SENSA

2022.02.03

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 全国ツアースタート!移動中に聴いている楽曲を紹介「Room H」 -2022.02.02-

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 全国ツアースタート!移動中に聴いている楽曲を紹介「Room H」 -2022.02.02-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(黒川)FM福岡からユアネスの黒川がお送りしているRoom "H"。ここからは@リビングルーム。最近僕がハッとしたことと、今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間です。
といっても最近ハッとしたことと言っても、ツアーのためにスタジオに入ったり、ライブしに行ったりということばっかりの生活なので、そのツアーの話になってしまうのですけども、FM福岡ということと、あと我々ユアネス結成の地が福岡なので、福岡に行ったことについて話したいなと思います。
レコーディングとかでも、ちょっとずつ福岡に帰ったりしているんですけど、やっぱり久しぶりに福岡でいざライブをするということになってくると、福岡に行くときの気持ちの作り方って全然違って、本当に久しぶりな感じがしました。福岡でライブをすること、福岡に帰ってきたという実感が湧くこと、レコーディングで帰って福岡のご飯を食べたりとか、ちょっとした知り合いに会ったりとかというのは、これまででもちょっとずつあったんですけど、やっぱりライブをしないと、この「帰ってきたぞ」という感覚は味わえないんだなと改めて思いました。

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久しぶりに会える人がたくさんいてすごく嬉しかったですし、福岡でも「初めて来ました」とか「最近知って」とか、「友達の付き添いで来ました」とか「彼氏・彼女の付き添いで来ました」という人がいてくれて、「福岡のバンドだったんですね」と、いまそこで知ってくれた人とかもいたりして、そういう状況がすごく嬉しかったです。まだ興味持ってくれる人が、世の中にはたくさんいてくれるということが、すごく僕らの支えになってます。
今まで僕は福岡に帰ると、福岡には妹が住んでいたから妹の家にずっと泊まっていたんですけど、いまは妹も上京しちゃって福岡にいなくなったので、ホテルに泊まることになりました。なのでちょっと時間があったんですよね。妹の家だったら、もうダラーっとゴロゴロして寝ちゃうんですけど、ホテルは、別に浮かれているわけじゃないんですけど、ちょっと環境が違うから心がウキウキしちゃって、ちょっと出歩いたりしたんですよ。博多駅の周辺をちょっと見てみたりとかしたり。博多駅前のブックオフにめちゃくちゃ行ってたので、それがすごく懐かしくて「ここのブックオフでよく漫画買ったな」とか、「ここであのギター、あのベース買ったな〜」と思ったり。懐かしい気持ちになって、ライブに挑めたので、すごくいいライブができたんじゃないのかなと思います。また必ず帰ってきたいなと思いますので、よろしくお願いします!

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ツアーの移動中によく聴いている曲を紹介!

1曲目:大滝詠一「夢で逢えたら」
毎回、Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。いつもは大体のテーマみたいなのを決めて3曲選曲してるんですけども、ちょっと今回はフリーテーマというか、テーマなしで。最近めちゃくちゃ移動が多いから、移動中にめっちゃ聴いている曲を3曲選んできました。
まず1曲目は、大滝詠一さんの「夢で逢えたら」という曲です。僕この曲は、鈴木雅之さんのカバーで知ったんですけど、本当にたくさんの場所でカバーされている名曲ですね。最近だと、「からかい上手の高木さん」というアニメがあるんですけど、そのアニメのエンディングで毎回カバー曲を流すんですけど、1話ごとに曲が変わっていくんですよ。すごく面白いですよね。それで最近の『からかい上手の高木さん』のアニメの1話のエンディングで、声優さんのこの「夢で逢えたら」のカバーバージョンが使用されてました。このアニメのエンディングで「この曲を知りました」という人を見かけるようになりました。
たくさんの方がカバーされてるんですけど、世間一般的には吉田美奈子さんの代表曲として知られていますね。今回流すのは、オリジナルの大滝詠一さん。やっぱりソングライターにしか見えていない、曲に対しての解像度があると思うので、僕はぜひ大瀧詠一さんの「夢で逢えたら」を聴いていただけたらと思って選曲しました。



2曲目:小林私「どうなったっていいぜ」
続いて2曲目に選んできた曲は、小林私の「どうなったっていいぜ」です。これはもうずるいですね、うらやましいです(笑)。清 竜人さんのプロデュースの楽曲ですね。小林くんからこの話を聞いたとき、叫んでしまいましたもん、羨ましすぎて(笑)。めちゃくちゃいい曲だし、小林くんが普段書かないような曲で、でも小林くんが歌うための曲で、こんなにマッチするのかと。清 竜人さんの、人をキャラクターとして見る目というか想像力というか。小林くんのキャラクターとしての魅力っていうのが、存分に現れている曲だなと思います。これは本当にずるい、羨ましいという感情がちょっと溢れてしまうのですが(笑)。
本当にすごい素敵な曲です。あとMusic Videoの小林くんの顔面がめちゃくちゃかっこいいので、皆さんぜひ見てください(笑)。


新世代のポップスっていう感じがしてすごくいいですね。前に小林くんの声をノコギリみたいな声という表現をしたんですけど、その小林くんのノコギリのような声に、ちょっと浮遊感のあるサウンドってすごく相性がいいんだなと思いましたし、こういう曲ばっかりをリリースするわけでもなくて、小林くんが作った曲も出しつつ、こういう曲も出して、そういうバランスがきっとすごく魅力的なんだなって思いました。すごくずるいし、すごく羨ましいです。

