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2021.12.30
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!はしメロ・gato・やましたりな ほか全6作品&FRIENDSHIP.アワード -2021.12.29-
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
MISATO:お送りしたのは12月27日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全6作品でした。リリースおめでとうございます。最後がOsteoleuco。Shimon HoshinoとKSKによるユニットでのリリースとなっています。
金子:最近Shimon Hoshinoさんの名前をこの番組でよく言っていると思うのですが、ソロでも作品を出しているし、Juaくんと石若駿くんとで曲を出したりもしているのですが、このユニットでFRIENDSHIP.からリリースするのは初めてです。普段はヒップホップやラップ寄りの楽曲なのですが、今回は「余白」というカフェのために書き下ろしたインストアルバムになっているとのことです。Shimon Hoshinoさんがソロでやられている〈lofi-surf〉の感覚に近い、チルでゆったりとした、まさにカフェに合うようないい音楽ですね。
MISATO:カフェとの相性いいですよね。さらにそこから今回バンドサウンドというか、yeti let you notice、揺らぎ、エレクトロバンドのgatoが集まっていますね。
金子:バンドサウンド+エレクトロニックの要素という感じですね。カフェの雰囲気からは一転、gatoの新曲はかなり攻めた楽曲でした。
MISATO:年末に驚きのサウンドをお送りしました。カウントダウンイベントあったら最高にいいですよね。
金子:これは踊れますよね。gatoは10月にアルバムを出したばかりですけど、アルバムのカラーともまた違う、攻めたサウンドのものを出している。同様に、揺らぎも今年アルバムを出してるけど、すぐにリミックスシリーズを始めて、いろんな曲を出してたり。yeti let you noticeも今回からちょっと趣を変えて、曲名には「(DEMO)」がついているんですけど、メンバー自ら録音ミックス・マスタリングまでをやって、その楽曲をコンスタントにリリースしていくというシリーズが、ここから始まるみたいです。各バンド、ただ音源出すだけじゃなくて、いろんなことにトライしながら、自分たちの音楽をさらに広げていってるのが面白いですね。
MISATO:この1年間でやってきた事がすごく見える形でのリリース、プラス来年度も見据えているんだなという感じがしますね。
金子:yeti let you noticeとか特にそうですね。
MISATO:そんな中、女性陣もとても健闘していて、はしメロは良いですね。
金子:良いですよね。やっぱりこういう女性シンガーはいまの時代に合っているというか。
MISATO:合ってる〜。TikTok的な感じがね。
金子:この番組では、さとうもかさんがその辺りの先陣を切って、ずっと聴かれ続けてるわけですけど、はしメロさんもその可能性をすごく感じるタイプだなと思っています。
MISATO:例えば、TikTokとかで15秒どこを切り取っても、すごく作品化できる1曲だなとも思うし、彼女の声質はやはり歌ってみたくなるという。これは刺激もらえますね。
金子:「YOKAZE replay」というタイトルですけど、変態紳士クラブの「YOKAZE」という曲がTikTokでめちゃめちゃバズって聴かれていて、その"replay"じゃないけど、この曲もそのぐらい聴かれちゃうのかな?みたいなことも勝手に想像したり。
MISATO:いいですね。聴かれちゃいましょう。それでは1曲お送りするのはこの方でよろしいでしょうか?
金子:はしメロちゃんともまた違ったタイプの女性シンガー・ソングライターで、やましたりなさんの曲をかけようかなと思います。
MISATO:彼女も1年ぶりのリリースですか?
金子:そうなんですよね。本当にひさしぶりですね。彼女の方がいわゆる"シンガー・ソングライター"然としているというか。それこそいまの優里とか、そういうシンガー・ソングライターもサブスクを通じてたくさん聴かれるようになって、さらにその前にはあいみょんがいたり、みたいな。そういうことを考えるとやっぱり、やましたさんみたいなシンガー・ソングライターもいまの時代すごく聴かれる可能性を持ってると思います。いい声・いいメロ・いい歌詞という三拍子揃ってるところはポイントかなと思って、今回の曲は「キャリーケースは重いままで」という気になるタイトルなんですけど。
MISATO:いいタイトルですね。
金子:やましたさんは今年これまでリリースがなかったのは、ライブに力を入れてたからみたいで、やっぱり2020年はなかなかできなかったけど、2021年は少しずつライブを始めて、その中で感じたことを歌詞にしているそうです。この「キャリーケースは重いままで」というのは、期待を込めて物販を持って地方に行って、でも売れずにキャリーケースが重いままで戻ってきちゃったという、その切なさと、それでも各地でいろんな人と会えて、少しずつ活動ができていっているという少しの希望と、その両面を描いている曲になっています。2021年最後にかけるのにぴったりなんじゃないかと思いました。
MISATO:彼女の1年間の葛藤と想いが詰まった歌詞になってますね。
MISATO:1年間キャリーケースが重くなったその作品たちとの向き合い方、絶対彼女変わったと思うし、この1年でもやっぱりライブが出来なかった人の方が多かっただろうから、それでもやれることの喜びというのは生きがいに、年末を越える勇気にきっとなったんでしょうね。
金子:最終的には希望のある曲になってるなと思いますね。
MISATO:音楽だけじゃなくて、もがいている方にはすごくピッタリな曲ですし、来年がまだ不安という方にもこのタイミングで聴いていただけると響くものがありそうですね。
MISATO:今日が今年最後の放送ということでスペシャル企画を行います!なんとここからは「FRIENDSHIP. アワード」の発表です!
