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2021.12.16
【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) 今年聴いた楽曲を紹介する「森山・アワード 2021」開催!「Room H」 -2021.12.15-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(森山)ここからは@リビングルーム。最近僕がハッとしたこと、今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間なのですが、本日はなんと2021年最後の森山回ということで、今年僕がいいなと思った曲、最後にご紹介しておきたい曲を、各部門に分けて紹介していく「森山・アワード 2021」を、非常におこがましいながら、勝手に開催させていただきたいなと思っております。
その前に皆さんにとって2021年はどんな1年でしたか?良い1年になりましたでしょうか?僕は「どんな1年だったか?」と聞かれますと難しいんですが、でもやっぱり"変化"というか、"進化"とも言えるかもしれませんけど、そんな1年ですかね。
まずodolでは体制が大きく変わりましたからね。さらにアルバム『はためき』をリリースして、EP『pre』をリリースして、しっかりと前にも進みながら、変わりながらという、良い1年だったのではないかなと思います。
住む場所が変わったり、健やかさへの意識が芽生えたりと、個人的な変化も結構大きなものになりました。台本に漢字一文字で表すと、とありますが...思い付きでいくと「健」という字にしてしまいそうです。が、ちょっと個人的すぎるので、odolの進化も含めて、「進」という字でいかがですかね。皆さんも今年の漢字ありますか?ぜひ教えていただけたら嬉しいなと思います。
ということで前置きが長くなっておりますので、早速「森山・アワード 2021」を始めていきたいと思います。本当に選ぶのが超大変だったので、アワードをディレクターさんに作っていただいたのにも関わらず、勝手に増やして曲数もすごく多いことになってるので、全部はオンエアできないのですが、過去にこの番組で紹介したものは、紹介だけして、オンエアしたことないものをオンエアしていきたいと思っております。
本日オンエアしようと思うのは、もう一作品のMarihiko Hara & Polar Mの『Beyond』というアルバムより、「April 15th」という曲です。このアルバムも本当に1年通してずっと聴いてました。出会ったのは、こちらも昨年の末ぐらいだったような気がします。まず何よりも原さんのピアノの魅力がすごいんですよ、音も和声も。原さんは東京オリンピックの開会式の音楽やられたので、それでご存知の方も多いと思います。本当に様々な舞台だったり、サウンドトラックだったり、こういう風にオリジナルアルバムもリリースをたくさんされていて、ついこの前もコンサートに行ってきたんですけど、本当に素晴らしかったです。
ということでそんな原さんが、京都のギタリスト、Polar M氏とリリースされているんですが、アルバム『Beyond』より「April 15th」をお聴きください。
第2部門は、サウンドメイクに心揺さぶられた曲ということで 、「グッド・サウンド・オブ・ザ・イヤー」という部門になります。受賞したのは...受賞したというのは、僕が言うと本当におこがましいですよね(笑)。僕の中の「グッド・サウンド・オブ・ザ・イヤー」は、Duval Timothy『Help』(2020)より「Slave (feat. Twin Shadow)」です。
簡単にDuval Timothyをテキストを見ながらご紹介しておこうかなと思うんですけど、イギリスのサウスロンドンとアフリカにある国シエラレオネの首都フリータウンという2つの拠点を持つアーティストです。2020年にリリースされたアルバム『Help』ですが、収録曲「Slave」ではPharrell Williamsのインタビューを引用しておりまして、黒人アーティストとレコード会社との契約における問題を奴隷制度になぞらえ定義しています。インディペンデントであることにこだわり、音楽の枠組みだけに収まらない制作活動、これはアパレルとかで絵画とかをやられているんですけど、そういうのを続けてきた彼自身のマインドと数々のコラボレーションが結実したソウルフルな作品となっております、とのことです。
なぜこの曲を選んだかと言いますと、ピアノ主体のアルバムで、この曲を聴いた時に、そのピアノの音色や空間、その硬さ、遠さ、空気感というのが、本当に驚くほど「好きだ」となったんです。最初スタジオでこのアルバムを聴いていたんですけど、本当に目の前で演奏が始まったかのような驚き。それがめちゃくちゃいいし、さらに声のサンプリングが畳み掛ける感じと、後半のさっき紹介したPharrell Williamsのインタビューの引用と、とにかくサウンドがめちゃくちゃかっこいいので、ぜひご紹介したいなと思って選びました。
3部門目ということで、「映画も素晴らしかった、サウンドトラック賞」です。映画も今年たくさんいいものありましたけど、僕はやっぱり1番良かったなって思うのが、「ノマドランド」です。この番組でもご紹介したことありますが、そのサウンドトラックからLudovico Einaudi『Seven Days Walking (Day 1)』(2019)より「Golden Butterflies」という曲です。このサウンドトラックは「ノマドランド」が好きすぎて、めちゃくちゃ聴きましたね。なので皆さんもぜひ音楽で聴くというよりも、映画をもう一度観て、余韻でLudovico Einaudiを聴くという感じにしていただければいいなと思います。
第4部門目は、「眠れぬ夜賞」です(笑)。ちょっと賞の名前が難しいんですが、「眠れぬ夜賞」は、Max Richter『Sleep』(2015)というアルバムを選びたいなと思っております。このアルバムは204曲からなる8時間半ぐらいあるアルバムでして、「眠れぬ夜」のためというか、眠りのためのアルバムなんですね、『Sleep』という名前の通り。
2018年ぐらいにそのアルバムを実際に演奏するというコンサートがありまして、真夜中に始めて朝まで8時間半演奏して、客席にベッドとかがあったりと、そんなコンサートがありました。そのドキュメンタリー映画というか、まとめた映画が今年日本でも公開されたこともあり、ここで改めてご紹介したいなと思いました。
このアルバムには本当に助けられましたね。たまには眠れない夜って皆さんもあると思うんですけど、そんな時にそれぞれやることとか、聴く音楽があるのかなと思うんですけど、僕はこれを聴いてましたね。Max Richterは脳科学者の方にリサーチをして、深く寝ている時の脳波みたいなのと同期するような音楽を作るというコンセプトで作っているようで、やっぱり効果があったんじゃないかなと思っています(笑)。ぜひチェックしてみていただければなと思います。
続いては、ここまで全然今年のリリースのアルバムをご紹介していなかったと思うので、「アルバム・オブ・ザ・イヤー」という、ここに来て直球な部門をご紹介したいんですが、ROTH BART BARON『無限のHAKU』です。
ROTH BART BARONは大好きなんですけども、最近より一層かっこいいですよね。いろんなところでご活躍されてると思うんですけど、僕が本当にすごいなと思ってるのは、毎年アルバムが出るじゃないですか?それがめちゃくちゃすごいと思うんですよね、しかも全部良いですし。12月1日にリリースされているこのアルバム『無限のHAKU』も素晴らしかったですよね。「アルバム・オブ・ザ・イヤー」と言いながら、「最高にかっこいいで賞」みたいな感じでもありますね。
ROTH BART BARONは音楽ももちろん大好きだしかっこいいんですけど、活動全体にもすごくいいなぁと思っています。ROTH BART BARONはライブやアルバムもハイペースな中、その他にもいろんな取り組みをされてるんですよね。レコーディングの生配信というか、制作を全部生配信するみたいなものや、YouTubeで定期的に動画を出されていたりと、本当に色々やられていて、追っかけるのがすごく面白いですよね。そんなのも含めて、未チェックの方がいらっしゃったら、ぜひ見てみていただけたらなと思います。
それでは最後の部門、6部門目にいきたいと思います。今年2021年の総まとめとして、「今年出会えて嬉しかったで賞 2021」です。こちらもまた絞れてません。2つあります(笑)。
1つ目は、Patrick Watson「A Mermaid in Lisbon」、そしてもう1つがDustin Tebbutt『Last Line』(2020)というEPより「White Water」の2曲をご紹介したいなと思っております。
Patrick Watsonは以前この番組でもご紹介していると思いますけど、今年出会ったのですが、出会ってからから本当によく聴きました。逆になんでこれまで知らなかったんだろうというくらい、ドンピシャに好きです。ぜひ聴いてみていただけたら嬉しいなと思います。
