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2023.12.14
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます音楽家のアツキタケトモです。また3週間ぶりですけど、皆さんお元気でしたでしょうか。
前回は友人のGhost like girlfriendがゲストに来てくれて、一緒に喋って、あの後も近くの料理屋さんで閉店するまで、ランチタイムが終わるまで一緒に喋って、それがまあ2、3時間だったんで、そこからまた移動して、合計で8時間くらい喋ってました。(笑)
そこまで喋り続ける内容があるのが怖いですけど、しかもその収録を経てライブを見に行った時に結構喋って、一緒に中華料理屋行ったりとか、一昨日も会ってたり、なんで8年も経ってこんな喋る内容があるんだろうと 自分でも不思議なぐらいです。
では早速番組始めていきたいと思いますが、今日の1曲目はリリースされたばかりの新曲でございます。「#それな」皆さん聴いていただきましたでしょうか。先週の水曜日にリリースされたんですけど、この曲、ドラマ『佐原先生と土岐くん』のエンディング主題歌になっておりまして、初のタイアップでもありますし、そもそもこの曲6月ぐらいから作り始めていたので ドラマのことが先にあって書き下ろしたっていうよりかは、作っていた曲と運良く巡り逢えた感じのタイアップだったんですけど。
ミネアポリスサウンドという80年代のファンクのジャンルというか、サウンド感があって、その感じをやりたいな、踊れる感じにしたいなと。
最近ではブルーノ・マーズさんのアルバムとかそういうのが顕著で、それをリバイバルすることはやっていると思うんですけど、そういう踊れる曲で、サビをとにかくキャッチーにしたいというか、こういうの偏見もあるかもしれないですけど、TikTokでバズるみたいなこと、に対してアーティストが立ち向かうことが、ちょっとセルアウト的な要素もあるように感じるんですけど、僕はこの曲ではあえてそこをちゃんと狙いに行った、ちゃんとバズりたいという気持ちで初めて作った曲で。
そのバズりたいっていうのは多くの人に親しんでもらいたいっていうか、自分の曲はやっぱり聴かれたいし、そのためにめちゃめちゃキャッチーな歌詞とメロディにはしたけれども、だからこそサウンドを80s感とかのリバイバルだったりとか、音楽的な要素でしっかりベースラインをどれぐらいグルーヴさせたりとか、どれぐらい揺らして、リズムをグリッドぴったりじゃなくてちょっとベースラインずらしてみたりとか、シンセの音もちょっとスイングさせてみたりとかしてて、そういう細かい音にこだわって。
だから入り口・間口は広いしキャッチーなんだけど、しっかり聴くとめちゃめちゃ奥深いという、そんなところを目指して作った、超、渾身の、僕の中では今リリースしてる曲の中で一番好きで一番最高傑作だと思ってます。
ここからは、@リビングルーム。 僕、アツキタケトモの回では、毎週一組、僕が大好きなアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語っているんですが、今回は、2023年、僕の担当回は最後の放送ということで、2023年アツキタケトモが聴いた曲、トップ5で今年の締めくくりをしたいと思っております。今年に限らずですけど、年間通して本当に音楽をひたすら聴き続けて、基本は家にいて、ずーっと曲を聴いてる、作ってるか聴いてるか、そんな生活なので。
あとこの数年ですごく音楽の振り幅が広がっていった感じがあって、もともと、高校生ぐらいまではほとんどJ-POPばっかり聴いてて、ちょっと洋楽も聴くかなあ、位だったんですけど、大学生になってから洋楽を聴き始めて、逆に洋楽しか聴かない、ちょっとJ-POPダサいみたいな、ちょっと中二病っぽいマウント心も生まれちゃったりして、J-POPからちょっと遠ざかる時期もあって。
でも、最近はJ-POPとか、POPsもすごく自分は好きだなっていうか、ルーツにあるし。だからそのどっちもの軸で洋楽とか、かなりマニアックなものを聴きつつ、すごくキャッチーなPOPなものに対しての意識とか。あと今年、初めて楽曲提供させていただいて、THE SUPER FRUITというグループに「素敵なMy Life」という曲、あと、来週リリースになるんですけど、世が世なら!!!というグループにも「EGUI」という曲を提供したり、楽曲提供する時に、アイドルグループであるからこそ、作って自作自演するアーティストの楽曲の作り方とはちょっと違うというか、ダンスする時に映える曲とか、ライブで派手にしたいからちょっと音数削り過ぎて地味になっちゃうのはもったいない気がするので、などのやりとりを経て、"ああ、こうするとちょっと華やかになるんだな、キャッチーになるんだな"とか、"動いてる感じとかフックを作れるんだな"みたいな、そういう勉強をしたことが自分の曲にも戻ってきたり、その成果がさっき流した「#それな」だったり。
