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2023.06.15
【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) ゲストに藤井怜央(Omoinotake)、武市和希(mol-74) 登場!「Room H」-2023.06.14-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、Wez Atlasが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
黒川(ユアネス):それでは早速、本日1組目のゲストをお迎えしましょう。この方です。
藤井(Omoinotake) :こんばんは、Omoinotakeのボーカル・キーボード、藤井怜央です。よろしくお願いします。
黒川:ようこそ、うちのRoom"H"へ。「うちの」っていうとちょっと私物化してる感じがありますけど(笑)。本当にお待ちしておりました。
藤井:お邪魔させていただきます。
黒川:まずユアネスとOmoinotakeとの馴れ初めを軽く説明させていただきますと、ユアネスが2022年に"Talent"というツーマン・ツアーをやったんですけど、その名古屋公演でElectric Lady Landという会場でライブをした際に対バン相手として呼ばせていただきました。
藤井:ありがとうございました。
黒川:そこが初めまして、でしたね。でも本当は大阪かどこかでやる予定だった企画にも実はお誘いというか、一緒にやる予定だったんですけど、それがなくなってしまって、ユアネスのツーマン・ツアーで初めまして、でした。個人的にOmoinotakeをすごい好きになった瞬間というか、知ったきっかけが、The First Takeの動画で、そこからもうずっと「呼びたい、呼びたい」って言って、ラジオにまで出て、出させてもいただきましたし、本当にありがとうございます。
藤井:こちらこそです。
黒川:という感じで、ちょっとずつ距離を詰めていけたら僕は嬉しいと思います。
藤井:お願いします。
黒川:僕、黒川が、94年生まれで、怜央さんは92年生まれということで。
藤井:はい。
黒川:出身、僕、山口県なんですよ。怜央さんは島根県。お隣同士ですね。
藤井:ですね。
黒川:時代も、生まれたときも、住んでた場所も近いところにおったと思うんですけども。音楽とどうやって出会ったのかなっていうのが気になってて。
藤井:がっつり、いわゆるバンドロックみたいなものに目覚めたきっかけは、今、Omoinotakeでベースと作詞をしているエモアキ(福島智朗)が中学校の同級生で、エモアキからGOING STEADYというバンドの「さくらの唄」っていうアルバムを借りて、それをCDプレーヤーにぶち込んでイヤホンで聴いたときの「なんじゃ、これは!」というのが、もう本当に大きな衝撃で。
黒川:そうなんだ!
藤井:これをきっかけにバンドにはまっていって、それが中学2年生ぐらいの時で。それで、エモアキとOmoinotakeではないんですけど違うバンドを組んで、っていうところから、ハマっていった感じです。
黒川:めちゃくちゃ意外でした。今の音楽性というか、OmoinotakeとGOING STEADYって、そんなにジャンルとか関係ないと思いますけども、想像がちょっとつかなかったので、びっくりしました。僕もすごい好きなんですよ。でも知ったの、最近なんですけどね。CDで知るっていう、同級生に薦められて知るっていうのって...島根県にCDショップって結構ありました?
藤井:タワレコとかなくて、僕ら松江市出身なんですけど、今井書店っていう本屋の中にCDもあるみたいなとこで、レンタルしたり買ったりっていうのが主流でしたね。
黒川:なるほど。僕は音楽を知れるきっかけがインターネットで繋がった友達に教えてもらうとかだったんですよね。僕、山口県なんですけど、CDショップ自体がそもそも少なかったので、、どうやって知ったのかなってすごい不思議だったんですよ。自分が音楽知ったきっかけが、インターネットだったので。知ったというか、興味を持ち始めたのがアニメの主題歌で、普通に母親・父親が買ってたCDとかも聴いてはいたんですけど、世の中に音楽はいっぱい溢れてるものだったから特別自分の中でピンときてなかったというか、たくさんある楽しいことの中の一つっていう感じだったんですけど。
藤井:なるほど。
黒川:始めたきっかけというか、これすごい得意かもな、じゃないですけど、やりたいなと思ったきっかけが、ニコニコ動画っていう動画投稿サイトを僕すごく見てたんです。中学・高校の時に。歌い手って存在がすごく好きで。そのネット音楽、ボーカロイドを使ったインターネットミュージックとかを投稿してあるサイトがあって、そこで歌い手さんが曲をカバーして投稿するのが、流行ってて、今でも全然あるんですけど。それを聴いたときに、「なんかいいな」と思ってそこから僕、歌を始めました。
藤井:なるほど。当時から家で宅録みたいなのもしてなかったんですか?
黒川:やってなかったです。でも友達とカラオケに行って、その友達が動画投稿とかやってて、「1個あげてみたら?」みたいな感じで、高校生の時にあげましたね、buzzGさんの「しわ」ていう曲をニコニコ動画にあげてます。今と全然違うと思うんですけど。
藤井:へーっ!
黒川:自分のアカウントじゃないから。一生消せなくなっちゃって、残り続けてます。
藤井:ログインも?
黒川:ログインの仕方もわからないんですよ。
藤井:ファンの人は知ってるんですか?
黒川:知ってます。最近開き直ったじゃないですけど、黒歴史とも思ってないので、1年前ぐらいに、リ・カバーをしてニコニコ動画にあげたんですよ。何かそこで知ってもらったきっかけになったことがありますね。
藤井:僕ら高校生のときに専門学校主催のコンテストライブみたいなのがあって、そこで9mm Parabellum Bulletのコピーバンドをしたんですけど、その動画だけニコニコ動画にアップされてて、バンドメンバーの誰かがアップしてて、MCとかもすごいふざけてて、島根代表みたいなのでコンテスト出たんですけど、MCがもうなんかダサすぎるから、コメントでも島根の恥と書いてあるんですが、多分今でも残ってるのかな?それこそアカウント分からないので(笑)。
黒川:でもそういうのちょっと憧れる時期ありません?インターネットに投稿してじゃないですけど、音楽を教えてもらう人が身近にあんましいなかったので、自分からそういう電子の海に発信しないと、誰からも気づいてもらえないんじゃないかっていう意思が強かったので。それこそ、東京とかは今では(多くのミュージシャンが)路上とかたくさんやられてるから、知ってもらえるきっかけってたくさんあるかもしれないけど、地方はインターネットすごい強かったんじゃないのかな?
藤井:確かに。何か自分に魅力があるんじゃないだろうかみたいな、世の中に分かって欲しい!みたいな。
黒川:(笑)
藤井:すごいですよね(笑)。
黒川:ということで音楽の話の続きなんですけども怜央さんのご自身の音楽的なルーツについてお聞きしたいんですけども。影響を受けたジャンルとかアーティストとか、何か挙げていただきたいんですけども。
藤井:(さっき言ったけど)ベースのエモアキからGOING STEADYを教えてもらったところから入ったっていうのもあってやっぱりGOING STEADYとか。その後に結成された銀杏BOYZはすごくやっぱ根っこにあって。
黒川:そうなんだ。
藤井:銀杏BOYZとかだったら、「東京」って曲とかも大好きだし、やっぱり銀杏とかゴイステの名前を挙げると、今とすごく想像ができません、とよく言われるんですけど。東京に出てきてから割とブラックミュージック、グルーヴがあるようなジャンルを後で聴き始めたので、ブラックミュージックもすごい好きだし、そういうのと、元々好きだったものとのハイブリッドな感じをOmoinotakeでできたらいいなと思って曲は作ってますね。
黒川:凄い!これ、聞いて良かったです。いや僕、銀杏BOYZをずっと知ってたんですけど、Tシャツを持ってたんですよ。でも存在を知ってただけで音楽をあまり知らなかったんですよ。最近、フォロワーの方というかリスナーの方とか、あと知り合いから教えてもらって絶対好きだよって言われて最近聴き始めたので、最近の曲だとアニメ「Sonny Boy」の主題歌「少年少女」、それめちゃくちゃハマってます。
藤井:良いですよね。
黒川:僕、Omoinotakeのラジオの方でも、自分のルーツを軽く話させてもらったんですけども、僕はボーカリスト系の曲がすごい好きで、歌謡曲とかEXILEとかめちゃくちゃ好きで。なんなら高校生のとき僕EXILEに入りたいと思ってたんですよ。
藤井:(笑)
黒川:ずーっと。これ入りたい!!と思っていて。
藤井:ダンスとかは?
黒川:いや、ダンスはもう全く興味なくて。
藤井:シンガーとして?
黒川:そうです。ダンス隊を引き連れて歌うの、あれかっこいいなと思っていて。
藤井:そうなんだ。
黒川:EXILEにずっとなりたくて、ボーカルのATSUSHIさんと同じ形のサングラス買って同じ形に髭生やしてて(笑)歌ってみたをニコニコ動画に投稿してました。
藤井:そうなんだ(笑)。
黒川:バンドものはユアネスを初めてから知ったので、ルーツで言えば歌謡曲。母親が家でよく歌ってたりした歌謡曲とテレビで観てかっこいいと思ったEXILE。J-POPが好きですね。そこからバンドを初めて、バンドの曲を聴いて、バンドの耳を育てた方がいいなと思って聴き初めて、そこから凛として時雨とかにハマり始めてっていう感じですね。何か特定のジャンルにすごく没頭していくっていうのではないですね。自分がいざ作る身になったときに、そういえばこの曲にこういうテイストの曲あったな、このアーティストのこういうテイストの曲あったなとか記憶を探ってちょっとずつ引っ張ってこれるので今は自分のそういうルーツに感謝してます。
藤井:俺もEXILEのATSUSHIさんシンガーとして大好きで、1回ボイトレに通ってるんですけど、ボイトレの先生に「ATSUSHIさんみたいに歌いたいんですけど」って言ったら口の、口角をあんまり広げずに、すぼめて歌うと、割と近い感じで歌えるよって教えてもらったことがあって。一時期ちょっとだけ意識してて。
黒川:(笑)。人の歌い方の研究するの好きですか?
藤井:そんな細かいとこまで色々試したりしないですけど、やっぱり真似したいなって思うことはありますね。
黒川:いや、めっちゃ好きなんですよ、ライブ映像とかを見て研究するの、すごい好きで。それ、いい先生ですね。
藤井:手っ取り早く寄せられるのはその方法があるよって教えてもらって。
黒川:コツ掴んだらこっちのもんですから(笑)
黒川(ユアネス):ユアネスの黒川がお送りしているRoom"H"ここで、本日2組目のゲストをお迎えしましょう。
武市(mol-74):mol-74ボーカルの武市です。よろしくお願いします。
黒川(ユアネス):お願いします。お久しぶりです。まずはユアネスとmol-74の馴れ初めを僕から軽く説明させていただきます。ちょっと僕たちにとっては苦い思い出というか記憶なんですけど(笑) 、初めて対バンしたのが大阪ですよね。
武市:そうですね、JANUSですね。
黒川(ユアネス):そうですね、2018年の7月ですね。グリコライブというイベントがあってそこで初めてmol-74と対バンさせていただいたんですけど。ずっと存じてまして、僕はmol-74の存在。
武市:ありがとうございます。
黒川(ユアネス):一番最初トップバッターとして、そのイベントに出演させていただいたときに、出演時間を間違えてライブ演奏してしまって、ユアネスが多めにやっちゃったんですよ。次、mol-74の出番で楽屋に長いこと待たせてしまうっていう。どうしようって。そこが初めましてで、僕たちにとっては「どうしよう」って思った苦い記憶ではあるんですけども、mol-74の皆さん優しいので、それから、ちょっとずつ仲良くなったというか、ツーマンツアーとかもやっていただけたりしてっていうことで。
武市:そうですね。
黒川(ユアネス):今回ラジオに出ていただいて、6月28日に、もう一度スリーマンに出ていただくということで、本当にありがとうございます。
武市:こちらこそ本当にありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しかった、この誘いを受けたとき。
黒川(ユアネス):本当ですか?
武市:めちゃくちゃ嬉しかったですね。
黒川(ユアネス):何でも言ってください(笑)。
武市:何でも言うわ(笑)。
黒川(ユアネス):ということで、ちょっと改まってみたいな感じになるんですけども、音楽の話を軽くできたらいいなと思っとって。
武市:はいはい。
黒川(ユアネス):武市さんご自身の、mol-74でもいいです、武市さんでもいいです。音楽的なルーツ、根本にあるものみたいなのをちょっとお聞きしたいんですけど、影響を受けたジャンルとかアーティストとか何かちょっと喋っていただけると、助かります。
武市:そうですね。元々僕は高校生の時に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブDVDを友達に借りて、それを観てすごく衝撃を受けて、こういう世界があるんやと思って、だから一番最初にこのロックバンドっていうものに対しての興味を持ったのはASIAN KUNG-FU GENERATION。そこから高校の文化祭とかで先輩がやってるのを見て、女の子がキャーキャー言ってて、「バンドやったらもてるんじゃないのか」という話をしてたのが今も一緒にバンドやってるドラムの坂東くん。だから最初はよくある「もてたい」みたいなのでバンドを始めて、そこからは、ずっとアジカンであったりとか、いわゆる邦楽ロック、BUMP OF CHICKENであったりとかBase Ball Bearであったりとか、その辺をずっと聴いていて。mol-74っていうバンドの音楽性が、最初はライブハウスのブッキングマネージャーとかにも「アジカンぽいな、お前ら」みたいなこと言われるぐらいすごくアジカン、アジカンしてたらしいんだけど、客観的には。そこからmol-74としての何かアイデンティティを、ちゃんと模索しなきゃなっていうタイミングで聴き始めたのが北欧の方の音楽で、よく僕らインタビューとかでも、公言してるんだけど、シガーロスっていうアイスランドのバンドとか、デンマークのMEWっていうバンドであったりとか、その辺の音楽を聴き始めて、だんだん今の音楽性に変わっていったみたいな、なのでルーツは両極端にあるというか、あまり結びつかないようなところが結びついてるから、ちょっと珍しいパターンかもしれないですね。
黒川(ユアネス):さっきOmoinotakeの怜央さんにも聞いたんですけど、初期衝動みたいなのってそういう身近に友達から教えてもらって知ったバンドで、なんか理由わかんないけど"かっこいいな"から、きっとスタートするんだなって思って。共通の部分がお二方あったので、意外って言ったら意外なのかもしれないけど音楽やってる人って案外ほとんどそういう人なのかも知れない、なって思いました。
武市:確かに。
黒川(ユアネス):自分がそうじゃないからこそ、Jロックっていうんですかね、邦楽ロックから入って、ちょっとずつ日本の外の音楽に触れていくみたいな、結局は日本の今のロックバンドとかっていうのも海外のバンドに影響されて始めるとか、自分たちの曲を作り始めるとかっていうのがあるかもしれないので、そういうところですごく近いというか似ている部分があるのかもしれないですね。
武市:それはそうかもしれないですね。
黒川(ユアネス):僕、ルーツが歌謡曲とか、それこそJ-POPか。歌番組に出ているJ-POPとかアイドルとかすごい好きで。
武市:弾き語りとかもこないだ観に行かせてもらったときに、歌謡曲結構歌ってたから、そういうルーツなんやなと思いながら聴いてたけど。
黒川(ユアネス):そうです。バンドで衝撃を受けてバンドを始めたっていう感じじゃなかったので、何かそういう話を聞くとすごく、羨ましいなっていうか。
武市:へーっ。
黒川(ユアネス):自分、誘われて始めちゃったみたいなところがあったので。
武市:そうなんだ。
黒川(ユアネス):そうです、そうです。ユアネスはギターの古閑に誘われて、「ボーカルやらない?」って言われて、僕は歌えられればどこでも良かったっていうところがあって、それで始めちゃったので。そこからバンドも聴き始めたので、何かそういう初期衝動みたいなものは無しに、ヌルっと始まった感じがしたので。だから、何か今すごい新鮮な感じで新しいバンドとか知れたら、これもっと17〜18歳のときとかに味わいたかったな、って思うんですよね。
武市:なるほどねー。でもそういうのもわかるかもしれない。けど逆に歌謡曲というルーツが、今のユアネスとか、黒ちゃんにとっての何かアイデンティティになってるだろうし、どの道を通っても結局今があるというか、そういう点では、良いよね、どんな始まりがあっても。
黒川(ユアネス):すごい元気出たな(笑)。
武市:まじで(笑)?
黒川(ユアネス):今回のゲストのお二方が似てたから、「僕もBUMP聴いて音楽始めたぜ、ギター買っちゃったんだよ」みたいなエピソード(僕も)欲しかったんですけど、ニコニコ動画に歌ってみたを投稿してました(笑)。
武市:(笑)。
黒川(ユアネス):武市さんの音楽ルーツは別のこういうラジオみたいな機会とかでもちょっとずつ聞いてたし、普通に飲みの席とかでもそういう話ししてたんですけど、さっきご自身でもおっしゃってたようにmol-74聴いてルーツを聞くとびっくりするというか、一番最初の「アジカンが好きだ」とかっていう部分って、そうだったんだ、みたいな、それで嬉しくなっちゃう人たちって、たくさんいると思うんですよね。
武市:ウンウン。
黒川(ユアネス):だからそれ色々なとこで言ってった方がいいと思います。
武市:まじで?言っていくようにするわ。
黒川(ユアネス):(笑)嬉しいと思います。
武市:怜央くんも確か、銀杏BOYZとか好きって言ってたよね。
黒川(ユアネス):そうです、さっき、びっくりしたんですよ。
武市:俺最初それ聞いたとき、マジで?って思って。Omoinotakeの今の音楽聴いて銀杏BOYZとは全
然何か相容れないというか、パッとは出てこないバンドやん絶対。
黒川(ユアネス):そうですよ。びっくりしました。
武市:意外よね。
黒川(ユアネス):mol-74のアジカンもびっくりですけど。
武市:そっかそっか。
黒川(ユアネス):音楽の話関係で、続けて質問できればと思うんですけど。今、バンドめちゃくちゃいいなとか、やっててよかったな、始めて良かったなって感じる瞬間とかってどんなときですか?
武市:難しいよね。でも、すごく真面目な話をすると、今自分たちの音楽を聴いてくれている、例えば高校3年生の子がいるとします。自分らの曲をすごく聴いてくれたりして、でもあんまりもう聴かなくなっちゃったな、なんて5年ぐらい経ったときに、自分たちの曲を聴いたとするじゃないですか。そしたらあのときがフラッシュバックするみたいなのって結構あると思うんですよね、高校3年生の時を思い出すみたいな。その人の人生にとってのBGMになってるみたいなのがすごく嬉しい瞬間というか。"懐かしい"って言われるのをすごくショック受けるときもあるんだけど、"mol-74のこれ、めっちゃあの頃聴いてたな"とか言われたりとか、なんかそれってその人にとって記憶を遡る過程に自分たちの音楽があるっていうことじゃないですか。
黒川(ユアネス):はい。
武市:それってすごくロマンがあって、その人の人生にとっての何か一つになれてるんやなって思う時が音楽作って良かったなって思える瞬間だったりするんですかね。
黒川(ユアネス):全く同じ、凄い。
武市:え、マジで?
黒川(ユアネス):同じです。ていうのも僕らは前まではそういうのはなかったんです。だけど最近、「なんかそういえば、ユアネス高校受験のときにめっちゃ聴いてたな」みたいなのをSNSで書かれるようなって「とうとうユアネスもそういう扱い受けるようになったか!」ってめっちゃ嬉しかったんですよ。
武市:今も聴けよ!って、今も聴いてくれよって思うけど、でもそれは新しく出会ってくれる人がいたらそれでいいし、その人にとっての何かになってるのであれば、それほど嬉しいことはないというかね。
黒川(ユアネス):そうなんですよ。ある程度一緒に歳とっていくじゃないですか。知ってくれた時期とかも関係あると思うんですけど。忙しくてライブに来れなくなっちゃう、とかも絶対あると思うので。そんな中ですごい久しぶりに、もう何年ぶりぐらいに聴きましたみたいな、福岡にいたときに初めて聴いたんですけど上京してから行けてなくて、みたいなのが本当にちょっとずつ増えてきたんですよ、最近。その瞬間めちゃくちゃ嬉しくなったのすごく覚えているので。
武市:分かる、分かる。
黒川(ユアネス):自分が結構思い出に捉われて曲を聴くタイプなので、このRoom"H"の選曲とかも、高校の時すごい聴いてました、とか中学の時これカラオケの十八番だったんですよね、みたいな選曲ばっかりになっちゃうので。
武市:むちゃくちゃ分かる。
黒川(ユアネス):なのでユアネスも、みんなの高校のときのカラオケの十八番になってて欲しいです。
武市:うん、なんかそれ良いよね。
2023年6月28日(水)
渋谷 Spotify O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
出演 ユアネス / Omoinotake / mol-74
info:DISK GARAGE
[ チケット(前売り) ]
【⼀般】4,400円(税込)
【U-20】2,200円(税込)
*【U-20】... 2023/4/1時点で20歳以下の⽅が対象
*U-20の⽅は年齢確認のできる写真付き⾝分証明書1点(写真がない場合は2点)を⼊場時にご提⽰ください。
*別途ドリンク代必要
チケットぴあプレリザーブ3次先行はこちら
Omoinotake「幸せ」
2023年7月1日(土)
Format:Digital
Track:
1.幸せ
mol-74「きおくのすみか」
2023年7月19日(水)
Format:CD
価格:¥2,200(税込) 品番:LADR-48
Track:
1.忘れたくない
2. 0.1s
3.Summer Pages
4.花瓶
5.此方へ
6.アンニット
7.ひびき
ユアネス「籠の中に鳥」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
藤井怜央(Omoinotake) 登場!お互いの音楽ルーツを語る@リビングルーム
黒川(ユアネス):それでは早速、本日1組目のゲストをお迎えしましょう。この方です。
藤井(Omoinotake) :こんばんは、Omoinotakeのボーカル・キーボード、藤井怜央です。よろしくお願いします。
黒川:ようこそ、うちのRoom"H"へ。「うちの」っていうとちょっと私物化してる感じがありますけど(笑)。本当にお待ちしておりました。
藤井:お邪魔させていただきます。
黒川:まずユアネスとOmoinotakeとの馴れ初めを軽く説明させていただきますと、ユアネスが2022年に"Talent"というツーマン・ツアーをやったんですけど、その名古屋公演でElectric Lady Landという会場でライブをした際に対バン相手として呼ばせていただきました。
藤井:ありがとうございました。
黒川:そこが初めまして、でしたね。でも本当は大阪かどこかでやる予定だった企画にも実はお誘いというか、一緒にやる予定だったんですけど、それがなくなってしまって、ユアネスのツーマン・ツアーで初めまして、でした。個人的にOmoinotakeをすごい好きになった瞬間というか、知ったきっかけが、The First Takeの動画で、そこからもうずっと「呼びたい、呼びたい」って言って、ラジオにまで出て、出させてもいただきましたし、本当にありがとうございます。
藤井:こちらこそです。
黒川:という感じで、ちょっとずつ距離を詰めていけたら僕は嬉しいと思います。
藤井:お願いします。
黒川:僕、黒川が、94年生まれで、怜央さんは92年生まれということで。
藤井:はい。
黒川:出身、僕、山口県なんですよ。怜央さんは島根県。お隣同士ですね。
藤井:ですね。
黒川:時代も、生まれたときも、住んでた場所も近いところにおったと思うんですけども。音楽とどうやって出会ったのかなっていうのが気になってて。
藤井:がっつり、いわゆるバンドロックみたいなものに目覚めたきっかけは、今、Omoinotakeでベースと作詞をしているエモアキ(福島智朗)が中学校の同級生で、エモアキからGOING STEADYというバンドの「さくらの唄」っていうアルバムを借りて、それをCDプレーヤーにぶち込んでイヤホンで聴いたときの「なんじゃ、これは!」というのが、もう本当に大きな衝撃で。
黒川:そうなんだ!
藤井:これをきっかけにバンドにはまっていって、それが中学2年生ぐらいの時で。それで、エモアキとOmoinotakeではないんですけど違うバンドを組んで、っていうところから、ハマっていった感じです。
黒川:めちゃくちゃ意外でした。今の音楽性というか、OmoinotakeとGOING STEADYって、そんなにジャンルとか関係ないと思いますけども、想像がちょっとつかなかったので、びっくりしました。僕もすごい好きなんですよ。でも知ったの、最近なんですけどね。CDで知るっていう、同級生に薦められて知るっていうのって...島根県にCDショップって結構ありました?
藤井:タワレコとかなくて、僕ら松江市出身なんですけど、今井書店っていう本屋の中にCDもあるみたいなとこで、レンタルしたり買ったりっていうのが主流でしたね。
黒川:なるほど。僕は音楽を知れるきっかけがインターネットで繋がった友達に教えてもらうとかだったんですよね。僕、山口県なんですけど、CDショップ自体がそもそも少なかったので、、どうやって知ったのかなってすごい不思議だったんですよ。自分が音楽知ったきっかけが、インターネットだったので。知ったというか、興味を持ち始めたのがアニメの主題歌で、普通に母親・父親が買ってたCDとかも聴いてはいたんですけど、世の中に音楽はいっぱい溢れてるものだったから特別自分の中でピンときてなかったというか、たくさんある楽しいことの中の一つっていう感じだったんですけど。
藤井:なるほど。
黒川:始めたきっかけというか、これすごい得意かもな、じゃないですけど、やりたいなと思ったきっかけが、ニコニコ動画っていう動画投稿サイトを僕すごく見てたんです。中学・高校の時に。歌い手って存在がすごく好きで。そのネット音楽、ボーカロイドを使ったインターネットミュージックとかを投稿してあるサイトがあって、そこで歌い手さんが曲をカバーして投稿するのが、流行ってて、今でも全然あるんですけど。それを聴いたときに、「なんかいいな」と思ってそこから僕、歌を始めました。
藤井:なるほど。当時から家で宅録みたいなのもしてなかったんですか?
黒川:やってなかったです。でも友達とカラオケに行って、その友達が動画投稿とかやってて、「1個あげてみたら?」みたいな感じで、高校生の時にあげましたね、buzzGさんの「しわ」ていう曲をニコニコ動画にあげてます。今と全然違うと思うんですけど。
藤井:へーっ!
黒川:自分のアカウントじゃないから。一生消せなくなっちゃって、残り続けてます。
藤井:ログインも?
黒川:ログインの仕方もわからないんですよ。
藤井:ファンの人は知ってるんですか?
黒川:知ってます。最近開き直ったじゃないですけど、黒歴史とも思ってないので、1年前ぐらいに、リ・カバーをしてニコニコ動画にあげたんですよ。何かそこで知ってもらったきっかけになったことがありますね。
藤井:僕ら高校生のときに専門学校主催のコンテストライブみたいなのがあって、そこで9mm Parabellum Bulletのコピーバンドをしたんですけど、その動画だけニコニコ動画にアップされてて、バンドメンバーの誰かがアップしてて、MCとかもすごいふざけてて、島根代表みたいなのでコンテスト出たんですけど、MCがもうなんかダサすぎるから、コメントでも島根の恥と書いてあるんですが、多分今でも残ってるのかな?それこそアカウント分からないので(笑)。
黒川:でもそういうのちょっと憧れる時期ありません?インターネットに投稿してじゃないですけど、音楽を教えてもらう人が身近にあんましいなかったので、自分からそういう電子の海に発信しないと、誰からも気づいてもらえないんじゃないかっていう意思が強かったので。それこそ、東京とかは今では(多くのミュージシャンが)路上とかたくさんやられてるから、知ってもらえるきっかけってたくさんあるかもしれないけど、地方はインターネットすごい強かったんじゃないのかな?
藤井:確かに。何か自分に魅力があるんじゃないだろうかみたいな、世の中に分かって欲しい!みたいな。
黒川:(笑)
藤井:すごいですよね(笑)。
黒川:ということで音楽の話の続きなんですけども怜央さんのご自身の音楽的なルーツについてお聞きしたいんですけども。影響を受けたジャンルとかアーティストとか、何か挙げていただきたいんですけども。
藤井:(さっき言ったけど)ベースのエモアキからGOING STEADYを教えてもらったところから入ったっていうのもあってやっぱりGOING STEADYとか。その後に結成された銀杏BOYZはすごくやっぱ根っこにあって。
黒川:そうなんだ。
藤井:銀杏BOYZとかだったら、「東京」って曲とかも大好きだし、やっぱり銀杏とかゴイステの名前を挙げると、今とすごく想像ができません、とよく言われるんですけど。東京に出てきてから割とブラックミュージック、グルーヴがあるようなジャンルを後で聴き始めたので、ブラックミュージックもすごい好きだし、そういうのと、元々好きだったものとのハイブリッドな感じをOmoinotakeでできたらいいなと思って曲は作ってますね。
黒川:凄い!これ、聞いて良かったです。いや僕、銀杏BOYZをずっと知ってたんですけど、Tシャツを持ってたんですよ。でも存在を知ってただけで音楽をあまり知らなかったんですよ。最近、フォロワーの方というかリスナーの方とか、あと知り合いから教えてもらって絶対好きだよって言われて最近聴き始めたので、最近の曲だとアニメ「Sonny Boy」の主題歌「少年少女」、それめちゃくちゃハマってます。
藤井:良いですよね。
黒川:僕、Omoinotakeのラジオの方でも、自分のルーツを軽く話させてもらったんですけども、僕はボーカリスト系の曲がすごい好きで、歌謡曲とかEXILEとかめちゃくちゃ好きで。なんなら高校生のとき僕EXILEに入りたいと思ってたんですよ。
藤井:(笑)
黒川:ずーっと。これ入りたい!!と思っていて。
藤井:ダンスとかは?
黒川:いや、ダンスはもう全く興味なくて。
藤井:シンガーとして?
黒川:そうです。ダンス隊を引き連れて歌うの、あれかっこいいなと思っていて。
藤井:そうなんだ。
黒川:EXILEにずっとなりたくて、ボーカルのATSUSHIさんと同じ形のサングラス買って同じ形に髭生やしてて(笑)歌ってみたをニコニコ動画に投稿してました。
藤井:そうなんだ(笑)。
黒川:バンドものはユアネスを初めてから知ったので、ルーツで言えば歌謡曲。母親が家でよく歌ってたりした歌謡曲とテレビで観てかっこいいと思ったEXILE。J-POPが好きですね。そこからバンドを初めて、バンドの曲を聴いて、バンドの耳を育てた方がいいなと思って聴き初めて、そこから凛として時雨とかにハマり始めてっていう感じですね。何か特定のジャンルにすごく没頭していくっていうのではないですね。自分がいざ作る身になったときに、そういえばこの曲にこういうテイストの曲あったな、このアーティストのこういうテイストの曲あったなとか記憶を探ってちょっとずつ引っ張ってこれるので今は自分のそういうルーツに感謝してます。
藤井:俺もEXILEのATSUSHIさんシンガーとして大好きで、1回ボイトレに通ってるんですけど、ボイトレの先生に「ATSUSHIさんみたいに歌いたいんですけど」って言ったら口の、口角をあんまり広げずに、すぼめて歌うと、割と近い感じで歌えるよって教えてもらったことがあって。一時期ちょっとだけ意識してて。
黒川:(笑)。人の歌い方の研究するの好きですか?
藤井:そんな細かいとこまで色々試したりしないですけど、やっぱり真似したいなって思うことはありますね。
黒川:いや、めっちゃ好きなんですよ、ライブ映像とかを見て研究するの、すごい好きで。それ、いい先生ですね。
藤井:手っ取り早く寄せられるのはその方法があるよって教えてもらって。
黒川:コツ掴んだらこっちのもんですから(笑)
武市和希(mol-74)登場!思い出とバンドをやっていてよかった瞬間について語る@リビングルーム
黒川(ユアネス):ユアネスの黒川がお送りしているRoom"H"ここで、本日2組目のゲストをお迎えしましょう。
武市(mol-74):mol-74ボーカルの武市です。よろしくお願いします。
黒川(ユアネス):お願いします。お久しぶりです。まずはユアネスとmol-74の馴れ初めを僕から軽く説明させていただきます。ちょっと僕たちにとっては苦い思い出というか記憶なんですけど(笑) 、初めて対バンしたのが大阪ですよね。
武市:そうですね、JANUSですね。
黒川(ユアネス):そうですね、2018年の7月ですね。グリコライブというイベントがあってそこで初めてmol-74と対バンさせていただいたんですけど。ずっと存じてまして、僕はmol-74の存在。
武市:ありがとうございます。
黒川(ユアネス):一番最初トップバッターとして、そのイベントに出演させていただいたときに、出演時間を間違えてライブ演奏してしまって、ユアネスが多めにやっちゃったんですよ。次、mol-74の出番で楽屋に長いこと待たせてしまうっていう。どうしようって。そこが初めましてで、僕たちにとっては「どうしよう」って思った苦い記憶ではあるんですけども、mol-74の皆さん優しいので、それから、ちょっとずつ仲良くなったというか、ツーマンツアーとかもやっていただけたりしてっていうことで。
武市:そうですね。
黒川(ユアネス):今回ラジオに出ていただいて、6月28日に、もう一度スリーマンに出ていただくということで、本当にありがとうございます。
武市:こちらこそ本当にありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しかった、この誘いを受けたとき。
黒川(ユアネス):本当ですか?
武市:めちゃくちゃ嬉しかったですね。
黒川(ユアネス):何でも言ってください(笑)。
武市:何でも言うわ(笑)。
黒川(ユアネス):ということで、ちょっと改まってみたいな感じになるんですけども、音楽の話を軽くできたらいいなと思っとって。
武市:はいはい。
黒川(ユアネス):武市さんご自身の、mol-74でもいいです、武市さんでもいいです。音楽的なルーツ、根本にあるものみたいなのをちょっとお聞きしたいんですけど、影響を受けたジャンルとかアーティストとか何かちょっと喋っていただけると、助かります。
武市:そうですね。元々僕は高校生の時に、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブDVDを友達に借りて、それを観てすごく衝撃を受けて、こういう世界があるんやと思って、だから一番最初にこのロックバンドっていうものに対しての興味を持ったのはASIAN KUNG-FU GENERATION。そこから高校の文化祭とかで先輩がやってるのを見て、女の子がキャーキャー言ってて、「バンドやったらもてるんじゃないのか」という話をしてたのが今も一緒にバンドやってるドラムの坂東くん。だから最初はよくある「もてたい」みたいなのでバンドを始めて、そこからは、ずっとアジカンであったりとか、いわゆる邦楽ロック、BUMP OF CHICKENであったりとかBase Ball Bearであったりとか、その辺をずっと聴いていて。mol-74っていうバンドの音楽性が、最初はライブハウスのブッキングマネージャーとかにも「アジカンぽいな、お前ら」みたいなこと言われるぐらいすごくアジカン、アジカンしてたらしいんだけど、客観的には。そこからmol-74としての何かアイデンティティを、ちゃんと模索しなきゃなっていうタイミングで聴き始めたのが北欧の方の音楽で、よく僕らインタビューとかでも、公言してるんだけど、シガーロスっていうアイスランドのバンドとか、デンマークのMEWっていうバンドであったりとか、その辺の音楽を聴き始めて、だんだん今の音楽性に変わっていったみたいな、なのでルーツは両極端にあるというか、あまり結びつかないようなところが結びついてるから、ちょっと珍しいパターンかもしれないですね。
黒川(ユアネス):さっきOmoinotakeの怜央さんにも聞いたんですけど、初期衝動みたいなのってそういう身近に友達から教えてもらって知ったバンドで、なんか理由わかんないけど"かっこいいな"から、きっとスタートするんだなって思って。共通の部分がお二方あったので、意外って言ったら意外なのかもしれないけど音楽やってる人って案外ほとんどそういう人なのかも知れない、なって思いました。
武市:確かに。
黒川(ユアネス):自分がそうじゃないからこそ、Jロックっていうんですかね、邦楽ロックから入って、ちょっとずつ日本の外の音楽に触れていくみたいな、結局は日本の今のロックバンドとかっていうのも海外のバンドに影響されて始めるとか、自分たちの曲を作り始めるとかっていうのがあるかもしれないので、そういうところですごく近いというか似ている部分があるのかもしれないですね。
武市:それはそうかもしれないですね。
黒川(ユアネス):僕、ルーツが歌謡曲とか、それこそJ-POPか。歌番組に出ているJ-POPとかアイドルとかすごい好きで。
武市:弾き語りとかもこないだ観に行かせてもらったときに、歌謡曲結構歌ってたから、そういうルーツなんやなと思いながら聴いてたけど。
黒川(ユアネス):そうです。バンドで衝撃を受けてバンドを始めたっていう感じじゃなかったので、何かそういう話を聞くとすごく、羨ましいなっていうか。
武市:へーっ。
黒川(ユアネス):自分、誘われて始めちゃったみたいなところがあったので。
武市:そうなんだ。
黒川(ユアネス):そうです、そうです。ユアネスはギターの古閑に誘われて、「ボーカルやらない?」って言われて、僕は歌えられればどこでも良かったっていうところがあって、それで始めちゃったので。そこからバンドも聴き始めたので、何かそういう初期衝動みたいなものは無しに、ヌルっと始まった感じがしたので。だから、何か今すごい新鮮な感じで新しいバンドとか知れたら、これもっと17〜18歳のときとかに味わいたかったな、って思うんですよね。
武市:なるほどねー。でもそういうのもわかるかもしれない。けど逆に歌謡曲というルーツが、今のユアネスとか、黒ちゃんにとっての何かアイデンティティになってるだろうし、どの道を通っても結局今があるというか、そういう点では、良いよね、どんな始まりがあっても。
黒川(ユアネス):すごい元気出たな(笑)。
武市:まじで(笑)?
黒川(ユアネス):今回のゲストのお二方が似てたから、「僕もBUMP聴いて音楽始めたぜ、ギター買っちゃったんだよ」みたいなエピソード(僕も)欲しかったんですけど、ニコニコ動画に歌ってみたを投稿してました(笑)。
武市:(笑)。
黒川(ユアネス):武市さんの音楽ルーツは別のこういうラジオみたいな機会とかでもちょっとずつ聞いてたし、普通に飲みの席とかでもそういう話ししてたんですけど、さっきご自身でもおっしゃってたようにmol-74聴いてルーツを聞くとびっくりするというか、一番最初の「アジカンが好きだ」とかっていう部分って、そうだったんだ、みたいな、それで嬉しくなっちゃう人たちって、たくさんいると思うんですよね。
武市:ウンウン。
黒川(ユアネス):だからそれ色々なとこで言ってった方がいいと思います。
武市:まじで?言っていくようにするわ。
黒川(ユアネス):(笑)嬉しいと思います。
武市:怜央くんも確か、銀杏BOYZとか好きって言ってたよね。
黒川(ユアネス):そうです、さっき、びっくりしたんですよ。
武市:俺最初それ聞いたとき、マジで?って思って。Omoinotakeの今の音楽聴いて銀杏BOYZとは全
然何か相容れないというか、パッとは出てこないバンドやん絶対。
黒川(ユアネス):そうですよ。びっくりしました。
武市:意外よね。
黒川(ユアネス):mol-74のアジカンもびっくりですけど。
武市:そっかそっか。
黒川(ユアネス):音楽の話関係で、続けて質問できればと思うんですけど。今、バンドめちゃくちゃいいなとか、やっててよかったな、始めて良かったなって感じる瞬間とかってどんなときですか?
武市:難しいよね。でも、すごく真面目な話をすると、今自分たちの音楽を聴いてくれている、例えば高校3年生の子がいるとします。自分らの曲をすごく聴いてくれたりして、でもあんまりもう聴かなくなっちゃったな、なんて5年ぐらい経ったときに、自分たちの曲を聴いたとするじゃないですか。そしたらあのときがフラッシュバックするみたいなのって結構あると思うんですよね、高校3年生の時を思い出すみたいな。その人の人生にとってのBGMになってるみたいなのがすごく嬉しい瞬間というか。"懐かしい"って言われるのをすごくショック受けるときもあるんだけど、"mol-74のこれ、めっちゃあの頃聴いてたな"とか言われたりとか、なんかそれってその人にとって記憶を遡る過程に自分たちの音楽があるっていうことじゃないですか。
黒川(ユアネス):はい。
武市:それってすごくロマンがあって、その人の人生にとっての何か一つになれてるんやなって思う時が音楽作って良かったなって思える瞬間だったりするんですかね。
黒川(ユアネス):全く同じ、凄い。
武市:え、マジで?
黒川(ユアネス):同じです。ていうのも僕らは前まではそういうのはなかったんです。だけど最近、「なんかそういえば、ユアネス高校受験のときにめっちゃ聴いてたな」みたいなのをSNSで書かれるようなって「とうとうユアネスもそういう扱い受けるようになったか!」ってめっちゃ嬉しかったんですよ。
武市:今も聴けよ!って、今も聴いてくれよって思うけど、でもそれは新しく出会ってくれる人がいたらそれでいいし、その人にとっての何かになってるのであれば、それほど嬉しいことはないというかね。
黒川(ユアネス):そうなんですよ。ある程度一緒に歳とっていくじゃないですか。知ってくれた時期とかも関係あると思うんですけど。忙しくてライブに来れなくなっちゃう、とかも絶対あると思うので。そんな中ですごい久しぶりに、もう何年ぶりぐらいに聴きましたみたいな、福岡にいたときに初めて聴いたんですけど上京してから行けてなくて、みたいなのが本当にちょっとずつ増えてきたんですよ、最近。その瞬間めちゃくちゃ嬉しくなったのすごく覚えているので。
武市:分かる、分かる。
黒川(ユアネス):自分が結構思い出に捉われて曲を聴くタイプなので、このRoom"H"の選曲とかも、高校の時すごい聴いてました、とか中学の時これカラオケの十八番だったんですよね、みたいな選曲ばっかりになっちゃうので。
武市:むちゃくちゃ分かる。
黒川(ユアネス):なのでユアネスも、みんなの高校のときのカラオケの十八番になってて欲しいです。
武市:うん、なんかそれ良いよね。
LIVE INFORMATION
screenshot #1
2023年6月28日(水)
渋谷 Spotify O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
出演 ユアネス / Omoinotake / mol-74
info:DISK GARAGE
[ チケット(前売り) ]
【⼀般】4,400円(税込)
【U-20】2,200円(税込)
*【U-20】... 2023/4/1時点で20歳以下の⽅が対象
*U-20の⽅は年齢確認のできる写真付き⾝分証明書1点(写真がない場合は2点)を⼊場時にご提⽰ください。
*別途ドリンク代必要
チケットぴあプレリザーブ3次先行はこちら
RELEASE INFORMATION
Omoinootake
Omoinotake「幸せ」
2023年7月1日(土)
Format:Digital
Track:
1.幸せ
mol-74
mol-74「きおくのすみか」
2023年7月19日(水)
Format:CD
価格:¥2,200(税込) 品番:LADR-48
Track:
1.忘れたくない
2. 0.1s
3.Summer Pages
4.花瓶
5.此方へ
6.アンニット
7.ひびき
6月14日(水) オンエア楽曲
Omoinotake 「One Day」ユアネス「籠の中に鳥」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
Wez Atlas
東京を拠点とするヒップホップアーティスト。多文化なスタイルを取り入れ、高いスキルで日本語と英語を組み合わせたラップを魅せる。HYPEBEAST JAPAN による注目の U20 アーティストに選ばれるなど徐々に注目を集める存在に。2021 年 6 月に starRo をプロデューサーに迎えた「Zuum!」をリリースし、SpotifyJapan の公式プレイリスト「Next Up」のカバー、そして 1 曲目に、さらには「Tokyo Super Hits!」にも選ばれた。今後の活躍が期待される中、2021年7月に待望の1stミニアルバム「Chicken Soup For One」をリリース。客演のオファーも多く寄せられ、Helsinki Lambda Clubや韓国のシンガーソングライターYunBなど、国内外のアーティストの作品に数多く客演参加。
2022年は自身名義のシングルも5作発表し、2023年3月には2ndミニアルバム「This Too Shall Pass」をリリース。
@wezzyatlas