そしてDustin Tebbuttの『Last Line』というEPより「White Water」という曲です。Dustin Tebbuttはオーストラリアのミュージシャンで、まずこの方の声がとっても好きなんですよね。その前提もありつつ、メロディも素晴らしくて、アレンジがシンプルで、もちろんこだわりのあるシンプルさではあるんですけども、その感じが彼の声の良さ、メロディの良さというものをすごい引き立ててるんですね。とは言いつつ喋ってばかりじゃ伝わりませんので、とにかく音楽を聴いていただきたいなと思います。
選ぶのがすごく難しかったんですけど、でも「どんなの聴いたかな?」とライブラリを遡ったり、「この番組の過去の放送で何選んだっけなー」とか見てたら、本当にいろいろあったなと思いましたね。1年って短いようで、そうやって振り返るとすごく長いなと思います。本当に良い音楽たくさん出会えて嬉しかったですね。今年も受賞した皆さんというか(笑)、選ばさせてもらった皆さん、本当に素晴らしい1年を過ごさせてくれてありがとうございました。また新しい作品にも期待が高まりつつ、楽しみに待ちたいなと思います。ということでこの時間は「森山・アワード 2021」を勝手に開催いたしました。
Marihiko Hara & Polar M「April 15th」
Duval Timothy「Slave (feat. Twin Shadow)」
ROTH BART BARON「Ubugoe」
Dustin Tebbutt「White Water」
森山公稀 即興アンビエント音源
odol「小さなことをひとつ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年11月17日に、EP「pre」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
各部門に分けて今年聴いた楽曲を紹介する「森山・アワード 2021」開催!
(森山)ここからは@リビングルーム。最近僕がハッとしたこと、今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間なのですが、本日はなんと2021年最後の森山回ということで、今年僕がいいなと思った曲、最後にご紹介しておきたい曲を、各部門に分けて紹介していく「森山・アワード 2021」を、非常におこがましいながら、勝手に開催させていただきたいなと思っております。
その前に皆さんにとって2021年はどんな1年でしたか?良い1年になりましたでしょうか?僕は「どんな1年だったか?」と聞かれますと難しいんですが、でもやっぱり"変化"というか、"進化"とも言えるかもしれませんけど、そんな1年ですかね。
まずodolでは体制が大きく変わりましたからね。さらにアルバム『はためき』をリリースして、EP『pre』をリリースして、しっかりと前にも進みながら、変わりながらという、良い1年だったのではないかなと思います。
住む場所が変わったり、健やかさへの意識が芽生えたりと、個人的な変化も結構大きなものになりました。台本に漢字一文字で表すと、とありますが...思い付きでいくと「健」という字にしてしまいそうです。が、ちょっと個人的すぎるので、odolの進化も含めて、「進」という字でいかがですかね。皆さんも今年の漢字ありますか?ぜひ教えていただけたら嬉しいなと思います。
ということで前置きが長くなっておりますので、早速「森山・アワード 2021」を始めていきたいと思います。本当に選ぶのが超大変だったので、アワードをディレクターさんに作っていただいたのにも関わらず、勝手に増やして曲数もすごく多いことになってるので、全部はオンエアできないのですが、過去にこの番組で紹介したものは、紹介だけして、オンエアしたことないものをオンエアしていきたいと思っております。
今年一番聴いた「たくさん聴いていたで賞」
まず第1部門が、僕が今年一番聴いていた「たくさん聴いていたで賞」の発表です。受賞しましたのは、2作品。絞れなかったので2作品ありまして、1つ目がNovo Amor『Birthplace』(2018)というアルバムです。でももう1つがMarihiko Hara & Polar M『Beyond』(2013)というアルバム。この2つは本当にたくさん聴きました。どちらも今年リリースではないんですけど、Novo Amorは前々回ぐらいに別の曲なんですが、この番組でも紹介しました。今年よく聴いたというよりも今年もよく聴いたみたいな感じですかね。本当にずーっと聴いてます。大好きなんですよ。本日オンエアしようと思うのは、もう一作品のMarihiko Hara & Polar Mの『Beyond』というアルバムより、「April 15th」という曲です。このアルバムも本当に1年通してずっと聴いてました。出会ったのは、こちらも昨年の末ぐらいだったような気がします。まず何よりも原さんのピアノの魅力がすごいんですよ、音も和声も。原さんは東京オリンピックの開会式の音楽やられたので、それでご存知の方も多いと思います。本当に様々な舞台だったり、サウンドトラックだったり、こういう風にオリジナルアルバムもリリースをたくさんされていて、ついこの前もコンサートに行ってきたんですけど、本当に素晴らしかったです。
