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2022.09.04
YAJICO GIRLが、東名阪で対バンツアー「みんなコレクティブ~東名阪で寝たいんだ TOUR~」を開催した。
メンバーが「これまでの活動で波長の合う3組を呼んだ」という対バン相手は、Ezoshika Gourmet Club、Laura day romance、ベルマインツ。
四方颯人(Vo.)は開催に先駆け、「タイトルは"みんなコレクティブ"ということで、当日はみんなでひとつになれたらいいな。関係性があるからこその特別な日にしたいです。」とコメントしていた。
そんな想いの込もったツアーファイナルを、8月29日梅田Shangri-Laで迎えた。YAJICO GIRLの地元大阪で、旧知の仲であるベルマインツとの共演。和気あいあいとした雰囲気の中、自由で心地よい一体感に包まれたまさに特別な夜だった。
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穏やかな風が吹く夏の終わりの静かな充足感が漂う会場に、鮮やかなバンドアンサンブルが鳴り響いた。ステージに一気に追い風を吹かせたのは大阪公演のゲスト、ベルマインツ。音でグルーブを描きながら〈波の向こう 蹴り上げて跳んだ 君とゆこう この眼でみたいよ〉そんな一節からはじまる一曲『ハイライトシーン』でライブの幕が開いた。明るい兆しを感じる始まりに胸が高鳴る。「YAJICO GIRL呼んでくれてありがとう!自由に体揺らして楽しんで帰ってください。」前田祥吾(Ba.)の言葉に、会場は拍手に包まれる。そして聞こえてきたのは、キラッと輝くサウンド『流星タクシー』。メンバーの笑顔につられるように黄色のまばゆいライトが会場をさらに煌めかせる。
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「YAJICO GIRLとは旧知の仲でして、ずっとこうやって付き合ってくれるのが嬉しいですね。感慨深いね。」というMCを挟み、〈遠回りでもして帰ろう〉という歌詞が優しく心に馴染む『Call』、ツインボーカルが織りなすハーモニーを堪能できる『透明の花』、おおらかなメロディライン『ズームアウト』とライブは続いていく。
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盆丸一生(Vo.)がYAJICO GIRLへの想いをこう口にした。「四方は、大学の軽音楽部の一つ後輩。YAJICO GIRLをずっと見てきたんですけど、その時々で悩みながらも格好良いことを常に仕上げる姿勢が良いなぁと思っています。」そして「四方が褒めてくれた曲をやります。」という言葉に続き奏でられたのは淡く儚いミディアムバラード『2023』だ。YAJICO GIRLへの想いをのせて重厚なサウンドが折り重なっていく。新曲『風のゆく先』も披露された。この曲は、今回のツアー名古屋公演にゲストで登場したLaura day romanceの鈴木迅・井上花月を迎えた一曲である。ベルマインツVerでオーディエンスの気持ちを解いてゆく。「最後の曲です!」勢いよくはじまった『笑ってほしいよ』では軽快なリズムに思わずクラップが巻き起こる。会場の雰囲気をほぐして、バトンをYAJICO GIRLへと繋いだ。
続いて、あたたかい拍手に迎えられ登場したYAJICO GIRL。
ツアータイトルにもなっている『寝たいんだ』からライブはスタートした。浮遊感のあるサウンドの中、四方(Vo.)がステージ上を自由に動き回りながらオーディエンス一人ひとりの気持ちを掬い上げるように会場の熱をぐっと上げていく。5人がつくりだす音像、纏う雰囲気、ステージングに、耳も目も感覚もすべて委ねたくなる。「みんなコレクティブ、今日は最後までよろしくお願いします!」そんな掛け声とともに、勢いそのまま『Better』『雑談』と曲は続く。自由なアプローチで音を紡ぎ、フロアを伸びやかで心地よい空間へと彩っていく。
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「今夜はお集まり頂きありがとうございます。良い夜やな。」榎本陸 (gt.)がゆるやかなトーンのMCで会場を和ませる。「今日気持ち良すぎて、一回マイクをガンってぶつけた。」そう言葉を発したのは四方。この言葉からも会場の高揚感が伝わってくるようである。ライブ冒頭から、四方は楽曲を体現するかのようにステージ上を軽やかに駆け巡っていた。ときにバスケットボールのドリブルを彷彿とさせるような唯一無二のステップで"音の跳ね"を表現し会場を踊らせるのだ。
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「ツアー名"みんなコレクティブ"は、ここからとっている。」四方が指差したのは、YAJICO GIRLのステージで光るIndoor Newtown Collectiveのロゴ。"Indoor Newtown Collective"はYAJICO GIRLの活動スタンスでもある大切なものである。「この"Collective"は"繋がり"とか"集団"という意味があって、今回のツアーは仲間と思っているバンドを呼んでいる。ベルマインツはその筆頭。すごく前から知っている仲の良いバンドなので出てくれて嬉しいし、そういう"繋がり"を感じられる1日にできたらなと思っています。」ツアーへの想いを語ったあと披露されたのは、『街の中で』。〈深夜3時目が覚めて〉という一節から始まるこの曲が、夜の街を練り歩くような緩やかな空気を作り上げ、『セゾン』へと曲は続いていく。メロディ・サウンドセンスの光る楽曲の気持ちよさに自然と体が揺れ、余韻まで堪能したくなる。
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その後、照明が暗くなり"次はどんな展開が待っているのだろう"と、会場の期待感が高まる中、いざなわれるように聴こえてきたのは『VIDEO BOY』だ。記憶の欠片を表現しているような様々な感触の音が繋ぎ合わさっていく。一人ひとりの思い出を手繰りよせるように紡がれる音楽に、思わず目を閉じて浸りたくなってしまう。ラストにかけてエモーショナルでエッジの効いたギターがより高次元へとオーディエンスを導いた。
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「大学時代は西宮付近もすごく思い入れがあります。その頃の心境を歌った曲をやります。」というMCを挟み、披露されたのは〈西北の路地裏通り〉という歌詞のある『チルドレン』。曲中、メンバー5人がお互いの顔を見合わせる瞬間があり、その眼差しには過去から地続きで繋がっている今の絆を感じられた。そしてどんどん視界が開けるような『Airride』、『2019』と会場を柔らかく朗らかに包み込みながらライブ本編は終了した。
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アンコール、披露されたのはメンバー5人について歌った大切な1曲『Five』。優しいハーモニーに誘われるように自由な空気が会場に漂う。
ここで「年末年始"YAJICOLABO"開催します!」と嬉しい発表があった。「この先もずっとやっていきたいと思っているので、ぜひ来てください!毎年2マンをすることでYAJICO GIRLの"色"とか"らしさ"が年々見え、魅力が足されていく、そんなイベントにしたい。」と四方が想いを語った。
「名残惜しいけど終わろう。ありがとうございました!」という言葉のあと最後に披露されたのは『Life Goes On』。5人の奏でる音とオーディエンスの手拍子が最高のグルーブを生み出す。 "Life Goes On"これからも続く日々の生活の中で、この夜がきっと道標になるだろう。進化し続けるYAJICO GIRLの"今"をたっぷり味わうことのできるライブだった。"みんなコレクティブ"ツアータイトルのように会場全体が心地よい一体感に包まれた、忘れられない夜になった。
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文:田中麻希(FM802 DJ)
撮影:渡邉一生
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YAJICO GIRL「寝たいんだ」
2022年7月20日(水)
Format:Digital
Label:MASH A&R
Track:
1. 寝たいんだ
試聴はこちら
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2022年12月18日(日) 梅田CLUB QUATTRO
2023年1月7日(土) 渋谷CLUB QUATTRO
チケット:
オフィシャル最速先行
早割:¥4,000-
〜9月9日(金)23:59まで
受付URL:http://eplus.jp/YAJICOLABO/
@YAJICOGIRL
@yajicogirl
Official YouTube Channel
@YAJICORADIO
FRIENDSHIP.