「NEGATIVE STEP」が僕は2023年初リリースだったんですけど、その時は"やりたいことをただやる"っていうだけだったけど、そこからいろんな人に届いてほしい、という気持ちが「#それな」に繋がっていったんですけど。その過程で、いろんな曲を聴いていたので、2023年たくさん聴いた曲を選んでいこうと思っております。今日はトップ5ということで5曲。
これまた5曲選ぶの大変すぎたんですけど、改めて今年聴いたメモを全部見直して一番印象深い5曲を選んできました。
まず1曲目にお届けするのは、Samphaで「Spirit 2.0」。このSamphaのアルバム、10月に出たんですけど、先行リリースの段階でこれ絶対傑作だぞ、みたいな感じの。この曲は先行リリースだったんですけど、めっちゃ名盤だなと思って、アルバム通しで聴いた時の衝撃たるや。
X(旧Twitter)でいろんなミュージシャンの方とか音楽マニアの人たちが話題にしてた作品です。音像というか、メロディーで聴かない音楽というものに馴染みがない人が聴くとちょっと難しいものに聴こえると思うんですけど、リズムだったり反復性とか楽器の音色とか、そういう意味で次世代というか。
2023年このアルバム以前以降で変わってくるぐらい構造的な面白さとか音像の面白さがすごくあったのでめちゃめちゃ聴いてましたね。特に出た時期とかはアルバムの制作も始まってた時期だったので、どういうふうに自分の作品に生かせるかなとか、楽曲同士のつなぎ方とかも含めてめちゃめちゃ聴いてた一曲ですね。
"なんでこんないい音で音楽作れんの?"ってなるぐらいの感動がありますよね。
続いて2曲目に選んだのはJames Blakeで「Loading」 まあ、James Blakeは、今年遂に初ライブを見たということで夏の思い出、ソニックマニアで見たJames Blakeが僕にとっての、いや、今年一番ぐらいの思い出と言っても過言ではないぐらい興奮した夜でしたね。
あの低音を生で聴けたっていうのがね。この「Loading」はやってなかったんですけど、今年出たアルバムのリード曲になってるんですけど、この新しいアルバムももっとこう... なんていうのかな、メロウな感じというか、あんまりビートものっていうよりかはアンビエント系に長い間行ってたJames Blakeが 久々に初期のモードというか、ダンストラック、踊れることに戻ってきたっていう、そういうのは僕も最近すごくキャッチーで踊れる曲、「#それな」もそうですけど回帰してってる、というか20代前半に作ってた曲の感じに戻ってきてて、コロナ禍があって内省的なモードが強まってたりも、きっと、あったと思うんですけど、その久々に踊り出すぞ!という感じがすごく気持ちよかったので選んできました。
今年、アツキタケトモが聴いたトップ5、3曲目はCaroline Polachekで「Welcome To My Island」。 このCaroline Polachekのアルバムもめちゃめちゃ聴いてましたね。今年いろんなメディアとかSNS でもつぶやいちゃったりしたんですけど、今年の4月にリリースした「NEGATIVE STEP」という曲とか、ちょうどこのアルバムが出た時期に制作していたのもあって、モロに影響を受けている、パーカッションの配置の仕方とかがあったりするんですけども、このポップでありながらすごくオルタナティブっていうことを僕はめざした中でその形を一番的確に表現している曲、アルバムだったと思ってて。
Samphaとかは、POPSとはまたちょっと一線を画したというか、違うレベルに行ってる感じがあるんですけど、Caroline Polachekはその人懐っこさもちゃんと残しながらめちゃめちゃ攻めているみたいな音像感がすごく好きで、今年1年通して一番聴いたのはこの作品かな、と思っています。
アツキタケトモがお送りしているRoom"H"、次4曲目いきますね。JUNG KOOKで「3D feat.Jack Harlow」です。
この曲はもう世界的にヒットしている曲です。まあ、これよりか「Seven」の方がヒットした感はあると思いますけど、アルバムの1曲目で聴いた時、ちょっとぶん殴られた感というか、それこそ「#それな」作ってる時に共同でアレンジに入ってもらったレフティさんに、"とにかく今、僕はティンバランド・プロデュースのあの時のR&Bの感じをやりたいんですよ"、みたいなことを言っていて。
