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2023.08.03
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さんこんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、音楽家のアツキタケトモです。3週間ぶりですが皆さんお元気でしょうか?最近は暑くて、僕はあんまり元気じゃないですね。(笑)
冬が大好きで夏嫌いな人間なので、しかも今年のこの暑さ、信じられないですね。早く終わらないかなっていう。しかも去年の8月にコロナに罹患したんですよ。
だから、去年の僕の夏のイメージはコロナのことしか残ってなくて、暑いのに自分も熱にうなされてすごく嫌できつかったから、夏の暑さが来るだけでコロナを思い出して嫌なんです。(笑)。皆さんもまたコロナちょっと流行ってきちゃってますから、気を付けて手洗いうがいとかしてください。
そんなこと言いつつ、僕はまだ冬の憧れを捨てきれてなくて、まだ布団が冬用の布団、めっちゃフリース素材のシーツと布団なんですよ。夏用に替えなきゃなと思いながらも"替えるのだるい"って思ってたら、もう8月になっちゃって。僕のこれからの夏の目標としては布団を夏用に替えるということですかね。でも替えたらすぐにまた寒くなって冬用に戻りそうな気もするんですけど。
では早速番組始めていこうと思うのですが、今日はなんと、新曲をお届けしようと思っております。来週のリリースに先駆けてになりますけど、アツキタケトモの新曲「自演奴」という曲です。
もう本当に制作が大変すぎて、3月ぐらいから作ってて、できたのが7月の中旬で、もう何パターン作ったんだろうっていう。(笑)
アルバム1枚分ぐらいメロディー考えたし、アルバム1枚分ぐらい歌詞も書き直したんですけど、ちょっと書き直すじゃなくて、まるっとコンセプトから何回も書き直して。
でもそういうことをしていく中で、最初にどういうコンセプトで何をやりたいのかっていうのを自分の中ではっきりさせてから動けば迷わないんだけど、そこをふわっとしたまま作り始めちゃうと、"いやこうじゃないかも、こっちの方向かも"って、全然ゴールにたどり着けないことを学んで、次作以降、自分の中での意識改革のきっかけになる曲にはなっていて。
今までの僕の曲とは作風も違いますけど、とにかく多くの人に届いてほしいと思って。曲の構成とか、サビのキャッチーさとか、いろんなことを意識して新生アツキタケトモの気持ちで作ってみました。
音だけ聴いてると英語っぽいタイトルですが、漢字で自演。自分で演じる。そしてヤツで「自演奴」というWミーニングとなっております。来週8月9日のリリースをお楽しみに。
FM福岡からアツキタケトモがお送りしているRoom"H"、ここからは@リビングルーム、僕、アツキタケトモの回では、毎週1組、僕が大好きなアーティストをピックアップしてそのアーティストへの愛を熱く熱く語っていく、そんなコーナーを行っております。
今夜の特集アーティストは、大好きなサザンオールスターズです。サザンは言うまでもないというか、日本の一番と言っても良い位、有名なバンドなわけですけど。
もう、選べないです、5曲は。キャリアも長いし、とは言え、最近20年位はすごく曲がたくさん出てるって感じでもなかったりするんですけど。桑田さんのソロとかもあったりするので。
でも曲数が多すぎるのと、ジャンルというかやってることの振り幅が広いから、バラード縛りで選ぶだけでもう30〜40曲選べちゃうし。でも僕の中ではサザンは、もちろん名曲「真夏の果実」だったり「TSUNAMI」に代表されるバラードなど、いわゆる歌謡、日本のJ-POPの"This is J-POP"みたいな存在でもあると思うんですけど、そこにアルバム曲とか、なんならシングル曲でもたまに挟んでくる桑田さんの音楽的なセンスが発揮されたオルタナティブな楽曲の方にこそ僕は惹かれるっていうか、ある意味僕が今、主だって聴いてる洋楽のオルタナティブなサウンド、R&BにしてもオルタナティブR&Bって言われる楽曲や、フォークにしてもオルタナティブフォーク、インディ・フォークみたいな、そういうものを好むようになったきっかけというか、源泉っていう意味でのサザンの影響が僕にとってでかいのかな、なんて思ったりもして。
今日はもう絞りきれなかったので、"オルタナティブロックバンドとしてのサザンオールスターズ"という角度で、しかも各年代で何曲も選べちゃうので、一番僕が影響を受けて、一番好きな90年代の作品の中、という2つシバリを設けても30曲位になったんですけど、それを更に5曲ぐらいに絞ってお届けします。
そんなサザンオールスターズの楽曲、早速聴いていただきましょう。
僕、アツキタケトモ的サザンオールスターズ、ベストソングを今日は5曲皆さんにダイジェスト的に聴いていただこうと思います。まず1曲、オルタナティブ・ロック・バンド・サザンの初級編というか一番有名な曲と言っても過言ではないかもしれないですね。
「愛の言霊〜Spiritual Message〜」。これは僕が生まれた年に多分出てると思うんですけど。
この曲は想いが多すぎて、何から語って良いか分かんないぐらいあるんですけど、まず親がカーステでかけてたっていうところなんですけど、「バラッド3」と言いうベストアルバムがあって、バラード・ベストみたいな多分立ち位置だったはずなんですけど。
この曲がDisc2の1曲目に入ってて、何故か分かんないですけどDisc2ばっかりかけてたんですよ、親が。
だからサザンと言えばもうこの曲から始まるアルバムの人、みたいな、実質小さい頃の僕の記憶の中では。でも他と明らかに違うじゃないですか、いわゆるJ-POPのフォーマットに全然なくて。この曲は2分57秒位からオルガンソロが始まって、そこから桑田さんのスキャットが入ってきて、さらにブラス隊とスキャットでユニゾンしてとか、めちゃめちゃ怒涛の展開があって、未だにここまで怒涛の展開とかそんなソロ回しみたいなことを音源で、ライブとかでそういう演出でインプロ的なことをやるのはあるにしても、J-POPの構成の中で、しかもミリオン売った曲で、こんなにプログレッシブな曲ってないんじゃないかなと思ってて。いつか僕もそういうポップスとして成立してるんだけどめちゃめちゃぶっ飛んだことをやりたいと思ってて。「Outsider」という曲でそのニュアンス、ちょっとスキャットがあってソロがあってと言う構成を真似してみたけど全然この域までは行けないというか、これだけ"ぶっ飛んでるなー"まで行けなかったので、ずっといつかこの曲を自分なりの解釈で作れるようになったら、それが音楽家としての一つの到達点かなっていう目標になっている。そんな大事な1曲ですね。
今日、選曲がかなりマニアックなので、一発目ちょっとみんな知ってる曲から行きたいなということでこの曲を一発目に選んでみました。
続いて、2曲目に選んできたサザンオールスターズのアツキ的ベストソングは「HAIR」。
これまたアルバムの収録曲なんですけど、これは僕が一番影響を受けていると言っても過言ではないプロデューサー小林武史さんと一緒に作ってた時期の作品なんですけど、これも曲の途中なんですけど3分18秒位から、そこまで86でこう"だったた、だったた"と録っていたものが、"だんだん、だんだん"と録り方が変わる部分があって、また戻ってくるんですけど、ポップスの枠組みの中にちょっとプログレ展開を持ってくることでちょっと1回ワープさせること、違うところに持っていくことを僕の中で"コバタケゾーン"っと呼んでるんですけど、これ完全に"コバタケゾーン"ですね。
この後、ミスチルの曲でも「また会えるかな」という曲で、同じような近い展開が入ってくるんですけど。2コーラスぐらい聴いてくるとちょっと聴き手も飽きてくる、落ち着いてくる、馴染んでいくんですね、その曲の感じに。"あー良い曲だな"って。そこを異世界に持っていって、普通のサビにまた戻すと、すごく新鮮に聴こえるし感動が増幅するっていう。これが世に言う"コバタケゾーン"なんですけど、皆さんには"コバタケゾーン"を体験していただきたいなと思います。
続いては、やってきました宅録コーナー@レコーディングルーム。Room"H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、みんなに聴いていただきましょうという時間ですね。今日、僕がピックアップしたのは、サザンオールスターズの「真夏の果実」という曲です。
今日はかなりオルタナティブな側面をメインに特集してきたんですけど、やっぱり聴きたい曲と歌いたい曲は別なんですよね。
オルタナティブな曲も聴いてる分には好きだけど自分がそれをカバーしたいかって言うとまたちょっと違うって言うか。
あれは桑田さんの声じゃないと成立しない部分もあるし、もっと普遍的なメロディーが魅力の強い曲をやりたいっていうのもあるし、季節柄、真夏なわけですから「真夏の果実」でしょっと言う、そういうシンプルな真っ直ぐなところだったりもするんですけど。
今回は今までにない試みを色々やってまして、まずAIを導入しました。カバーをする上で、AIで音源を分析して、各パートのフレーズとかを譜面に起こしてくれる機能がありまして、今凄いんですよ、AIくんは。
精度で言うと全然高くないので、多分何にも分からない人がアプリを持っててファイルを通したとしても、全く演奏として、カバーとして使えるものにはなってなかったんですけど、でも、全くゼロから打ち込み直すよりかは、ある程度のガイドラインとして、AIが分析してきたデータを自分で修正していく方がだいぶやり易くて、原曲のフレーズとかもちょいちょい織り交ぜながら自分で打ち込み直して、最初はこの曲の上モノのアレンジが絶妙すぎるので、フレージングの取り方とかも完璧すぎるので、ビートだけ差し替えて上モノは原曲のサンプリングしたものを1回作ったら、それがめちゃめちゃ良かったのでそれをかけたかったんですけど、さすがにまんまサンプリングなので、ちゃんと自分で打ち込み直して、あとボーカルのコンプのかけ方、僕、10年ぐらい同じ設定でやったんですよ。
それを最近エンジニアの人に指摘されて、すごくガンガンコンプかけてるから、声の魅力が潰れちゃってるんじゃない?と言われて、最近すごく歌い方を変えてみたりとか、コンプを色々勉強したりとかしてて、いつもと声の質感が全然違うと思うので、それがね、ラジオ越しにどこまで伝わるのかっていうのは絶妙なところなんですけど、ちょっとそういう意味で、ボーカルの録り音にこだわってるということで聴いていただきたいなと思います。
サザンオールスターズ「愛の言霊 ~Spiritual Message~」
サザンオールスターズ「HAIR」
サザンオールスターズ「ゆけ!力道山」
サザンオールスターズ「世界の屋根を撃つ雨のリズム」
サザンオールスターズ「(The Return of) 01 MESSENGER ~電子狂の詩~ (Album Version)」
アツキタケトモ「真夏の果実」(宅録カバー)
アツキタケトモ「自演奴」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さんこんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、音楽家のアツキタケトモです。3週間ぶりですが皆さんお元気でしょうか?最近は暑くて、僕はあんまり元気じゃないですね。(笑)
冬が大好きで夏嫌いな人間なので、しかも今年のこの暑さ、信じられないですね。早く終わらないかなっていう。しかも去年の8月にコロナに罹患したんですよ。
だから、去年の僕の夏のイメージはコロナのことしか残ってなくて、暑いのに自分も熱にうなされてすごく嫌できつかったから、夏の暑さが来るだけでコロナを思い出して嫌なんです。(笑)。皆さんもまたコロナちょっと流行ってきちゃってますから、気を付けて手洗いうがいとかしてください。
そんなこと言いつつ、僕はまだ冬の憧れを捨てきれてなくて、まだ布団が冬用の布団、めっちゃフリース素材のシーツと布団なんですよ。夏用に替えなきゃなと思いながらも"替えるのだるい"って思ってたら、もう8月になっちゃって。僕のこれからの夏の目標としては布団を夏用に替えるということですかね。でも替えたらすぐにまた寒くなって冬用に戻りそうな気もするんですけど。
では早速番組始めていこうと思うのですが、今日はなんと、新曲をお届けしようと思っております。来週のリリースに先駆けてになりますけど、アツキタケトモの新曲「自演奴」という曲です。
もう本当に制作が大変すぎて、3月ぐらいから作ってて、できたのが7月の中旬で、もう何パターン作ったんだろうっていう。(笑)
アルバム1枚分ぐらいメロディー考えたし、アルバム1枚分ぐらい歌詞も書き直したんですけど、ちょっと書き直すじゃなくて、まるっとコンセプトから何回も書き直して。
でもそういうことをしていく中で、最初にどういうコンセプトで何をやりたいのかっていうのを自分の中ではっきりさせてから動けば迷わないんだけど、そこをふわっとしたまま作り始めちゃうと、"いやこうじゃないかも、こっちの方向かも"って、全然ゴールにたどり着けないことを学んで、次作以降、自分の中での意識改革のきっかけになる曲にはなっていて。
今までの僕の曲とは作風も違いますけど、とにかく多くの人に届いてほしいと思って。曲の構成とか、サビのキャッチーさとか、いろんなことを意識して新生アツキタケトモの気持ちで作ってみました。
音だけ聴いてると英語っぽいタイトルですが、漢字で自演。自分で演じる。そしてヤツで「自演奴」というWミーニングとなっております。来週8月9日のリリースをお楽しみに。
Photo by 林直幸
サザンオールスターズを語る!@リビングルーム
FM福岡からアツキタケトモがお送りしているRoom"H"、ここからは@リビングルーム、僕、アツキタケトモの回では、毎週1組、僕が大好きなアーティストをピックアップしてそのアーティストへの愛を熱く熱く語っていく、そんなコーナーを行っております。
今夜の特集アーティストは、大好きなサザンオールスターズです。サザンは言うまでもないというか、日本の一番と言っても良い位、有名なバンドなわけですけど。
もう、選べないです、5曲は。キャリアも長いし、とは言え、最近20年位はすごく曲がたくさん出てるって感じでもなかったりするんですけど。桑田さんのソロとかもあったりするので。
でも曲数が多すぎるのと、ジャンルというかやってることの振り幅が広いから、バラード縛りで選ぶだけでもう30〜40曲選べちゃうし。でも僕の中ではサザンは、もちろん名曲「真夏の果実」だったり「TSUNAMI」に代表されるバラードなど、いわゆる歌謡、日本のJ-POPの"This is J-POP"みたいな存在でもあると思うんですけど、そこにアルバム曲とか、なんならシングル曲でもたまに挟んでくる桑田さんの音楽的なセンスが発揮されたオルタナティブな楽曲の方にこそ僕は惹かれるっていうか、ある意味僕が今、主だって聴いてる洋楽のオルタナティブなサウンド、R&BにしてもオルタナティブR&Bって言われる楽曲や、フォークにしてもオルタナティブフォーク、インディ・フォークみたいな、そういうものを好むようになったきっかけというか、源泉っていう意味でのサザンの影響が僕にとってでかいのかな、なんて思ったりもして。
今日はもう絞りきれなかったので、"オルタナティブロックバンドとしてのサザンオールスターズ"という角度で、しかも各年代で何曲も選べちゃうので、一番僕が影響を受けて、一番好きな90年代の作品の中、という2つシバリを設けても30曲位になったんですけど、それを更に5曲ぐらいに絞ってお届けします。
そんなサザンオールスターズの楽曲、早速聴いていただきましょう。
僕、アツキタケトモ的サザンオールスターズ、ベストソングを今日は5曲皆さんにダイジェスト的に聴いていただこうと思います。まず1曲、オルタナティブ・ロック・バンド・サザンの初級編というか一番有名な曲と言っても過言ではないかもしれないですね。
「愛の言霊〜Spiritual Message〜」。これは僕が生まれた年に多分出てると思うんですけど。
この曲は想いが多すぎて、何から語って良いか分かんないぐらいあるんですけど、まず親がカーステでかけてたっていうところなんですけど、「バラッド3」と言いうベストアルバムがあって、バラード・ベストみたいな多分立ち位置だったはずなんですけど。
この曲がDisc2の1曲目に入ってて、何故か分かんないですけどDisc2ばっかりかけてたんですよ、親が。
だからサザンと言えばもうこの曲から始まるアルバムの人、みたいな、実質小さい頃の僕の記憶の中では。でも他と明らかに違うじゃないですか、いわゆるJ-POPのフォーマットに全然なくて。この曲は2分57秒位からオルガンソロが始まって、そこから桑田さんのスキャットが入ってきて、さらにブラス隊とスキャットでユニゾンしてとか、めちゃめちゃ怒涛の展開があって、未だにここまで怒涛の展開とかそんなソロ回しみたいなことを音源で、ライブとかでそういう演出でインプロ的なことをやるのはあるにしても、J-POPの構成の中で、しかもミリオン売った曲で、こんなにプログレッシブな曲ってないんじゃないかなと思ってて。いつか僕もそういうポップスとして成立してるんだけどめちゃめちゃぶっ飛んだことをやりたいと思ってて。「Outsider」という曲でそのニュアンス、ちょっとスキャットがあってソロがあってと言う構成を真似してみたけど全然この域までは行けないというか、これだけ"ぶっ飛んでるなー"まで行けなかったので、ずっといつかこの曲を自分なりの解釈で作れるようになったら、それが音楽家としての一つの到達点かなっていう目標になっている。そんな大事な1曲ですね。
今日、選曲がかなりマニアックなので、一発目ちょっとみんな知ってる曲から行きたいなということでこの曲を一発目に選んでみました。
続いて、2曲目に選んできたサザンオールスターズのアツキ的ベストソングは「HAIR」。
これまたアルバムの収録曲なんですけど、これは僕が一番影響を受けていると言っても過言ではないプロデューサー小林武史さんと一緒に作ってた時期の作品なんですけど、これも曲の途中なんですけど3分18秒位から、そこまで86でこう"だったた、だったた"と録っていたものが、"だんだん、だんだん"と録り方が変わる部分があって、また戻ってくるんですけど、ポップスの枠組みの中にちょっとプログレ展開を持ってくることでちょっと1回ワープさせること、違うところに持っていくことを僕の中で"コバタケゾーン"っと呼んでるんですけど、これ完全に"コバタケゾーン"ですね。
この後、ミスチルの曲でも「また会えるかな」という曲で、同じような近い展開が入ってくるんですけど。2コーラスぐらい聴いてくるとちょっと聴き手も飽きてくる、落ち着いてくる、馴染んでいくんですね、その曲の感じに。"あー良い曲だな"って。そこを異世界に持っていって、普通のサビにまた戻すと、すごく新鮮に聴こえるし感動が増幅するっていう。これが世に言う"コバタケゾーン"なんですけど、皆さんには"コバタケゾーン"を体験していただきたいなと思います。
サザンオールスターズの「真夏の果実」宅録カバー!@レコーディングルーム
続いては、やってきました宅録コーナー@レコーディングルーム。Room"H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、みんなに聴いていただきましょうという時間ですね。今日、僕がピックアップしたのは、サザンオールスターズの「真夏の果実」という曲です。
今日はかなりオルタナティブな側面をメインに特集してきたんですけど、やっぱり聴きたい曲と歌いたい曲は別なんですよね。
オルタナティブな曲も聴いてる分には好きだけど自分がそれをカバーしたいかって言うとまたちょっと違うって言うか。
あれは桑田さんの声じゃないと成立しない部分もあるし、もっと普遍的なメロディーが魅力の強い曲をやりたいっていうのもあるし、季節柄、真夏なわけですから「真夏の果実」でしょっと言う、そういうシンプルな真っ直ぐなところだったりもするんですけど。
今回は今までにない試みを色々やってまして、まずAIを導入しました。カバーをする上で、AIで音源を分析して、各パートのフレーズとかを譜面に起こしてくれる機能がありまして、今凄いんですよ、AIくんは。
精度で言うと全然高くないので、多分何にも分からない人がアプリを持っててファイルを通したとしても、全く演奏として、カバーとして使えるものにはなってなかったんですけど、でも、全くゼロから打ち込み直すよりかは、ある程度のガイドラインとして、AIが分析してきたデータを自分で修正していく方がだいぶやり易くて、原曲のフレーズとかもちょいちょい織り交ぜながら自分で打ち込み直して、最初はこの曲の上モノのアレンジが絶妙すぎるので、フレージングの取り方とかも完璧すぎるので、ビートだけ差し替えて上モノは原曲のサンプリングしたものを1回作ったら、それがめちゃめちゃ良かったのでそれをかけたかったんですけど、さすがにまんまサンプリングなので、ちゃんと自分で打ち込み直して、あとボーカルのコンプのかけ方、僕、10年ぐらい同じ設定でやったんですよ。
それを最近エンジニアの人に指摘されて、すごくガンガンコンプかけてるから、声の魅力が潰れちゃってるんじゃない?と言われて、最近すごく歌い方を変えてみたりとか、コンプを色々勉強したりとかしてて、いつもと声の質感が全然違うと思うので、それがね、ラジオ越しにどこまで伝わるのかっていうのは絶妙なところなんですけど、ちょっとそういう意味で、ボーカルの録り音にこだわってるということで聴いていただきたいなと思います。
8月2日(水) オンエア楽曲
アツキタケトモ「自演奴」サザンオールスターズ「愛の言霊 ~Spiritual Message~」
サザンオールスターズ「HAIR」
サザンオールスターズ「ゆけ!力道山」
サザンオールスターズ「世界の屋根を撃つ雨のリズム」
サザンオールスターズ「(The Return of) 01 MESSENGER ~電子狂の詩~ (Album Version)」
アツキタケトモ「真夏の果実」(宅録カバー)
アツキタケトモ「自演奴」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas