SENSA

2023.09.14

【読むラジオ】MC:アツキタケトモ 『アツキタケトモ的、秦基博ベストソングと10年前の俺』!「Room H」-2023.09.13-

【読むラジオ】MC:アツキタケトモ 『アツキタケトモ的、秦基博ベストソングと10年前の俺』!「Room H」-2023.09.13-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

皆さんこんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます音楽家のアツキタケトモです。皆さんはお元気でしたでしょうか?
前回、VivaOlaくんに来てもらって、あの収録の後、一緒に散歩しながらカフェに一緒に行って、そのカフェで3時間ぐらい喋ってて、結局Room"H"拡大版みたいな話をずっとして、あのトーンでずっと良いコンプの話とか、ボーカルに対してどれぐらいコンプで叩くのか、みたいなこと、そうすると洋楽っぽくなって、みたいな話とか、僕はやっぱり野良ミュージシャンなんだけど(VivaOlaくんは)色々音楽理論知ってるの羨ましいな、みたいなことを言ったり、でもVivaOlaくん的には理論も勉強したけど基本的に始めたときは全部独学だから、俺も野良ミュージシャンだけどね、みたいな話をまたそこでより深くしたり、楽しい話になったので今度一緒にカラオケ行きたいなみたいな話したり。玉置浩二さん唄おう、とか。
そんな話をしてたのがもう3週間前。時の流れは早いですね...(笑)もう8月マジで怖かった、本当に一瞬で。
最近も制作してて、制作してると「精神と時の部屋」みたいな、もう何もないみたいな。明日も明後日も昨日も今日も無い、みたいな中で作ってて、それやってるとどんどん人間らしさが失われていくというか、一時期すごく自炊にはまってみようかなとか、ちょっと生活の空気を良くしようと思って部屋のルームミストみたいな部屋の空気良くしたり匂い良くしたりするのとか買ったりとか、ちょっと自分の意識を高める時期があって、すごくその時ワクワクしてたんですけど、もう今、全部やってないですね。(笑)制作モードに入るとどんどん退廃、朽ち果ててく。
そんな今日この頃ですが、そろそろ、こういうラジオ収録とかがあるとちょっと外に出れるっていう感じで、元気になれますね。

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Photo by 林直幸


アツキタケトモ的、秦基博ベストソングと10年前の俺

FM福岡からアツキタケトモがお送りしているRoom"H"、ここからは@リビングルーム。僕、アツキタケトモの回では毎週1組、僕が大好きなアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語らせていただきます。今夜特集するのは、大好きな、秦基博さんです。秦さんの曲は、僕が小学校〜高校ぐらいの時には、当時ギターを始めた人みんな弾いてた、みんな1回はコピーしてたというぐらい、全員がやってた感じがありましたね。
それこそ僕の友人のGhost like girlfriendとかも、秦さんの曲をずっと弾き語ってましたし、路上シンガーとかも多分皆んな秦さんの曲をやってたんじゃないかな、特に当時は、っていう気がしてて。
世間的には「ひまわりの約束」とかでさらに広がった感じはあったと思うんですけど、その前からアコースティックギターを始めたらまず秦さんの曲やるみたいな雰囲気が当時学生時代はあって。
だから今の僕がパッとギター持って曲作るときに、適当に弾くコードって大体、秦さんの曲でよく使われてるコードだったり、僕の手癖を作った人、という感じがありますね。
結果、最近の僕の曲って弾き語りで作った段階からリハモって言ってコードを替えていくんですよね、アレンジの段階で。ギターで作ったものをエレピに置き換えて、その時にテンションコード足してったりとかして、コード感を変えていくことで、あんまり秦さんのコードとは完成系の曲は無くなっていくんですけど、ただ最初に弾き語りでアイディアをまとめる時に何となく押さえちゃうコードは全部秦さんの曲のコードみたいな、それ位、僕にとっては本当に一番作曲の意味でのルーツと言える存在な気がしてて、自分自身の音楽性的にはね、ちょっと変わってきてはいるんですけど、というところがあって、この前、秦さんのラジオ番組にコメントで出演させていただく機会があって、そこで"すごく影響受けてるんですよ"みたいな話を秦さんにお伝えした上で僕の"自演奴"を聴いてもらったら、"なんか、秦基博の影響どこへやらって感じですね"みたいな感じで、もちろん好意的にですが秦さんがリアクションしてくれて、"確かにそうなんだけど、いやでも本当に影響受けてるんだよな"みたいな気持ちもあり、あと僕が最初に弾き語りでライブを始めたのが2013年で、ということは今年2023年なのでちょうど10年という。
自分でそういう過去をノスタルジーする機会もあってもいいのかなというのも含めて、今日はいつもと趣向を変えて、『アツキタケトモ的秦基博ベストソングと10年前の俺』という特集でやっていきたいと思います。
なので秦さんの曲を流して、それに影響を受けて、10年前、僕が16歳の時に秦さんに影響を受けて作った曲を交互に聴いてもらおうと思います。
まず1曲目は、秦基博さんの「赤が沈む」という曲です。ファーストアルバムに入ってるんですけど。ライブでも、秦さんはこの曲を僕が観に行ってた時期よくやっていて、ダークサイドの弾き語り、ダークサイドのアコースティック・フォークな曲、というところで、マイナー調の曲を作ろうとすると当時この曲っぽくなってたな、というのがあって選んできました。



