SENSA

2022.03.24

【読むラジオ】MC:松本大 最近お気に入りの楽曲紹介&曲作りへの想いを語る「Room H」 -2022.03.23-

【読むラジオ】MC:松本大 最近お気に入りの楽曲紹介&曲作りへの想いを語る「Room H」 -2022.03.23-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、松本 大が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

最近聴いているお気に入りの楽曲を紹介!

FM福岡から松本大がお送りしているRoom "H"。ここからは@リビングルーム。最近僕がハッとしたことと、今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間です。
僕はずっと最近、曲を作っています。というか、ずっとですね。昨年の11月からずっと曲を作ろうとしていて、なかなかできなくて、ここに来て思いっきり自分の土台を替える引っ越し作業みたいなのをやっていて、ようやく馴染んできたかなという感じなんですけど。そんな中で今日はかけたい音楽、というか最近聴いたもの、"いいね"したもの、"グッドボタン"押したもの、みたいな感じで選んできているんですけど、割と最近の曲が多いですね。
ちなみに春休みシーズンですが、春休みの思い出などありますか?と台本にあります。春休みかー、ないなあ。春休みも夏休みも冬休みも俺ないからな。卒業とか?卒業かー。高校生の時に付き合っていた女性がおりまして、その人は1つ年下だったんですけど、学校の制服がブレザーだったんですね。それでボタンが2個だったと思うけど、卒業式にそれをちぎってあげたことだけは覚えているな。でも学校時代に全く思い入れがないから、特に思い出せることがないですね(笑)。

1曲目:Liam Gallagher「For What It's Worth」
ということでまず1曲目、Liam Gallagherです。元Oasisの人です。声が好きです。最新曲をかけようかなってちょっと思ってたんですけど、「歌詞好きなんですよね〜」みたいなこと言っていたら、別の曲の方がいいんじゃないかなと思って、これは結構前ですね...もう5年前なのこれ!?2017年にリリースされているアルバムからなんですけど。「For What It's Worth」という曲がありまして、非常に「Don't Look Back in Anger」ぽいというか、メロディーがね。
この曲を聴いて、僕は「BABY STEP」って曲を書こうと思って、だからサビのメロディーが若干似ているんですよ。でもこの曲自体、「Don't Look Back in Anger」にちょっと似ているんですよ。だからOasis感を出すのってたぶんこのメロディーの進行だったりするのかなというのは非常に思いますけど。ぜひ皆さんも歌詞を和訳かなんかで検索して読んでみてほしいですね。"言ってもしょうがないけどな"って"悪かったと思っているけど、そんなこと今更言ってもしょうがねえよな"ということを歌ってるんですよ。そういう感情込みで聴いてみて欲しいなと思います。



2曲目:The Kooks「Connection」
2曲目は、The Kooksというバンドの「Connection」という曲をかけます。これは最近の曲ですね。最近聴いていいなと思ったんですよ。どこかいいなと思う部分あるかな?ノリとかですかね。このバンドは結構前から知ってはいるんですけど、俺の中ではこのバンド、わりと最近久々に聴いたなという感じで、今風にチューンしてくる感じとかも含めて、「そうだよな」って、音楽性的に共感する部分がすごくあったのかもしれないですね。



The Kooksは7月にアルバムを出すらしいです。ちょっとタイトルが長いので、皆さん調べてくださいって感じなんですけど(笑)。2004年から活動されているそうですね。だから中学校の時も聴いているんですよね。Babyshamblesとか中学・高校時代ハマってた時のそれだと思います、The Kooksが前からいるなという記憶があるのは。

3曲目:Bad Suns「Life Was Easier When I Only Cared About Me」
3曲目はBad Sunsというバンドの「Life Was Easier When I Only Cared About Me」 という曲です。こういうノリをバンドでやれるのはいいなと思うんですよね。ちょっと前で言うところの、One Direction的なポップであり、だけどバンドがやるポップさで全然いやらしくない、「楽しいよね!」ってなるような感じのことですかね。「Life Was Easier When I Only Cared About Me」、"もうちょっと簡単に考えればよかった"ということですかね。このバンドはL.Aの4人組らしいです。L.Aっぽいな〜。



4曲目:Switchfoot「beloved」
4曲目はサンディエゴ拠点で、カリフォルニア繋がりです。僕はあまり地名には詳しくないのでわからないですけど、Switchfootという結構古いバンドですね。このバンドの「beloved」という曲です。俺は最近Switchfootを知ったかな。あとを追いかけるみたいな感じですけど、これは最新曲です。メロディーの動き方とかが、非常に日本人が好きそうとかちょっと思っているんですけど。聴いてみてください。



ジャンルはばらばらだな。アーティストがやっているラジオだからちょっと統一感持たせた方がいいんじゃないかなとか毎回思うんだけど。毎回破綻しているんだよね。でもいっか、そんなこんなで寄せ集めの自分が出来上がってるという感じですかね。これ自分のネタばらししているみたいな気持ちになるんだよね。だからちょっと恥ずかしいですよね。

Syrup16g「明日を落としても」弾き語りカバー@レコーディングルーム

続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム。住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。今日松本大がピックアップしたのは、Syrup16gの「明日を落としても」という曲です。
この曲は高校生時代にめちゃめちゃ聴いていましたね。あんまり喋ったことない気がするんですけど、中学校の時好きだったバンドはBUMP OF CHICKENとACIDMANだったんですけど、高校生の時の僕は邦楽ロックバンドでものすごく影響を受けたのがGRAPEVINEとSyrup16gなんですよね。やっぱちょっとね、最近久々に聴いてみて、俺が書いてる歌詞って、ものすごくSyrup16gの五十嵐さんに近い気がする。ここまで暗くないけど、やっぱり非常に苦悩の曲が多いですね。俺はそこからちょっと脱したいと最近思っているから、Syrup16gを聴きながら「俺ってこういうところから影響受けてきたな」と思いつつ、苦悩ばかり歌っていたくないなって思っている最近なんですけど、そんなことを考えていたら、歌いたくなった曲です。



Portishead「Sour Times」紹介@ベッドルーム

ここからはRoom "H"の住人がプライベートで大事にしているディープな偏愛ソングを毎週1曲ご紹介、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたいのはPortisheadの「Sour Times」という曲です。この曲とどうやって出会ったのかと言うと、この曲自体は1994年に出たアルバムの1曲なんですけど、Portishead自体を知ったのは、ここ5,6年の上京後ですね。
爆弾ジョニーの安田くんだったかな、Portisheadがいいっておすすめしてきてくれたの。それでかっこいいと思って、たぶん俺かなり影響受けているかもしれないですね。自分が作る歌詞の空気だったり、そのムードというのは、ものすごく影響を受けているかなと思います。この水の中に入る感じ、洞窟の中に入る感じ。でもその洞窟もゴツゴツしてるんじゃなくて、すごく無機質な感じ。わかるかな(笑)?昔、変な夢をめっちゃ見ていて、もう今あんま見なくなったんですけど、ただただ広い空間の暗闇の中で、鉄球に追い回されるという変な夢を見ていたんですけど、その空間にいるときの感覚に近いですね。映画で言うと無機質な感じだと「インセプション」とかに近いかもしれないですね。なのに、女性ボーカルなんですけど、ダンディーというか。そういうところも含めてすごく好きだなと思っている感じですね。影響受けているというよりも、俺がもともと自分の中にあったような気持ちになったのが、Portisheadだったかなと思います。



どうでしたかね?ラジオの向こうで「こいつ暗いな」と思われているのかもしれないですね。深夜だからいいと思っているんですけどね。深夜にしては結構選曲がイカれている気がしてきた最近(笑)。でもいい曲でしょ?なんかガチっぽいよね。ガチのミュージシャンのラジオっぽいよね、知らんけど(笑)。以上@ベッドルームのコーナーでした。

Nirvana「All Apologies」

ではここでもう1曲僕が最近よく聴いているお気に入りの曲を聴いてもらいましょう。何で今更聴いているんだという感じですけど、ようやく本当の意味で良さがわかってきたのが、Nirvanaなんですよね。
僕が人生で初めて買ったCDがNirvanaなんですよ。ジャケ買いしたんですよ。当時全然意味わかんなくて、というのもやっぱそれまで日本の曲にものすごく触れていたので。日本の曲って僕が思うに、メロディーとかの進行が過剰なぐらいドラマチックなんですよ。それでどっちかと言うと、海外の曲とかって割と感情的というか、切り取っている感じがあるんですよね。例えば「嫌だな」という気持ちが切り取られて、そこに対してどうメロディーを乗せていくかとか、ドラマチックっていうよりはものすごく感情を追体験するような気持ちになるんですね。だから、個人的には日本の音楽が気持ちを乗せて高めてくれるものだとするならば、僕が触れてきた海外の音楽というのは、割と感情的で瞬間で共感できるというか、その人の見てる世界を追体験するというところにものすごくあるなと思っていて。だからあの頃良さがわからなかったのかもしれないなと思います。拙い話でごめんなさいね。考えながら喋っているので、伝わってないかもしんないですけど、聴いてもらえば分かるかなと思います。Nirvanaのたくさん曲ある中で結構基本ギャーギャー言ってるというか叫んでらっしゃる曲の中では、割と静かな曲を持ってきたんで分かりやすいかなとか思いながら、かけたいなと思います。



俺が最近やっているバンドの空気って、やっぱりもしかしたらNirvanaとかSyrup16gの感覚って、すごく強いなと思ってて、今のところね。でも変わらなきゃいけないなと思っていて、さっきもこの自分の苦悩を語る曲が俺はずっと多かったという話をしたと思うんですけど、やっぱりそこから抜け出さなきゃいけないなと思って、じゃあどういう風にしたらいいのか?表現をする上で、ものすごくナルシスト的発言かもしれないですけど、俺は音楽を作っていく上で、やっぱ"纏う感覚"がものすごい強くあるんですよ。もう言ってしまえば、俺は自分でファッション・ミュージックだと思ってるんですけど。自分で着飾って"どんな自分でいたいか"というところがものすごいあるんですね。でもその中で自分を強くしたかったというのがあって、これはもしかしたら自己肯定だったのかもしれないですけど。自分を認めてあげるためにすごく自分の苦悩を消化するような曲をずっと作ってきたなと思っていますけど、ここ最近「それだけじゃいけないな」と思ってて。じゃあ背伸びして、尾崎豊的ラブ・ソングを歌ってみるのもいいかなあなんて最近ちょっと思っているんですよ。分かりやすいかっこいいやつ。「それを自分で着飾ってみるのはどうだろう?」とか思いながら生きているわけですけども、今のところ作ってる曲はやっぱりNirvanaとかSyrup16gとかPortisheadとかに、ものすごく近いんじゃないかな?初期Radioheadだと思ってますけど。頑張ります。


3月23日(水) オンエア楽曲
The Strokes「The Adults Are Talking」
Liam Gallagher「For What It's Worth」
The Kooks「Connection」
Bad Suns「Life Was Easier When I Only Cared About Me」
Switchfoot「beloved」
Syrup16g「明日を落としても」弾き語りカバー
Portishead「Sour Times」
Nirvana「All Apologies」
Syrup16g「I・N・M」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


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FM福岡「Room "H"」

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