金子:盛り上がってますね(笑)。年末はこういうことやらないとね。
MISATO:やらないと〜。2月から番組がスタートしたわけなんですけど、およそ10ヵ月間、たくさんの素晴らしい作品を紹介してきました。
金子:たくさん聴いてきたな〜。
MISATO:耳が足りなかった...。
金子:毎週15曲とか、多いときは20曲とかね。今回もめちゃくちゃ迷いましたよ、選びましたけど。
MISATO:まず私たちの賞の発表の前に、この番組のいろいろを取りまとめてくれているFRIENDSHIP.の中の人、お馴染みのS尾さんと、番組ディレクターの2人にも「S尾賞」と「ディレクター賞」を選んでいただきました。まずは「S尾賞」から行きましょうかね。2つ賞が送られております。1つ目は「今年出会えてよかったで賞」を発表します。butohesで「Hyperblue」!
金子:お〜!
MISATO:S尾さんはサブスクリプションサービス、そしてFRIENDSHIP.の内情に詳しい専門家なので、2021年の流れとかも汲んで、butohesを選んでくださったみたいです。
金子:FRIENDSHIP.で配信される曲は、僕も含めたキュレーターを中心に選曲会議で選んでいて、butohesを初めて聴いた時は、キュレーター陣みんな「お!」となったのを覚えています。
MISATO:ざわついたんですね。
金子:最初からクオリティ高かったですからね。
MISATO:そうなんですね。タイトルに「今年出会えてよかったで賞」とつけたのも理由があるらしくて、今年は女性シンガー・ソングライターの活躍、先ほどのgato周りの話もありましたけど、エレクトロとロックが合わさったバンドとか......。
金子:the McFaddinとかもそうですよね。
MISATO:そうそう。さらにVivaOlaくんやWez Atlasくんの所属するコレクティブ、〈solgasa〉。あの辺りの躍進というのがすごく分かりやすかった年だったと思うんですけど、そのどこにも入らない「どこから君たち出てきたの?」という感じが、butohesにはあったとのことです。
金子:なるほど。
MISATO:さらにもう1つ賞がありまして、これは「FRIENDSHIP.賞」。S尾さんの今年1番ということで......発表します。odolの「未来」!
金子:なるほど!納得!
MISATO:1年通しての活動が素晴らしかったですね。メンバーの脱退とかありつつも。
金子:アルバム『はためき』もすごく良かったし。そこから3人編成になって『pre』というEPを出したりとか、年間通じて印象的でしたね。
MISATO:続いていきましょう。「ディレクター賞」のまず「新人賞」は......東京○X問題の「ウキウキ雨季」!「ソングライターチームとしての力を感じる。あとボーカルの小日向さんの甘いけど芯があってストレートに歌詞が心に届く表現力も素晴らしい」と書いてくれています。新人賞でピッタリかもしれないですね。
金子:ソングライターのカタヤマシュウさん、いい曲作りますからね。
MISATO:ですね〜。ちなみにプライベートでたくさん聴いたのは、Wataru Fujiwaraさんというのもカッコ書きであるんだけど、これはチーム全員の総意だと思うので、今回はどこの賞にも入っておりません(笑)。あえて外しております。もう特別賞です。
さらにそこから「FRIENDSHIP.賞」にまいりましょう......ジャジャン!bonobosの「KEDAMONO」!
金子:お〜!比較的、最近の楽曲が入ってきましたね。
MISATO:「初めて聴いた時、スリリングな展開に最初から最後までドキドキが止まらなかった。ベテラン勢に入ると思いますが、進化を続けている事もリスペクトしています。とにかく好き」。
金子:"とにかく好き"。
MISATO:この"とにかく好き"という言葉に集約されていますね(笑)。
金子:コメントこれだけでいいんじゃないですかね(笑)。
MISATO:「とにかく好きで賞」でした(笑)。
金子:bonobosは「Not LOVE」もよかったですね。
MISATO:ライブも最高でしたもんね。今年にしか書けない歌詞で、蔡さんにしか書けない歌詞だったなというのを感じますよね。
番組スタッフ2人の「FRIENDSHIP.アワード」発表しましたが、いよいよ私たちの大賞を発表しましょう。「MISATO賞」は、まず「今年出会えてよかったで賞」。Shimon Hoshinoさんの「Satellite」!
金子:お~!
MISATO:先ほども名前が挙がりましたけど、この曲は石若駿さんとJuaさん、3人での曲になります。〈lofi-surf〉というのも含めて、空間のサウンドデザイナーや調香師もされてるがゆえの、目に見えないものを操る力っていうところでShimonさんに右に出るものは......みたいな感覚になれた方。だから違うお題をもらったらどういうものを作られるんだろうとか、違う誰かとやったら何を音に具現化してくれるんだろうっていうワクワクがあったので、来年ももちろん楽しみにしてるアーティストの1人です。それで......わがまま言っていいですか?もう1組いいですか?
金子:欲張りますねえ(笑)。
MISATO:すみません!Sen Morimotoさんの「Woof Kan Sano Remix」!Sen MorimotoさんはWAZGOGGとかUQiYOとか......。
金子:リミックスをたくさん出していましたね。
MISATO:FRIENDSHIP.的なところを見させてくれたなと思うんです。誰かと一緒にコラボレーションして次の作品を作るという。しかもシカゴに在住されているから、国を超えてもこうやって新しい世界に立ち向かえる曲を作れるということもあるし、何かのインタビューでお読みしたんですけど、「世に作品を出すのに抵抗があった時期もあった」とのことで、「でも日本の素晴らしいクリエイターたちに出会って、1つの作品がまたブラッシュアップされて、世界にこうやって届いていける。音楽は世界との架け橋になることができるんだ」とおしゃっていて、2021年らしいし、その立場だからこその作品とコメントだなというところも含めて、Senさんのそういう思想というか思考も好きだなというところで、「今年出会えてよかったで賞」になりました。
金子:良いですね。では、「MISATO賞」は...?
MISATO:Art titleの「とりとめのない私達へ」!
金子:おー、それは意外でした!だって新人さんですよね?
MISATO:そう!ここは大賞だけど新人です。福岡との縁を結ばせてくれてありがとうという、ちょっとカッコ書きもありますけど。
金子:Art titleは福岡のバンドですもんね。
MISATO:本当に彼の声を聴いた、一聴目のときの衝撃が忘れられなくて。2021年はバンドがとても苦しかった時代だと思っていたんです。でもきっと来年の突破口があると信じているし、そんな中で自分たちがやりたいことをやり続けていた。解散や脱退も多かった中で、これだけのクオリティのもの、しかも福岡からということに、それだけで大賞!作品を出しただけで大賞という気持ち。ここまでストレートなものをこの若さでやってくれるということも、大人はワクワクしています。
金子:たしかに、声の良さは印象的でしたねえ。
MISATO:それでまたタイトルだけじゃなく、読んでいくと歌詞にもちゃんと感動する部分があるので、来年に向けてという賞にもなってしまうのかもしれませんが、私はArt titleで今年を締めたいと思っています。
MISATO:さあ、いよいよ全世界が待っておりました。「厚武賞」でございます。
金子:グラミー賞と並ぶ、権威のある「厚武賞」。
MISATO:いつからですか(笑)?
金子:そういうこと言うと怒られるね。
MISATO:厚武さんこそ曲を選ぶのが難しかったと思います。
金子:まずは「今年たくさん聴いたで賞」。
MISATO:何をたくさん聴いてきたんですか?
金子:僕自身もそうだし、たぶんチームみなさん納得の曲があるかなと。Bialystocksの「I Don't Have A Pen」。
MISATO:うわー!!よかった!入れてくれてありがとう!
