SENSA

2021.11.17

The fin.、アルバムタイトルを冠したオリジナルクラフトビール作りに密着!

The fin.、アルバムタイトルを冠したオリジナルクラフトビール作りに密着!

11月24日にニューアルバム「Outer Ego」をリリースするThe fin.。先日、日本橋のコレド室町テラスにあるCRAFTROCK BREWPUB&LIVEでのアルバムリスニングパーティーの開催も発表されました。今回SENSAではCRAFTROCK BREWPUB&LIVEで販売されるCRAFTROCK BREWINGとThe fin.のコラボレーションクラフトビール作りに密着しました!

_DSC7620 16.09.03.jpg
今回The fin.がクラフトビールを作ることになったきっかけは、元々Yutoがビールを好きだったこともありますが、イギリスに住んでいた時に飲んだ美味しいビールと、ビール工場へ見学に行ったことがきっかけだそう。The fin.として世界各国を回るうちに現地の美味しいビールを飲んでより一層、ビールが好きになったとのこと。また、The fin.のマネージャーも同じくビール好きが高じて、今回の「CRAFTROCK BREWING」とのコラボが実現しました!

_DSC7889 16.09.04.jpg
まず、クラフトビールの原料はモルト(麦芽)、ホップ、酵母、水でできています。今回のコラボクラフトビールは、The fin.がどんなビールを作るか考え、CRAFTROCK BREWINGでのビール作りにも参加しています。通常、ビールを作るのにかかる期間はおよそ3~4週間。今回The fin.が参加する仕込み作業は、糖化・濾過・煮沸といった麦汁を製造する工程。一体どんな作業なのか、ビールができるまでの工程とともにレポートしていきます。

_DSC7381 16.09.03.jpg
この日、朝10時ごろにCRAFTROCK BREWPUB&LIVEに集まったThe fin.のYuto UchinoとKaoru Nakazawa。醸造長​​の鈴木諒​​さんに案内してもらい、醸造所でまず行うのは糖化の作業から。事前に粉砕したモルトを大きな糖化釜に投入していきます。ちなみに、なぜモルトを粉砕するのかというと、麦芽のなかにあるデンプンを効率良く糖化させるためです。
醸造所内はモルトの粉末が煙のように周囲に舞い、それと同時に香ばしい匂いも漂っていました。

_DSC7405 16.09.03.jpg_DSC7396 16.09.03.jpg
1袋あたり20kg以上ある粉砕モルトをYutoとNakazawaが交互にタンクへ入れていきます。作業はかなりの力仕事でしたが、初めてのビール作りということで2人とも真剣な表情で作業に取り組んでいました。
この作業を10〜12袋分繰り返し、合間に鈴木さんが水質調整剤を入れ、糖化釜の中で混ざっていきます。今回の分量だと1度に600〜800L程作れるのだそう。

_DSC7427 16.09.03.jpg_DSC7452 16.09.03.jpg
粉砕モルトとお湯を60〜70℃で混ぜ、酵素が働くことにより、モルトに含まれるデンプンが糖へ、タンパク質がアミノ酸へと分解され、美味しいビールの素ができます。

_DSC7516 16.09.03.jpg
最後に、糖化を促進する酵素を釜に入れ、一旦作業は終了。糖化中は60分ほど待ちます。

_DSC7543 16.09.03.jpg_DSC7540 16.09.03.jpg
その間に、ビールの製作工程やどういった材料を使うかなどの説明を鈴木さんにしていただきました。どんな麦芽を使用するのか、ホップの種類や香料、水の成分や、どういったビールになるのかなど説明していただきました。YutoとNakazawaも説明に耳を傾けながら、原料の産地や香料の違いについて鈴木さんに質問していました。

_DSC7537 16.09.03.jpg
一通り説明してもらった後は「CRAFTROCK BREWING」醸造所の見学!