ジャスティン・ティンバーレイクのあの感じみたいな。それはVivaOlaくんが来た回でこの番組でも話してたと思うんですけど、まさにそのリバイバル感の完璧な答えを出された感じがあって、この曲に関して。その当時の2000年代初頭の R&Bのティンバランドプロデュースの感じというか、ジャスティン・ティンバーレイクのアルバムの感じをすごく感じて、"くそー"と思ってたら、その後、ジャスティン・ティンバーレイクによるリミックスが発売されて、やっぱりそうですよね、みたいな。でも今、そうですよねって思ってたことを世界的なスターが完璧なタイミングでやったので好きにならざるを得なかったですね。
僕が2023年めちゃめちゃ聴いた曲トップ5を特集してきましたが、ラスト5曲目に選んできた曲は、超特急で「Call My Name」です。
皆さん、超特急知ってますか? ボーイズグループなんですけど、それこそTHE SUPER FRUITとか世が世なら!!!に楽曲提供したことをきっかけに、彼らのキャラクターを知りたいと思ってTikTokに上げてた動画とかずっと見てたんですよ。
今年、多分めちゃめちゃ僕TikTok見てた。(笑) 死ぬほどTikTok見てた1年だったんですけど。本当、高校生でもないのにちょっと大丈夫かって感じですけども、そういう流れでダンスグループの動画とかがバーって回ってくるようになってきて、"いいな"っていうか、そこまでその界隈のアーティストに触れてきたことがあんまりなかったので感覚を知らなかったんですけど、キャラクターの面白さとか 男子校ノリでワイワイ騒いでる感じが結構僕いいなと思って。
YouTuberの東海オンエアとか僕、すごく好きなんですけど。東海オンエアも何故僕が好きだったかって一人で寂しく制作している時に同世代ぐらいの男たちが学生ノリでバカ騒ぎしてる感じが、まあ、俺、青春時代そういう仲間に入れなかったから脇目に見ていいな、あの輪の中に入りたいな、と思ってた感じに、YouTubeだったら別に疎外感を感じずに、ただ見てられるっていうか。
その会話を、その輪の中に入っている感覚に疑似体験できるからこそ寂しさ紛れたりとか制作で色々マインドが落ちている時にすごく元気付けてもらったりしてたんですけど、その感じに近い、ワチャワチャ感みたいなものを感じて。
でもステージになるとめちゃめちゃかっこいい、こうビシッと決めるアーティストとしてパフォーマーとしてかっこいいっていう、そのギャップがヤバってなった中で、そのTikTokで回ってきた動画で超特急に僕はドハマりして、この「Call My Name」って曲。
そもそも曲がめちゃめちゃ僕の好みでめっちゃ刺さったんですよね、めっちゃいい曲と思って。そしたら今度ご一緒したいとか思ってるアレンジャーの方が楽曲制作に入ってたり、そのツボ感みたいなものってシンクロしてるんだなーみたいなことがあったりとか、そういう運命的なものも感じて。
そこから超特急の曲色々、アルバム聴いたらめちゃめちゃアルバムも良くて。で、そういう動画とかYouTubeに上がってるワチャワチャ企画で東海オンエア的な、一緒に盛り上がってる輪の中に自分も入ってる擬似体験をできたりとかして、今年の夏以降は超特急と一緒に過ごしましたね。
Sampha「Spirit 2.0」
James Blake「Loading」
Caroline Polachek「Welcome To My Island」
JUNG KOOK「3D (faet.Jack Harlow)」
超特急「Call My Name」
アツキタケトモ「自演奴(デモ音源)」
YAJICO GIRL「APART」
アツキタケトモ「カモフラージュ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。
作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。
中古レコードの専門店でバイトしながら培った古今東西多岐にわたる音楽への 造詣を武器に、ポップスとオルタナティブの要素を組み合わせ、
未だこの世に 存在しないJ-POPのニュー・スタンダードを探求中。
まわりにうまく馴染めない自らの嘆きや、日常に潜むちょっとした違和感をキャッチーなメロディに乗せて歌う。
2020年9月に完全自主制作でリリースされた1stアルバム『無口な人』はノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。
「Outsider」(2022年リリースSingle)や「自演奴」(2023年リリース Single)では、Billboard HeatseekersやJ-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