金子:やっぱりこの曲は衝撃でしたね。細かいこと言うと、昨年の12月にこの曲は単曲でリリースされてるんですけど、2月にアルバムが出て、ちょうどそのタイミングで番組も始まって、最初にいきなりすごいの来たなというので、すごく印象に残ってます。バンドの成り立ちも映画監督さんが、劇場で演奏するために組んだというのも面白いし、音楽的にもジャズだったり、R&Bだったり、ボーカルの人の歌メロはわりとフォキー、でも歌声はソウル風味もあるみたいな感じで、アレンジも作り込まれているし、かなり衝撃を受けた曲ですね。
MISATO:みんなで聴きましたね。次の躍進としてCMの曲に使われたりだとか。
金子:少し期間を置いて、秋に NTTドコモのウェブCMで使われたりもして。やっぱりここだけじゃなくて、反応してくれる人がいろんな所にいて、聴かれていった印象はすごくありますね。
MISATO:「今年たくさん聴いたで賞」、そして本当に「広まったで賞」という感じがしますね。そして「FRIENDSHIP.アワード」、いよいよフィナーレ。「厚武賞」を発表していただけますでしょうか?
金子:緊張してきました...。
MISATO:どうしましょう...?厚武さん大丈夫ですか?マイクを持つ手が震えていないですか?
金子:大丈夫です。封筒から紙を出す手が震えていますけど...。
MISATO:ネクタイ曲がっていないですか?タキシードでビシッと決めていただいて。それではお願いします!
金子:発表します。私が選ぶ「厚武賞」。miidaの「Trash into The Sea」!
MISATO:うわーーーー!!でも納得!miidaはなにかで入るかなと思っていました。
金子:そうですね。曲自体もちろんいいんですけど、やっぱり年間通じて、さっきのMISATOさんのSen Morimotoの話もありましたけど、miidaはFRIENDSHIP.というものを象徴してくれたなと僕は思っています。FRIENDSHIP.というもの自体は、デジタルのディストリビューションサービスではあるんですけど、キュレーターが配信する曲を選んでるからレーベル的な顔もあるし、もうちょっと言えば昔のレーベルよりももう少しゆるやかな繋がりがある、コミュニティみたいなものでもあるという中で、miidaはいろんな人と繋がりながら活動をしていて。The Departmentと一緒にユニットとしても活動したし、その中でWezくんと一緒にやったり、宇宙まおさんと一緒にやったりもしていて、さらには"from Studio KiKi "というYouTubeのチャンネルを持って、そこでライブを配信して届けるということもやっていたり、すごく現代的にいろんな人と繋がりながら、いろんなメディアを使いながら、楽曲を発表していった人だなというのがすごく印象的でした。で、そういう活動を続けていたら、この年末に来てRADWIMPSのツアーのギタリストに抜擢されるというまさかのことが起きて。
MISATO:すごいな〜。
金子:もちろんいろんな理由で声がかかったんだと思うんですよ。瑞紀さんはもともと、ねごとでロックな要素をやりつつ、いまのmiidaはわりとヒップホップとかR&Bの要素があって、今のRADWIMPSもどちらの要素もあるから、そういう両方の感覚を持ってるギタリストとして選ばれた、というのももちろんあったと思います。それに加えて、インディペンデントでちゃんと自分の意志を持って活動しているという、その活動姿勢自体もきっと誰かが見ていて、そこで声がかかったような気もする。自分主体でいろんなメディアを使って活動することによって、こういうきっかけも生まれるんだな、ということを体現してくれた。そういう存在だったmiidaを「厚武賞」に選ばせていただきました。
MISATO:素晴らしい!「厚武賞」じっくり聴かせてください!
金子:最新曲、めちゃくちゃ良いです。
MISATO:私たちすべての選曲の賞、選ばせてもらった人たちの共通項というのが、自分の世界観と世界をつなげるツールにFRIENDSHIP.を選んでくれたというところ。自分たちの確固たるものは変えずに、だけど違うどこかに届けたいという想いがすごく透けて見える人たちだったんじゃないかなというのは、話を聞きながら思いました。
金子:たしかにそうですね。FRIENDSHIP.という名前ですから、ある種友達ぐらいの感覚で、どんどん広がっていくさまというのを体現してくれている人たちですよね。
MISATO:そう!どんどん握手して繋がっていく感じ、面白いなあ。来年も楽しみですね。本当に今年いい曲いっぱいだったなあ。ぜひFRIENDSHIP.のプレイリスト、チェックしてみてください。またあなたが握手したいようなそんなアーティストたちもたくさんプレイリストに入っていますので、ぜひ聴いてみてください。そして厚武さん、良いお年を?
金子:そうですね〜。1年間楽しかったですね。
MISATO:なかなかこれだけ好きな音楽の話を延々と喋れる番組ないですからね。
金子:でももっと喋りたいくらいですけどね(笑)。
MISATO:あはは。1年間本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
金子:来年も引き続きよろしくお願いします。
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FRIENDSHIP.
