SENSA

2022.02.24

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 現在開催中の全国ツアーや今紹介したい曲について「Room H」 -2022.02.23-

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 現在開催中の全国ツアーや今紹介したい曲について「Room H」 -2022.02.23-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(黒川)1stフルアルバム『6 case』のワンマンライブツアーを行っているんですけども、あともう残りファイナルの東京公演だけとなりました。
前回のRoom "H"のときは、たぶん残りが大阪・名古屋・東京だったんですけど、その後大阪と名古屋という風にライブしに行きました。やっぱりこういう状況下になってライブであんまし行けてなかったところが多かったので、それこそ来ていただいた皆さんには直接感想をいただける場とかもあったんですが、SNSとかで見るに「2年ぶりに行きました」とかという方がたくさんいらっしゃって、それも本当に待たせてしまったなと。あと、「最近知りました」という方ももちろんいらっしゃいましたし、「友達の付き添いで行ったらハマりました」と書いてくれる方もいらっしゃったりして、本当に「やっぱりライブしてなんぼやな」という感覚というか、もちろん音源だけで伝わる良さみたいなのもあるんですけど、ライブじゃないとその伝えられない熱量みたいなのが絶対にあると改めて感じましたね。ぜひライブに来てくれたら後悔させない自信があるので、来ていただいてそうやって感想を書いて下さる皆様には本当に感謝ですし、やっぱりメンバーみんなそういうのにパワーをもらって活動しているので、本当にもう気になったらでいいです、ファイナルの東京遊びに来てくれて嬉しいです!どうかよろしくお願いします。
Twitterやってる方は「#fmfukuoka #RoomH」をつけて番組の感想などぜひ気軽につぶやいてください。ライブの感想とかもぜひこのハッシュタグで書いてくれたら、放送日にちゃんと見に行くのでお願いします(笑)。「〇〇公演に行きましたよ」とかね。

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Photo by nana.y


PELICAN FANCLUB「ハイネ」紹介@リビングルーム

FM福岡からユアネスの黒川がお送りしているRoom "H"。ここからは@リビングルーム。最近僕がハッとしたことと、今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間です。
最近がハッとしたことというか、自分の中で特大イベントじゃないですけど、本当にすごい大きな出来事がありまして、原付を買ったんですよ(笑)。僕は18歳のときの高校卒業ぐらいのタイミングで速攻で免許取ってたんですよ。だけど車の運転が怖くて、あとすぐ福岡に行っちゃったというのもあって、1回ぐらいしか車の運転をしたことがなかったんですよ。だからずっと無事故無違反のゴールド免許、いまもゴールド免許なんですけど、自動車の運転免許持ってたら、「そういえば、原付に乗れるんや」というのに最近気付いたというか、自分が原付に乗ることなんて考えてなかったから。でもやっぱりちょっと近い距離の移動、それはスタジオだったり、あとは妹が上京してきてわりと原付だと行ける範囲内に引っ越してきたんですよ。だから妹に用事がある時とかにすごく便利だなと思って。電車賃を毎回払って、妹の家に行ったり、来てもらうのはやっぱり申し訳ないから、というのがあったので、「それだったら運転免許証持ってるし、なんならゴールド免許だし、原付を買ってしまおうか」と思って、中古でめちゃくちゃに安い原付をゲットしました(笑)。
でもやっぱり日頃運転してないから、車道への恐怖心とかもやっぱりあるわけですよ。だからまだ全然妹の家に行ったりとか、そういう遠出はしてないんですよね。車のちょっと少ない夜遅い時間帯に、まず自分の家の周りの道を大体攻略して、あとちゃんと左折右折などのウインカーの出し方、出すタイミングとか、原付の体の使い方みたいなのを、ちょっとずつ慣らして無茶しない程度に活用できればなという風にいま練習しています(笑)。練習頑張りますので応援よろしくお願いします。これがここ最近の一大イベントでした(笑)。ツアーとか音楽的な部分は置いておいてですね、原付を買いました。

それではこの辺りで音楽にいきましょう。毎回、Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。毎回大体のテーマがあるんですけど、今日は"なんとなく"というテーマで3曲選んできました。なんとなくで選んだ訳ではないですよ。"なんとなく"というテーマです。「なんとなくこの3曲でいっか」じゃなくって、"なんとなく"がテーマです。
というのも、"なんとなく"という感覚、僕はすごく大切にしてるんですよね。ちょっと直感的という言い方もしますけども、"なんとなく"という感覚。僕が"なんとなく"で「この曲がいいな」って聴いて楽しんでいるようなそんな3曲を選んできました。音楽を聴く上で"なんとなく"という感覚はものすごく重要な部分だと思うので、「この曲のどこが好きなの?」って言われて、「ここが好きです、歌の上手い、ギターのリフがかっこいい」とかもちろんあると思うんですけど、もっとそうじゃない部分、「なんかわからんけど、この曲のこういうところがもしかしたら好きなのかもしれない」、「わからんけどね」みたいなのがきっとあると思うんです。ラジオ聞いてくださってる皆さんの中にもその感覚ってたぶんめちゃくちゃに大切なので、僕が持ってる"なんとなく"ですごく好きな3曲を皆さんに共有したいなと思います。

それではまず1曲目、PELICAN FANCLUBの「ハイネ」という曲です。PELICAN FANCLUBは以前Room "H"にボーカルのエンドウアンリさんにゲストでも出ていただきました。「ハイネ」がPELICAN FANCLUBの中でもトップレベルに好きな曲です。この曲もやっぱりどちらかと言うと、言葉の内容を理解して脳で情景を想像して楽しむっていうよりかは、耳で聴いた音、言葉の発声とか発音とかを、直感で楽しむ曲というイメージです。もちろん詩に込められた意味とか理由もきっとあると思うのですが、さっきいった通りに直感的というのが、"流す"こと。"聴く"ということよりも"流す"こと"流れている"ことによる安心感が生まれてくる気がしていて、そういう曲って、自分に1つでも多く欲しいんですよ。理由を持たなくて好きな曲というのが。今回のテーマの"なんとなく"、僕はそういう曲が1つでも多く欲しいんです。だから僕から皆さんにそんな素敵な曲をお裾分けします。



お送りしたのはPELICAN FANCLUBで「ハイネ」でした。最近よくボーカルのアンリさんと「遊戯王」というカードゲームがあるんですけど、オンラインでできる遊戯王のゲームがあるんですよ。それを本当によくやってるんです、ツアー中とかもホテルで(笑)。「そうか、あの人がこの曲作ったんか」っていま改めて感じて、もっとこういう感想ってそういう場面で本人に伝えてあげなきゃなと思いました(笑)。本当にすごい素敵な曲を作る方ですね。「ハイネ」は大好きな曲です。

オンエアでは、2曲目にリーガルリリー「たたかわないらいおん」、3曲目にキリンジ「ダンボールの宮殿」を紹介!ぜひradikoタイムフリーでお聴きください!



松任谷由実「春よ、来い」弾き語りカバー@レコーディングルーム

続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム。住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。今日黒川がピックアップした楽曲は、松任谷由実さんの「春よ、来い」という曲です。もうちょっとで春のシーズン、もうほぼ春と言ってもおかしくはない時期だと思うんですけども、個人的にはまだ寒いから、ちょっと冬の印象が強くて、そろそろ早く春来て欲しいな〜ということで、この曲を選曲させてもらいました。僕はもう"ユーミン"って言っちゃうぐらいすごい好きで。小学校の時にそれこそお母さんの車で流れてたとか、なんならもうこの曲くらいになってくると、たぶんテレビとかで気づいてないうちにたくさん流れてたりするから、自然と耳にしてると思うんですよね。
この曲をすごい意識して聴くようになったのが、ニコニコ動画という動画投稿サイトに「春よ、来い」をバンドアレンジして演奏してみた、みたいな動画があって、それがめちゃくちゃにかっこよくて。アレンジがすごくバンドっぽくなっていて、別のかっこ良さみたいなのを見つけられて。やっぱり元の楽曲のメロディーとかが完成されきっている、いわゆる日本の代表曲というのは、どういうアレンジになってもメロディーがすごく耳に素直に伝わってくるなって感じています。そこからやっぱりこの曲は日本の代表的な曲だなと思い、すごく意識して聴くようになりました。松任谷由実さんの歌唱のポイントとして、あんまりしゃくってないイメージがあるんですよね。「しゃくり」というのが、助走をつけて到達点の音まで行くという感覚なんですけど、しゃくってないと、いきなり到達点の音から歌い始めるという。僕はどっちかと言うと、しゃくり癖のある方なので、前者の方の歌唱をしがちなんですけど、この「春よ、来い」に関しては、ちょっとしゃくっていたら、変なくどさが出ちゃって、やっぱり少し聴き心地がオリジナルと変わってしまうなと録音して思いました。もちろん自分の歌唱の仕方も大切にしたい部分もあるんですけども、やっぱりオリジナルの良さみたいなのがちゃんと伝わればいいなっていうことで、どちらもちょっと意識しつつ、絶妙なバランスでレコーディングしてきました。なのでちょっとそこにも注目して聴いてくれたら嬉しいです。



今日は松任谷由実さんの「春、来い」の宅録弾き語りカバー・バージョンをお届けしました。いかがだったでしょうか?尺を本家よりも短めにしたアレンジでお届けしました。聴いてて思ったんですけど、やっぱこれちょっとものまねじゃないですけど、本人に似せようとしている感じが出てるなってすごく感じましたね。でもやっぱり僕は自分のカバーよりもオリジナルの曲が1番好きなので、絶対的にオリジナルに対するリスペクトみたいなものは忘れてはいけないので。決して馬鹿にしてるとかじゃないんですが、好きすぎて寄っちゃうんですよ。本人の歌唱法や声が完成形だから、ちょっと寄っちゃっているというのをすごく感じましたね。でも改めて本当に綺麗なメロディーの曲だなって思いました。春が来ても、夏が来ても、秋が来ても、たくさん聴きました。そして冬が来たらまた春に向けて聴きます(笑)。これはもうずっと1年中いつ聴いても素敵な曲だなと感じられるので、皆さんもぜひ1年中聴いてくれたら嬉しいです。

ニシハラスンホ「ナラカ」紹介@ベッドルーム

ここからはRoom "H"の住人がプライベートで大事にしているディープな偏愛ソングを毎週1曲ご紹介、@ベッドルームのコーナーです。
今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたい曲は、ニシハラスンホさんの「ナラカ」という曲です。ニシハラスンホさんも本当にすごく仲良くさせていただいているお方です。その方の「ナラカ」という曲を、今回おすすめというか、僕がものすごく大好きな曲で共有したいので選曲しました。
ニシハラスンホさんの曲ってめちゃくちゃメロディーがいいんです。歌メロだったり、それこそ楽器のリードメロディーだったり。もちろんそれは僕の好みかもしれないんですけど。でもやっぱりこの曲を選曲する前に、スンホさんの楽曲について、YouTubeのコメント欄だったり、SNSとかでスンホさんの曲を聴いた人の感想みたいなのをちょっと見たんです。「みんなはこの人のこの曲にどんなイメージを持ってるんだろう?」って。やはり大体が「メロディがなんか懐かしい感じがする」とか「メロディーがめちゃくちゃいい」とかがあって、僕もこの曲に対して、なんか懐かしい感じがするんです。イントロのシンセのリフみたいなのは、ちょっとエスニックというんですかね?砂漠っぽいんですけど、サウンドはすごいデジタルなんですけども。その砂漠っぽさによって、当時というか、小学校高学年〜中学生ぐらいの時の思春期の、それこそちょっと反抗心みたいなのが生まれてくる頃の懐かしさを感じるんですけど、その頃にやってたゲームの砂漠のステージみたいなのがすごく思い浮かんでしまうんです。この感覚はきっとSNSとかに感想を書き込んでる方ともしかしたら近い、同じものなのかもしれないと思っています。「ナラカ」という曲は、そういう感覚にさせてくれる楽曲なんですよ。「ナラカ」以外の楽曲もそうなんですけど、特にこの「ナラカ」って曲がすごく好きで、そういう曲を作れるのって本当に素晴らしいなと思うんですよ。
もちろんわかりやすい言葉で、流行っているサウンド感というもので作品をパッケージしていくというのもすごく大変なことですし、必要なことだと思うんですけど、これはもうスンホさんの生き様じゃないですけど、今まで生きてきた中での全部が、サウンドとして、歌詞として、メロディーとして現れるんだなって感じるので、もう僕の中でも結構トップレベルの偏愛ソングです。
この曲を聴くと、泣きそうになります。でもそれが何でなのかわかんないんですよ。メロディーが懐かしいからなのか、当時のことを思い出すからなのか、でも別に思い出さないんですよね。中学校の時は、別に何か特別すごく目立った生活はしてなかったけど、でもその目立ってなかったことに対しての悲しみだったり、悲壮感みたいなのがあるのかわかんないんですけど、ものすごく泣きそうになってしまいます。「ナラカ」の曲のサビには、コーラスとかも入って、みんなで一斉に歌ってる感じが出てるんですけど、それが思春期の子供たちの、少年少女たちの反抗心みたいな。「私たち僕たちは声を上げるぞー」みたいな、そういうのも感じられて、本当に素敵な曲だと思います。そういうのを踏まえた上で、この曲を聴いていただければと思います。



いかがだったでしょうか?みんなはこの曲を聴いていつ頃を思い出しましたか?何歳ぐらいの頃だったでしょうか?僕はちょっと最初も言ったんですけど、小学6年生から中学生あたりの、ちょっと不安定になる時期というか、何か心変わりがあって人間がコロって変わっちゃうようなタイミング。友達がもしかしたら突然大人になっちゃったり、まだ自分の周りは子供のまんまで、すごくしょうもないことをして、もしかしたら惨めな気持ちになっちゃったり、この曲からはそういうのを感じるんですよ。いつ頃を思い出しましたか?この僕の大好きな「ナラカ」という曲に対する感想をぜひ聞かせてください。

2月23日(水) オンエア楽曲
ユアネス「スポットライトさがして」
PELICAN FANCLUB「ハイネ」
リーガルリリー「たたかわないらいおん」
キリンジ「ダンボールの宮殿」
松任谷由実「春よ、来い」弾き語りカバー
ニシハラスンホ「ナラカ」
ユアネス「風景の一部」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年1月26日に「望み」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


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FM福岡「Room "H"」

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