メンバーが「これまでの活動で波長の合う3組を呼んだ」という対バン相手は、Ezoshika Gourmet Club、Laura day romance、ベルマインツ。
四方颯人(Vo.)は開催に先駆け、「タイトルは"みんなコレクティブ"ということで、当日はみんなでひとつになれたらいいな。関係性があるからこその特別な日にしたいです。」とコメントしていた。
そんな想いの込もったツアーファイナルを、8月29日梅田Shangri-Laで迎えた。YAJICO GIRLの地元大阪で、旧知の仲であるベルマインツとの共演。和気あいあいとした雰囲気の中、自由で心地よい一体感に包まれたまさに特別な夜だった。
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穏やかな風が吹く夏の終わりの静かな充足感が漂う会場に、鮮やかなバンドアンサンブルが鳴り響いた。ステージに一気に追い風を吹かせたのは大阪公演のゲスト、ベルマインツ。音でグルーブを描きながら〈波の向こう 蹴り上げて跳んだ 君とゆこう この眼でみたいよ〉そんな一節からはじまる一曲『ハイライトシーン』でライブの幕が開いた。明るい兆しを感じる始まりに胸が高鳴る。「YAJICO GIRL呼んでくれてありがとう!自由に体揺らして楽しんで帰ってください。」前田祥吾(Ba.)の言葉に、会場は拍手に包まれる。そして聞こえてきたのは、キラッと輝くサウンド『流星タクシー』。メンバーの笑顔につられるように黄色のまばゆいライトが会場をさらに煌めかせる。
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盆丸一生(Vo.)がYAJICO GIRLへの想いをこう口にした。「四方は、大学の軽音楽部の一つ後輩。YAJICO GIRLをずっと見てきたんですけど、その時々で悩みながらも格好良いことを常に仕上げる姿勢が良いなぁと思っています。」そして「四方が褒めてくれた曲をやります。」という言葉に続き奏でられたのは淡く儚いミディアムバラード『2023』だ。YAJICO GIRLへの想いをのせて重厚なサウンドが折り重なっていく。新曲『風のゆく先』も披露された。この曲は、今回のツアー名古屋公演にゲストで登場したLaura day romanceの鈴木迅・井上花月を迎えた一曲である。ベルマインツVerでオーディエンスの気持ちを解いてゆく。「最後の曲です!」勢いよくはじまった『笑ってほしいよ』では軽快なリズムに思わずクラップが巻き起こる。会場の雰囲気をほぐして、バトンをYAJICO GIRLへと繋いだ。
続いて、あたたかい拍手に迎えられ登場したYAJICO GIRL。
ツアータイトルにもなっている『寝たいんだ』からライブはスタートした。浮遊感のあるサウンドの中、四方(Vo.)がステージ上を自由に動き回りながらオーディエンス一人ひとりの気持ちを掬い上げるように会場の熱をぐっと上げていく。5人がつくりだす音像、纏う雰囲気、ステージングに、耳も目も感覚もすべて委ねたくなる。「みんなコレクティブ、今日は最後までよろしくお願いします!」そんな掛け声とともに、勢いそのまま『Better』『雑談』と曲は続く。自由なアプローチで音を紡ぎ、フロアを伸びやかで心地よい空間へと彩っていく。
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その後、照明が暗くなり"次はどんな展開が待っているのだろう"と、会場の期待感が高まる中、いざなわれるように聴こえてきたのは『VIDEO BOY』だ。記憶の欠片を表現しているような様々な感触の音が繋ぎ合わさっていく。一人ひとりの思い出を手繰りよせるように紡がれる音楽に、思わず目を閉じて浸りたくなってしまう。ラストにかけてエモーショナルでエッジの効いたギターがより高次元へとオーディエンスを導いた。
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「名残惜しいけど終わろう。ありがとうございました!」という言葉のあと最後に披露されたのは『Life Goes On』。5人の奏でる音とオーディエンスの手拍子が最高のグルーブを生み出す。 "Life Goes On"これからも続く日々の生活の中で、この夜がきっと道標になるだろう。進化し続けるYAJICO GIRLの"今"をたっぷり味わうことのできるライブだった。"みんなコレクティブ"ツアータイトルのように会場全体が心地よい一体感に包まれた、忘れられない夜になった。
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文:田中麻希(FM802 DJ)
撮影:渡邉一生
RELEASE INFORMATION
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YAJICO GIRL「寝たいんだ」
2022年7月20日(水)
Format:Digital
Label:MASH A&R
Track:
1. 寝たいんだ
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
YAJICOLABO
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2022年12月18日(日) 梅田CLUB QUATTRO
2023年1月7日(土) 渋谷CLUB QUATTRO
チケット:
オフィシャル最速先行
早割:¥4,000-
〜9月9日(金)23:59まで
受付URL:http://eplus.jp/YAJICOLABO/
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