3曲目:大貫妙子「蜃気楼の街」
3曲目は、大貫妙子さんの「蜃気楼の街」という曲です。もともとは大貫妙子さんがボーカルのバンド、シュガー・ベイブの曲だったんですかね。そちらのバージョンもあるんですけど、僕はこの"大貫妙子"として出している「蜃気楼の街」も好きです。
冗談とかじゃないですし、ボケとかでもないんですけど、この曲なんかホカホカのパンの匂いが香ってくるんです。曲から「オーブンで今焼きあがったよ」というくらいの焼きたてでモチモチのパンの、ちょっと焦げ付いたような色と匂いのする温かみのある曲で。でも、最近までその理由が分からんかったですよ。「なんかめっちゃパンの匂いするな」と思ってて、ちょっと前に発覚しました。ジブリの作品の『魔女の宅急便』という作品があるんですけど、あの主人公の見習い魔女キキが働いてるパン屋さんがあるんですけど、そこで流れていそうな曲だなって勝手に自分の頭の中で思い込んじゃっていたんですよね。だからちょっとパンの匂いがしてくるし、ちょっと気だるい雰囲気の感じる楽曲です。お話の中でもキキが「私なんか魔法がちょっと使えなくなっちゃったみたい」とか、トンボという男の子のキャラクターに「もしかしたらあいつのこと、私ちょっと気にしているのかも」と思春期のお年頃の女の子のモヤモヤみたいな、ちょっと気だるい感じ。ベッドに寝っ転がって、天上のシミの数を数えているみたいな、そういう雰囲気を感じる楽曲だから、きっとパンの匂いが香ってきたんだろうなということに最近気づきました。そういう意識でちょっと聴いてみてほしいです。すごくいい曲なので、雰囲気がすごくあって、ちょっと頭の中でイメージして聴いていただきたいです。



久しぶりにテーマフリーで紹介させてもらったんですけども、最近はやっぱりツアーが多いから車とか飛行機とかの移動中に楽曲を聴くことが多くて。幅広くプレイリストとかを流し聴きするよりも、ピンポイントで5曲とかをずっとループして聴くことが多いんですけど、今日選曲した曲は、本当にそういうような曲ばっかりです。長く聴いていてちょっとずつ曲への自分なりの解釈が深まっていって、聴くのがどんどん楽しくなるような曲ばっかりです。何回も曲を聴くことってやっぱり大切というか、そうすることでもっと楽しくなると思います。曲への理解度というか、自分の中でどういう立ち位置の曲なのかなというのが確立されてくると思うので、僕はそういう曲の聴き方がすごく好きで、そういう曲の聴き方にぴったりな3曲を選んだつもりです。


石崎ひゅーい「花瓶の花」弾き語りカバー@レコーディングルーム

続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム。住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。今日黒川がピックアップしたのは、石崎ひゅーいさんの「花瓶の花」という曲です。
この曲はライブでもやらさせていただいたりしてますし、弾き語り配信とかでも本当によく演奏している曲です。どこで知ったかというと、神はサイコロを振らないというバンドのボーカルの柳田くんというお友達がいるんですけど、めっちゃ昔にツイキャスでこの曲を歌ってて、それで知った曲ですね。
この「花瓶の花」のMusic Videoがあるんですけど、そこのコメント欄を見ると本当にいろんな方が「〇〇さんがおすすめしてて」とか「〇〇さんが歌ってて」、「私の好きな人が歌ってて」、「友達の結婚式で流れて」とか、本当にいろんなところでいろんな人に愛されて、いろんな人に伝わってる曲なんだなって思って。そういうのってすごく素敵じゃないですか?僕も柳田くんが歌ってなかったら、出会えてなかったかもしれないですし、もしかしたら別の出会い方をしてたかもしれないですし。そういうのってすごく大切だなと思っていて、本当にすごく名曲です。もう知らない人の方が少ないぐらいの名曲だと僕は思います。それぐらいの曲だと思いますけど、僕が今日カバーすることによって、知ってくれる人がちょっとでも増えたら嬉しいなと思うような、それくらい素敵な最高のラブソングです。皆さんもこれでいいなと思って、友達に勧めて、そこからその友達がまた別の友達に勧めてみたいな連鎖をたくさん作って、世界中を「花瓶の花」まみれにしましょう(笑)。



今日は石崎ひゅーいさんの「花瓶の花」を宅録カバーバージョンでお届けしました。この曲は、ギターのカポというものがあるんですけど、簡単にいうとギターにつけるとキーが変えられるものなんですが、それを9フレットぐらいにつけるんですよ。9フレットにカポをつけることってあまりしなくて、結構音が高くなっちゃうんですよね。分かりやすく言うと、カラオケでいう+9みたいなもんです。9フレットにつけてギターを弾くんですけど、その高くなったアコギの音、ちょっと音が詰まるぐらいの方がこの曲の良さって出てくるんだなって思って、「そういうカポの使い方ってしてもいいんだな」と。「カポは低い位置につけるのが普通だ」みたいな、そういう凝り固まった考えが無くなった曲でもありますね。
ユアネスでも結構カポを使った演奏が多いんですけど、5フレットと6フレットとかにつけたりします。その音が詰まることによって緊張感というか、より繊細なタッチで伝わりやすくなったり、曲によると思いますけど。そういうような自分の頭の中の幅を広げてくれたような曲でもあります。


2月2日(水) オンエア楽曲
ユアネス「日照雨」
大滝詠一「夢で逢えたら」
小林私「どうなったっていいぜ」
大貫妙子「蜃気楼の街」
石崎ひゅーい「花瓶の花」弾き語りカバー
安全地帯「恋の予感」
ユアネス「49/51 (feat.nemoi)」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年1月26日に「望み」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


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FM福岡「Room "H"」

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