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2021.06.11
odol ミゾベ・森山がゲスト出演！FM福岡「Curated Hour ～FRIENDSHIP. RADIO」-2021.06.09-
毎週水曜日 27:00〜27:55にオンエアしている、FRIENDSHIP. キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ～FRIENDSHIP. RADIO」。
今回SENSAでは、Newアルバム『はためき』をリリースしたodolのミゾベリョウ(Vocal,Guitar)・森山公稀(Piano,Synthesizer)がゲスト出演した、6/9(水)のオンエア内容を一部レポート！（聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。）
MISATO：ようこそ、いらっしゃい！
金子：Room "H"の人だ！
MISATO：今日はRoom "H"を二人で一緒にやっていたみたいで。
▼6/9(水) Room "H" レポートはこちら▼
森山：はい。ミゾベが遊びにきていたので、連れてきました。
MISATO：厚武さんはお二人と面識はありますか？
金子：何度か取材をしていて、最初の取材で福岡の師匠の話をしたのを覚えています。
ミゾベ：そこまで遡って話をしていたんですね。
森山：福岡の師匠の話をするってことは本当に初期なので。
ミゾベ：福岡には恩人の方も多いと思いますし、それこそ、FM福岡を聴いていた時期の話ってことですか？
森山：そうですね。
ミゾベ：聴いてましたね。
MISATO：今となっては番組を持ってますしね。
森山：いやー感慨深いです。
ミゾベ：変な感じです（笑）。
MISATO：さて、今日は6月9日ですよ、odolのニューアルバム『はためき』リリースということで、改めておめでとうございます！ なんと、2年8ヶ月ぶりのアルバム。
金子：結構、空いたね。
森山：空いちゃいましたね（笑）。
金子：2年8ヶ月の間に結構タイアップの楽曲を作っていて、それも全部入っているので、もちろんアルバム作品ではあるんだけど、この3年弱のドキュメントになってるというか。コロナ以前の曲もあればコロナ以降の曲も入っているわけで、それを無理に整合性つけてまとめるっていうよりも、その期間の心の変化、自分たちの方向性の変化みたいなものをそのまま落とし込んだ印象で、まずはそういう良さがある作品だと思いました。
森山：まさにそういう感じですね。
ミゾベ：まさしく。
森山：まとめるか、まとめないかっていうところも、実は結構悩んだというか。世界的な流れとしても、今はアルバムにフォーカスされてないというか、シングルでデジタルのカタログの中にどんどん出していけばいいっていう流れもある中で、僕たちもこの2年間ぐらいは「出来たら出す」みたいな、そういう方針で細かくリリースしてきたんですけど、このタイミングで改めてアルバムにまとめられたのはすごい良かったなと、振り返って思ってますね。
MISATO：コンスタントにシングルを出していく中で、それをアルバムという一つの形にするとなると、曲の順番であったりとか、そういったところのこだわりはあったんですか？
森山：かなり悩みましたね、確かに。
ミゾベ：でも意外と最初に出た案がよくて。みんなで聴き直すと、ちゃんとアルバムとして通して聴けるね、みたいな感じになって。
森山：実は「歩む日々に」を頭において、「小さなことをひとつ」で終わろうという案も最初にあったんです。
MISATO：最初の曲と最後の曲が逆だったんですね。
森山：「歩む日々に」ってすごく前向きな曲というか、開けた曲だし、アルバムの一曲目らしい曲でもあるなとは実は思っていて、それを基準にというか、そこから「じゃあ、間をどうして行こうか」みたいなことを考えたりもしたんですけど。
金子：でも、今のコロナ禍にあって、日常の小さな幸せを歌った「小さなことをひとつ」が最初に来て、不安な日々の中で、それでも未来を目指そうとする「歩む日々に」で締め括られるというのは、すごく意味があると思いました。あと新曲として「未来」と「独り」があって、それが1曲目と最後の曲とかになりそうなところを、それぞれ2曲目とラスト前に置かれているんだけど、それでもちゃんと全体の流れができてるっていうのが、この3年間のドキュメントらしい部分っていうか。無理やり新曲でまとめてるんじゃなくて、ちゃんとこの3年間の流れがあるんだっていう、その感じもよかったなと思って。
森山：それは本当に気を配った部分で、無理やりまとめると半分嘘というか、後づけになってくる部分がどうしても出てきてしまうじゃないですか？2年8ヶ月前から何かを目指してきたわけじゃないから、一つにまとめるのが難しいなぁと思ったので、まずは既存の7曲を並べてみたときに、今の気持ちとか今のムードに足りないものってなんだろうっていうのを考えて、それから新曲2曲を作り始めたんですね。
金子：なるほどね。
森山：「ここに何があったらアルバムとして成立するんだろう？」っていうことを表現したのが「未来」と「独り」なので、あの2曲のおかげでまとまっているとも言えると思っています。
MISATO："足りなさ" っていう話がありましたけど、「未来」と「独り」に込めた、その埋めたものを言語化すると、どういったところになるんですか？
森山：それは、ドキュメンタリーの部分というか、タイアップのものはやっぱり企業のブランドや商品が中心にあるので、理想を丁寧に描いていくというか、綺麗に描写することが基本の軸にはなると思うんですね。それがodolに求めていただいたことだし、それはそれで本心からの表現として僕たちもやれたんですけど、でもそれだけじゃなかったなって。この2年間のことを思って、もっとリアルな部分とか、僕たちが実際どう過ごしていたのかっていうムードも、同じアルバムに入れていきたいなって思った感じですね。