ということでそんな原さんが、京都のギタリスト、Polar M氏とリリースされているんですが、アルバム『Beyond』より「April 15th」をお聴きください。
サウンドメイクに心揺さぶられた「グッド・サウンド・オブ・ザ・イヤー」
第2部門は、サウンドメイクに心揺さぶられた曲ということで 、「グッド・サウンド・オブ・ザ・イヤー」という部門になります。受賞したのは...受賞したというのは、僕が言うと本当におこがましいですよね(笑)。僕の中の「グッド・サウンド・オブ・ザ・イヤー」は、Duval Timothy『Help』(2020)より「Slave (feat. Twin Shadow)」です。
簡単にDuval Timothyをテキストを見ながらご紹介しておこうかなと思うんですけど、イギリスのサウスロンドンとアフリカにある国シエラレオネの首都フリータウンという2つの拠点を持つアーティストです。2020年にリリースされたアルバム『Help』ですが、収録曲「Slave」ではPharrell Williamsのインタビューを引用しておりまして、黒人アーティストとレコード会社との契約における問題を奴隷制度になぞらえ定義しています。インディペンデントであることにこだわり、音楽の枠組みだけに収まらない制作活動、これはアパレルとかで絵画とかをやられているんですけど、そういうのを続けてきた彼自身のマインドと数々のコラボレーションが結実したソウルフルな作品となっております、とのことです。
なぜこの曲を選んだかと言いますと、ピアノ主体のアルバムで、この曲を聴いた時に、そのピアノの音色や空間、その硬さ、遠さ、空気感というのが、本当に驚くほど「好きだ」となったんです。最初スタジオでこのアルバムを聴いていたんですけど、本当に目の前で演奏が始まったかのような驚き。それがめちゃくちゃいいし、さらに声のサンプリングが畳み掛ける感じと、後半のさっき紹介したPharrell Williamsのインタビューの引用と、とにかくサウンドがめちゃくちゃかっこいいので、ぜひご紹介したいなと思って選びました。
映画を観た後に聴いてほしい!「映画も素晴らしかった、サウンドトラック賞」
3部門目ということで、「映画も素晴らしかった、サウンドトラック賞」です。映画も今年たくさんいいものありましたけど、僕はやっぱり1番良かったなって思うのが、「ノマドランド」です。この番組でもご紹介したことありますが、そのサウンドトラックからLudovico Einaudi『Seven Days Walking (Day 1)』(2019)より「Golden Butterflies」という曲です。このサウンドトラックは「ノマドランド」が好きすぎて、めちゃくちゃ聴きましたね。なので皆さんもぜひ音楽で聴くというよりも、映画をもう一度観て、余韻でLudovico Einaudiを聴くという感じにしていただければいいなと思います。
眠れない夜に聴いてほしい「眠れぬ夜賞」
第4部門目は、「眠れぬ夜賞」です(笑)。ちょっと賞の名前が難しいんですが、「眠れぬ夜賞」は、Max Richter『Sleep』(2015)というアルバムを選びたいなと思っております。このアルバムは204曲からなる8時間半ぐらいあるアルバムでして、「眠れぬ夜」のためというか、眠りのためのアルバムなんですね、『Sleep』という名前の通り。
2018年ぐらいにそのアルバムを実際に演奏するというコンサートがありまして、真夜中に始めて朝まで8時間半演奏して、客席にベッドとかがあったりと、そんなコンサートがありました。そのドキュメンタリー映画というか、まとめた映画が今年日本でも公開されたこともあり、ここで改めてご紹介したいなと思いました。
このアルバムには本当に助けられましたね。たまには眠れない夜って皆さんもあると思うんですけど、そんな時にそれぞれやることとか、聴く音楽があるのかなと思うんですけど、僕はこれを聴いてましたね。Max Richterは脳科学者の方にリサーチをして、深く寝ている時の脳波みたいなのと同期するような音楽を作るというコンセプトで作っているようで、やっぱり効果があったんじゃないかなと思っています(笑)。ぜひチェックしてみていただければなと思います。
今年リリースの素晴らしいアルバム「アルバム・オブ・ザ・イヤー」
続いては、ここまで全然今年のリリースのアルバムをご紹介していなかったと思うので、「アルバム・オブ・ザ・イヤー」という、ここに来て直球な部門をご紹介したいんですが、ROTH BART BARON『無限のHAKU』です。
ROTH BART BARONは大好きなんですけども、最近より一層かっこいいですよね。いろんなところでご活躍されてると思うんですけど、僕が本当にすごいなと思ってるのは、毎年アルバムが出るじゃないですか?それがめちゃくちゃすごいと思うんですよね、しかも全部良いですし。12月1日にリリースされているこのアルバム『無限のHAKU』も素晴らしかったですよね。「アルバム・オブ・ザ・イヤー」と言いながら、「最高にかっこいいで賞」みたいな感じでもありますね。
ROTH BART BARONは音楽ももちろん大好きだしかっこいいんですけど、活動全体にもすごくいいなぁと思っています。ROTH BART BARONはライブやアルバムもハイペースな中、その他にもいろんな取り組みをされてるんですよね。レコーディングの生配信というか、制作を全部生配信するみたいなものや、YouTubeで定期的に動画を出されていたりと、本当に色々やられていて、追っかけるのがすごく面白いですよね。そんなのも含めて、未チェックの方がいらっしゃったら、ぜひ見てみていただけたらなと思います。
2021年の総まとめ「今年出会えて嬉しかったで賞 2021」
それでは最後の部門、6部門目にいきたいと思います。今年2021年の総まとめとして、「今年出会えて嬉しかったで賞 2021」です。こちらもまた絞れてません。2つあります(笑)。
1つ目は、Patrick Watson「A Mermaid in Lisbon」、そしてもう1つがDustin Tebbutt『Last Line』(2020)というEPより「White Water」の2曲をご紹介したいなと思っております。
Patrick Watsonは以前この番組でもご紹介していると思いますけど、今年出会ったのですが、出会ってからから本当によく聴きました。逆になんでこれまで知らなかったんだろうというくらい、ドンピシャに好きです。ぜひ聴いてみていただけたら嬉しいなと思います。
そしてDustin Tebbuttの『Last Line』というEPより「White Water」という曲です。Dustin Tebbuttはオーストラリアのミュージシャンで、まずこの方の声がとっても好きなんですよね。その前提もありつつ、メロディも素晴らしくて、アレンジがシンプルで、もちろんこだわりのあるシンプルさではあるんですけども、その感じが彼の声の良さ、メロディの良さというものをすごい引き立ててるんですね。とは言いつつ喋ってばかりじゃ伝わりませんので、とにかく音楽を聴いていただきたいなと思います。
選ぶのがすごく難しかったんですけど、でも「どんなの聴いたかな?」とライブラリを遡ったり、「この番組の過去の放送で何選んだっけなー」とか見てたら、本当にいろいろあったなと思いましたね。1年って短いようで、そうやって振り返るとすごく長いなと思います。本当に良い音楽たくさん出会えて嬉しかったですね。今年も受賞した皆さんというか(笑)、選ばさせてもらった皆さん、本当に素晴らしい1年を過ごさせてくれてありがとうございました。また新しい作品にも期待が高まりつつ、楽しみに待ちたいなと思います。ということでこの時間は「森山・アワード 2021」を勝手に開催いたしました。
おまけ:写真で振り返る2021年
2年8ヶ月ぶりとなる4thアルバム「はためき」を2021年6月9日にリリース
「はためき」のアルバム制作中の様子。Photo by シェイク・ソフィアン
Room Hリモート収録中の様子
森山の自宅引っ越し直後の作業スペース
2021/7/3 ROKKO SUN MUSIC 2021 Photo by 渡邉一生
2021年のアーティスト写真撮影の様子。Photo by シェイク・ソフィアン
井上、垣守のodol卒業式
11月13日に行ったリスニングパーティー
11月22日に開催された「Soundscape」でのライブ模様
11月15日(水) オンエア楽曲
odol「幸せ?」Marihiko Hara & Polar M「April 15th」
Duval Timothy「Slave (feat. Twin Shadow)」
ROTH BART BARON「Ubugoe」
Dustin Tebbutt「White Water」
森山公稀 即興アンビエント音源
odol「小さなことをひとつ」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年11月17日に、EP「pre」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama