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2021.12.17
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!Jua, 石若駿, SHIMON HOSHINO・APOGEE・Funkindustryほか全20作品 -2021.12.15-
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
MISATO:12月13日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全20作品の中から、まずはPart 1の10作品をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!最初FKJが新譜でも出したのかと思って(笑)。
金子:1文字違いましたね(笑)。
MISATO:FKD、はじめましてですか?
金子:そうですね。一般公募から選曲会議を経て、今回リリースに至ったんですけど、この方は結構キャリアが長くて、すでにいろんな活動をされてる方です。千葉出身で現在は東京を中心に活動するサウンド・プロデューサーで、この番組でいうとVivaOlaくんとコラボしているZINさんともコラボしてたりとか、本当に幅広く活動している実力者ですね。
MISATO:素晴らしい、かっこいいですね。今回Part 1がわりとデジタルサウンドに寄ったというか、集約されているイメージがあります。
金子:FKDとMakoto Nagataはどちらもプロデューサー/トラックメイカーとしてすごくかっこいいですよね。Makoto Nagataは1年ぶりのリリースで、The fin.のギターのサポートもしてる方ですけど、エレクトロ、IDM、アンビエントとかいろんな音楽性をブレンドした、非常にかっこいいトラックを作っています。「今回の作品はSF映画や小説から影響を受けており、そこに広がる世界観や風景を自分の心の中に広がる風景と重ね合わせて表現しました。 映画を見るような感覚で聴いてもらえると嬉しいです」とコメントがあって、この前出たThe fin.の『Outer Ego』という作品も、自分の内側と外側みたいなことがテーマになっていたから、通じるものがあるなと感じました。一緒に活動もしているからこそ、見える景色にも通じる部分があるんだろうなと思いましたね。
MISATO:さらに1曲目、Jua・石若駿・SHIMON HOSHINOというまた素晴らしいお三方による第2弾が出ました。やっぱすごいな。
金子:かっこいいですよね。SHIMON HOSHINOさんはこの前ソロをご紹介した、調香師でもある方。ソロだと〈lo-fi surf〉を掲げていて、文字通りローファイな感じの音楽性でしたけど、この曲だと全然違いますよね。コラボする人に合わせて、香りを変えるようにテイストを変えていて、これは非常にロック色の強い曲。そこにJuaくんのラップが乗って、さらに石若くんのアグレッシブなドラムが加わるという、非常にかっこいい曲ですね。
MISATO:やはり空間デザインが上手ですよね。
金子:年末に石若くんがやってるAnswer to Rememberのライブがあるんですけど、そのバンドにはFRIENDSHIP.からソロ作を出してるトランペットの佐瀬悠輔さんとかも参加してて、そこに今回はJuaくんもゲストで参加することになってたり、KID FRESINOが出たりとすごく豪華です。
MISATO:12月26日がビルボードライブ大阪、30日が渋谷 WWW Xで行われます。詳しい情報はウェブサイトをご覧下さい。さあ1曲お送りするのは、この曲で良いですか!?
金子:僕らが大好きな 、Funkindustryをかけましょう!
MISATO:いやー!miida and The Departmentが素晴らしい仕事をされてますね。
金子:前にJuaくんとFunkindustryがコラボしてましたけど、今回はmiida and The Departmentがリミックスということで、かっこいいですよね。僕この1年、Daft Punkという名前をよく出していて、今年解散したからそれに紐づいてオマージュっぽい曲が増えるんじゃないか、みたいな話をよくしてましたけど、この曲も初期のDaft Punkっぽいフレンチ・エレクトロ感がありますね。Funkindustryはフランスの人たちですし。
MISATO:Daft Punkもフランスですもんね。
金子:おそらく狙ってやってるんだろうなっていう感じも伝わってきますね。
MISATO:これがまたフランスでどういう立ち位置で聴かれて広まっていくか、「我らフランス人がこんなん作ったよ」とざわつくのか、いま向こうでDaft Punkの流れがどうなってるのかも気になりますよね。
金子:そうですね。でもみんな好きでしょうからね。
MISATO:永遠に好きですよね。FunkindustryはこうしてFRIENDSHIP.内のコラボレーション第2弾を行いましたけど、第3弾、第4弾とやって行くんでしょうかね?
金子:それも楽しみですね。
MISATO:期待したいですね。
MISATO:12月13日週リリースの新譜ダイジェスト Part 2をお送りしました。MIDORINOMARUはLITEパイセンにカバーしてほしいですね(笑)。
金子:このリズムの構築ね。かっこいいですよね。
MISATO:なすてしまはまた気持ちの良いサウンドですね〜。
金子:BimBomBam楽団の手島大輔さんとヤマトヤスオさんのお2人によるユニット、なすてしま。
MISATO:なすてしま。そのまま(笑)。
金子:しかも「メモリーズ〜恋しくて霜焼け〜」というタイトル(笑)。
MISATO:昭和歌謡感が良いですね(笑)。
金子:お2人で配信番組を開始して、そこから生まれたユニットらしいんですけど、ウクレレとギターのユニットということで、いいですよね。
MISATO:そして、NOUGATというツインベースの4ピースバンド。
金子:また打って変わって、オルタナティブなロックサウンドで非常にかっこいいですね。 FRIENDSHIP.からリリースもしているpeelingwardsをやっているcinema staffの辻くんのレーベルからのリリースで、エンジニアを同じくcinema staff/peelingwardsの三島くんがやってるというところから、もうその情報だけで音が伝わってくる感じです。今回2ndアルバムで、1stアルバムのときはuri gagarnみたいなサウンドで、今回もそれっぽさはあるんですけど、この曲を聴いた感じだと、個人的にはLOSTAGEを思い出したりして。やっぱり90年代のUSオルタナをベーシックに、それを日本語に置き換えて、いまに鳴らすというかっこよさがあるバンドだなと思います。
MISATO:そして気になるのが、みらんと美桜によるコラボレーション・シングル、2作同時リリースです。韓国語の曲って、アップテンポだったり、ダンス・ミュージックが多いけど、シンガー・ソングライターの弾き語りって新鮮ですね。
金子:K-POPとは全然違いますからね。
MISATO:丸く柔らかい印象が音にあっていいですね。
金子:みらんさんと美桜さんはどちらも韓国がルーツにあるという共通点もあっての今回のコラボです。2曲目の方の「개냥이 gae-nyang-i」という曲なんですけど、これは意味的には"犬猫"らしく。
MISATO:へー。
金子:みらんさんが犬好きで、美桜さんが猫好きという。美桜さんは猫戦というバンドもやってたりとか、相当猫がお好きらしく、犬対猫なのか、犬と猫が仲良くしてるのか...歌詞の細かい部分まではわからないんですけど(笑)。でも曲調的にもフォーキーでガーリーで、TikTokの犬や猫の動画で、これを使ってバズるみたいなこともありそうだなと思いました。
MISATO:そんな中、1曲選んでいただきますが...。
金子:はい、僕はこの曲が、自分への誕生日プレゼントだと思うんですけど(笑)。(※番組のオープニングで12月18日が金子さんのお誕生日だという話がありました)
MISATO:おっしゃると思っておりました!
金子:APOGEEの新曲「Sink/Rise」が届きました。
MISATO:本当にリリースおめでとうございます。
金子:彼らのライヴアルバムがリリースされるということをこの番組でも前に話してると思うんですけど、ベースの内垣さんが脱退したそのライブのアンコールで、最後に新曲として披露されたのがこの曲です。かっこいいです。広がりのあるシンセサウンド、ボーカルの永野さんのハイトーン・ボイスはまさにAPOGEEという感じがありつつ、リズムの構築がかなり凝っていて、例えば、bonobosとかと同じように、Hiatus Kaiyoteとかあの辺りを聴いている人たちのリズム構築という感じがすごくして、めちゃめちゃ作り込まれてるなあと思ったら...。
MISATO:思ったら...!?
金子:コメントを読むと、実は一発録りらしくて(笑)。
MISATO:びっくりしましたね!
金子:ビビりましたね。
MISATO:綿密に計算されたというか、構築されたんだなというのは見えてきますけど、それにしてもどれだけの集中力と、このシンセの浮遊感も含めて、あとからではないと考えると、すごいことですよね。
金子:今回エンジニアさんは1stアルバム、2ndアルバムと同じ人たちと久しぶりにタッグを組んでるらしくて、バンドの新たな初期衝動、みたいなことを曲に込めてるようです。「Sink/Rise」というタイトルからして、ある種の"浮き沈み"がこれまでもずっとあったけど、それでも続けていくというバンドの意思表示だと思うので、そういうメッセージも込みで、プレゼントをもらったような気持ちになっております。
MISATO:"浮き沈み"があっても前に進んでいく。
金子:やっぱり、沈むことも多いですからね。
MISATO:そうですよね。でも、APOGEEの曲で1年間頑張っていけそうですね。
金子:"浮き沈み"ながら頑張っていこうと思っております。
MISATO:やっぱり作り込んでいるように聴こえるんですけど、でも一発録りってことはその中でもセッション的なアレンジとかもあったんでしょうかね。
金子:やっぱりドラムがね。これを全部一発でやっているというのがすごい。
MISATO:考えられないですよね。
金子:サウンドメイクに関してはポスト・プロダクションが加わっていて、ボーカルの処理だったりとか、周りのエフェクト的なものはあとから加わってるとは思うんですけど、とはいえ、そもそも一発録りなんでね。
MISATO:何か見せつけられた感じがありますね。
金子:この3人体制がこれからどうなっていくのか、非常に楽しみですね。
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FRIENDSHIP.
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
New Release Digest Part 1
MISATO:12月13日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全20作品の中から、まずはPart 1の10作品をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!最初FKJが新譜でも出したのかと思って(笑)。
金子:1文字違いましたね(笑)。
MISATO:FKD、はじめましてですか?
金子:そうですね。一般公募から選曲会議を経て、今回リリースに至ったんですけど、この方は結構キャリアが長くて、すでにいろんな活動をされてる方です。千葉出身で現在は東京を中心に活動するサウンド・プロデューサーで、この番組でいうとVivaOlaくんとコラボしているZINさんともコラボしてたりとか、本当に幅広く活動している実力者ですね。
MISATO:素晴らしい、かっこいいですね。今回Part 1がわりとデジタルサウンドに寄ったというか、集約されているイメージがあります。
金子:FKDとMakoto Nagataはどちらもプロデューサー/トラックメイカーとしてすごくかっこいいですよね。Makoto Nagataは1年ぶりのリリースで、The fin.のギターのサポートもしてる方ですけど、エレクトロ、IDM、アンビエントとかいろんな音楽性をブレンドした、非常にかっこいいトラックを作っています。「今回の作品はSF映画や小説から影響を受けており、そこに広がる世界観や風景を自分の心の中に広がる風景と重ね合わせて表現しました。 映画を見るような感覚で聴いてもらえると嬉しいです」とコメントがあって、この前出たThe fin.の『Outer Ego』という作品も、自分の内側と外側みたいなことがテーマになっていたから、通じるものがあるなと感じました。一緒に活動もしているからこそ、見える景色にも通じる部分があるんだろうなと思いましたね。
MISATO:さらに1曲目、Jua・石若駿・SHIMON HOSHINOというまた素晴らしいお三方による第2弾が出ました。やっぱすごいな。
金子:かっこいいですよね。SHIMON HOSHINOさんはこの前ソロをご紹介した、調香師でもある方。ソロだと〈lo-fi surf〉を掲げていて、文字通りローファイな感じの音楽性でしたけど、この曲だと全然違いますよね。コラボする人に合わせて、香りを変えるようにテイストを変えていて、これは非常にロック色の強い曲。そこにJuaくんのラップが乗って、さらに石若くんのアグレッシブなドラムが加わるという、非常にかっこいい曲ですね。
MISATO:やはり空間デザインが上手ですよね。
金子:年末に石若くんがやってるAnswer to Rememberのライブがあるんですけど、そのバンドにはFRIENDSHIP.からソロ作を出してるトランペットの佐瀬悠輔さんとかも参加してて、そこに今回はJuaくんもゲストで参加することになってたり、KID FRESINOが出たりとすごく豪華です。
MISATO:12月26日がビルボードライブ大阪、30日が渋谷 WWW Xで行われます。詳しい情報はウェブサイトをご覧下さい。さあ1曲お送りするのは、この曲で良いですか!?
金子:僕らが大好きな 、Funkindustryをかけましょう!
MISATO:いやー!miida and The Departmentが素晴らしい仕事をされてますね。
金子:前にJuaくんとFunkindustryがコラボしてましたけど、今回はmiida and The Departmentがリミックスということで、かっこいいですよね。僕この1年、Daft Punkという名前をよく出していて、今年解散したからそれに紐づいてオマージュっぽい曲が増えるんじゃないか、みたいな話をよくしてましたけど、この曲も初期のDaft Punkっぽいフレンチ・エレクトロ感がありますね。Funkindustryはフランスの人たちですし。
MISATO:Daft Punkもフランスですもんね。
金子:おそらく狙ってやってるんだろうなっていう感じも伝わってきますね。
MISATO:これがまたフランスでどういう立ち位置で聴かれて広まっていくか、「我らフランス人がこんなん作ったよ」とざわつくのか、いま向こうでDaft Punkの流れがどうなってるのかも気になりますよね。
金子:そうですね。でもみんな好きでしょうからね。
MISATO:永遠に好きですよね。FunkindustryはこうしてFRIENDSHIP.内のコラボレーション第2弾を行いましたけど、第3弾、第4弾とやって行くんでしょうかね?
金子:それも楽しみですね。
MISATO:期待したいですね。
New Release Digest Part 2
MISATO:12月13日週リリースの新譜ダイジェスト Part 2をお送りしました。MIDORINOMARUはLITEパイセンにカバーしてほしいですね(笑)。
金子:このリズムの構築ね。かっこいいですよね。
MISATO:なすてしまはまた気持ちの良いサウンドですね〜。
金子:BimBomBam楽団の手島大輔さんとヤマトヤスオさんのお2人によるユニット、なすてしま。
MISATO:なすてしま。そのまま(笑)。
金子:しかも「メモリーズ〜恋しくて霜焼け〜」というタイトル(笑)。
MISATO:昭和歌謡感が良いですね(笑)。
金子:お2人で配信番組を開始して、そこから生まれたユニットらしいんですけど、ウクレレとギターのユニットということで、いいですよね。
MISATO:そして、NOUGATというツインベースの4ピースバンド。
金子:また打って変わって、オルタナティブなロックサウンドで非常にかっこいいですね。 FRIENDSHIP.からリリースもしているpeelingwardsをやっているcinema staffの辻くんのレーベルからのリリースで、エンジニアを同じくcinema staff/peelingwardsの三島くんがやってるというところから、もうその情報だけで音が伝わってくる感じです。今回2ndアルバムで、1stアルバムのときはuri gagarnみたいなサウンドで、今回もそれっぽさはあるんですけど、この曲を聴いた感じだと、個人的にはLOSTAGEを思い出したりして。やっぱり90年代のUSオルタナをベーシックに、それを日本語に置き換えて、いまに鳴らすというかっこよさがあるバンドだなと思います。
MISATO:そして気になるのが、みらんと美桜によるコラボレーション・シングル、2作同時リリースです。韓国語の曲って、アップテンポだったり、ダンス・ミュージックが多いけど、シンガー・ソングライターの弾き語りって新鮮ですね。
金子:K-POPとは全然違いますからね。
MISATO:丸く柔らかい印象が音にあっていいですね。
金子:みらんさんと美桜さんはどちらも韓国がルーツにあるという共通点もあっての今回のコラボです。2曲目の方の「개냥이 gae-nyang-i」という曲なんですけど、これは意味的には"犬猫"らしく。
MISATO:へー。
金子:みらんさんが犬好きで、美桜さんが猫好きという。美桜さんは猫戦というバンドもやってたりとか、相当猫がお好きらしく、犬対猫なのか、犬と猫が仲良くしてるのか...歌詞の細かい部分まではわからないんですけど(笑)。でも曲調的にもフォーキーでガーリーで、TikTokの犬や猫の動画で、これを使ってバズるみたいなこともありそうだなと思いました。
MISATO:そんな中、1曲選んでいただきますが...。
金子:はい、僕はこの曲が、自分への誕生日プレゼントだと思うんですけど(笑)。(※番組のオープニングで12月18日が金子さんのお誕生日だという話がありました)
MISATO:おっしゃると思っておりました!
金子:APOGEEの新曲「Sink/Rise」が届きました。
MISATO:本当にリリースおめでとうございます。
金子:彼らのライヴアルバムがリリースされるということをこの番組でも前に話してると思うんですけど、ベースの内垣さんが脱退したそのライブのアンコールで、最後に新曲として披露されたのがこの曲です。かっこいいです。広がりのあるシンセサウンド、ボーカルの永野さんのハイトーン・ボイスはまさにAPOGEEという感じがありつつ、リズムの構築がかなり凝っていて、例えば、bonobosとかと同じように、Hiatus Kaiyoteとかあの辺りを聴いている人たちのリズム構築という感じがすごくして、めちゃめちゃ作り込まれてるなあと思ったら...。
MISATO:思ったら...!?
金子:コメントを読むと、実は一発録りらしくて(笑)。
MISATO:びっくりしましたね!
金子:ビビりましたね。
MISATO:綿密に計算されたというか、構築されたんだなというのは見えてきますけど、それにしてもどれだけの集中力と、このシンセの浮遊感も含めて、あとからではないと考えると、すごいことですよね。
金子:今回エンジニアさんは1stアルバム、2ndアルバムと同じ人たちと久しぶりにタッグを組んでるらしくて、バンドの新たな初期衝動、みたいなことを曲に込めてるようです。「Sink/Rise」というタイトルからして、ある種の"浮き沈み"がこれまでもずっとあったけど、それでも続けていくというバンドの意思表示だと思うので、そういうメッセージも込みで、プレゼントをもらったような気持ちになっております。
MISATO:"浮き沈み"があっても前に進んでいく。
金子:やっぱり、沈むことも多いですからね。
MISATO:そうですよね。でも、APOGEEの曲で1年間頑張っていけそうですね。
金子:"浮き沈み"ながら頑張っていこうと思っております。
MISATO:やっぱり作り込んでいるように聴こえるんですけど、でも一発録りってことはその中でもセッション的なアレンジとかもあったんでしょうかね。
金子:やっぱりドラムがね。これを全部一発でやっているというのがすごい。
MISATO:考えられないですよね。
金子:サウンドメイクに関してはポスト・プロダクションが加わっていて、ボーカルの処理だったりとか、周りのエフェクト的なものはあとから加わってるとは思うんですけど、とはいえ、そもそも一発録りなんでね。
MISATO:何か見せつけられた感じがありますね。
金子:この3人体制がこれからどうなっていくのか、非常に楽しみですね。
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
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