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2023.05.11
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(アツキ)2回目の当番が回ってきました。3週間ぶりということで、ちょうどこの3週というタームというか、間の空き方というのがちょうどいいなという感じがしています。1週間に1回とかだと、「インスタライブを毎週やろう」とか、あと本当に一時期ですけど、ポッドキャストを毎週あげるみたいなこともやっていたんですけど、それも2ヶ月ぐらいで終わっちゃったかな(笑)。ブログも始めて3日で終わっちゃったりとかして、ちょっと話がずれているけど(笑)。でも3週間ぐらいのペースだと、「ちょうどやりたいな」みたいな、「そろそろラジオ足りないな」みたいな時期にちょうど次のタームが来て、嬉しいなって感じです。
前回放送してからTwitterのハッシュタグとか見ると、つぶやいてくれている人がいて、そういう反応をもらえるとなかなかやりがいがあるというか。やっぱいつもラジオは1人喋りなので、バンドでメンバーと喋っていればまた別の感じだと思うんですけど、1人喋りって本当に孤独で(笑)。もう自分で言って、自分で笑って、自分で突っ込んでみたいな、ちょっと冷静になると虚無というか。「何をしているんだろう?」となってしまうので、やっぱりレスポンスがあることで成立しているというか。ずっと反応なかったらただの独り言なので(笑)。それをちゃんとラジオとして、コミュニケーションとして成立させてくれているのは本当に皆さんのTwitterのハッシュタグツイートなどのリアクションなので、ぜひ僕を1人にしないで欲しいなと思います(笑)。これからもつぶやいてください!お願いします。
ここからは@リビングルーム。僕の会では毎週1組のアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語っていこうかなと思います。Twitterで「熱く語ってる人が私は好きだからいい」って言ってくれているのとか見て、ますますやる気に満ち溢れました。
最初の放送のときちょっと僕は不安だったんですよ。オタク特有の早口みたいになっていて、ドン引きされてないかなみたいな。でもそれをすごく受け入れてくれる土壌があるということも確認できたので、今週も熱く語っていきたいなと思います。
第2回となる今夜の特集アーティストは、大好きなスガシカオさんです。スガさんはもう名前が印象的だからかもしれないけど、僕もスガさんを聴く前から、スガシカオさんという名前のもう字面のインパクトというか、印象はずっと小さい頃から知ってはいました。
出会ったタイミングは、それも小さい頃ではあるんですけど、小学6年生ぐらいのときの「コノユビトマレ」という曲が出たぐらいの時期で、当時CSの音楽番組とか家で見られるようになったタイミングで、そのミュージックビデオがもう何回も流れていました。ダンサーがサングラスかけて踊っているような映像なんですけど、その映像のインパクトもあって、「これはすごい」と思いました。それをずっと見ていてスガシカオさんいいなと思っていて、母親に「最近スガシカオさんのあのよく流れてるPVの曲にハマっているんだよね」って言ったら「私もちょっとスガシカオ刺さっているんだよね」みたいなことを母親も言っていて、そこから「一緒にライブ行く?」みたいな感じで、母親と一緒にスガさんのライブに行き始めました。
たぶん2008年のツアーから、1回も欠かさずに全部のツアーに行っているかもしれないですね。スガさんのライブを見るためだけに遠征もたくさんしていますし、山形行ったりとか、三重行ったりとか。それぐらいのガチファンをかれこれ、2008年からなので15年。2008年は15年前なんだというのがまた衝撃的ですけども(笑)。そんな感じで出会って、僕にとってはもう切っても切り離せないというか。なんならスガシカオさんが一時期ブログで、一般の方から歌詞を公募して、よかったらピックアップして、コメント返してくれるみたいな企画をやっている時期があって。それを僕が中学1年生の13歳のときに応募したら、取り上げてもらえたことがありました。
そういう経験が今のミュージシャンになろうっていう自信を(くれたというか)、スガさんが歌詞を褒めてくれたということは、「センスあるんじゃないかな」みたいなことを中1のときの自分は思えたりとかしたので、そういう意味でもすごく僕にとってスガさんは大きな存在ですね。
そんなスガシカオさんの楽曲をどんどん聴いていこうかなと思います。アツキタケトモ的なスガシカオさんのベストソングを今日は5曲、皆さんに聴いていただきたいなと思います。これ毎回なんですが、ちょっと絞りきれないので、ちょっとテーマというか、"僕の人生に寄り添ってきた曲"を中心に選んでいます。
まず1曲目は、「日曜日の午後」。この曲は今回の放送の1曲目に聴いてもらった僕の曲「Family」という曲の、どういう言い方をするか悩むんですが、元ネタというか。この歌詞の構造がなければ、「Family」の構造もたぶん思いついていないなというところがあって。そもそも「日曜日の午後」という曲は『FAMILY』というスガシカオさんのセカンドアルバムの1曲目なので、そこもちょっとかかっているという。この曲も「今日母親がかってきた」とか、「父親」という言葉が出てきたりとか、本当に僕の「Family」という曲の歌詞と連動している部分もすごくあります。でも怠惰というか、生活の中にあるだらしないところとか、ちょっとだるい感じみたいなものを、"家族"というテーマをもとに書いている曲なんですけど、それがまた「日曜日の午後」という一番だるい時間帯というか。その描き方が、例えば「2020年代の家族というのはどうなんだろう?」というところが、僕の「「Family」という歌詞に反映されていて。その歌詞を書くときに「日曜日の午後」みたいな曲を書こうと思ったわけじゃないんですけど、すごく深層心理で影響されていて、そういう時代的な変化はつけつつ、僕も近い題材で書いたんだろうなというところではあったりするので、そんな曲を選ばせていただきました。
やっぱ改めてスガさんの曲を聴くと、歌詞とかメロディー、ソングライティングがそもそもすごく秀逸なのはもちろんのこと、やっぱアレンジが当時のオルタナティブを行っているというか。これを僕が小学生のときに聴いたときというのは、そこまでサウンドがどうこうというよりかは、「歌詞がインパクトあるな」とか、「メロディーが面白いな」とかという風に聴いていたんですけど、今聴くとすごいオルタナティブとポップスのブレンドという意味でも、やっぱ強く僕は影響受けちゃっているなというのはすごい改めて感じる曲でしたね。
続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム。Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。僕がピックアップしたのは、今日特集したスガシカオさんの「愛について」という曲ですね。代表曲の1曲としても有名な曲ではあると思うんですけど、ライブでもほとんど毎回やるような曲で、弾き語りツアーとかでも毎回やっています。弾き語りというものの原体験って、やっぱたどってみると僕はスガさんなのかなと。やっぱミスチルで桜井さんが弾き語りすることって、そんなに多くはなくて、ライブのアンコールで1曲とかなんですよね。弾き語りツアーで全編2時間弾き語りみたいなことって、一番最初に見たのはスガさんかなと思いました。そのときも「愛について」はやっていて、僕がアコギを始めたときに最初にコピーした曲も「愛について」で、やっぱ弾き語りといえばその当時の僕にとってはスガさんだったので、この曲をやりました。でもスガさんは難しいコードを使うんですよね。それでも何か弾きたくて、とりあえずCメジャーセブンスという指2本で抑えられるコードと、Aマイナーセブンという、これも2本の指で抑えられるコードと、Eマイナーセブンスという1本で抑えられるコードの3つだけ覚えて、それで弾けるところだけ弾いて、弾けないところはミュートしながらとばして、歌だけでやってみたいな感じで、とにかく1曲通しでやれてないんだけど、やれてる感でコピーした思い出の曲です。
そこから何年経ったかな。15年ぐらい経って、ちょっとうまくなったかなということで(笑)。基本的にカバーするときオケを作って、打ち込みでやることが多いのですが、ひさびさに弾き語りをしました。しかもギターを先に録って、歌だけ録るとかもせずに、本当に同時に録って、しかもアコギのマイクというかシールドを差してやっているので、もう生々しい音で、指の抑えるのがちょっと甘いとビリビリとしちゃうような感じで、あえて録りました。あんまりアルペジオとか得意じゃないんだけど、だからちょっと粗いなと思いながらも、でもそこが弾き語りの魅力でもある気がするし、緊張感を持って一発録りにこだわって今日はカバーしてきたので、聴いてほしいなと思います。
ひさしぶりの弾き語り、緊張感伝わってますでしょうか?でもこの弾き語りでやってみて、「ひさびさに弾き語りをやるといいな」というふうに思ったので、どっちも試しつつ、弾き語りもここからちょいちょいやってこうかなという気持ちになるぐらい、自分の初期衝動じゃないけど、初心に帰る気持ちになっていいなと思いました。
ここで僕の選んだ曲を聴いていただきたいなと思います。今日はヒトリヨブランコというバンドの曲をかけたいなと思っています。このバンドは、というか最近ベースが正式加入したんですけど、安藤くんといいます。もうこの僕はこの安藤くんともう5、6年近い仲で、もともと長靴をはいた猫というバンドをやっていたんですけど、そのときに出会いました。
デモを送って感想をもらったりとか、2人で旅行行ったり、いろんな僕の孤独を癒してくれる存在というか(笑)。同い年なんですけどお世話になっています。
すごく性格も近い部分もあるし、音楽に対しての考え方とかも近いです。そんな安藤くんが長靴をはいた猫というバンドを解散してから、「バンドに入るべきかな」と考えていた時期も知りながら、最近その安藤くんがこのヒトリヨブランコに正式加入して、この前ライブを見に行きました。
この「水面街」という曲がすごく僕の心情とか、僕の書く歌詞とシンパシーを感じたというか。「バイトと布団の繰り返し」みたいな歌詞があったりとか、そういう生活に根ざした歌をやっているバンドで、すごくボーカルの声も素敵で、いいバンドだなと思ったので、これは自分の番組でぜひかけたいと思って、今日は選んできました。
スガシカオ「日曜日の午後」
スガシカオ「Thank You」
スガシカオ「38分15秒」
スガシカオ「サヨナラホームラン」
スガシカオ「さよならサンセット」
アツキタケトモ「愛について」
ヒトリヨブランコ「水面街」
アツキタケトモ「カモフラージュ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama
今週のMCは、アツキタケトモが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(アツキ)2回目の当番が回ってきました。3週間ぶりということで、ちょうどこの3週というタームというか、間の空き方というのがちょうどいいなという感じがしています。1週間に1回とかだと、「インスタライブを毎週やろう」とか、あと本当に一時期ですけど、ポッドキャストを毎週あげるみたいなこともやっていたんですけど、それも2ヶ月ぐらいで終わっちゃったかな(笑)。ブログも始めて3日で終わっちゃったりとかして、ちょっと話がずれているけど(笑)。でも3週間ぐらいのペースだと、「ちょうどやりたいな」みたいな、「そろそろラジオ足りないな」みたいな時期にちょうど次のタームが来て、嬉しいなって感じです。
前回放送してからTwitterのハッシュタグとか見ると、つぶやいてくれている人がいて、そういう反応をもらえるとなかなかやりがいがあるというか。やっぱいつもラジオは1人喋りなので、バンドでメンバーと喋っていればまた別の感じだと思うんですけど、1人喋りって本当に孤独で(笑)。もう自分で言って、自分で笑って、自分で突っ込んでみたいな、ちょっと冷静になると虚無というか。「何をしているんだろう?」となってしまうので、やっぱりレスポンスがあることで成立しているというか。ずっと反応なかったらただの独り言なので(笑)。それをちゃんとラジオとして、コミュニケーションとして成立させてくれているのは本当に皆さんのTwitterのハッシュタグツイートなどのリアクションなので、ぜひ僕を1人にしないで欲しいなと思います(笑)。これからもつぶやいてください!お願いします。
スガシカオを大特集!@リビングルーム
ここからは@リビングルーム。僕の会では毎週1組のアーティストをピックアップして、そのアーティストへの愛を熱く語っていこうかなと思います。Twitterで「熱く語ってる人が私は好きだからいい」って言ってくれているのとか見て、ますますやる気に満ち溢れました。
最初の放送のときちょっと僕は不安だったんですよ。オタク特有の早口みたいになっていて、ドン引きされてないかなみたいな。でもそれをすごく受け入れてくれる土壌があるということも確認できたので、今週も熱く語っていきたいなと思います。
第2回となる今夜の特集アーティストは、大好きなスガシカオさんです。スガさんはもう名前が印象的だからかもしれないけど、僕もスガさんを聴く前から、スガシカオさんという名前のもう字面のインパクトというか、印象はずっと小さい頃から知ってはいました。
出会ったタイミングは、それも小さい頃ではあるんですけど、小学6年生ぐらいのときの「コノユビトマレ」という曲が出たぐらいの時期で、当時CSの音楽番組とか家で見られるようになったタイミングで、そのミュージックビデオがもう何回も流れていました。ダンサーがサングラスかけて踊っているような映像なんですけど、その映像のインパクトもあって、「これはすごい」と思いました。それをずっと見ていてスガシカオさんいいなと思っていて、母親に「最近スガシカオさんのあのよく流れてるPVの曲にハマっているんだよね」って言ったら「私もちょっとスガシカオ刺さっているんだよね」みたいなことを母親も言っていて、そこから「一緒にライブ行く?」みたいな感じで、母親と一緒にスガさんのライブに行き始めました。
たぶん2008年のツアーから、1回も欠かさずに全部のツアーに行っているかもしれないですね。スガさんのライブを見るためだけに遠征もたくさんしていますし、山形行ったりとか、三重行ったりとか。それぐらいのガチファンをかれこれ、2008年からなので15年。2008年は15年前なんだというのがまた衝撃的ですけども(笑)。そんな感じで出会って、僕にとってはもう切っても切り離せないというか。なんならスガシカオさんが一時期ブログで、一般の方から歌詞を公募して、よかったらピックアップして、コメント返してくれるみたいな企画をやっている時期があって。それを僕が中学1年生の13歳のときに応募したら、取り上げてもらえたことがありました。
そういう経験が今のミュージシャンになろうっていう自信を(くれたというか)、スガさんが歌詞を褒めてくれたということは、「センスあるんじゃないかな」みたいなことを中1のときの自分は思えたりとかしたので、そういう意味でもすごく僕にとってスガさんは大きな存在ですね。
そんなスガシカオさんの楽曲をどんどん聴いていこうかなと思います。アツキタケトモ的なスガシカオさんのベストソングを今日は5曲、皆さんに聴いていただきたいなと思います。これ毎回なんですが、ちょっと絞りきれないので、ちょっとテーマというか、"僕の人生に寄り添ってきた曲"を中心に選んでいます。
まず1曲目は、「日曜日の午後」。この曲は今回の放送の1曲目に聴いてもらった僕の曲「Family」という曲の、どういう言い方をするか悩むんですが、元ネタというか。この歌詞の構造がなければ、「Family」の構造もたぶん思いついていないなというところがあって。そもそも「日曜日の午後」という曲は『FAMILY』というスガシカオさんのセカンドアルバムの1曲目なので、そこもちょっとかかっているという。この曲も「今日母親がかってきた」とか、「父親」という言葉が出てきたりとか、本当に僕の「Family」という曲の歌詞と連動している部分もすごくあります。でも怠惰というか、生活の中にあるだらしないところとか、ちょっとだるい感じみたいなものを、"家族"というテーマをもとに書いている曲なんですけど、それがまた「日曜日の午後」という一番だるい時間帯というか。その描き方が、例えば「2020年代の家族というのはどうなんだろう?」というところが、僕の「「Family」という歌詞に反映されていて。その歌詞を書くときに「日曜日の午後」みたいな曲を書こうと思ったわけじゃないんですけど、すごく深層心理で影響されていて、そういう時代的な変化はつけつつ、僕も近い題材で書いたんだろうなというところではあったりするので、そんな曲を選ばせていただきました。
やっぱ改めてスガさんの曲を聴くと、歌詞とかメロディー、ソングライティングがそもそもすごく秀逸なのはもちろんのこと、やっぱアレンジが当時のオルタナティブを行っているというか。これを僕が小学生のときに聴いたときというのは、そこまでサウンドがどうこうというよりかは、「歌詞がインパクトあるな」とか、「メロディーが面白いな」とかという風に聴いていたんですけど、今聴くとすごいオルタナティブとポップスのブレンドという意味でも、やっぱ強く僕は影響受けちゃっているなというのはすごい改めて感じる曲でしたね。
スガシカオ「愛について」弾き語りカバー!@レコーディングルーム
続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム。Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。僕がピックアップしたのは、今日特集したスガシカオさんの「愛について」という曲ですね。代表曲の1曲としても有名な曲ではあると思うんですけど、ライブでもほとんど毎回やるような曲で、弾き語りツアーとかでも毎回やっています。弾き語りというものの原体験って、やっぱたどってみると僕はスガさんなのかなと。やっぱミスチルで桜井さんが弾き語りすることって、そんなに多くはなくて、ライブのアンコールで1曲とかなんですよね。弾き語りツアーで全編2時間弾き語りみたいなことって、一番最初に見たのはスガさんかなと思いました。そのときも「愛について」はやっていて、僕がアコギを始めたときに最初にコピーした曲も「愛について」で、やっぱ弾き語りといえばその当時の僕にとってはスガさんだったので、この曲をやりました。でもスガさんは難しいコードを使うんですよね。それでも何か弾きたくて、とりあえずCメジャーセブンスという指2本で抑えられるコードと、Aマイナーセブンという、これも2本の指で抑えられるコードと、Eマイナーセブンスという1本で抑えられるコードの3つだけ覚えて、それで弾けるところだけ弾いて、弾けないところはミュートしながらとばして、歌だけでやってみたいな感じで、とにかく1曲通しでやれてないんだけど、やれてる感でコピーした思い出の曲です。
そこから何年経ったかな。15年ぐらい経って、ちょっとうまくなったかなということで(笑)。基本的にカバーするときオケを作って、打ち込みでやることが多いのですが、ひさびさに弾き語りをしました。しかもギターを先に録って、歌だけ録るとかもせずに、本当に同時に録って、しかもアコギのマイクというかシールドを差してやっているので、もう生々しい音で、指の抑えるのがちょっと甘いとビリビリとしちゃうような感じで、あえて録りました。あんまりアルペジオとか得意じゃないんだけど、だからちょっと粗いなと思いながらも、でもそこが弾き語りの魅力でもある気がするし、緊張感を持って一発録りにこだわって今日はカバーしてきたので、聴いてほしいなと思います。
ひさしぶりの弾き語り、緊張感伝わってますでしょうか?でもこの弾き語りでやってみて、「ひさびさに弾き語りをやるといいな」というふうに思ったので、どっちも試しつつ、弾き語りもここからちょいちょいやってこうかなという気持ちになるぐらい、自分の初期衝動じゃないけど、初心に帰る気持ちになっていいなと思いました。
ヒトリヨブランコ「水面街」
ここで僕の選んだ曲を聴いていただきたいなと思います。今日はヒトリヨブランコというバンドの曲をかけたいなと思っています。このバンドは、というか最近ベースが正式加入したんですけど、安藤くんといいます。もうこの僕はこの安藤くんともう5、6年近い仲で、もともと長靴をはいた猫というバンドをやっていたんですけど、そのときに出会いました。
デモを送って感想をもらったりとか、2人で旅行行ったり、いろんな僕の孤独を癒してくれる存在というか(笑)。同い年なんですけどお世話になっています。
すごく性格も近い部分もあるし、音楽に対しての考え方とかも近いです。そんな安藤くんが長靴をはいた猫というバンドを解散してから、「バンドに入るべきかな」と考えていた時期も知りながら、最近その安藤くんがこのヒトリヨブランコに正式加入して、この前ライブを見に行きました。
この「水面街」という曲がすごく僕の心情とか、僕の書く歌詞とシンパシーを感じたというか。「バイトと布団の繰り返し」みたいな歌詞があったりとか、そういう生活に根ざした歌をやっているバンドで、すごくボーカルの声も素敵で、いいバンドだなと思ったので、これは自分の番組でぜひかけたいと思って、今日は選んできました。
5月10日(水) オンエア楽曲
アツキタケトモ「Family」スガシカオ「日曜日の午後」
スガシカオ「Thank You」
スガシカオ「38分15秒」
スガシカオ「サヨナラホームラン」
スガシカオ「さよならサンセット」
アツキタケトモ「愛について」
ヒトリヨブランコ「水面街」
アツキタケトモ「カモフラージュ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、アツキタケトモ、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
アツキタケトモ
2020年7月より活動開始。作詞・作曲・編曲を自ら手がける新世代の音楽家。日常に潜むちょっとした違和感を、独自のダンスミュージックで表現する。
1stアルバム『無口な人』は2020年9月にリリースされ、ノンプロモーションながらSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスで多くのプレイリストに選出され、早耳の音楽ファンから好評を得た。2022年にはSG「Outsider」をリリースし、Billboard Heatseekersや、J-WAVETOKIO HOT 100に入るなど注目を高めている。
2023年4月19日に「NEGATIVE STEP」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama