SENSA

2022.11.10

【読むラジオ】MC:松本大 「Room H」最近のお気に入りの新曲を紹介! -2022.11.09-

【読むラジオ】MC:松本大 「Room H」最近のお気に入りの新曲を紹介! -2022.11.09-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、松本 大が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(松本)最近はレコーディングがあったり、弾き語りがあったり。レコーディングの方はお知らせするのはもう少し先と感じつつも、大阪に行って弾き語りがあったりなど、そんな感じです。秋も深まってまいりましたということで、11月9日ですね。松本くんは何の秋?うーん...何の秋だろう...。何の秋でもないな〜(笑)。


最近聴いた曲を紹介!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム。毎回Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。今週はなんだろう。いつもと変わらないですね(笑)。「なんかいいな」の3曲です。でも今年の新譜コーナーですかね。

1曲目:‎Summer Whales「Driveway」
ということでまず1曲目にお送りしたいなと思っているのは、Summer Whalesという2人組のバンドです。「Driveway」という曲なんですけど、これ日本の方なんですよ。Twitterで見つけたのかな。話題に上がっていて、めちゃめちゃ音というか、アレンジにすごくこだわっていて素晴らしいなと思うアーティストです。そういう風に感じております。皆さんも聴いてみてください。



3曲目:Ellie Dixon「Swing!」
3曲目は僕がたびたびこのRoom "H"でおすすめさせてもらっているEllie Dixonの新しい曲の[「Swing!」という曲です。Ellie Dixonはどういう感じで曲を作っているのか全然わからないけど、例えば僕は最初に見つけた時はInstagramで、自分の声をだんだん重ねていって、ハーモニーのような、デジタルクワイアのような感じで声を何層にも重ねて、最後に主旋律が入ってきて「この曲でしたよ」という投稿を見かけました。そのときのボイシングのアプローチがとても面白いなと思ったアーティストでした。そこから自分の曲を出していることを知って、でもそのInstagramで見つけたときはまだ曲出してなかったんじゃないかな。結構そういうアーティストを自分で見つけるのが得意というのに気が付きましたね。Ellie Dixonも売れてくれたら、藤井風を見つけた時の俺の先見の明みたいなものが、またさらに一歩グッと株が上がるみたいなことがあるので売れてほしいですね(笑)。



3曲とも結構パンチのある曲だったと思いますけど、音にすごくこだわっていて。2曲目が超オルタナティブで、3曲目はへんてこな感じで、グイグイと進んでいく曲だったと思うんですけど、そんな感じで「なんかいいな」の3曲でした。

オンエアでは、2曲目にFazerdaze「Break!」を紹介!ぜひradikoタイムフリーでお聴きください!




スピッツ「楓」弾き語りカバー@レコーディングルーム

続いては、@レコーディングルーム。弾き語りのコーナーです。非常に私は制作で行き詰まっている状況なんですよ。いつもだいたい収録する時に曲を決めてなくて、というかただでさえ選曲が多いので、弾き語り何にしようかなというところまで頭が回らないので別日に録っているんですけど、これはこれで大変ですね。別日に録るとそれはそれで、「弾き語りの収録はまだでしょうか?」みたいな、「本当にすみません!」と思いながらやらせていただいております。今回は気分で選曲しましたが、この前大阪の弾き語りのライブをやったのですが、その時にSHE'Sの竜馬が「やりたい」と言って、やることになった曲を今日は一人でやろうかなと思います。



ということでスピッツの「楓」でした。@レコーディングルームでした。


Puma Blue「Hounds」@ベッドルーム

ここからはRoom "H"の住人がそれぞれのディープな偏愛ソングを紹介する、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたいのは、Puma Blueというアーティストの「Hounds」という曲です。バンドなのかな?ごめん、ちゃんと知らないんだけど、最初見つけた時はライブ映像だったと思うんですよ。YouTubeで「なんかいいバンドいないかな」みたいな感じの時に見つけて、その時のライブの形態がバンドだったから、一応バンドだと思いたいんだけど。Puma Blueは最初の方は残響音が印象的で、今日流すこの曲も残響メインで、すごくアンビエントな感じとオルタナティブの感じがすごく混ざっているアーティストです。最初見た時はボーカルの醸している雰囲気もめっちゃ良くて、その醸している雰囲気にただただと飲まれて、その映像から視覚的に、人間的に魅力があるなと思ってしまって、音楽の良い悪いに関わらず聴き始めたアーティストでもあります。
今回のこの「Hounds」という曲に関しては、全体的にすごく暗い空気がずっと漂っているんですけど、途中で出てくるメジャーのコードがめちゃくちゃ良くて。間奏あたりに一瞬だけ出てくるこのメジャーのコードの響きがもう本当に最高だったんですよ。だんだん暗闇から光に向かっていく感じというか。いや、違うな。暗闇の中で光が飛び交うのを見る瞬間みたいな。僕もそういう表現をよく自分の曲でしたがるタイプなんですけど、同じ方向性のものが好きなんでしょうね。そういう音楽の流れみたいなものに、共感しちゃうんでしょうね。この曲も例に漏れず、自分のそういう性癖というか、好みに刺さる感じだったので皆さんもぜひ聴いてみてください。この曲の俺がさっき言ったところに辿り着くのにたぶん3分ぐらいかかるんだけど、本当サウナみたいな感じですね。「うわ!ここだ!」と言うポイントがあると思うので、楽しみに聴いてみてください。



