SENSA

2021.06.24

【読むラジオ】MC:松本大(LAMP IN TERREN) ゲストにIvy寺口宣明が登場!「Room H」 -2021.06.23-

【読むラジオ】MC:松本大(LAMP IN TERREN) ゲストにIvy寺口宣明が登場!「Room H」 -2021.06.23-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、LAMP IN TERRENの松本 大が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

今回はIvy to Fraudulent GameのGt./Vo.寺口宣明さんをゲストにお迎えしました。ラジオ収録の1週間前にツアーで顔を合わせていた松本くんと寺口さん。おいーっす。と軽めの挨拶を交わし、良い意味で緊張感のない収録がスタート(笑)。
これまでとは打って変わって、ラジオ収録というよりは2人のテンポの良い会話を聞いているという感じ。時には目を合わせて熱く語り合うシーンも。松本くんをいじる寺口さんも聴きどころです!


ゲスト:Ivy to Fraudulent Game 寺口宣明(Gt./Vo.)@リビングルーム

松本
:福岡からLAMP IN TERREN 松本 大がお送りしているRoom "H"。ここからは@リビングルーム拡大版!お客様に来て頂きました。この方です!

寺口:こんばんはIvy to Fraudulent Game Gt./Vo.寺口宣明です。

松本:よろしく!昨日は福岡BEAT STATIONでのライブお疲れ様でした。疲れたね...という体です(笑)というのも、本日は6月14日月曜日です。この収録を行っている本日はまだライブが終わっていませんが、今日はノブに来てもらおうかなと思いました。

寺口:ゲスト呼ぶの何回目ですか?

松本:ノブで3人目だね。

寺口:じゃあゲスト呼ぶのはこれで最終回だね。だって友達3人ぐらいしかいないでしょ?(笑)。

松本:ふざけんじゃねえよ(笑)。俺の方が2歳上なのにこんな感じで対応されてるんですよ...。俺が19歳でノブが17歳の時に出会ったんだよね。群馬県の前橋DYVERっていうライブハウスで初めて会ったよね。

寺口:そうだね。そこが初めましてで、下北沢ReGっていうライブハウスと前橋DYVERで両方のライブハウスで同じメンツがライブをする交換イベントみたいなのが最初だった。

松本:そうだね。ノブは今より幼かったし、大島(Ivy to Fraudulent Game Gt.)がマジでずっとキャップを深くかぶってたことしか覚えてないんだけど...。

寺口:なんでそこなのよ!

松本:大島のキャップがすごく印象的だったな。

寺口:うちのGt.大島、2ヶ月に1回ぐらいのペースで坊主になってスタジオに来るのよ。自分で坊主にしてるんじゃなくて、なんか悪さをして坊主にされてるんだけど、それが恥ずかしくてキャップを深々とかぶって来てたんですよ。そのタイミングで出会ってるからなのかな。

松本:なるほど。ノブは最初から弟っぽかったです。あの頃、歳近いのは俺らだけだったと思うんだけど、すごい親近感がその時点であったんだよね。

寺口:確かに兄貴感はあったね。

松本:そもそも同世代のバンドが本当に身近にいなくて、長崎から出てきた人間だったから、知り合いもいなかったし。とにかく誰かと話したいなと思ってる中で歳が近いバンドと出会えた安心感はすごく覚えてます。

寺口:そっか、あの時はバンド友達全然いなかったんだね。

松本:あの時振り返ってどうだった?

寺口:なんか先輩っていうよりも兄ちゃんって感じ。

松本:この間YouTubeで対談した時に2人の共通点の話になって、あの後俺とノブの共通点を考えたんだけど、もう一個あった。それはお互いに商業的な観点よりも自分の気持ちをどうやって音楽に具現化していくかっていう事にすごく悩んでいること。例えば、こういうメロディーが気持ちいいとかあるじゃん?そのいい箇所のメロディーを引っ張って来ようっていうよりも、前提としてなんかテーマが決まっていて、そこに対してこういう気持ちを表現したいからこのメロディーなんだっていう理由づけの感じがノブにもある気がしていて。意味のないメロディーを歌ってない感じがする。

寺口:それは重要視してる。


松本:最近は特にそういう部分で成長したなって思う。気持ちが乗っかった上で良いメロディーを作る努力をしてる感じがしますね。

寺口:難しいですけどね。テーマが決まっていて、メロディーつけて最初はAメロBメロサビ全部がいいメロディーになるように力んで作るんだけど出来上がってみたら何か食べづらいみたいな。そういう場面が今でもあるんだけど、曲全体で聴いた時にストーリーがうまくいってない感じがする。だからまだ一歩引いて曲を作れないんだよね。

松本:俺なんかその曲先があんまり性に合ってないなってことが、最近すごくあって。なんか卵が先か鶏が先かみたいになってくるけど、歌詞より曲が先に出来るとその気持ちに似合う言葉を探さなければいけなくなるじゃん。それで破綻しちゃうことがよくあるんだよね。

寺口:詞を先に書くようになったってこと?

松本:詞を書けなくてもテーマは先にある。だから"ここでこの気持ちを表現したい" ていうのが先に決まってるな、最近は。

寺口:なるほど。俺もテーマは先に決まっているけど、詞は2行ぐらいしかないところから始まったりもする。テーマがある方が作りやすいよね。

松本:うん。なかったら作れない。

―変わってないと思うところはありますか?


松本:あります。ノブは最初から今に至るまで10年間ずっと俺のことを小馬鹿にしてますね。

寺口:大くんは19歳の頃から今のボーカリストのスタイルを元々持ってて、松本 大が出来上がっていた。10年経ってる今ではもちろん技術も伝え方も格段に進化を遂げてるんですけど、19歳の頃から松本 大の歌に色があったんですよ。それが結構羨ましかったです。

Ivy to Fraudulent Game 3rdアルバム『再生する』について
松本:ここからはIvyの新作について話を聞いていこうかなと思います。今月に一年半ぶりとなる3rdアルバム『再生する』がリリースされました。全10曲で、ノブが作詞作曲した作品は「檻の中から」「ゴミ」「Twilight」「Page」、また「共鳴」では作詞で参加。タイトル『再生する』は、再生ボタンのPLAYと"再び生まれる"という2つの意味にとれますが、どんな思いでこのタイトルを付けましたか?

寺口:今こういう状態じゃないですか。その中で作った曲だから再び生きていくっていうことと、再び俺たちの音楽を生み出して行こうっていう意味でつけました。

松本:俺も去年の10月に『FRAGILE』ってアルバムを出したんだけど、その中で一番最後にアルバムに何か足りないなぁと思って作った曲が「Fragile」で歌詞の中に〈何度でも羽ばたける〉って入れたんだけど、それと似たような感じだと思う。
だから『再生する』を聴いたとき、俺ももう一度あの前に進む感じをお前らから教わったというか、改めて提示されたなと思う。Ivyがここからもう一度自分たちで作っていくっていう覚悟みたいなものを感じた。
あとは今まで福ちゃん(Ivy to Fraudulent Game Dr. 福島)が曲を作っていて、福ちゃんに対しての絶対的な自信みたいなものを昔ノブがMCで言ってたんだよね。福島が作った曲を自信を持って自分たちの曲として歌って行くっていう姿勢だったんだけど、今は4人でバンドの曲を作っていこうという姿勢があって、そういうところでもやっぱり良いなと思うところはたくさんあった。「低迷」を作り始めた時ぐらいからちょっと感じた部分ではあったけど、ここからバンドとして殻を破ろうとしているのかなって。

寺口:そうだね。もう10年やってきてるんだけど、バンドのスタンスとしてはすごいフレッシュにできてる。振り切ってやることの大切さを感じてる。



松本:ノブが作詞作曲を始めてみて気になることとか引っかかる部分、ここどうにかしたいなと思う悩みとかあったりするの?

寺口:めちゃくちゃあるよ!本当に思っている事、言いたい事ってシンプルだったりするけど、それを一番伝えることが出来る言葉ってなんだろうって。
例えば感謝の表現って"ありがとう"なんだけど、それだとありふれた言葉になってしまう。自分の色が欲しいんだけど、別の言い方だと伝わらなくなっちゃったりとか、そういうバランスが難しいよね。

松本:それは大事だよ。今って新しいものが見つけづらい世の中じゃん。音楽家からしてみるとコードが決まっていて、人間が出せる音域っていうのがある程度決まってる状態で、メロディーもありふれている世の中で俺ららしさを見つけていくのはやっぱり言葉だったり転調の使い方だったりすると思うんだよ。だから結局ありがとうって言うためにも別のことやいろんな状況を織り交ぜながら曲を作っていかなきゃいけなかったりする。
でも、もっとしょうもないことでいいと最近すごく思う。例えば今日1日何があったかとか。カレーライスを食べたんだったらカレーライスでもいいわけ。そこに魔法がかけられるのって、自分でもカレーライスを食べたっていう1日のことで魔法をかけられるかもしれないけど、聴く人はもっと魔法をかけられるから。自分としてはただの普通の日常だったかもしれないけど、それが違う世界に飛び込んでいくときにそこでは魔法がかかってるもの。

寺口:考えすぎると歌詞って説明になっていくじゃん。でもそうなると全然良くないもんね。

松本:だから最近は意思よりも日常の方がいいんじゃないかなと思います。

―今回はなんと全曲 Dr.福島くんがレコーディングエンジニアを手掛けたとか。


寺口:彼はもうオタクですから。

松本:本当に似てるんだよな、やろうとしていることが。俺はミックスをゼロからエンジニアに指示してバスドラムから見直して最強の曲構築してるところがあるから。

―コロナ禍での制作となったわけですけど、どうでしたか?


寺口:大変だったけど、楽しかったです。ヴォーカルとか全部福島の家でマイク立てて録ってるし、ギターもなるべく福島の家で録って。ハンドメイド感が強いから、もうこれ本当に聴いてほしいって思ってる。

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終始仲の良さが伝わる収録でした。ぜひ歌詞にも注目して『再生する』をお聴きください!
そして帰りは2人仲良く松本くんのおうちへ。
次回もこの収録の続きをお送りします。お楽しみに!


6月23日(水) オンエア楽曲
LAMP IN TERREN「心身二元論」

(それぞれが尊敬するボーカリストの楽曲)
CHAGE AND ASKA「LOVE SONG」(selected by 寺口)
CARPENTERS「Goodbye to love」(selected by 松本)

(それぞれが一番好きなバンドの楽曲)
Syrup16g「汚れたいだけ」(selected by 寺口)
RADIOHEAD「KARMA POLICE」(selected by 松本)

Ivy to Fraudulent Game「ゴミ」
Ivy to Fraudulent Game「檻の中から」

番組へのメッセージをお待ちしています。
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RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2020年10月14日にアルバム「FRAGILE」をリリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


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