SENSA

2022.03.24

She Her Her Hers、音で表現することを突き詰めたNew Album「Afterglow」メンバーによる全曲解説

She Her Her Hers、音で表現することを突き詰めたNew Album「Afterglow」メンバーによる全曲解説

2022年3月23日(水)、She Her Her Hersが約2年半ぶりとなるフルアルバム「Afterglow」をリリースした。今作は髙橋啓泰(Vo&Gt,Syn)が全ての作曲を手がけ、とまそん(Ba&Cho)と松浦大樹(Dr&Cho)が各楽曲の作詞を手がけている。
今回、SENSAでは各楽曲のセルフライナーノーツを掲載。サウンドへのこだわりや楽曲に込めたメッセージを、楽曲とともに文字でも感じてほしい。




「Afterglow」セルフライナーノーツ

この作品は、前作までのオルタナやチルなどの浮遊感のあるサウンド感を軸に、R&BやSoulなどのエッセンスを混ぜて仕上げました。そして聴き疲れしないように全8曲で30分くらいとコンパクトに纏めたので気軽にチョイスして聴いてもらえると嬉しいです。

1. Diagram X
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自分が好きなオルタナやミニマルな要素が詰まったサウンドに仕上がっています。
90年代の音楽に混ぜて聴いても馴染みそうだしライブで披露するのが楽しみな曲です。(高橋啓泰)

もう1つの人格が進める未来は痛快でクレイジーでなぜか正統的。
現実に向き合ってないのは現実の自分ではないかと抱き、"彼"と入れ替わろうと試みるが... (松浦大樹)


2. Imaginary line
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シンセのアルペジオやサビのメロディ、ずっと宙に浮いているような浮遊感が気に入っています。
前半と後半でコードが変わっているので、サビのメロディは殆ど同じですが後半はどこか切なくなっているのもポイントです。(高橋啓泰)

神ではなく、知らない誰かが作った世界の中、
日に日に現実と仮想の境目はなくなって来ていて、
自分が目にするものは自分で選択しているようで、選択させられている。
ジレンマ味わったとしても、超えてはならないとされている一線、
想定線を超えて生きていたい。(とまそん)


3. SONAR
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バイオリンの優雅な雰囲気が全体を包んでいて、その中でベースやシンセの音、そして歌のメロディが自由に泳いでいる感じが気に入っています。(高橋啓泰)

内省する事は海底探査に似ている。
薄暗い海中では視力を使わず、投げかけた音波が響いて、
それが戻ってきて初めてそこに相手が存在している事を知る。
思いやりや、探り合う事は自分自身を見つけるSONORの役目を果たしてる。(とまそん)


4. Arrows
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シンセのフレーズも歌のメロディも自分らしいメランコリックさが詰まっている曲です。
この曲はふと聴きたくなったり歌いたくなる時があって、自分の中で不思議な魅力のある曲です。(高橋啓泰)

新たな魂がこの世を選んでくれたら嬉しい。存在する生がここを選び続けてくれることを心から願う。(松浦大樹)


5. Wolves
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サックスやベースの色気のあるフレーズが素敵な曲です。
ギターに関しては決まったフレーズではなく、ライブで歌いながら自由に音を鳴らすイメージでレコーディングしました。(高橋啓泰)

あらゆる " 完全 " にも錆びはある。強さの中に弱さが隠れているように。
心が乱れた時には遠吠えを。どんな時でもいい。深呼吸しながら、目を閉じ、彼方へ向かう。 そしたらまた声を発してみる。
何者かが気付くまで。 この世は、気を引き続けていけばいいんだとも思う。(松浦大樹)


6. Mermaid
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Arrows〜Wolvesのしっとりとした流れを変えるのが似合う曲です。
シンセのフレーズが印象的だったので、そこを生かせるように仕上げていきました。(高橋啓泰)

外界(外海?)を遮断してた者(この世界ではマーメイドと呼ぶ)の長めの夏休みが終わった。
勇気なんてもうないけど、久方ぶりに外界へ上陸。当たり前だが、ミュートしていた時間は、文字の通りミュートされていただけで、未来を進めていく方法は、現実を進めるしか他ない。戻りたい。うんざりする程分かっていても辛いものは辛い。
だがやはり進めるしかないのだ。自由奔放に映る人魚にもブルースはあった。(松浦大樹)


7. After a Moment
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最初のデモはテンポが30くらい遅い曲だったのですが、アレンジするときに違和感がないところまでテンポを上げて仕上げました。
サビのメロディが好きだったのでそこが崩れないように気をつけて、それから他のメロディを作り直した曲です。(高橋啓泰)

物事には絶妙なバランスがあって、外からみると歪にみえても、本人達にしか分かり得ない確かなバランス感が存在している。
ルールや常識やモラルから外れていたとしても、均衡がとれた永久機関のループは超自然的で美しく、そこに引き寄せられる感覚は皆生まれながらに持っている。(とまそん)


8. Little while
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物語をそっと閉じて余韻を楽しむような、このアルバムの最後にピッタリな曲です。(高橋啓泰)

COVID-19で大好きだった身近な人を失くした。
自分自身も悲しかったけど、それ以上に深い悲しみが訪れているであろう人の事を思うと、いたたまれなかった。
大切な人を突然失う可能性があるという事を、誰もが認識した今だからこそ
当たり前の何気ない日常を愛しく想う気持ちを綴りました。(とまそん)


RELEASE INFORMATION

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She Her Her Hers「Afterglow」
2022年3月23日(水)
[CD] CNDT-0001 / ¥2,000 +tax
Label: Conditioner Label

Track:
1. Diagram X
2. Imaginary line
3. SONAR
4. Arrows
5. Wolves
6. Mermaid
7. After a Moment
8. Little while

試聴はこちら


LIVE INFORMATION

She Her Her Hers "Afterglow" Release Tour
2022年4月21日(木)
大阪・CONPASS
OPEN 18:00 / START 18:30
Guest:YeYe
チケット:¥4,000 (税込 / ドリンク代別)

2022年4月24日(日)
東京・ADRIFT
OPEN 17:30 / START 18:30
チケット:¥4,000 (税込 / ドリンク代別)

<Member>
Bass: Keity (LUCKY TAPES)
Violin: Moemi Harada
Sax: Daisuke Murakami
Percussion: Panao Matsushita
Guitar,Sampler: Shogo Ishizaki
PA: DISCOMPACT
Stage Lighting: Michinari Marui
※東京、大阪の公演で編成が変わる場合もございます。予めご了承ください。

チケットの詳細はこちら



LINK
オフィシャルサイト
@shhh_s
@sheherherhers_official
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