どうだったでしょうか?事細かに言えば、金管楽器の音でメジャーの音をたぶん提示してくる感じだったと思います。「パラララ」という感じで入ってくる部分ですね。あの一瞬のためだけにこの曲聴いちゃうみたいなとことあるよね。自分の好きなところのために1曲聴くことないですか?自分の好きなワンフレーズのためにとか、自分の好きな音の響きのために、この曲があるみたいな感じで聴いちゃう時ないですかね。俺はあるんだよね。それがこの曲でした。ということで、本当に今日は偏愛ソングでしたね。


名曲の魅力に迫るコーナー「ザ・スタンダード・ナンバー」

ここからは「ザ・スタンダード・ナンバー」の時間です。時代の移り変わりとともに音楽を聴いていくスタイルも大きく変わりました。音楽の聴き方がどれほど変わっても今も聴き続けられる名曲には人の心を揺さぶる力があると我々は信じております。この時間は発表から時間が経った今も世界中の人々から愛され続け、歌い継がれ、引き継がれてきた名曲の魅力に迫ります、「ザ・スタンダード・ナンバー」。
今日選んだのは世界中のアーティストから今もなおカバーされ続けている名曲「Fly Me To The Moon」という作品です。この曲の原曲が生まれたのは1954年。作曲家・作詞家のバート・ハワードという方が手がけました。初演はニューヨークのキャバレー "Blue Angel" において、フェリシア・サンダーズというシンガーが歌ったのが最初だそうです。ただしこの時の曲のタイトルは「In Other Words」という曲で、曲調も4分の3拍子だったそうです。現在も多く耳にする「Fly Me To The Moon」が完成するのは1962年。作曲家で編曲家のジョー・ハーネルさんが4拍子に書き直したものが今よく知られている「Fly Me To The Moon」です。その後1964年にフランク・シナトラがカバーして爆発的なヒットになりました。この曲では色んなポエティックな言葉を使って、好きな人への想いが語られているんですが、結局しびれを切らして「つまりさ、好きなんだよ」と口走ってしまうというおしゃれで可愛い内容になっています。ちなみに最初のタイトル「In Other Words」は「言い換えると」という意味なんですが、「私を月に連れてって」というフレーズを言い換えると「I Love You」。つまり「愛している」と言い出せずに、「月に連れてって」というちょっとキザな言葉で照れ隠しをしながらこの主人公は想いを表現しているわけなのですね。「そんなにはっきり言わなくてもわかるでしょ、愛してるってこと」というニュアンスで、夏目漱石が「I Love You」というフレーズを、「月が綺麗ですね」と訳したという逸話が思い起こされます。では早速歌詞を紹介していきましょう。

<著作権の関係で歌詞の掲載は省略しております>


キザですね。ついイケボで読んでしまうくらいにはキザでございました。すみません、声優でもないのに。そしてこのRoom "H"の収録をしている時に「いつも滑舌が良くない」とか、自分のヘッドホンで聴きながらも「どうして滑舌が良くないんだろう」と反省がずっと続いているんですけど、今日背筋を伸ばしてしっかりした体制で喋っておりまして、いつもよりそんなに滑舌が気にならなくなっているんだけども、それでもやっぱ今回の歌詞の朗読というのはちょっと息苦しくなりますね。非常にキザですね。俺もこういうかっこつけた歌詞を書いているのかな(笑)。だから女の人が歌っているのがいいのかな。男が歌うと、ダンディな人だったらいい気もするけど、この歌詞を見た上で男の人に歌われたくないですね。イケメンに歌われたくないですね(笑)。そんなことを思いました。それでは聴いていただきましょう。フランク・シナトラで「Fly Me To The Moon」



俺は歌ったら駄目だな、イケメンだから。ははは(笑)。ということで良いですね。こういうこのメロディー、ずるいな。落としに来ているもんね。例えばバーカウンターで居合わせて、カランカランというような、いい感じで氷の入ったウイスキーを横のバーカウンターの人に、シュッと渡して、もはや流し目をしながら歌いたいよね。そういうミュージックビデオが見えてくるね。SANABAGUN.のボーカルの高岩遼くんに歌ってほしいですね(笑)。俺はちょっと出来ないな...。そこまでキザになれないな。「お前かっこつけすぎだ」とよく言われるからな...。別にかっこつけているつもりなくても、地でカッコつけようとしちゃうところがあるらしいので、俺はちょっと恥ずかしくできないですね。そんなことを指摘されたら、もう人間変わっていくしかないからね(笑)。
ということであたふたしながら読んでおりましたが、この曲が多くの人を惹きつける魅力はどんなところだと思いますか?これはやっぱり"言うことは大事"ということじゃないですか?含みを持たせるんじゃなくて、こんな感じで最終的にはズバッと大事な本音を言うというのは非常に大事なことなんじゃないかなと思うわけですよ。だから回りくどく「〇〇って彼氏・彼女いるの?」とか聞いて・・・、そんなのわかんないじゃん。「自分に気があるから聞いているのかな?」と勘のいい人はそう思うかもしれないけど、回りくどく聞いて、しかもそんなのかっこよくないじゃんね。そいつに彼氏・彼女がいるかどうかは関係なくてさ、「俺はお前のこと好きなんだよ、付き合ってくれないかな」といっている方が良いでしょ(笑)俺はできないけど。たぶん曲の中でしかできないけど、そういうことですよね。


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11月9日(水) オンエア楽曲
Dry Cleaning「Anna Calls From The Arctic」
‎Summer Whales「Driveway」
Fazerdaze「Break!」
Ellie Dixon「Swing!」
スピッツ「楓」弾き語りカバー
Puma Blue「Hounds」
Frank Sinatra「Fly Me To The Moon」
JIN「The Astronaut」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


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FM福岡「Room "H"」

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