聴いていただいたのは秦基博さんで「赤が沈む」でした。この曲「赤が沈む」に影響を受けて10年前、2013年、当時16歳のアツキタケトモが作った曲。
それこそこういう曲、こういうダークサイドで、ライブとかでもちょっと格好良い、ギターが映えるようなアコギで映えるような曲を作りたいと思って作ってた気がするんですが、さすがに16歳の時のことってあんまり覚えてなくて。このデモ音源っていうのはデビューしたときの音源ではなくて、その前にライブ始めたての頃に自主制作でライブ会場限定で手売りしてたデモCDから音源を持ってきました。この音源、家にあったんですけど、もうそれも僕忘れてて。(笑)
この企画を思い付いて、たまたまパッと物置から見つけられたので、僕もすごく久々に聴く、10年振りぐらいに聴く音源です。超レア音源です。アツキタケトモで2013年デモCDから「パレード」

※楽曲はradikoでお楽しみください。

秦基博さんのアツキ的ベストソング3曲目は「Honey Trap」。シンガーソングライターでアルバム曲でちょっとセクシュアルなことをファンキーなビートに乗せて歌うのは一つの形式美というか、そういうポジションの曲ってあると思うんですけど、この「Honey Trap」も当時からすごく僕は好きで聴いてて、母親も同じタイミングで秦さんにハマってて一緒に車とかで聴いてたので、この曲聴くと小学校高学年〜中学校ぐらいの時に母親とドライブしたときの映像がすごく浮かぶというか、そういう感じの曲なんですけど。
この曲、というか、ちょっとファンキーなブラックミュージックのニュアンスすらも、今思えば秦さんからの影響が強いのかなと思ってて。
当時オアシスめちゃめちゃ好きなロック寄りな中学生だったので、歪んだギターの音とかはそういうバンドで聴いてたけど、エレピとかアコギのカッティングとかがメインになる曲は当時はそんなに聴いてなかったので、秦さんとかがそういう所への入口を作ってくれてたところもあるな、というのも含めて、この曲を聴いていただきましょう。



アツキタケトモ「オンリーワン」を選曲してきました。影響を受けてるものとして、1曲位はリリースしてる曲もちゃんと流したいな、と思ったんですけど「オンリーワン」の場合はサビの最後でコードが上がっていくんですけど、それがこの「Honey Trap」から影響を受けてる、というところ。
ループもののコード進行があって、最後上昇していくコード進行で、ちょっと喰って終わるみたいなサビの終わり方は秦さんには多いと思うんですけど、その特徴を僕は受け継いで作ったこの「オンリーワン」という曲、音像とかは違うんだけどその曲のメロディーの構成・構造みたいなものに着目して聴くと共通点が見えてくるんじゃないかなと思います。



アツキタケトモがお送りしているRoom"H"、今夜@リビングルームで"秦基博さんの曲と10年前の俺"というテーマでお届けしました。
対比して聴くと結構影響を受けて曲を作ってきたな、という。「疑問符」を聴けば秦基博の「朝が来る前に」から影響受けてるというのは伝わるし、「疑問符」と「オンリーワン」聴くと同じ人が作ったな、という感じはするけど、「オンリーワン」と「朝が来る前に」は全然関連性が無いみたいな、何かそういう風に色んな影響と色んな影響が重なり合って音楽性は出来上がっていくんだな、みたいなことをちょっと感じてもらえたらなと思います。
この曲とこの曲は繋がってるけど、それがこの曲になってくると繋がらないみたいな。だからそういう意味では「自演奴」とかもパッと聴きの印象は全然違うんだけど、すごく繋がってるものが連なって僕の新曲はできていってるので、そういうところを弾き語りのデモを流すことで解像度が上がっていくというか、そういう繋がり方してたのねみたいな、今回のような音楽の聴き方からも何か感じていただけたら。
意外なアーティストが意外なアーティストから影響受けてるみたいなパターンもあったりすると思うので、何かそういう、メロディー、リズム、ハーモニー、歌詞、コードを分解して聴いてみると、また違った音楽の魅力が見えてくるんじゃないかなと思います。
皆さんにも秦基博さんの音楽とその魅力を改めて知っていただけたら嬉しいです。

9月13日(水) オンエア楽曲
アツキタケトモ「自演奴」
秦基博「赤が沈む」
アツキタケトモ「パレード(2013 DEMO CD」
秦基博「朝が来る前に」
アツキタケトモ「疑問符(2013 DEMO CD)」
秦基博「Honey Trap」
アツキタケトモ「オンリーワン」
アツキタケトモ「アイ」
アツキタケトモ「カモフラージュ」


番組へのメッセージをお待ちしています。
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RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト @atsukitaketomo @atsukitaketomo

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Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas


LINK
FM福岡「Room "H"」

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