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2023.07.13
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さんこんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます音楽家のアツキタケトモです。3週間ぶりです。皆さんお元気でしたか。この3週間、一大ニュースといえば、私、誕生日を迎えまして27歳になりました。ありがとうございます。
27歳というのは個人的に感慨深い年齢でして、僕「17歳」という作品で、17歳のときにデビューしてるので、とはいえ全然その間も色んな形で音楽活動を続けてきたので、プロデビューして10年経ったという、10thアニバーサリー的なことや10周年です、という気持ちは全くないんですけど。
あと、この3週間にまた挟まれてるんですけど、アツキタケトモとして初めての曲「オンリーワン」を出したのが、2020年の7月1日なのでそれも3周年。
どちらかというと、3周年という感じがすごい自分の意識としてはあるんですけど。
なんかね、本当に最近色んな身近なスタッフとか、色んな意見を聞いていく中で、俺はなんて幼稚な人間なんだろう、というテンションになってまして。(笑)
幼稚というか意識してなかったこと、というか。やっぱり曲作りとか音楽のことばっかり考えてこの10年生きてきたので、例えば、とりあえず洗濯物取り込むのが面倒くさいから洗濯して干して乾いたらカゴにぶち込んでたんですね。
去年とか服いっぱい買った時期の物も、全部カゴの奥の方に入ってて、それをすっかり最近まで忘れてて、ずっと同じ服を着回してたんです。
最近ちょっとしっかりしようみたいな、他の意識を持ってみようと思って、クローゼットをしっかり作り始めたらもう楽しくて楽しくて仕方なくなって、逆にもう毎日クローゼットのこと考えてるぐらいの、また極端なんですけど。(笑)
そうすると好きな服がめちゃめちゃあって、それを選びながら外へ出ようと思うと外出るモチベーションも高まったりして、人生って音楽作り以外にも楽しいことあるんだ、みたいな。ここにきてそういうことを。
だから多分、他の27歳より音楽を作るみたいな意味での思考は人一倍やってきたところがあるから、そういう意味ではもしかしたらちょっと大人びてる部分もあるのかもしれないけど、そもそもそこばっかりに集中して生きてきたから、普通に社会人としての素養がないというか。
そこに対する反省がここ最近めちゃめちゃあって、大人になろう!っていう、そういう27歳に、見つめ直す27歳にしていきたいなと思ってます。
さあ、FM福岡からアツキタケトモがお送りしているRoom"H"、ここからは、@リビングルーム。僕、アツキタケトモの回では、毎週1組の大好きなアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語っていきます。
今夜の特集アーティストは大好きなスピッツです。僕はミスチルを番組の第1回目で特集して僕の音楽的ルーツはミスチルなんだという話をしましたけど、同じ時期に、ヒットを飛ばしてた部分もあってミスチル・スピッツって二大巨頭みたいに並べられがちな印象があって、小学校だと僕はミスチル派だ!みたいな謎のプライドがあって、ちょっとスピッツを聴くのが遅れたんですけど。
とはいえ、小2・小3でミスチルを聴き始めて、小5・小6の頃にはスピッツもすごい好きになってたんですけど。
だからミスチルもそういう小学生時代からいっぱい聴いてたし、スピッツも小学生ぐらいから聴いてるので、自分のDNAに刻み込まれているバンドという気はしてて。
ただライブとかは、ミスチルのライブはめちゃめちゃ行ってたけどスピッツは行けないみたいな、謎のファンの、なんか"行って良いのかな"、みたいな謎の自意識が僕の中で勝手にあって。もう最近はめちゃめちゃ行きたいんですけど。
なので、とにかく僕はロックの原体験はどちらかというとスピッツの方に感じていて。