_DSC7546 16.09.03.jpg
まずはビールの原材料である「モルト」の保管庫。部屋の中には、粉砕機とラックに並べられた様々な種類のモルトが。

_DSC7559 16.09.03.jpg
今回特別にモルトの味見をさせていただきました!まずはベーシックなモルトから。香ばしい風味と甘みがあって、おやつ感覚で食べられました。他にも焙燥されたものは、苦味とコクがあるコーヒー豆のようなものや、チョコレートの原料のカカオのような風味のあるものなど、焙燥の度合いや種類で味や風味がかなり変わることがわかりました。

_DSC7557 16.09.03.jpg_DSC7565 16.09.03.jpg
この保管庫で粉砕された麦芽は、糖化の工程で使用されます。
同じモルトでもメーカーや国によって味が変わるそうです。

今回、The fin.のコラボクラフトビールに使われているのはローストモルトと呼ばれる色濃く深煎りされた麦芽です。ホップの苦味と一緒に麦芽の香ばしさを楽しめるものになっています。

続いては、ホップについてお話を伺いました!ホップは、アサ科のつる性多年草で、成長すると6m以上ツルが伸び、ホップ畑の風景は圧巻です。特に収穫の様子は豪快とのことで、ぜひ動画で見てみてください。



ホップは様々な種類があるので、ものによって味がかなり変わります。今回使用するホップは乾燥させペレット化されたものを使います。ホップを栽培してそのまま使うところもあるそうですが、このままだとかさばるのと、ホップを割ると花粉のようなものが入っており、それが香りと苦味の素になるため、加工することで、よりしっかりと苦味や香りがビールにつくのだとか。
今回は粉砕したホップを圧縮し、タブレット状の形に加工したペレットと呼ばれるものを使用しました。

_DSC7576 16.09.03.jpg
ホップ自体もいろんな品種があり、麦芽と一緒で産地はイギリス・ドイツ・アメリカ。最近だとニュージーランド、オーストラリア、フランスでも栽培されているそうです。
それぞれいろんな香りがあり、グレープフルーツやレモンキャンディのような柑橘系のものから、桃っぽい香り、他にはパッションフルーツ、ココナッツ、パイナップルやいちごなど品種によって香りは様々です。

酵母は、パンを作るときの酵母と同じような状態の乾燥させたものを使用。なぜ乾燥させた酵母を使うのかというと、使用期限が長く、ストックしておけるので乾燥させたものを使うのだそう。液体の酵母もあるそうですが、国内だと液体の酵母を扱っている会社が少ないため、アメリカから直接送ってきてもらっているんだとか。

_DSC7585 16.09.03.jpg_DSC7587 16.09.03.jpg
酵母も、ものによって香りが変わるので「CRAFTROCK BREWING」では、相性や副原料にあわせて麦芽・ホップ・酵母の様々な組み合わせでビールを作っているそうです。

醸造所の案内の後は、仕込みを行った糖化釜の様子をチェック!

_DSC7667 16.09.03.jpg_DSC7678 16.09.03.jpg
糖化釜から濾過釜に移送し、麦汁をきれいにろ過していきます。今回はロイター板と呼ばれるスリットの入った金属の板の上に、もろみを移送することで、麦汁をろ過していきます。タンクの中でロイター板の上に麦芽の殻が堆積していき、下からは麦汁が出てきてそれを戻して...とグルグルと循環させることで麦汁がきれいにろ過されていきます。

_DSC7659 16.09.03.jpg
きれいになった麦汁は"一番搾り"と呼ばれます。このままだと糖度が高く、そのまま発酵させるとアルコールは12〜13%になるくらい強いため、追加でお湯を投入し濃度を調整します。

ここで一番搾り麦汁を味見!糖度が高く甘い香りとコーヒーのような苦味で独特の味わいがします。

_DSC7688 16.09.03.jpg_DSC7689 16.09.03.jpg_DSC7697 16.09.03.jpg
味見の後はいよいよ煮沸の作業!この時、ホップを投入するのですが、段階的に投入していくそう。

_DSC7818 16.09.04.jpg_DSC7821 16.09.04.jpg
まずは苦味付けのためのホップを投入。湯気の上がる煮沸釜へ入れていき、60分煮沸します。

煮沸の間にランチタイム!「CRAFTROCK BREWPUB&LIVE」のランチメニューから「彩り野菜のベジプレート」「三元豚の厚切りローストポーク」「鉄板焼!クラフトハンバーグ」「ビール煮込みポークのクラフトビールカレー」をいただきました!

CRAFTROCK-BREWPUB&LIVE.jpg_DSC7744 16.09.03.jpg
どれもとても美味しく、お値段もリーズナブル!近隣の会社員の方などがお財布を片手にランチに来ている様子も見られました。
「CRAFTROCK BREWPUB&LIVE」ではメニューにビールはもちろん、飲み比べのセットなどもあるのでランチタイムはもちろんディナーにも!ぜひフードとあわせてお楽しみください!

ランチタイムの後は煮沸も終わり、冷却作業の前に、固形物や凝集物を取り除く作業。YutoとNakazawaが交互にタンクから麦芽の殻などを掻き出します。

_DSC7779 16.09.04.jpg_DSC7769 16.09.04.jpg
殻が吐き出される窓口が少し高い位置にあるのですが、Nakazawaは2回目からは慣れた手つきで熱心に作業をしていきます。
最後は2人で力を合わせてかき出す作業に。息の合ったコンビネーションで取り組んでいました。

_DSC7813 16.09.04.jpg
ワールプールと呼ばれる麦汁とホップを分離する工程で香りづけのためのホップを投入!メンバーもワクワクしながら作業に取り組んでいました。

_DSC7921 16.09.04.jpg
後は発酵タンクへ移送し、完成を待つのみ!序盤から力仕事も多かったですが、それ以上にどんなビールができるのかというワクワクした表情の2人でした。一仕事終えた後は「CRAFTROCK BREWING」のビールで乾杯!お疲れ様でした!

_DSC7856 16.09.04.jpg_DSC7862 16.09.04.jpg
The fin.のコラボビールは11月23日(火)から日本橋のコレド室町テラス「CRAFTROCK BREWPUB&LIVE」にて販売されます。さらにThe fin.オリジナルデザイングラスとビールのセットも販売が決定!アルバム「Outer Ego」のアートワークをデザインしたグラスになっています。
11月23日(火)はニューアルバム『Outer Ego』リスニングパーティーも開催されるので是非チェックしてください!

thefin_beer_glass.jpg

The fin. × CRAFTROCKコラボレーションビール




LIVE INFORMATION
"Outer Ego" listening Party
2021年11月23日(火•祝)
日本橋コレド室町テラス CRAFTROCK BREWPUB&LIVE
OPEN 11:00 / END 23:00 (22:00フードL.O. /22:30ドリンクL.O.)
入場無料
*CDの先行販売あり

The fin. × CRAFTROCKコラボレーションビール
thefin_beer_glass2.jpg
『Outer Ego』550ml缶2本 & オリジナルパイントグラス(480ml)セット
¥3,900 (税込)
2021年11月23日(火•祝) から「Outer Ego Listening party」会場にて先行販売スタート!


RELEASE INFORMATION
fin_jk_1200_D_20210924.jpg
The fin.「Outer Ego」
2021年11月24日(水)
Format: Digital / CD 
¥2,750(税込)

Track:
1.Shine
2.Over the Hill
3.Short Paradise
4.Deepest Ocean
5.Old Canvas
6.At Last
7.Loss, Farewell
8.See You Again
9.Outer Ego
10.Sapphire
11.Safe Place
12.Edge of a Dream

Spotify/Apple Musicで"Outer Ego"をPre-Save/Pre-Addをすると、Yuto Uchinoによるアルバムダイジェストミックスが視聴可能。

プリアド/プリセーブはこちら

fin_jk_1200_LP_20210924.jpg
The fin.「Outer Ego」
2021年11月27日(土)
Format: LP(カラー盤 / 500枚限定プレス)
¥3,960(税込)

Track:
Side-A
1.Shine
2.Over the Hill
3.Short Paradise
4.Deepest Ocean
5.Old Canvas
6.At Last

Side-B
1.Loss, Farewell
2.See You Again
3.Outer Ego
4.Sapphire
5.Safe Place
6.Edge of a Dream

試聴はこちら


LINK
オフィシャルサイト
@_thefin
LINE公式アカウント
Facebook
SoundCloud
Bandcamp
FRIENDSHIP.

気になるタグをCHECK!