行ったりしてました。
ああいう田舎っていうか、森のような自然が溢れるところで聴くライブ、そこでドローンを1,000台ぐらい使った演出とかもあって野外ライブの未来をすごく感じたんですけど、そういうこともあって、あんまり家に帰らないことも多くて、昨日、久々に制作してたら、全然集中できなくなって、普段、籠って家でひたすら制作してる、そういう時ってあんまり苦しくないんですけど、外で楽しく過ごしてから久々に家に籠って作業しなきゃって思うとめっちゃ苦しくて、山籠もりみたいなものありますけど、すごくそれは理にかなってるなというか、ミュージシャンはすごく閉じるのと開くのと両方大切だと思って、ずっと引きこもってたら人に届かないから、そういうのは反省点として最近ファッションに気を遣ってみたりとか 、そういう新しい楽しさとも出会ってるんですけど、どっちも大事だなと思って、そのバランス感覚をここから20代のうちに掴めたらなと思います。

今日の1曲目は、出たばっかりの新曲を聴いてくださいよ、ということで選んできました。この曲、ドラマ『買われた男』のエンディングテーマにもなっていて、エンディングの映像は毎週、(出演する)キャストの方が変わるので、その方が毎週入れ替わっていく、エンディングもずっと同じ映像じゃなくて毎話違うということになってまして、しかもクレジット無しのエンディングの映像がYouTubeで毎週公開されてて、映像が変わるだけで曲の印象も変わったりしますのでそちらもチェックして欲しいし、ミュージック・ビデオも公開されまして、そこで僕、ニュー・アツキタケトモで映ってますので、髪色もその日のために染めてるので、そちらの映像もチェックしていただきたいです。



最近聴いてる曲をテーマに選曲!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム。このコーナー、僕、アツキタケトモの回では毎週1組、僕が大好きなアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語ってきたのですが、このアツキタケトモのRoom"H"が始まったのが1年前で今日から多分2年目ぐらいのタイミングだと思うんですけど、2年目だし、毎週1組だけ紹介という形を変えたいなと思って、今週は"最近聴いてる曲"というすごくシンプルな、(放送)第1回目みたいな選曲テーマで行こうと思います。
テーマ選曲みたいなことを今までこのコーナーでやってこなかったのですが、2年目はテーマ選曲の週もあるし、たまにアーティストをピックアップっていう時もあるし、そこの縛りをなくして自由に好きな曲を届けたいなと思っております。

ということで、最近、アツキタケトモが聴いている曲を5曲皆さんにダイジェスト的に聴いていただきたいと思います。

まず1曲目に選んできたのはジャネット・ジャクソンの「Got 'Til It's Gone」。
まあ、すごく有名な曲ですけど、97年とかなのかな、僕が生まれた頃ぐらいの曲で、それこそ次のシングルとかアルバムが90年代後半のヒップホップ、R&B とか、ヒップホップ・ソウルみたいなテンション感が僕の中でひとつのテーマになってまして、と言うのもここ最近、(楽曲の)タイアップとかもさせていただいたりとかで「#それな」「匿名奇謀」「キスミー」と僕、リリースしてるんですけど、「#それな」は80年代のミネアポリス・ファンクみたいな感じで、「匿名奇謀」も豪華なバンドメンバーを集めて邦ロックをやって、「キスミー」ではソウルフルなバラードみたいな感じで、もう顔が変わりすぎて、そこをどういう文脈で繋ごうか考えた時にヒップホップ的な感じでサンプリング的な要素でいろいろなものを折り混ぜていく、というコンセプトだったらギリギリ、アルバムとして統一感があって。ちゃんとその振り幅も活かせる作品になるんじゃないかなということで、そのプロデュース的なものをしてもらってる白石経さんとも話しながら、その時期のヒップホップ・ソウルを研究している中で、このジャネット・ジャクソンの「Got 'Til It's Gone」に出会ったんですけど。
この曲はジョニー・ミッチェルの「Big Yellow Taxi」という曲をサンプリングしていて、この元曲を聴くと全然印象が違うというか、同じメロディーなのにこれだけ違う印象になるという意味では編曲というもののすごさが伝わる曲とも言えると思うし、是非、そのジョニー・ミッチェルの曲とセットで聴いて欲しいと思うんですけど、この90年代後半特有の、僕はその時代を生きては、生まれてはいるけど記憶はないというところで行くと、どこか暗いんですよ。ちょっと陰鬱な感じがあるというか、その感じにすごく僕は魅かれていて、国内アーティストもみんな、その90年代後半の暗い感じが逆に今の時代に染みるなというところも含めて選んできました。



この次に出すシングル、この曲をリファレンスに作り始めたんですけど、色々やっていくうちに全く別物になってあんまり匂いは感じられないと思うんですけど、でもまだまだリリースはちょっと先ですけど、出る時に、この曲をイメージして作り始めたんだなっていうのが伝わったらいいなぁなんて思いながら、そんなこともあったので最近よく聴いてました。

続いて2曲目に選んできた、最近聴いている曲はFabiana Palladinoの「Stay With Me Through the Night」という曲です。
洋楽を聴くときって僕は歌詞があんまり理解できないからサウンドに重きを置くんですけど、そういう意味で言うと邦楽はソングライティングがいいなと思って聴くことの方が多くて、洋楽は結構その音にハッとさせられることが多いんですけど、この曲はメロディーだけでハッとできたっていうか、歌詞が分からない分、洋楽って僕にとっては歌の要素よりも音の要素に耳が行きがちなんですけど、音じゃなくて歌がちゃんといい、というか。
言語の意味を超えて"めっちゃいい曲"という、すごくシンプルなんだけど無駄がないというか、じゃあ音が印象深くないのかって言うと、全然そうじゃなくて。すごくグルービーだし、演奏めちゃめちゃいいし、録り音めちゃめちゃいいんですけど、でもちゃんと歌が主役になっててそのバランス感も含めてめちゃめちゃいいというか、このオケで聴くからめっちゃいいし多分弾き語りでやってもめっちゃいい曲みたいな。
そのシンガーソングライター性の強さで、でも音もいいみたいなので持ってきてくれるっていうのが久々に出会えた感じがあってすごく好きなので選んできました。



アツキタケトモが最近聴いている曲、3曲目に選んだのはMk.geeで「Are You Looking Up?」、今年出た、Mk.geeのアルバムが僕の中では今のところ今年ナンバーワンアルバムと言えるくらい衝撃を受けたアルバムです。



次4曲目はiriさんで「Run」です。トラックめっちゃ音いいなと思って、誰が作ったんだろうと思って調べたら、僕の曲「Family」とか「Microwave Love」を一緒に作ったTAARさんが作ってまして、TAARさん、さすがですねみたいな。
それこそ僕の「Family」はユニバーサルミュージックから出た1曲目だったりもして、ちょっと昔の言い方をするとメジャー・デビューシングルみたいな扱いの曲ではあるんですけど、そういう新しいところから出す一発目の曲だったりもして、気合を入れて「どういう曲がいいかな」「アツキタケトモという音楽性を一番最初にどういう風に提示しようかな」と思って「Family」という曲を作ったんですけど、その時にTAARさんがビートへの意識とかを僕に教えてくれたというか、それまではコード至上主義みたいな、僕のハーモニーとかメロディとか上モノ至上主義だったんですけど、ビートがかっこいいことで歌がよりよく聴こえる、という感覚をTAARさんに教えてもらったんですけど、久々に前情報なしで聴いてめちゃめちゃビートがかっこいいと思った曲をTAARさんが作ってて、出会うべくして出会えたんだなみたいなことを改めて感じたし、今の自分の意識でもう一回作りたいなっていう気持ちも戻ってきたというか、あの時、突き詰められなかった部分、いろいろ質問したい、「これ、どうやって、どうして、どういうふうにするんですか?」みたいなことをいろいろ改めて聞きたいなと思ったし、思い返したらコロナ禍だったから基本リモート作業になってて、そういう雑談をする暇もあんまりなかったというか、作業だけになってたっていう部分もあって、今度はスタジオでやりとりしながら作りたいなぁなんてことまで思うぐらい、とにかく音が良くて感動した楽曲です。



ラスト5曲目。 正直、この曲を流したいということもあって、このテーマにした部分もあるんですけど、小林建樹さんの「Sweet Rendez-Vous」という曲です。 小林建樹さんは、シンガーソングライターで、ほとんどの曲の編曲を自分で手がけてて、僕の中では自分の求めるシンガーソングライタ像にすごく近くて、それを90年代後半とか2000年代入って直ぐぐらいのタイミングでやってたっていうのも含めて、小林さんを大学時代ぐらいに知って、それは当時一緒にバンドをやってたドラムの武永さんという人に「アツキって小林建樹さんみたいな感じを感じるんだよね」みたいな感じで言われて、聴いてみたら、めっちゃ本当にそうと、好きと思って、聴いてたんですけど。
だから大学時代、10代の頃から影響を受けていたシンガーソングライターで、久々に聴きたいなと思って、家にあるCDを聴き返してみたら、King Gnuみたいな感じがして、ちょっとラップっぽいパートもあったり、ファルセットですごい高音もあったり、音楽、多分、引用してるというか、元ネタじゃないですけど、リファレンスの時代感とかも近いから、すごく早すぎた天才だったんじゃね?みたいな、逆に今の方が売れそうじゃないですけど、響きそうだなっていうぐらい、 すごく早いなというか、取り入れ方とかも含めて思った楽曲です。



サムネイル撮影:Dai Hasegawa

RELEASE INFORMATION

atsuki_kissme_1200.jpg
アツキタケトモ「キスミー」
2024年4月24日(水)
Format:Digital

Track:
M1.キスミー

試聴はこちら

5月8日(水) オンエア楽曲
アツキタケトモ「キスミー」
Janet Jackson 「Got 'Til It's Gone Feat. Q-Tip&Joni Mitchell」
Fabiana Palladino「Stay With Me Through the Night」
Mk.gee「Are You Looking Up」
iri「Run」
小林建樹「Sweet Rendez-Vous」
アツキタケトモ「キスミー(デモ音源)」
アツキタケトモ「カモフラージュ」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
202211_KurokawaYuji_main_s.jpg
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

atsukitaketomo_artistph.jpg
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
4月24日に配信SG「キスミー」をリリース。
オフィシャルサイト @atsukitaketomo @atsukitaketomo

LINK
FM福岡「Room "H"」

気になるタグをCHECK!