12月6日に配信SG「#それな」をリリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます音楽家のアツキタケトモです。また3週間ぶりですけど、皆さんお元気でしたでしょうか。
前回は友人のGhost like girlfriendがゲストに来てくれて、一緒に喋って、あの後も近くの料理屋さんで閉店するまで、ランチタイムが終わるまで一緒に喋って、それがまあ2、3時間だったんで、そこからまた移動して、合計で8時間くらい喋ってました。(笑)
そこまで喋り続ける内容があるのが怖いですけど、しかもその収録を経てライブを見に行った時に結構喋って、一緒に中華料理屋行ったりとか、一昨日も会ってたり、なんで8年も経ってこんな喋る内容があるんだろうと 自分でも不思議なぐらいです。
では早速番組始めていきたいと思いますが、今日の1曲目はリリースされたばかりの新曲でございます。「#それな」皆さん聴いていただきましたでしょうか。先週の水曜日にリリースされたんですけど、この曲、ドラマ『佐原先生と土岐くん』のエンディング主題歌になっておりまして、初のタイアップでもありますし、そもそもこの曲6月ぐらいから作り始めていたので ドラマのことが先にあって書き下ろしたっていうよりかは、作っていた曲と運良く巡り逢えた感じのタイアップだったんですけど。
ミネアポリスサウンドという80年代のファンクのジャンルというか、サウンド感があって、その感じをやりたいな、踊れる感じにしたいなと。
最近ではブルーノ・マーズさんのアルバムとかそういうのが顕著で、それをリバイバルすることはやっていると思うんですけど、そういう踊れる曲で、サビをとにかくキャッチーにしたいというか、こういうの偏見もあるかもしれないですけど、TikTokでバズるみたいなこと、に対してアーティストが立ち向かうことが、ちょっとセルアウト的な要素もあるように感じるんですけど、僕はこの曲ではあえてそこをちゃんと狙いに行った、ちゃんとバズりたいという気持ちで初めて作った曲で。
そのバズりたいっていうのは多くの人に親しんでもらいたいっていうか、自分の曲はやっぱり聴かれたいし、そのためにめちゃめちゃキャッチーな歌詞とメロディにはしたけれども、だからこそサウンドを80s感とかのリバイバルだったりとか、音楽的な要素でしっかりベースラインをどれぐらいグルーヴさせたりとか、どれぐらい揺らして、リズムをグリッドぴったりじゃなくてちょっとベースラインずらしてみたりとか、シンセの音もちょっとスイングさせてみたりとかしてて、そういう細かい音にこだわって。
だから入り口・間口は広いしキャッチーなんだけど、しっかり聴くとめちゃめちゃ奥深いという、そんなところを目指して作った、超、渾身の、僕の中では今リリースしてる曲の中で一番好きで一番最高傑作だと思ってます。
2023年アツキタケトモが聴いた曲トップ5!@リビングルーム
ここからは、@リビングルーム。 僕、アツキタケトモの回では、毎週一組、僕が大好きなアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語っているんですが、今回は、2023年、僕の担当回は最後の放送ということで、2023年アツキタケトモが聴いた曲、トップ5で今年の締めくくりをしたいと思っております。今年に限らずですけど、年間通して本当に音楽をひたすら聴き続けて、基本は家にいて、ずーっと曲を聴いてる、作ってるか聴いてるか、そんな生活なので。
あとこの数年ですごく音楽の振り幅が広がっていった感じがあって、もともと、高校生ぐらいまではほとんどJ-POPばっかり聴いてて、ちょっと洋楽も聴くかなあ、位だったんですけど、大学生になってから洋楽を聴き始めて、逆に洋楽しか聴かない、ちょっとJ-POPダサいみたいな、ちょっと中二病っぽいマウント心も生まれちゃったりして、J-POPからちょっと遠ざかる時期もあって。
でも、最近はJ-POPとか、POPsもすごく自分は好きだなっていうか、ルーツにあるし。だからそのどっちもの軸で洋楽とか、かなりマニアックなものを聴きつつ、すごくキャッチーなPOPなものに対しての意識とか。あと今年、初めて楽曲提供させていただいて、THE SUPER FRUITというグループに「素敵なMy Life」という曲、あと、来週リリースになるんですけど、世が世なら!!!というグループにも「EGUI」という曲を提供したり、楽曲提供する時に、アイドルグループであるからこそ、作って自作自演するアーティストの楽曲の作り方とはちょっと違うというか、ダンスする時に映える曲とか、ライブで派手にしたいからちょっと音数削り過ぎて地味になっちゃうのはもったいない気がするので、などのやりとりを経て、"ああ、こうするとちょっと華やかになるんだな、キャッチーになるんだな"とか、"動いてる感じとかフックを作れるんだな"みたいな、そういう勉強をしたことが自分の曲にも戻ってきたり、その成果がさっき流した「#それな」だったり。
「NEGATIVE STEP」が僕は2023年初リリースだったんですけど、その時は"やりたいことをただやる"っていうだけだったけど、そこからいろんな人に届いてほしい、という気持ちが「#それな」に繋がっていったんですけど。その過程で、いろんな曲を聴いていたので、2023年たくさん聴いた曲を選んでいこうと思っております。今日はトップ5ということで5曲。
これまた5曲選ぶの大変すぎたんですけど、改めて今年聴いたメモを全部見直して一番印象深い5曲を選んできました。
まず1曲目にお届けするのは、Samphaで「Spirit 2.0」。このSamphaのアルバム、10月に出たんですけど、先行リリースの段階でこれ絶対傑作だぞ、みたいな感じの。この曲は先行リリースだったんですけど、めっちゃ名盤だなと思って、アルバム通しで聴いた時の衝撃たるや。
X(旧Twitter)でいろんなミュージシャンの方とか音楽マニアの人たちが話題にしてた作品です。音像というか、メロディーで聴かない音楽というものに馴染みがない人が聴くとちょっと難しいものに聴こえると思うんですけど、リズムだったり反復性とか楽器の音色とか、そういう意味で次世代というか。
2023年このアルバム以前以降で変わってくるぐらい構造的な面白さとか音像の面白さがすごくあったのでめちゃめちゃ聴いてましたね。特に出た時期とかはアルバムの制作も始まってた時期だったので、どういうふうに自分の作品に生かせるかなとか、楽曲同士のつなぎ方とかも含めてめちゃめちゃ聴いてた一曲ですね。
"なんでこんないい音で音楽作れんの?"ってなるぐらいの感動がありますよね。
続いて2曲目に選んだのはJames Blakeで「Loading」 まあ、James Blakeは、今年遂に初ライブを見たということで夏の思い出、ソニックマニアで見たJames Blakeが僕にとっての、いや、今年一番ぐらいの思い出と言っても過言ではないぐらい興奮した夜でしたね。
あの低音を生で聴けたっていうのがね。この「Loading」はやってなかったんですけど、今年出たアルバムのリード曲になってるんですけど、この新しいアルバムももっとこう... なんていうのかな、メロウな感じというか、あんまりビートものっていうよりかはアンビエント系に長い間行ってたJames Blakeが 久々に初期のモードというか、ダンストラック、踊れることに戻ってきたっていう、そういうのは僕も最近すごくキャッチーで踊れる曲、「#それな」もそうですけど回帰してってる、というか20代前半に作ってた曲の感じに戻ってきてて、コロナ禍があって内省的なモードが強まってたりも、きっと、あったと思うんですけど、その久々に踊り出すぞ!という感じがすごく気持ちよかったので選んできました。
今年、アツキタケトモが聴いたトップ5、3曲目はCaroline Polachekで「Welcome To My Island」。 このCaroline Polachekのアルバムもめちゃめちゃ聴いてましたね。今年いろんなメディアとかSNS でもつぶやいちゃったりしたんですけど、今年の4月にリリースした「NEGATIVE STEP」という曲とか、ちょうどこのアルバムが出た時期に制作していたのもあって、モロに影響を受けている、パーカッションの配置の仕方とかがあったりするんですけども、このポップでありながらすごくオルタナティブっていうことを僕はめざした中でその形を一番的確に表現している曲、アルバムだったと思ってて。
Samphaとかは、POPSとはまたちょっと一線を画したというか、違うレベルに行ってる感じがあるんですけど、Caroline Polachekはその人懐っこさもちゃんと残しながらめちゃめちゃ攻めているみたいな音像感がすごく好きで、今年1年通して一番聴いたのはこの作品かな、と思っています。
アツキタケトモがお送りしているRoom"H"、次4曲目いきますね。JUNG KOOKで「3D feat.Jack Harlow」です。
この曲はもう世界的にヒットしている曲です。まあ、これよりか「Seven」の方がヒットした感はあると思いますけど、アルバムの1曲目で聴いた時、ちょっとぶん殴られた感というか、それこそ「#それな」作ってる時に共同でアレンジに入ってもらったレフティさんに、"とにかく今、僕はティンバランド・プロデュースのあの時のR&Bの感じをやりたいんですよ"、みたいなことを言っていて。
ジャスティン・ティンバーレイクのあの感じみたいな。それはVivaOlaくんが来た回でこの番組でも話してたと思うんですけど、まさにそのリバイバル感の完璧な答えを出された感じがあって、この曲に関して。その当時の2000年代初頭の R&Bのティンバランドプロデュースの感じというか、ジャスティン・ティンバーレイクのアルバムの感じをすごく感じて、"くそー"と思ってたら、その後、ジャスティン・ティンバーレイクによるリミックスが発売されて、やっぱりそうですよね、みたいな。でも今、そうですよねって思ってたことを世界的なスターが完璧なタイミングでやったので好きにならざるを得なかったですね。
僕が2023年めちゃめちゃ聴いた曲トップ5を特集してきましたが、ラスト5曲目に選んできた曲は、超特急で「Call My Name」です。
皆さん、超特急知ってますか? ボーイズグループなんですけど、それこそTHE SUPER FRUITとか世が世なら!!!に楽曲提供したことをきっかけに、彼らのキャラクターを知りたいと思ってTikTokに上げてた動画とかずっと見てたんですよ。
今年、多分めちゃめちゃ僕TikTok見てた。(笑) 死ぬほどTikTok見てた1年だったんですけど。本当、高校生でもないのにちょっと大丈夫かって感じですけども、そういう流れでダンスグループの動画とかがバーって回ってくるようになってきて、"いいな"っていうか、そこまでその界隈のアーティストに触れてきたことがあんまりなかったので感覚を知らなかったんですけど、キャラクターの面白さとか 男子校ノリでワイワイ騒いでる感じが結構僕いいなと思って。
YouTuberの東海オンエアとか僕、すごく好きなんですけど。東海オンエアも何故僕が好きだったかって一人で寂しく制作している時に同世代ぐらいの男たちが学生ノリでバカ騒ぎしてる感じが、まあ、俺、青春時代そういう仲間に入れなかったから脇目に見ていいな、あの輪の中に入りたいな、と思ってた感じに、YouTubeだったら別に疎外感を感じずに、ただ見てられるっていうか。
その会話を、その輪の中に入っている感覚に疑似体験できるからこそ寂しさ紛れたりとか制作で色々マインドが落ちている時にすごく元気付けてもらったりしてたんですけど、その感じに近い、ワチャワチャ感みたいなものを感じて。
でもステージになるとめちゃめちゃかっこいい、こうビシッと決めるアーティストとしてパフォーマーとしてかっこいいっていう、そのギャップがヤバってなった中で、そのTikTokで回ってきた動画で超特急に僕はドハマりして、この「Call My Name」って曲。
そもそも曲がめちゃめちゃ僕の好みでめっちゃ刺さったんですよね、めっちゃいい曲と思って。そしたら今度ご一緒したいとか思ってるアレンジャーの方が楽曲制作に入ってたり、そのツボ感みたいなものってシンクロしてるんだなーみたいなことがあったりとか、そういう運命的なものも感じて。
そこから超特急の曲色々、アルバム聴いたらめちゃめちゃアルバムも良くて。で、そういう動画とかYouTubeに上がってるワチャワチャ企画で東海オンエア的な、一緒に盛り上がってる輪の中に自分も入ってる擬似体験をできたりとかして、今年の夏以降は超特急と一緒に過ごしましたね。
12月13日(水) オンエア楽曲
アツキタケトモ「#それな」Sampha「Spirit 2.0」
James Blake「Loading」
Caroline Polachek「Welcome To My Island」
JUNG KOOK「3D (faet.Jack Harlow)」
超特急「Call My Name」
アツキタケトモ「自演奴(デモ音源)」
YAJICO GIRL「APART」
アツキタケトモ「カモフラージュ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。
作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。
中古レコードの専門店でバイトしながら培った古今東西多岐にわたる音楽への 造詣を武器に、ポップスとオルタナティブの要素を組み合わせ、
未だこの世に 存在しないJ-POPのニュー・スタンダードを探求中。
まわりにうまく馴染めない自らの嘆きや、日常に潜むちょっとした違和感をキャッチーなメロディに乗せて歌う。
2020年9月に完全自主制作でリリースされた1stアルバム『無口な人』はノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。
「Outsider」(2022年リリースSingle)や「自演奴」(2023年リリース Single)では、Billboard HeatseekersやJ-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
12月6日に配信SG「#それな」をリリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas