SENSA

2023.10.19

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 『明るい、爽やかなのに切ない曲』をテーマに選曲!「Room H」-2023.10.18-

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 『明るい、爽やかなのに切ない曲』をテーマに選曲!「Room H」-2023.10.18-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

皆さんこんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めますユアネスのボーカル・ギター黒川です。ユアネスの近況は、と言いますと、レコーディングが無事、録りも終わりまして、もう完全に終わりましたね。僕も家に持ち帰ったやつもあったんですけど、それも完全に終わって、あとは微調整してもらったり自分たちでしたり、皆さんの元に届く形にちょっとずつちょっとずつ近づけていく作業を絶賛しておるので、ずっと家に籠もっております。
録ったものを直ぐポンってリリースするわけじゃないのは、もちろん皆さんもご存知だとは思うんですけど、今の最終段階調整で自分の歌をセルフで触ったりすることも最近多くなってきてて、家で録ったりとかもあったりするのでね。そういう技術がついてきて、より作品を手掛けてる感っていうんですかね、録ってから後は全部お任せみたいな感じだった時期もあったので、自分で触れるとよりこだわりが出しやすいというか、ちょっとここの上り方こうしたいとかも、自分の手作業で全部触れるようになったりするんですよね。そういう作業を今もひたすらやっていて、この段階で既にめちゃくちゃ良い曲達ができていると思っております。
デモの段階でも、もちろんこれは良い曲になるだろうって思ってたんですけど、実際にレコーディングスタジオで録ってみて、改めてラフ・ミックスの状態で聴いてみて、既にこの状態でこれだけ聴けるんだったら、ここから更にどういう化け方をするんだろうみたいな、今、ちょっと楽しいフェーズに入っておりますので皆さんも是非楽しみにしてくれてたら嬉しいなと思います。本当にびっくりするような曲がたくさんありますので、よろしくお願いします。

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あと、韓国に行ってきましたね。もうこれは、とてもでかいこと。韓国に行ってきてつい先ほど帰ってきたばかり。喋っている、今、ちょうど本当に帰ってきて直ぐに喋っているんですけど、韓国の皆さんがすごく温かく迎え入れてくださって本当に気持ちの良いライブができましたし皆さんも絶対楽しんでくれてたかなと思います。
現地の反応だったり現場の反応だったり、SNSで感想を書いてくれたり、頑張って日本語で伝わるように書いてくれたりしてて、すごく温かい気持ちになりました。
また、すぐはちょっと難しいかもしれないですけど絶対に行きたいなって思いました。日本語でステージで「また絶対に韓国に行きますから」って言ったら、多分韓国の方が「また来てね」って大きい声で言ってくれて、もう嬉しくて涙が出そうでした。
しかも韓国の方たちって素直に感情表現してくれるから、「私の最後の日」という曲にものすごく高いファルセットで歌うところがあるんですよ、それを歌った瞬間、歓声が上がってスーパースターになった気分で気持ち良かったですね。
終わったら終わったで出待ちみたいな文化が"ここまで!?"っていう位あって、フェスだったのでちょっと表に行ってステージの様子を見ようかなと思ったら、アーティストが通る柵の近くに皆んなが集まってて、"キャー"みたいな感じで"ユージ!"と言われましたから(笑)。すごかったですよ、本当もうニコニコですね。初めての経験をたくさんしましたね。
あと辛いものもたくさん食べてお腹も壊したりもしました。そんなすごく良い経験を、音楽をしてからできています。ちょっとずつ大人になっていってるような気がします。とっても楽しかったです。また行きたいなと思います。

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明るい、爽やかなのに切ない曲をテーマに選曲@リビングルーム

ここからは@リビングルームです。最近僕がはっとしたことと、今、聴いてもらいたい音楽についてお話する時間です。
もう完全に秋になりましたね。季節も秋と言っていい気温になったんじゃないんでしょうか?僕も夏服、半袖の服とかを片付けてはないですけど部屋の隅っこの方に山盛りにぎゅうぎゅうにして、長袖の服、秋服・冬服をちょっとずつまた別の山から引っ張り出してきて広げたりしてます。衣替えのようで衣替えじゃない感じするんですけど、僕なりの衣替えをしまして、香水もちょっと秋仕様で、バニラっぽい匂いがするものに替えたりとか、徐々に生活を秋にシフトチェンジしていっております。
秋は自分の生まれた季節でもあるから。四季の中で一番好きなんですよ。SNSにも書いたんですけど秋、なんでか知らんけど理由なく寂しいんですよね。ちょっと肌寒くなったから、夏がすごく派手だからそれがいなくなったから寂しいのかな、なんて思ったりして。でもちょっと感傷的になっている、ちょっと浸ってる心が何か心地良いじゃないですけど、人間の大切な一つの感情だと思うので、今日はその部分に訴えかけるような曲を3曲選んで持ってきました。"明るい、爽やかなのに切ない曲""というテーマで3曲選んできました。

まず1曲目、チャットモンチーの「ハナノユメ」という曲です。最近、チャットモンチーめちゃくちゃ聴いてるんですよね。
この「ハナノユメ」という曲の歌詞がすごく良くて、ワードセンスがすごくて、"薄い紙"、"なんかこれぽっちの刃"っていうところとかね、何か理由としてはすごくしょうもなかったり、傷としては何か浅かったり、でもそんなちょっとした傷がじわじわずっと痛み続ける。それは肉体的に負った傷なのか、心に負ってしまった傷なのか、色々あると思いますけど、ちっちゃい傷に意識をたくさん奪われちゃう。本当にしょうもないことなのかもしれないけど、全部そこに意識を持っていかれちゃって、何にも手がつかないみたいな。そういった何か焦りみたいなものも感じられるのがこの曲の良いところだなって思います。すごく絶妙な表現をされてる、絶妙な立ち位置の曲だなって思います。