ミスチルもロックバンドとも言えると思うんですけど。ミスチルは割とポップミュージックを作ることに対してのこだわりが強いというかそこへの意識が高くて、割とバンドサウンドということよりも、ストリングスもガンガン入れるし、シンセもキーボードも入った上で、ポップソングとして上質なものをという意識をすごい感じるんですけど、スピッツはそれよりバンドが先に行って、バンドで何をやるか、というところにすごくルーツというか、スピッツの核があるような気がしてて。
確かに音楽の幅も広くてポップスの日本のトップシーンを走るバンドって意味では並べられがちなんだけど、そこの本質が全然違う気がしてて、それぞれ良さがあると思うんですけど。
だからこそ僕はスピッツに対してロックの原体験みたいな、僕にとっての気持ちがあって、ミスチルはポップの原体験という感じで。
なので今日の選曲は、なかなか他のスピッツ特集では取り上げない曲を選んでるんじゃないかなと思います。
そんなスピッツの曲を早速聴いていただきましょう。僕、アツキタケトモ的スピッツベストソングを今日は5曲皆さんにダイジェスト的に聴いていただこうと思います。
まず1曲目は、「ウサギのバイク」。これね、『名前をつけてやる』というセカンドアルバムに入ってるんですけど、小学校の頃まず、なんかスピッツ聴いてみたいなと思ったんですね。
家には『ハチミツ』というアルバムとか『インディゴ地平線』とか、親が結構ミーハーなんでね、ヒットした曲が入ってるアルバムが置いてあったんですけど。
それより前、初期から聴いていこうかなと、小学校のアツキくんは考えて。その当時はコンポが自分の部屋にあって、CDを入れて歌詞カード見ながら、1曲1曲聴いてて、この「ウサギのバイク」は1曲目だと思うんですけど、歌詞カード見て短いな、と思ったんですね。
短いけどコンポで残り分数見たら3分以上あって、どういう感じなんだろうな?と思ったら、最初歌わないというか、歌ってるんだけどハミングというか、"ららら"で歌い出して、「え?」みたいな。
歌詞載ってるけど全然歌わないじゃんと思ったら2番から歌い出すっていう、そんなのありなの?みたいな。
1コーラス目を歌詞を入れずに歌って、2コーラス目だけ歌詞が入ってるって、そんなやり方ありなんだみたいな、そこにすごい僕は衝撃を受けて、音楽の自由さみたいなものを感じたので。
思い出深い1曲ということで選んできました。
いやあ、やっぱり思い出しますね、色んなことを。なんかもうインパクトが。この音楽はすごいソフトなんだけどやることがマサムネさんとかスピッツがえぐいというか、一番尖ってるみたいな。柔らかく包んでおきながらめちゃめちゃ尖ってるっていう、そこに魅力を感じますよね。
この曲が入ってるアルバム『名前をつけてやる』の、そのタイトル曲の「名前をつけてやる」も当時の僕にとってやっぱり衝撃的で、〈マンモス広場で8時〉っていう歌詞があるんですけど、"えー?"みたいな。"マンモス広場って何?"みたいな。それでもすごいメロディーとの互換があって、ちょっとその曲も選びたかったんですけど、泣く泣くカットしましたので、ここで語らせていただきました。
続いて、2曲目に選んできたスピッツのアツキ的ベストソングは、「惑星のかけら」です。これは『名前をつけてやる』の次のアルバム、サードアルバムだと思うんですけど。
この「惑星のかけら」はそれこそロックの原体験、この曲のイントロ、いきなりめっちゃ歪んだギター"ジャーン"っていうイントロなんですけど、そのインパクトが僕にとってはロックってこれだ!みたいな、自分の衝動とかを音で表してくれたような、その轟音に包まれながら、"うわ、かっこいい!"っていう、それで僕はギターを始めたって言っても過言ではないというか、エレキギターとか歪んだギターへの憧れみたいなものはこの曲から始まってて、それでいうと僕の次にリリースするシングルが、そういう曲になってますので、そういう意味でもこの僕のロックのルーツのこの曲は絶対かけなきゃなと思って選んできました。
格好良い!格好良いイントロ選手権ナンバー1な感じですね、僕の中では、この曲の"ギュイーン!"
っていうのがね、小学生ながらに歪みっていうものに対しての意識を思い出しますよね、初期衝動みたいな。その後、オアシスとか中学生になってから聴くんですけど、そのときのロックの原体験というのは未だにすごく色濃く残ってますね。
アツキタケトモがお送りしているRoom"H"、今夜@リビングルームでおかけした曲は「ウサギのバイク」「惑星のかけら」「メモリーズ・カスタム」「シロクマ」「さびしくなかった」という5曲で、ラジオでスピッツ特集しますって言って、この5曲選ぶの僕しかいないんじゃないかなっていう選曲というか、自分の思い出ともかなりリンクしてるところもすごいあるんですけど。
結局でも、僕の趣味としては『ハヤブサ』みたいなサウンドのスピッツが好きだから、尖った曲が多くなるのかなと思ったら、「シロクマ」とか「さびしくなかった」とか「ウサギのバイク」と半々、その尖ったスピッツと優しいスピッツの半々な感じの選曲になったなっていうところに両方に魅力があるし、それは何か分離してるものじゃなくて、一つの世界観の中でスピッツっていうバンドサウンドでまとめてるところに振り幅はあるけど、すごくちゃんと欲しい味を出してくれてるっていう、実家みたいな安心感もあるし、改めて聴き直すと、すごく思い出とリンクしてるな、と思いますね。
皆さんにも、スピッツの音楽とその魅力を改めて感じていただけたら嬉しいです。
スピッツ「ウサギのバイク」
スピッツ「惑星のかけら」
スピッツ「メモリーズ・カスタム」
スピッツ「シロクマ」
スピッツ「さびしくなかった」
アツキタケトモ「君が思い出になる前に」(宅録カバー)
アツキタケトモ「カモフラージュ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さんこんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます音楽家のアツキタケトモです。3週間ぶりです。皆さんお元気でしたか。この3週間、一大ニュースといえば、私、誕生日を迎えまして27歳になりました。ありがとうございます。
27歳というのは個人的に感慨深い年齢でして、僕「17歳」という作品で、17歳のときにデビューしてるので、とはいえ全然その間も色んな形で音楽活動を続けてきたので、プロデビューして10年経ったという、10thアニバーサリー的なことや10周年です、という気持ちは全くないんですけど。
あと、この3週間にまた挟まれてるんですけど、アツキタケトモとして初めての曲「オンリーワン」を出したのが、2020年の7月1日なのでそれも3周年。
どちらかというと、3周年という感じがすごい自分の意識としてはあるんですけど。
なんかね、本当に最近色んな身近なスタッフとか、色んな意見を聞いていく中で、俺はなんて幼稚な人間なんだろう、というテンションになってまして。(笑)
幼稚というか意識してなかったこと、というか。やっぱり曲作りとか音楽のことばっかり考えてこの10年生きてきたので、例えば、とりあえず洗濯物取り込むのが面倒くさいから洗濯して干して乾いたらカゴにぶち込んでたんですね。
去年とか服いっぱい買った時期の物も、全部カゴの奥の方に入ってて、それをすっかり最近まで忘れてて、ずっと同じ服を着回してたんです。
最近ちょっとしっかりしようみたいな、他の意識を持ってみようと思って、クローゼットをしっかり作り始めたらもう楽しくて楽しくて仕方なくなって、逆にもう毎日クローゼットのこと考えてるぐらいの、また極端なんですけど。(笑)
そうすると好きな服がめちゃめちゃあって、それを選びながら外へ出ようと思うと外出るモチベーションも高まったりして、人生って音楽作り以外にも楽しいことあるんだ、みたいな。ここにきてそういうことを。
だから多分、他の27歳より音楽を作るみたいな意味での思考は人一倍やってきたところがあるから、そういう意味ではもしかしたらちょっと大人びてる部分もあるのかもしれないけど、そもそもそこばっかりに集中して生きてきたから、普通に社会人としての素養がないというか。