MISATO：「未来」の歌詞ってすごくリアリティがありますよね。
金子：そこはね、歌詞を書いたミゾベくんにぜひ聞きたいところではあるんだけど。
ミゾベ：「未来」と「独り」は森山から曲をもらった段階でドキュメンタリーを書こうと決めていたわけじゃなくて、歌詞を書き始めて、曲が身体に馴染んできて、自然とドキュメンタリー的な曲になったっていうのがあって。
MISATO：「未来」の歌詞の中には〈古くなっていた〉とか、ワードとして "未来" という言葉から思い浮かぶ、明るさとかキラキラしてる感じだけではなくて、否定と肯定が入り混じってる歌詞の作り方になっていて、「でもこれが現実だよな」っていう。不安定だし不安なんだけど、ちゃんとそこに向かっていきたい、ちゃんと掴んで行きたいっていう欠片が、音像も含めて見えてくる。「未来」ってこういうものなのかもなって、ちょっと概念が変わった曲でもあります。
ミゾベ：「将来」みたいなニュアンスの方が近いのかなと思っていたんですけど、「将来」って言葉に対してのイメージとか、「将来」っていう言葉から連想されるイメージが強すぎたので、「未来」っていうタイトルになったんです。ハッピーなこととかキラキラしたものだけが未来じゃなくて、不安とかも絶対あるなっていうのは話しましたね。
金子：odolはそういうリアルな事をずっと書いてきていますよね。今回過去曲のセルフアレンジが入っていたりもするけど、そういう曲が新しい作品に入っていても全然違和感がないし、これまでも暗い部分を含め、リアルをずっと歌ってきたodolだからこそ、今回のアルバムのまとまりがあるんだなっていうのも感じたりしました。
ミゾベ：リアルを意識して歌ってきたわけじゃないんですけど...言い方が良いかわからないですけど、リアルしか歌えなかったところがあって。森山がさっき言ったタイアップの曲も、商品とか企業のイメージとかアピールしたい部分もあるけど、やっぱり自分のリアルをそこに入れ込まないと説得力がないものになってしまうと思うので。
MISATO：私、ミゾベくんにタイアップでやってほしいのがあるんですよね。
ミゾベ：なんですか（笑）？
MISATO：そろそろ、サブウェイについて書いてほしい。
一同：（笑）。
金子：そんなにサブウェイ好きなの？
ミゾベ：サブウェイむっちゃ好きで。言っていけば（タイアップ）できますかね。
MISATO：できるかもしれないですよね。野菜増し増しの歌を作ってほしいですね。
森山：そっち方向（笑）？
この後もサブウェイ古参会員(?!)のミゾベくんオススメのサブウェイのメニューの話があったり、盛り上がる中、夜は更けていきました。次回は厚武さんがRoomHの方に遊びに行きたい！との話も出て、今夜はお開きとなりました。
そして、アルバム『はためき』についてさらに深掘りした特別インタビューも近日公開予定！そちらもぜひお楽しみに！
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角（けごむつかど）」。"303号室"（毎週水曜日の27:00～27:55）では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ～FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間：毎週水曜日 27:00~27:55
放送局：FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』（シンコーミュージック）監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ／ナレーター／MC／ヨガインストラクター／酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino（The fin. Vocal / Synth / Guitar）
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80～90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
放送時間：毎週水曜日 26:00~26:55
放送局：FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司（ユアネス Vo.&Gt.）
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト／ @yourness_on／ @yourness_kuro
松本大（LAMP IN TERREN Vo.&Gt.）
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2020年10月14日にアルバム「FRAGILE」をリリース。
オフィシャルサイト／ @lampinterren／ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀（odol Piano&Synth.）
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト／ @odol_jpn／ @KokiMoriyama
FM福岡「Curated Hour ～FRIENDSHIP. RADIO」
FRIENDSHIP.
今回SENSAでは、Newアルバム『はためき』をリリースしたodolのミゾベリョウ(Vocal,Guitar)・森山公稀(Piano,Synthesizer)がゲスト出演した、6/9(水)のオンエア内容を一部レポート！（聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。）
MISATO：ようこそ、いらっしゃい！
金子：Room "H"の人だ！
MISATO：今日はRoom "H"を二人で一緒にやっていたみたいで。
森山：はい。ミゾベが遊びにきていたので、連れてきました。
MISATO：厚武さんはお二人と面識はありますか？
金子：何度か取材をしていて、最初の取材で福岡の師匠の話をしたのを覚えています。
ミゾベ：そこまで遡って話をしていたんですね。
森山：福岡の師匠の話をするってことは本当に初期なので。
ミゾベ：福岡には恩人の方も多いと思いますし、それこそ、FM福岡を聴いていた時期の話ってことですか？
森山：そうですね。
ミゾベ：聴いてましたね。
MISATO：今となっては番組を持ってますしね。
森山：いやー感慨深いです。
ミゾベ：変な感じです（笑）。
MISATO：さて、今日は6月9日ですよ、odolのニューアルバム『はためき』リリースということで、改めておめでとうございます！ なんと、2年8ヶ月ぶりのアルバム。
金子：結構、空いたね。
森山：空いちゃいましたね（笑）。
金子：2年8ヶ月の間に結構タイアップの楽曲を作っていて、それも全部入っているので、もちろんアルバム作品ではあるんだけど、この3年弱のドキュメントになってるというか。コロナ以前の曲もあればコロナ以降の曲も入っているわけで、それを無理に整合性つけてまとめるっていうよりも、その期間の心の変化、自分たちの方向性の変化みたいなものをそのまま落とし込んだ印象で、まずはそういう良さがある作品だと思いました。
森山：まさにそういう感じですね。
ミゾベ：まさしく。
森山：まとめるか、まとめないかっていうところも、実は結構悩んだというか。世界的な流れとしても、今はアルバムにフォーカスされてないというか、シングルでデジタルのカタログの中にどんどん出していけばいいっていう流れもある中で、僕たちもこの2年間ぐらいは「出来たら出す」みたいな、そういう方針で細かくリリースしてきたんですけど、このタイミングで改めてアルバムにまとめられたのはすごい良かったなと、振り返って思ってますね。
MISATO：コンスタントにシングルを出していく中で、それをアルバムという一つの形にするとなると、曲の順番であったりとか、そういったところのこだわりはあったんですか？
森山：かなり悩みましたね、確かに。
ミゾベ：でも意外と最初に出た案がよくて。みんなで聴き直すと、ちゃんとアルバムとして通して聴けるね、みたいな感じになって。
森山：実は「歩む日々に」を頭において、「小さなことをひとつ」で終わろうという案も最初にあったんです。
MISATO：最初の曲と最後の曲が逆だったんですね。
森山：「歩む日々に」ってすごく前向きな曲というか、開けた曲だし、アルバムの一曲目らしい曲でもあるなとは実は思っていて、それを基準にというか、そこから「じゃあ、間をどうして行こうか」みたいなことを考えたりもしたんですけど。
金子：でも、今のコロナ禍にあって、日常の小さな幸せを歌った「小さなことをひとつ」が最初に来て、不安な日々の中で、それでも未来を目指そうとする「歩む日々に」で締め括られるというのは、すごく意味があると思いました。あと新曲として「未来」と「独り」があって、それが1曲目と最後の曲とかになりそうなところを、それぞれ2曲目とラスト前に置かれているんだけど、それでもちゃんと全体の流れができてるっていうのが、この3年間のドキュメントらしい部分っていうか。無理やり新曲でまとめてるんじゃなくて、ちゃんとこの3年間の流れがあるんだっていう、その感じもよかったなと思って。
森山：それは本当に気を配った部分で、無理やりまとめると半分嘘というか、後づけになってくる部分がどうしても出てきてしまうじゃないですか？2年8ヶ月前から何かを目指してきたわけじゃないから、一つにまとめるのが難しいなぁと思ったので、まずは既存の7曲を並べてみたときに、今の気持ちとか今のムードに足りないものってなんだろうっていうのを考えて、それから新曲2曲を作り始めたんですね。
金子：なるほどね。
森山：「ここに何があったらアルバムとして成立するんだろう？」っていうことを表現したのが「未来」と「独り」なので、あの2曲のおかげでまとまっているとも言えると思っています。
MISATO："足りなさ" っていう話がありましたけど、「未来」と「独り」に込めた、その埋めたものを言語化すると、どういったところになるんですか？
森山：それは、ドキュメンタリーの部分というか、タイアップのものはやっぱり企業のブランドや商品が中心にあるので、理想を丁寧に描いていくというか、綺麗に描写することが基本の軸にはなると思うんですね。それがodolに求めていただいたことだし、それはそれで本心からの表現として僕たちもやれたんですけど、でもそれだけじゃなかったなって。この2年間のことを思って、もっとリアルな部分とか、僕たちが実際どう過ごしていたのかっていうムードも、同じアルバムに入れていきたいなって思った感じですね。
MISATO：「未来」の歌詞ってすごくリアリティがありますよね。
金子：そこはね、歌詞を書いたミゾベくんにぜひ聞きたいところではあるんだけど。
ミゾベ：「未来」と「独り」は森山から曲をもらった段階でドキュメンタリーを書こうと決めていたわけじゃなくて、歌詞を書き始めて、曲が身体に馴染んできて、自然とドキュメンタリー的な曲になったっていうのがあって。
MISATO：「未来」の歌詞の中には〈古くなっていた〉とか、ワードとして "未来" という言葉から思い浮かぶ、明るさとかキラキラしてる感じだけではなくて、否定と肯定が入り混じってる歌詞の作り方になっていて、「でもこれが現実だよな」っていう。不安定だし不安なんだけど、ちゃんとそこに向かっていきたい、ちゃんと掴んで行きたいっていう欠片が、音像も含めて見えてくる。「未来」ってこういうものなのかもなって、ちょっと概念が変わった曲でもあります。
ミゾベ：「将来」みたいなニュアンスの方が近いのかなと思っていたんですけど、「将来」って言葉に対してのイメージとか、「将来」っていう言葉から連想されるイメージが強すぎたので、「未来」っていうタイトルになったんです。ハッピーなこととかキラキラしたものだけが未来じゃなくて、不安とかも絶対あるなっていうのは話しましたね。
金子：odolはそういうリアルな事をずっと書いてきていますよね。今回過去曲のセルフアレンジが入っていたりもするけど、そういう曲が新しい作品に入っていても全然違和感がないし、これまでも暗い部分を含め、リアルをずっと歌ってきたodolだからこそ、今回のアルバムのまとまりがあるんだなっていうのも感じたりしました。
ミゾベ：リアルを意識して歌ってきたわけじゃないんですけど...言い方が良いかわからないですけど、リアルしか歌えなかったところがあって。森山がさっき言ったタイアップの曲も、商品とか企業のイメージとかアピールしたい部分もあるけど、やっぱり自分のリアルをそこに入れ込まないと説得力がないものになってしまうと思うので。
MISATO：私、ミゾベくんにタイアップでやってほしいのがあるんですよね。
ミゾベ：なんですか（笑）？
MISATO：そろそろ、サブウェイについて書いてほしい。
一同：（笑）。
金子：そんなにサブウェイ好きなの？
ミゾベ：サブウェイむっちゃ好きで。言っていけば（タイアップ）できますかね。
MISATO：できるかもしれないですよね。野菜増し増しの歌を作ってほしいですね。
森山：そっち方向（笑）？
この後もサブウェイ古参会員(?!)のミゾベくんオススメのサブウェイのメニューの話があったり、盛り上がる中、夜は更けていきました。次回は厚武さんがRoomHの方に遊びに行きたい！との話も出て、今夜はお開きとなりました。
そして、アルバム『はためき』についてさらに深掘りした特別インタビューも近日公開予定！そちらもぜひお楽しみに！
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ～FRIENDSHIP. RADIO」
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角（けごむつかど）」。"303号室"（毎週水曜日の27:00～27:55）では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ～FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間：毎週水曜日 27:00~27:55
放送局：FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』（シンコーミュージック）監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ／ナレーター／MC／ヨガインストラクター／酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino（The fin. Vocal / Synth / Guitar）
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80～90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角（けごむつかど）」。"203号室（毎週水曜日の26:00～26:55）"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある３組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間：毎週水曜日 26:00~26:55
放送局：FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司（ユアネス Vo.&Gt.）
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト／ @yourness_on／ @yourness_kuro
松本大（LAMP IN TERREN Vo.&Gt.）
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2020年10月14日にアルバム「FRAGILE」をリリース。
オフィシャルサイト／ @lampinterren／ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀（odol Piano&Synth.）
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト／ @odol_jpn／ @KokiMoriyama
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