黒川が選ぶ"明るい爽やかなのに切ない楽曲"、3曲目はヒトリエの「風、花」という楽曲です。
この曲も僕はめちゃくちゃ聴いております。リズムは軽快だし、メロディーはすごく綺麗なんですよ。でも何か選ばれた言葉は、誰かを常に思っとるような言葉が多くて、自分の弱さを知った上で前に進めるような、そういう優しさみたいなものを感じる曲です。あと演奏がめちゃくちゃ格好良いです。音も大好き。聴き応えが十分な一曲ですね。でも僕はこの曲の人の弱さみたいなのが垣間見える感じがとても好きです。
最近、ヒトリエのボーカル・ギターのシノダさんと交流を持つようになりまして、めちゃくちゃ良い人です。年齢はすごく近いわけではないんですけど、何か好きなもの、趣味みたいなのが、ドンかぶりしてるっていうのもあるかもしれないですけど、あの人僕に合わせて同じ目線の高さで喋ってくれる感じがすごくするんですよね。それって絶対優しい人じゃないとできないことだと思うから、この曲の作詞がシノダさんで、元々僕、ヒトリエめちゃくちゃ好きで聴いてたんですけど、ちゃんと知り合って、コミュニケーションとかも取るようになって、もっと好きになれた曲です。



前回やったテーマの"僕の救急箱プレイリスト"、救急箱というプレイリストから選んでくるやつがX(twitter)を見ると案外好評だったのかなと感じておりまして、今回もやろうかなと思ったんですけど、今回流した3曲が救急箱のプレイリストに入ってないてわけじゃないんです。もちろん入ってる曲もありますし入ってない曲もありますし、別のプレイリストに入ってる曲でもあるんですけど、基本的に僕はどこかちょっと何か弱さみたいのが見える曲がすごく好きなんですよね。弱いことをたくさん知ってる人って多分優しい人なんじゃないのかなって思うから、そういうちょっとひねくれてるのかもしれないんですけど、弱さを知ってる人は優しいと勝手に僕は思っちゃうから、自分にとっては優しい曲なんだなって思った3曲を今回流しました。

ザ・なつやすみバンド「Lightship」@ベッドルーム

FM福岡からお送りしているRoom"H"、ここからはRoom"H"の住人がプライベートで大事にしているディープな偏愛ソングを毎週1曲ご紹介、@ベッドルームのコーナーです。
今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたい楽曲は、ザ・なつやすみバンドの「Lightship」という楽曲です。『Sonny Boy』というアニメの途中で流れる曲、挿入歌で、Sonny Boyの11話、最終回の1コ前のお話で流れるんですけど、これもさっきのテーマと続いてるような曲、前向きになれる明るい曲のような、でもどっか寂しい感じもあるんですよ。っていうのもこの曲が流れるSonny Boyの11話が最初からいるキャラクターの葬儀を行うお話なんですよね。そのタイミングで流れる曲なんですけど。
Sonny Boyの内容自体がちょっと不思議な内容で、学校の皆んながヘンテコな世界に漂流させられちゃって、そこの世界は突然景色が変わったり、そもそもみんな特殊能力みたいなのに芽生えとったりで、その不思議なヘンテコな世界から、元々いた世界に戻るために頑張るみたいなお話なんですけど、めちゃくちゃざっくり言うとですね。



だからそのヘンテコな世界では直接的な死の描写はされない。この世界には"死"というものはないよ、みたいな感じなんですけど、でもこの曲が流れる11話の1コ前のお話の最後で、もうこのキャラクターにはこの世界ではもう2度と会えなくなっちゃうんだろうなっていう描写があるんですよ。
それで、11話の最初からいきなりその世界での葬儀を行う時に流れる曲ですね。でも前向きな感じ、明るく前に進んでいけるような曲であることにも割と納得がいってるような気もするんですよ。きっとこの世界から元の世界に戻れた時は、皆んな元通りになってると思います。
そもそも元の世界では、会えてないかもしれないけど、でもどこかで生きてる、そんな希望も感じられる内容だし、アニメ的にですね。でもこの世界でいなくなったことを過ごした時間も大切じゃないですか。この世界、ヘンテコな世界から脱出しちゃうと一緒に過ごした時間さえ嘘になってしまうような気もするし、でもこのままでいるわけにもいかない、前に進んでいかないといけない、そういうシーンだと僕は感じたので、すごくぴったり、すごく良い曲だなと感じました。
是非、Sonny Boyのアニメ、最初から観て、この曲が流れてくる所、そして最後まで観て欲しいな、聴いて欲しいなと思いました。




10月18日(水) オンエア楽曲
ユアネス「紫苑」
チャットモンチー「ハナノユメ」
斉藤和義「歩いて帰ろう」
ヒトリエ「風、花」
黒川侑司「少年少女」(弾き語りカバー)
ザ・なつやすみバンド「Lightship」
ユアネス「凩」


番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト @atsukitaketomo @atsukitaketomo

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Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas


LINK
FM福岡「Room "H"」

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