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
New Release Digest Part 1
MISATO:お送りしたのは12月27日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全6作品でした。リリースおめでとうございます。最後がOsteoleuco。Shimon HoshinoとKSKによるユニットでのリリースとなっています。
金子:最近Shimon Hoshinoさんの名前をこの番組でよく言っていると思うのですが、ソロでも作品を出しているし、Juaくんと石若駿くんとで曲を出したりもしているのですが、このユニットでFRIENDSHIP.からリリースするのは初めてです。普段はヒップホップやラップ寄りの楽曲なのですが、今回は「余白」というカフェのために書き下ろしたインストアルバムになっているとのことです。Shimon Hoshinoさんがソロでやられている〈lofi-surf〉の感覚に近い、チルでゆったりとした、まさにカフェに合うようないい音楽ですね。
MISATO:カフェとの相性いいですよね。さらにそこから今回バンドサウンドというか、yeti let you notice、揺らぎ、エレクトロバンドのgatoが集まっていますね。
金子:バンドサウンド+エレクトロニックの要素という感じですね。カフェの雰囲気からは一転、gatoの新曲はかなり攻めた楽曲でした。
MISATO:年末に驚きのサウンドをお送りしました。カウントダウンイベントあったら最高にいいですよね。
金子:これは踊れますよね。gatoは10月にアルバムを出したばかりですけど、アルバムのカラーともまた違う、攻めたサウンドのものを出している。同様に、揺らぎも今年アルバムを出してるけど、すぐにリミックスシリーズを始めて、いろんな曲を出してたり。yeti let you noticeも今回からちょっと趣を変えて、曲名には「(DEMO)」がついているんですけど、メンバー自ら録音ミックス・マスタリングまでをやって、その楽曲をコンスタントにリリースしていくというシリーズが、ここから始まるみたいです。各バンド、ただ音源出すだけじゃなくて、いろんなことにトライしながら、自分たちの音楽をさらに広げていってるのが面白いですね。
MISATO:この1年間でやってきた事がすごく見える形でのリリース、プラス来年度も見据えているんだなという感じがしますね。
金子:yeti let you noticeとか特にそうですね。
MISATO:そんな中、女性陣もとても健闘していて、はしメロは良いですね。
金子:良いですよね。やっぱりこういう女性シンガーはいまの時代に合っているというか。
MISATO:合ってる〜。TikTok的な感じがね。
金子:この番組では、さとうもかさんがその辺りの先陣を切って、ずっと聴かれ続けてるわけですけど、はしメロさんもその可能性をすごく感じるタイプだなと思っています。
MISATO:例えば、TikTokとかで15秒どこを切り取っても、すごく作品化できる1曲だなとも思うし、彼女の声質はやはり歌ってみたくなるという。これは刺激もらえますね。
金子:「YOKAZE replay」というタイトルですけど、変態紳士クラブの「YOKAZE」という曲がTikTokでめちゃめちゃバズって聴かれていて、その"replay"じゃないけど、この曲もそのぐらい聴かれちゃうのかな?みたいなことも勝手に想像したり。
MISATO:いいですね。聴かれちゃいましょう。それでは1曲お送りするのはこの方でよろしいでしょうか?
金子:はしメロちゃんともまた違ったタイプの女性シンガー・ソングライターで、やましたりなさんの曲をかけようかなと思います。
MISATO:彼女も1年ぶりのリリースですか?
金子:そうなんですよね。本当にひさしぶりですね。彼女の方がいわゆる"シンガー・ソングライター"然としているというか。それこそいまの優里とか、そういうシンガー・ソングライターもサブスクを通じてたくさん聴かれるようになって、さらにその前にはあいみょんがいたり、みたいな。そういうことを考えるとやっぱり、やましたさんみたいなシンガー・ソングライターもいまの時代すごく聴かれる可能性を持ってると思います。いい声・いいメロ・いい歌詞という三拍子揃ってるところはポイントかなと思って、今回の曲は「キャリーケースは重いままで」という気になるタイトルなんですけど。
MISATO:いいタイトルですね。
金子:やましたさんは今年これまでリリースがなかったのは、ライブに力を入れてたからみたいで、やっぱり2020年はなかなかできなかったけど、2021年は少しずつライブを始めて、その中で感じたことを歌詞にしているそうです。この「キャリーケースは重いままで」というのは、期待を込めて物販を持って地方に行って、でも売れずにキャリーケースが重いままで戻ってきちゃったという、その切なさと、それでも各地でいろんな人と会えて、少しずつ活動ができていっているという少しの希望と、その両面を描いている曲になっています。2021年最後にかけるのにぴったりなんじゃないかと思いました。
MISATO:彼女の1年間の葛藤と想いが詰まった歌詞になってますね。
MISATO:1年間キャリーケースが重くなったその作品たちとの向き合い方、絶対彼女変わったと思うし、この1年でもやっぱりライブが出来なかった人の方が多かっただろうから、それでもやれることの喜びというのは生きがいに、年末を越える勇気にきっとなったんでしょうね。
金子:最終的には希望のある曲になってるなと思いますね。
MISATO:音楽だけじゃなくて、もがいている方にはすごくピッタリな曲ですし、来年がまだ不安という方にもこのタイミングで聴いていただけると響くものがありそうですね。
スペシャル企画「FRIENDSHIP. アワード」
MISATO:今日が今年最後の放送ということでスペシャル企画を行います!なんとここからは「FRIENDSHIP. アワード」の発表です!