そこに対する反省がここ最近めちゃめちゃあって、大人になろう!っていう、そういう27歳に、見つめ直す27歳にしていきたいなと思ってます。
Photo by Naoyuki Hayashi
今夜はスピッツ特集!@リビングルーム
さあ、FM福岡からアツキタケトモがお送りしているRoom"H"、ここからは、@リビングルーム。僕、アツキタケトモの回では、毎週1組の大好きなアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語っていきます。
今夜の特集アーティストは大好きなスピッツです。僕はミスチルを番組の第1回目で特集して僕の音楽的ルーツはミスチルなんだという話をしましたけど、同じ時期に、ヒットを飛ばしてた部分もあってミスチル・スピッツって二大巨頭みたいに並べられがちな印象があって、小学校だと僕はミスチル派だ!みたいな謎のプライドがあって、ちょっとスピッツを聴くのが遅れたんですけど。
とはいえ、小2・小3でミスチルを聴き始めて、小5・小6の頃にはスピッツもすごい好きになってたんですけど。
だからミスチルもそういう小学生時代からいっぱい聴いてたし、スピッツも小学生ぐらいから聴いてるので、自分のDNAに刻み込まれているバンドという気はしてて。
ただライブとかは、ミスチルのライブはめちゃめちゃ行ってたけどスピッツは行けないみたいな、謎のファンの、なんか"行って良いのかな"、みたいな謎の自意識が僕の中で勝手にあって。もう最近はめちゃめちゃ行きたいんですけど。
なので、とにかく僕はロックの原体験はどちらかというとスピッツの方に感じていて。
ミスチルもロックバンドとも言えると思うんですけど。ミスチルは割とポップミュージックを作ることに対してのこだわりが強いというかそこへの意識が高くて、割とバンドサウンドということよりも、ストリングスもガンガン入れるし、シンセもキーボードも入った上で、ポップソングとして上質なものをという意識をすごい感じるんですけど、スピッツはそれよりバンドが先に行って、バンドで何をやるか、というところにすごくルーツというか、スピッツの核があるような気がしてて。
確かに音楽の幅も広くてポップスの日本のトップシーンを走るバンドって意味では並べられがちなんだけど、そこの本質が全然違う気がしてて、それぞれ良さがあると思うんですけど。
だからこそ僕はスピッツに対してロックの原体験みたいな、僕にとっての気持ちがあって、ミスチルはポップの原体験という感じで。
なので今日の選曲は、なかなか他のスピッツ特集では取り上げない曲を選んでるんじゃないかなと思います。
小学生時代におこづかいで買ったスピッツのCD
そんなスピッツの曲を早速聴いていただきましょう。僕、アツキタケトモ的スピッツベストソングを今日は5曲皆さんにダイジェスト的に聴いていただこうと思います。
まず1曲目は、「ウサギのバイク」。これね、『名前をつけてやる』というセカンドアルバムに入ってるんですけど、小学校の頃まず、なんかスピッツ聴いてみたいなと思ったんですね。
家には『ハチミツ』というアルバムとか『インディゴ地平線』とか、親が結構ミーハーなんでね、ヒットした曲が入ってるアルバムが置いてあったんですけど。
それより前、初期から聴いていこうかなと、小学校のアツキくんは考えて。その当時はコンポが自分の部屋にあって、CDを入れて歌詞カード見ながら、1曲1曲聴いてて、この「ウサギのバイク」は1曲目だと思うんですけど、歌詞カード見て短いな、と思ったんですね。
短いけどコンポで残り分数見たら3分以上あって、どういう感じなんだろうな?と思ったら、最初歌わないというか、歌ってるんだけどハミングというか、"ららら"で歌い出して、「え?」みたいな。
歌詞載ってるけど全然歌わないじゃんと思ったら2番から歌い出すっていう、そんなのありなの?みたいな。
1コーラス目を歌詞を入れずに歌って、2コーラス目だけ歌詞が入ってるって、そんなやり方ありなんだみたいな、そこにすごい僕は衝撃を受けて、音楽の自由さみたいなものを感じたので。
思い出深い1曲ということで選んできました。
いやあ、やっぱり思い出しますね、色んなことを。なんかもうインパクトが。この音楽はすごいソフトなんだけどやることがマサムネさんとかスピッツがえぐいというか、一番尖ってるみたいな。柔らかく包んでおきながらめちゃめちゃ尖ってるっていう、そこに魅力を感じますよね。
この曲が入ってるアルバム『名前をつけてやる』の、そのタイトル曲の「名前をつけてやる」も当時の僕にとってやっぱり衝撃的で、〈マンモス広場で8時〉っていう歌詞があるんですけど、"えー?"みたいな。"マンモス広場って何?"みたいな。それでもすごいメロディーとの互換があって、ちょっとその曲も選びたかったんですけど、泣く泣くカットしましたので、ここで語らせていただきました。
続いて、2曲目に選んできたスピッツのアツキ的ベストソングは、「惑星のかけら」です。これは『名前をつけてやる』の次のアルバム、サードアルバムだと思うんですけど。
この「惑星のかけら」はそれこそロックの原体験、この曲のイントロ、いきなりめっちゃ歪んだギター"ジャーン"っていうイントロなんですけど、そのインパクトが僕にとってはロックってこれだ!みたいな、自分の衝動とかを音で表してくれたような、その轟音に包まれながら、"うわ、かっこいい!"っていう、それで僕はギターを始めたって言っても過言ではないというか、エレキギターとか歪んだギターへの憧れみたいなものはこの曲から始まってて、それでいうと僕の次にリリースするシングルが、そういう曲になってますので、そういう意味でもこの僕のロックのルーツのこの曲は絶対かけなきゃなと思って選んできました。
格好良い!格好良いイントロ選手権ナンバー1な感じですね、僕の中では、この曲の"ギュイーン!"
っていうのがね、小学生ながらに歪みっていうものに対しての意識を思い出しますよね、初期衝動みたいな。その後、オアシスとか中学生になってから聴くんですけど、そのときのロックの原体験というのは未だにすごく色濃く残ってますね。
アツキタケトモがお送りしているRoom"H"、今夜@リビングルームでおかけした曲は「ウサギのバイク」「惑星のかけら」「メモリーズ・カスタム」「シロクマ」「さびしくなかった」という5曲で、ラジオでスピッツ特集しますって言って、この5曲選ぶの僕しかいないんじゃないかなっていう選曲というか、自分の思い出ともかなりリンクしてるところもすごいあるんですけど。
結局でも、僕の趣味としては『ハヤブサ』みたいなサウンドのスピッツが好きだから、尖った曲が多くなるのかなと思ったら、「シロクマ」とか「さびしくなかった」とか「ウサギのバイク」と半々、その尖ったスピッツと優しいスピッツの半々な感じの選曲になったなっていうところに両方に魅力があるし、それは何か分離してるものじゃなくて、一つの世界観の中でスピッツっていうバンドサウンドでまとめてるところに振り幅はあるけど、すごくちゃんと欲しい味を出してくれてるっていう、実家みたいな安心感もあるし、改めて聴き直すと、すごく思い出とリンクしてるな、と思いますね。
皆さんにも、スピッツの音楽とその魅力を改めて感じていただけたら嬉しいです。
7月12日(水) オンエア楽曲
アツキタケトモ「Outsider」スピッツ「ウサギのバイク」
スピッツ「惑星のかけら」
スピッツ「メモリーズ・カスタム」
スピッツ「シロクマ」
スピッツ「さびしくなかった」
アツキタケトモ「君が思い出になる前に」(宅録カバー)
アツキタケトモ「カモフラージュ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas