SENSA

2023.02.17

YONA YONA WEEKENDERS磯野くんの〈ラーメンから歌が聴こえる〉season2

YONA YONA WEEKENDERS磯野くんの〈ラーメンから歌が聴こえる〉season2

〈ツマミになるグッドミュージック〉を奏でるバンド、YONA YONA WEEKENDERSのVo.磯野くん。自他共に認める大好物の"ラーメン"を音楽に例える連載企画「ラーメンから歌が聴こえる」が4月にMikikiで1度最終回を迎え、新たにSENSAで2ndシーズンがスタート!引き続き、各地のラーメンから聴こえてくる歌と共に紹介していく!

去る1月28日、僕は福島の土湯温泉で開催されるArafudo Music、通称"アラフド"に出演するためマネージャーの運転する車に揺られていた。
アラフドは、温泉宿の宴会場でお酒やご飯を楽しみながら、アーティストのライブも楽しめるというまさに"大人の修学旅行"のようなフェスだ。
今年はbonobosの蔡さん、奇妙(礼太郎)さんにマイキー(Michael Kaneko)、児玉奈央さんというラインナップで、僕も出演が決まってからこの日を指折り数えて待っていたのである。



福島といえば、日本三大ラーメンのひとつである"喜多方ラーメン"をはじめ、手打ちの縮れ麺が特徴的な"白河ラーメン"や、真っ黒スープの"郡山ブラック"など多くのご当地ラーメンが存在するラーメン王国としても有名だ。数年前、会津若松で白虎隊の足跡を辿る旅がしたい!という歴女の妻を早朝に叩き起こして喜多方まで無理矢理連行し、"坂内食堂"で朝ラーを食べたのは良い思い出。

そんな訳で、ライブ前に何かしらのご当地ラーメンにありつけると踏んで予定より少し早めの時間に出発したのだが、東北道に入ったあたりで突然耐え難い空腹感が襲って来た。
こうなる事を見越してガッツリ朝食を食べて来たものの、僕の胃袋はなかなかどうして燃費が悪い。
栃木に入り空腹が限界に達したところで、"佐野SA"の看板が目に入る。

・・・そうだ、ここにもご当地ラーメンがあったじゃないか!

一同の失笑を買いながら訪れたのは、佐野SA(下り)のフードコート内にある"さのや"。
その名の通り、全国的にも有名なご当地ラーメンである"佐野ラーメン"を提供している店である。

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栃木県佐野市を中心に広く食べられている佐野ラーメンは、"青竹打ち"で打たれた加水率高めのモチモチ平打ち麺が特徴だ。
人口対ラーメン店比率も喜多方に引けを取らないほどで、ホットなラーメンスポットになっていることが伺える。

昼時とあって、フードコートは多くの人でごった返していた。券売機の列に並ぶこと数分、いよいよ自分の番がやって来た。佐野ラーメンはあっさりスープが基本ではあるが、あまりの空腹に背脂入りのこってり佐野ラーメン&チャーハンセット(1500円)を注文。

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食券は購入すると自動でオーダーが通るシステムのようだ。テーブル席を陣取り待っていると、番号が呼ばれカウンターへ。湯気立ったラーメンとチャーハンを見て思わず、腹が鳴った。提供口に置いてあるホワイトペッパーを一振りし、トレーを慎重に席まで運ぶ。佐野ラーメンセルフ着丼だ。

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改めてラーメンを眺めると、トッピングはチャーシュー、白ネギ、ほうれん草、なるとに極太メンマとスタンダードなものが並ぶ。
まずはスープを一口。動物系に節系の魚介を合わせた醤油スープは、まろやかで甘みがあり、背脂の旨味も相まって空っぽの胃に染み渡る美味さだ。

麺はこれぞ佐野ラーメンというべきモチモチの平打ち縮れ麺。ちゅるちゅるっとした喉越しも楽しく、背脂のオイリーさを纏い食べ応えがある。厚みのあるチャーシューはホロホロに煮られており、コリっとした極太メンマも良いアクセントになっている。このクオリティのラーメンをサービスエリアで食べられる時代になったのか・・・と一人感慨に浸ってしまった。

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ふと周りを見渡すと、ファミリーも、カップルも、シニアの団体ツアーらしき一行も、殆どの人が美味しそうにラーメンを啜っている。旅の目的地に、道中に、はたまた地元に、皆から愛される美味いラーメンがある。ご当地ラーメンって、いいなぁ!と心が温まる光景だった。
そんなこんなで、ラーメンもセットのチャーハンもあっという間に完食。

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さのやのラーメンから聴こえて来るのは、佐野市出身のシンガーソングライター河口恭吾の13枚目のシングル"会社を辞めて旅に出よう"だ。
会社員の僕にとってはちょっとドキッとするタイトルだが、「自分の気持ちに正直に生きようぜ!」と、背中を押してくれる真っ直ぐで優しい歌詞に心温まる。

人懐っこいメロディと、嫌なことも忘れてつい踊り出してしまう軽快なビートは、旅のお供にも良し、家で聴くも良し。どこでも、いつでも聴いていたい誰からも愛されるポップナンバーだ。



ラーメンのシメにPicnic+Plusという露店でラーメン生春巻きを買って食べていると(まだ食うのかよ)、YYWファンのカップルがたまたま僕に気付いて声を掛けてくれた。なんでもこれから二人で旅行に行くらしい。
素敵な二人に出会わせてくれた佐野SAと燃費の悪い胃袋に感謝しつつ、一路土湯温泉へ向かうのだった。

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PROFILE

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YONA YONA WEEKENDERS
"ツマミになるグッドミュージック" を奏でるメロコア・パンク出身の4人組バンド。
Vo. 磯野くんの表現力豊かな歌声と骨のあるバンドサウンド、長きにわたってアンダーグラウンドなシーンの最前線で活躍した彼らが作りだすステージは必見。
メジャーデビュー1周年となる2022年4月7日に1st Album「YONA YONA
WEEKENDERS」LP盤、配信シングルとしてbonobosのフロントマン・蔡忠浩とfeatした「夜行性 feat.蔡忠浩(bonobos)」をリリース。同月にbonobosを迎えたツーマンイベントを大盛況で終え、5月には配信シングル「1989's」をリリース。そして、6月には自身最大規模の恵比寿・LIQUIDROOMでのワンマンライブを完売。当日、ドリンクを買うための「お酒休憩」を導入したこともあり、バーカウンターの売上はLIQUIDROOM通常時の15倍を記録した。
勢いそのままに、9/21に4th EP「嗜好性」をリリース。Local Green Festival, Greenroom Beach, 朝霧フェスなどの大型フェスにも出演を成し遂げ、11月からの全国ツアーも追加公演含め全公演SOLD OUTとなった。


RELEASE INFORMATION

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YONA YONA WEEKENDERS「SUI SUI」

試聴はこちら

Music Video





LIVE INFORMATION

YONA YONA WEEKENDERS ONEMAN LIVE 2023
4月7日(金)
恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 18:30/START 17:30
チケット詳細はこちら


LINK
オフィシャルサイト
@yyw_from_tyo

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