金子:盛り上がってますね(笑)。年末はこういうことやらないとね。
MISATO:やらないと〜。2月から番組がスタートしたわけなんですけど、およそ10ヵ月間、たくさんの素晴らしい作品を紹介してきました。
金子:たくさん聴いてきたな〜。
MISATO:耳が足りなかった...。
金子:毎週15曲とか、多いときは20曲とかね。今回もめちゃくちゃ迷いましたよ、選びましたけど。
MISATO:まず私たちの賞の発表の前に、この番組のいろいろを取りまとめてくれているFRIENDSHIP.の中の人、お馴染みのS尾さんと、番組ディレクターの2人にも「S尾賞」と「ディレクター賞」を選んでいただきました。まずは「S尾賞」から行きましょうかね。2つ賞が送られております。1つ目は「今年出会えてよかったで賞」を発表します。butohesで「Hyperblue」!
金子:お〜!
MISATO:S尾さんはサブスクリプションサービス、そしてFRIENDSHIP.の内情に詳しい専門家なので、2021年の流れとかも汲んで、butohesを選んでくださったみたいです。
金子:FRIENDSHIP.で配信される曲は、僕も含めたキュレーターを中心に選曲会議で選んでいて、butohesを初めて聴いた時は、キュレーター陣みんな「お!」となったのを覚えています。
MISATO:ざわついたんですね。
金子:最初からクオリティ高かったですからね。
MISATO:そうなんですね。タイトルに「今年出会えてよかったで賞」とつけたのも理由があるらしくて、今年は女性シンガー・ソングライターの活躍、先ほどのgato周りの話もありましたけど、エレクトロとロックが合わさったバンドとか......。
金子:the McFaddinとかもそうですよね。
MISATO:そうそう。さらにVivaOlaくんやWez Atlasくんの所属するコレクティブ、〈solgasa〉。あの辺りの躍進というのがすごく分かりやすかった年だったと思うんですけど、そのどこにも入らない「どこから君たち出てきたの?」という感じが、butohesにはあったとのことです。
金子:なるほど。
MISATO:さらにもう1つ賞がありまして、これは「FRIENDSHIP.賞」。S尾さんの今年1番ということで......発表します。odolの「未来」!
金子:なるほど!納得!
MISATO:1年通しての活動が素晴らしかったですね。メンバーの脱退とかありつつも。
金子:アルバム『はためき』もすごく良かったし。そこから3人編成になって『pre』というEPを出したりとか、年間通じて印象的でしたね。
MISATO:続いていきましょう。「ディレクター賞」のまず「新人賞」は......東京○X問題の「ウキウキ雨季」!「ソングライターチームとしての力を感じる。あとボーカルの小日向さんの甘いけど芯があってストレートに歌詞が心に届く表現力も素晴らしい」と書いてくれています。新人賞でピッタリかもしれないですね。
金子:ソングライターのカタヤマシュウさん、いい曲作りますからね。
MISATO:ですね〜。ちなみにプライベートでたくさん聴いたのは、Wataru Fujiwaraさんというのもカッコ書きであるんだけど、これはチーム全員の総意だと思うので、今回はどこの賞にも入っておりません(笑)。あえて外しております。もう特別賞です。
さらにそこから「FRIENDSHIP.賞」にまいりましょう......ジャジャン!bonobosの「KEDAMONO」!
金子:お〜!比較的、最近の楽曲が入ってきましたね。
MISATO:「初めて聴いた時、スリリングな展開に最初から最後までドキドキが止まらなかった。ベテラン勢に入ると思いますが、進化を続けている事もリスペクトしています。とにかく好き」。
金子:"とにかく好き"。
MISATO:この"とにかく好き"という言葉に集約されていますね(笑)。
金子:コメントこれだけでいいんじゃないですかね(笑)。
MISATO:「とにかく好きで賞」でした(笑)。
金子:bonobosは「Not LOVE」もよかったですね。
MISATO:ライブも最高でしたもんね。今年にしか書けない歌詞で、蔡さんにしか書けない歌詞だったなというのを感じますよね。
番組スタッフ2人の「FRIENDSHIP.アワード」発表しましたが、いよいよ私たちの大賞を発表しましょう。「MISATO賞」は、まず「今年出会えてよかったで賞」。Shimon Hoshinoさんの「Satellite」!
金子:お~!
MISATO:先ほども名前が挙がりましたけど、この曲は石若駿さんとJuaさん、3人での曲になります。〈lofi-surf〉というのも含めて、空間のサウンドデザイナーや調香師もされてるがゆえの、目に見えないものを操る力っていうところでShimonさんに右に出るものは......みたいな感覚になれた方。だから違うお題をもらったらどういうものを作られるんだろうとか、違う誰かとやったら何を音に具現化してくれるんだろうっていうワクワクがあったので、来年ももちろん楽しみにしてるアーティストの1人です。それで......わがまま言っていいですか?もう1組いいですか?
金子:欲張りますねえ(笑)。
MISATO:すみません!Sen Morimotoさんの「Woof Kan Sano Remix」!Sen MorimotoさんはWAZGOGGとかUQiYOとか......。
金子:リミックスをたくさん出していましたね。
MISATO:FRIENDSHIP.的なところを見させてくれたなと思うんです。誰かと一緒にコラボレーションして次の作品を作るという。しかもシカゴに在住されているから、国を超えてもこうやって新しい世界に立ち向かえる曲を作れるということもあるし、何かのインタビューでお読みしたんですけど、「世に作品を出すのに抵抗があった時期もあった」とのことで、「でも日本の素晴らしいクリエイターたちに出会って、1つの作品がまたブラッシュアップされて、世界にこうやって届いていける。音楽は世界との架け橋になることができるんだ」とおしゃっていて、2021年らしいし、その立場だからこその作品とコメントだなというところも含めて、Senさんのそういう思想というか思考も好きだなというところで、「今年出会えてよかったで賞」になりました。
金子:良いですね。では、「MISATO賞」は...?
MISATO:Art titleの「とりとめのない私達へ」!
金子:おー、それは意外でした!だって新人さんですよね?
MISATO:そう!ここは大賞だけど新人です。福岡との縁を結ばせてくれてありがとうという、ちょっとカッコ書きもありますけど。
金子:Art titleは福岡のバンドですもんね。
MISATO:本当に彼の声を聴いた、一聴目のときの衝撃が忘れられなくて。2021年はバンドがとても苦しかった時代だと思っていたんです。でもきっと来年の突破口があると信じているし、そんな中で自分たちがやりたいことをやり続けていた。解散や脱退も多かった中で、これだけのクオリティのもの、しかも福岡からということに、それだけで大賞!作品を出しただけで大賞という気持ち。ここまでストレートなものをこの若さでやってくれるということも、大人はワクワクしています。
金子:たしかに、声の良さは印象的でしたねえ。
MISATO:それでまたタイトルだけじゃなく、読んでいくと歌詞にもちゃんと感動する部分があるので、来年に向けてという賞にもなってしまうのかもしれませんが、私はArt titleで今年を締めたいと思っています。
MISATO:さあ、いよいよ全世界が待っておりました。「厚武賞」でございます。
金子:グラミー賞と並ぶ、権威のある「厚武賞」。
MISATO:いつからですか(笑)?
金子:そういうこと言うと怒られるね。
MISATO:厚武さんこそ曲を選ぶのが難しかったと思います。
金子:まずは「今年たくさん聴いたで賞」。
MISATO:何をたくさん聴いてきたんですか?
金子:僕自身もそうだし、たぶんチームみなさん納得の曲があるかなと。Bialystocksの「I Don't Have A Pen」。
MISATO:うわー!!よかった!入れてくれてありがとう!
金子:やっぱりこの曲は衝撃でしたね。細かいこと言うと、昨年の12月にこの曲は単曲でリリースされてるんですけど、2月にアルバムが出て、ちょうどそのタイミングで番組も始まって、最初にいきなりすごいの来たなというので、すごく印象に残ってます。バンドの成り立ちも映画監督さんが、劇場で演奏するために組んだというのも面白いし、音楽的にもジャズだったり、R&Bだったり、ボーカルの人の歌メロはわりとフォキー、でも歌声はソウル風味もあるみたいな感じで、アレンジも作り込まれているし、かなり衝撃を受けた曲ですね。
MISATO:みんなで聴きましたね。次の躍進としてCMの曲に使われたりだとか。
金子:少し期間を置いて、秋に NTTドコモのウェブCMで使われたりもして。やっぱりここだけじゃなくて、反応してくれる人がいろんな所にいて、聴かれていった印象はすごくありますね。
MISATO:「今年たくさん聴いたで賞」、そして本当に「広まったで賞」という感じがしますね。そして「FRIENDSHIP.アワード」、いよいよフィナーレ。「厚武賞」を発表していただけますでしょうか?
金子:緊張してきました...。
MISATO:どうしましょう...?厚武さん大丈夫ですか?マイクを持つ手が震えていないですか?
金子:大丈夫です。封筒から紙を出す手が震えていますけど...。
MISATO:ネクタイ曲がっていないですか?タキシードでビシッと決めていただいて。それではお願いします!
金子:発表します。私が選ぶ「厚武賞」。miidaの「Trash into The Sea」!
MISATO:うわーーーー!!でも納得!miidaはなにかで入るかなと思っていました。
金子:そうですね。曲自体もちろんいいんですけど、やっぱり年間通じて、さっきのMISATOさんのSen Morimotoの話もありましたけど、miidaはFRIENDSHIP.というものを象徴してくれたなと僕は思っています。FRIENDSHIP.というもの自体は、デジタルのディストリビューションサービスではあるんですけど、キュレーターが配信する曲を選んでるからレーベル的な顔もあるし、もうちょっと言えば昔のレーベルよりももう少しゆるやかな繋がりがある、コミュニティみたいなものでもあるという中で、miidaはいろんな人と繋がりながら活動をしていて。The Departmentと一緒にユニットとしても活動したし、その中でWezくんと一緒にやったり、宇宙まおさんと一緒にやったりもしていて、さらには"from Studio KiKi "というYouTubeのチャンネルを持って、そこでライブを配信して届けるということもやっていたり、すごく現代的にいろんな人と繋がりながら、いろんなメディアを使いながら、楽曲を発表していった人だなというのがすごく印象的でした。で、そういう活動を続けていたら、この年末に来てRADWIMPSのツアーのギタリストに抜擢されるというまさかのことが起きて。
MISATO:すごいな〜。
金子:もちろんいろんな理由で声がかかったんだと思うんですよ。瑞紀さんはもともと、ねごとでロックな要素をやりつつ、いまのmiidaはわりとヒップホップとかR&Bの要素があって、今のRADWIMPSもどちらの要素もあるから、そういう両方の感覚を持ってるギタリストとして選ばれた、というのももちろんあったと思います。それに加えて、インディペンデントでちゃんと自分の意志を持って活動しているという、その活動姿勢自体もきっと誰かが見ていて、そこで声がかかったような気もする。自分主体でいろんなメディアを使って活動することによって、こういうきっかけも生まれるんだな、ということを体現してくれた。そういう存在だったmiidaを「厚武賞」に選ばせていただきました。
MISATO:素晴らしい!「厚武賞」じっくり聴かせてください!
金子:最新曲、めちゃくちゃ良いです。
MISATO:私たちすべての選曲の賞、選ばせてもらった人たちの共通項というのが、自分の世界観と世界をつなげるツールにFRIENDSHIP.を選んでくれたというところ。自分たちの確固たるものは変えずに、だけど違うどこかに届けたいという想いがすごく透けて見える人たちだったんじゃないかなというのは、話を聞きながら思いました。
金子:たしかにそうですね。FRIENDSHIP.という名前ですから、ある種友達ぐらいの感覚で、どんどん広がっていくさまというのを体現してくれている人たちですよね。
MISATO:そう!どんどん握手して繋がっていく感じ、面白いなあ。来年も楽しみですね。本当に今年いい曲いっぱいだったなあ。ぜひFRIENDSHIP.のプレイリスト、チェックしてみてください。またあなたが握手したいようなそんなアーティストたちもたくさんプレイリストに入っていますので、ぜひ聴いてみてください。そして厚武さん、良いお年を?
金子:そうですね〜。1年間楽しかったですね。
MISATO:なかなかこれだけ好きな音楽の話を延々と喋れる番組ないですからね。
金子:でももっと喋りたいくらいですけどね(笑)。
MISATO:あはは。1年間本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
金子:来年も引き続きよろしくお願いします。
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
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