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2020.02.04
2020年7月24日(金)、実に56年ぶりの東京開催となる夏季オリンピックが開催されることになりました。
より東京オリンピックを楽しむためにも、オリンピックの起源や競技の歴史について学ぼう!ということで、SENSA STAFFで新宿区にある日本オリンピックミュージアムへ行ってきました。
2019年9月にオープンしたばかりの日本オリンピックミュージアムでは、オリンピックの歴史や、様々な観点で見たオリンピックについて、これまでオリンピックで実際に使用された道具や衣装が展示されています。
ここでは各エリアごとにレポートしたいと思います!
まずは1F、エントランスを抜けると象徴的な真っ赤な受付カウンターが。ここでは2Fの有料エリアのチケットや日本オリンピックミュージアムのパンフレット(日本語/英語)が置いてあります。
WELCOME VISIONと呼ばれる、大きなビジョンではオリンピックの世界観が鮮やかに描かれた、迫力のある映像が流れています。また、その隣には WELCOME WALLが設置されており、たくさんのオリンピックシンボルが飾られています。よく見るとそれぞれ和紙で作成されたもの、ビーズで作成されたものなど様々なデザインになっています。これらは、オリンピックシンボルやオリンピックについて学ぶワークショップに参加した北海道遠軽町と東京都内の小中学生が作ったオブジェだそうです。作品一つ一つの個性が光っており、いろんな表現があるんだと気付かされます。
SALONスペースでは、2020年1月19日(日)まで企画展「日本のオリンピックを創る-東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会-」が開催。歴代の日本金メダリストの写真が展示されており、初めて名前を聞く選手も多く、写真にも歴史を感じました。
2020年東京オリンピック聖火リレートーチも展示されていました。日本人に最もなじみ深い花である桜をモチーフにしており、桜ゴールドのボディは可愛らしく、奥ゆかしいデザインになっています。Youtubeの公式チャンネル「Tokyo 2020」ではリレートーチの紹介ムービー、そして製造過程を紹介したムービーが公開されています。工場での作業、職人の技、桜ゴールドに輝くまでをたった2分で知ることができますので併せてご覧いただくと、より楽しめますよ。
つづいて、オリンピックのデザインにまつわる展示コーナー。まず、エンブレムは野老朝雄(ところあさお)による、組市松紋のデザイン。日本人にも世界にも馴染みの深い、いわゆるチェッカーデザインに、カラーは日本の伝統色である藍色で、「多様性と調和」のメッセージが込められています。
マスコットキャラクターは谷口亮によるデザイン。藍色と白の市松模様がモチーフの「ミライトワ」。名前の由来は「未来」と「永遠(とわ)」という2つの言葉を結びつけて生まれ、「素晴らしい未来を永遠に」という願いが込められています。そして桜がモチーフの「ソメイティ」。名前の由来は、桜を代表する品種「ソメイヨシノ」と非常に力強いという意味の英語「so mighty」から。それぞれ性格や特殊能力を持っており、見た目もポップで可愛らしく、第69回NHK紅白歌合戦ではFoorinの曲紹介に登場するなど大活躍しています。
そしてオリンピックと言えば、メダル!メダルのデザインも年度によって変わっています。近年では円形以外のデザインも見かけますが、川西純市による東京2020オリンピックメダルのデザインテーマは「原石を磨くようなイメージと光や輝き」。シーリングスタンプのような裏面のデザインは波打つイメージの躍動感や丸みの持つ美しさに胸を打たれます。
世界中の人が開催地に集まるオリンピック。言語の通じない海外の方も一目でわかる、大会公式スポーツピクトグラムは、1964年の東京オリンピックで生まれたスポーツピクトグラムをさらに発展させ、躍動するアスリートの動きを魅力的に引き出すデザイン。今回、グラフィックデザイナーである廣村正彰氏等で編成される開発チームにより、全33競技50種類のピクトグラムが制作されました。
ひとえにデザインといえど、多くの人が携わり、願いが込められているということを知る事ができました。また、今回採用されませんでしたが、個人的にいいなと思うオリンピックにまつわるデザインがたくさんありました。
1月21日(火)~2020年3月15日(日)には、企画展第二弾「オリンピズムの原点を紐解く―クーベルタンのことばと思い―」が開催。ギャラリートークも実施されますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
そしてミュージアムの奥にある、OLYMPIC STUDY CENTERと呼ばれるスペースでは、オリンピックに関する書籍などが並べられ、オリンピズムの価値についてなど、貴重な資料が展示されていました。
また、日本中が心をひとつに、東京2020オリンピック日本代表選手団を全力で応援するためのアクション「がんばれ!ニッポン!全員団結プロジェクト」の一環として、スペースにある机には折り紙と団結ORIGAMIの折り方、そしてORIGAMIポストが設置されています。
来館者が自由に団結ORIGAMIを作成し、応援メッセージを書き込み、最後は完成した折り紙を専用のボックスに入れる事で、オリンピック選手に届けられるとのこと。実際にSTAFFも折ってみました!
また、"FIVE RINGS CAFE"というカフェスペースもあり、ドリンクやスイーツ、そして軽食も注文出来ます。観覧中に少しお腹が空いたりした際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
2Fは有料展示エリア。知る、学ぶ、感じる、挑戦する、考える、というテーマごとのエリアに分かれて展示がされています。
入り口には近代オリンピックの基礎を築いた創立者ピエール・ド・クーベルタンの像がお出迎え。ちょっとシュール。
展示エリアに入ってすぐ、足元に丸い画面が。ここに映る映像とアナウンスで、大会の起源から人類最大の祭典になるまでのストーリーを学ぶことができます。映像もかわいい。ヘッドホンから流れるのは同内容の英語アナウンス。取材をした日も多くの海外からの観光客の姿が見られました。
最初は"知る"。「世界とオリンピック」を軸にオリンピックが世界とどうのように関係してきたかを世界の歴史を踏まえ、様々な視点から知ることができます。写真を載せきれない程のかなりのボリューム感...!!!高校生の時の世界史の授業の記憶を掘り起こしつつ順に見ていきました。
古代オリンピックが平和の祈りからはじまったことをご存知ですか?古代ギリシャ、ゼウス神にささげる聖なる祭典として、戦争を3ヶ月間休戦し、オリンピアにて行われたのがはじまりです。オリンピックが「スポーツの祭典」であるのは勿論ながら、「平和の祭典」と言われている理由はここにあったのか...!と勉強になりました。
壁一面に展示された歴代の聖火リレートーチや歴代のメダルデザイン。どちらもシンプルなものから始まり、年を追うごとに凝ったデザインになっていきます。
次は"学ぶ"。日本人の挑戦にスポットを当てて、日本がオリンピックに与えた影響について学ぶことができます。このエリアの入り口には1964年東京大会へ向けての聖火リレーについて展示が。聖火が辿った国々を繋いだ地図や、聖火ランナー用公式ランニングシャツを見ることができます。おそらくランニングには向かないであろう素材...!スポーツウエアの進化を感じました。
"日本人の挑戦"といえば記憶に新しい昨年の大河ドラマ『いだてん』。ドラマ内では中村勘九郎が演じた日本人初のオリンピック出場選手 金栗四三についてはもちろん、役所広司が演じた「日本オリンピックの父」こと、嘉納治五郎の功績など、「日本とオリンピック」についてを学ぶことができます。また、1964年東京大会・1972年札幌大会・1988年長野大会ごとにエピソードを知ることができたり、パンフレットや招待状・招致ファイル、ペナントやポスター、記念メダル、スタッフの腕章などなど、人によっては懐かしいものも展示されています。
次は"挑戦する"。ここでは競技に共通する動きを体験し、オリンピック選手の身体能力に挑戦することができます。実際にSTAFFも体験しました!
最初に体験したのは冬季オリンピックのスキー競技。どのスキー競技になるかはランダムで表示されます。このとき体験したのはスキージャンプ。台の上に上がると画面に指示が表示され、カウントダウンに合わせてジャンプ、着地。その後3秒間着地時の姿勢をキープ。どの競技でも、着地時の体幹の安定を点数(100点満点)で見ることができ、その点数をオリンピック選手と比較することができます。
こちらは陸上競技。スタートラインに立ち、足跡を踏むと短距離走や立ち幅跳びなど、選手の歩幅が表示されます。
中でも驚いたのは、ジャマイカの元陸上競技短距離選手 ウサイン・ボルトの歩幅。成人男性が寝転んでいても余裕で跨ぐことのできる一歩、私の足はまったく届きませんでした。さすがは " ライトニング・ボルト "。稲妻級の衝撃でした。今更ながら、オリンピック選手ってやっぱりすごい...!
次のエリアは "感じる"。円柱型のシアター内でオリンピック選手の躍動および開会式の臨場感ある映像の2作品を体感することができます。競技へ向かう選手の表情や開会式の各国の衣装や演出は目を見張るものでした。
最後のエリアは"考える"。オリンピアンおよび大会参加者のインタビューやエピソードの映像、パラリンピックへの歴史や競技内容などから理解を深めることのできる展示、オリンピックビレッジの紹介などがされています。
パラリンピックは、障がいのあるトップアスリートが出場できるスポーツの祭典として、オリンピックと同じ年、同じ場所で開催されています。パラリンピックのはじまりは、1948年ロンドンでオリンピックが行われた同じ日、イギリスのストーク・マンデビル病院で、16名の車いす患者によるアーチェリー大会が原点と言われています。"障がいのある選手のための、オリンピックと同等の大会になるように"と願いの込められた大会がその後国際大会へと進化を遂げ、パラリンピックとして開催されるようになりました。アスリートや競技に対する注目も強まり、開催を重ねるごとに盛り上がりを見せています。
また、展示の最後には美術家 日比野克彦氏による5つの輪を表現した絵画とコメントが。「あなたにとってのオリンピックとは?」という投げかけに考えを巡らせ、2F展示エリアは終了です。
日本オリンピックミュージアム入り口にはこれまでのオリンピックにまつわるモニュメントが設置されています。縮尺された歴代の聖火台や、オリンピックにまつわる人物像、そして歩道やベンチに刻み込まれたオリンピックモットーや記録を見る事が出来ます。
また、鮮やかな色合いのオリンピックシンボルの存在感は大きく、記念に撮影する方も多かったです。
また、日本オリンピックミュージアム建物内にはミュージアム限定デザインのグッズが、Japan Sport Olympic Squareの1階にはマスコットキャラクターのミライトワ ・ソメイティのぬいぐるみや、日本のマンガ・アニメとコラボしたグッズも販売されています。
特にオリンピックミュージアム限定アイテムはここでしか買えないものばかり!ご来場の際に、記念に・お土産に何か買って帰るのも良いかもしれません。
歴史を学び、体感もできる盛りだくさんの日本オリンピックミュージアム!皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
日本オリンピックミュージアム
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号
JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE 1・2F
開館時間
10:00~17:00 (最終受付16:30)
観覧料金:2F「EXHIBITION AREA」は有料
一般 500円/団体 400円(事前に団体割引申請が必要)/シニア 400円(要証明書)/高校生以下 無料(要学生証)
より東京オリンピックを楽しむためにも、オリンピックの起源や競技の歴史について学ぼう!ということで、SENSA STAFFで新宿区にある日本オリンピックミュージアムへ行ってきました。
2019年9月にオープンしたばかりの日本オリンピックミュージアムでは、オリンピックの歴史や、様々な観点で見たオリンピックについて、これまでオリンピックで実際に使用された道具や衣装が展示されています。
ここでは各エリアごとにレポートしたいと思います!
1F WELCOME AREA "さまざまな視点でオリンピック・ムーブメントを発信"
まずは1F、エントランスを抜けると象徴的な真っ赤な受付カウンターが。ここでは2Fの有料エリアのチケットや日本オリンピックミュージアムのパンフレット(日本語/英語)が置いてあります。
WELCOME VISIONと呼ばれる、大きなビジョンではオリンピックの世界観が鮮やかに描かれた、迫力のある映像が流れています。また、その隣には WELCOME WALLが設置されており、たくさんのオリンピックシンボルが飾られています。よく見るとそれぞれ和紙で作成されたもの、ビーズで作成されたものなど様々なデザインになっています。これらは、オリンピックシンボルやオリンピックについて学ぶワークショップに参加した北海道遠軽町と東京都内の小中学生が作ったオブジェだそうです。作品一つ一つの個性が光っており、いろんな表現があるんだと気付かされます。
SALONスペースでは、2020年1月19日(日)まで企画展「日本のオリンピックを創る-東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会-」が開催。歴代の日本金メダリストの写真が展示されており、初めて名前を聞く選手も多く、写真にも歴史を感じました。
2020年東京オリンピック聖火リレートーチも展示されていました。日本人に最もなじみ深い花である桜をモチーフにしており、桜ゴールドのボディは可愛らしく、奥ゆかしいデザインになっています。Youtubeの公式チャンネル「Tokyo 2020」ではリレートーチの紹介ムービー、そして製造過程を紹介したムービーが公開されています。工場での作業、職人の技、桜ゴールドに輝くまでをたった2分で知ることができますので併せてご覧いただくと、より楽しめますよ。
つづいて、オリンピックのデザインにまつわる展示コーナー。まず、エンブレムは野老朝雄(ところあさお)による、組市松紋のデザイン。日本人にも世界にも馴染みの深い、いわゆるチェッカーデザインに、カラーは日本の伝統色である藍色で、「多様性と調和」のメッセージが込められています。
マスコットキャラクターは谷口亮によるデザイン。藍色と白の市松模様がモチーフの「ミライトワ」。名前の由来は「未来」と「永遠(とわ)」という2つの言葉を結びつけて生まれ、「素晴らしい未来を永遠に」という願いが込められています。そして桜がモチーフの「ソメイティ」。名前の由来は、桜を代表する品種「ソメイヨシノ」と非常に力強いという意味の英語「so mighty」から。それぞれ性格や特殊能力を持っており、見た目もポップで可愛らしく、第69回NHK紅白歌合戦ではFoorinの曲紹介に登場するなど大活躍しています。
そしてオリンピックと言えば、メダル!メダルのデザインも年度によって変わっています。近年では円形以外のデザインも見かけますが、川西純市による東京2020オリンピックメダルのデザインテーマは「原石を磨くようなイメージと光や輝き」。シーリングスタンプのような裏面のデザインは波打つイメージの躍動感や丸みの持つ美しさに胸を打たれます。
世界中の人が開催地に集まるオリンピック。言語の通じない海外の方も一目でわかる、大会公式スポーツピクトグラムは、1964年の東京オリンピックで生まれたスポーツピクトグラムをさらに発展させ、躍動するアスリートの動きを魅力的に引き出すデザイン。今回、グラフィックデザイナーである廣村正彰氏等で編成される開発チームにより、全33競技50種類のピクトグラムが制作されました。
ひとえにデザインといえど、多くの人が携わり、願いが込められているということを知る事ができました。また、今回採用されませんでしたが、個人的にいいなと思うオリンピックにまつわるデザインがたくさんありました。
1月21日(火)~2020年3月15日(日)には、企画展第二弾「オリンピズムの原点を紐解く―クーベルタンのことばと思い―」が開催。ギャラリートークも実施されますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
そしてミュージアムの奥にある、OLYMPIC STUDY CENTERと呼ばれるスペースでは、オリンピックに関する書籍などが並べられ、オリンピズムの価値についてなど、貴重な資料が展示されていました。
また、日本中が心をひとつに、東京2020オリンピック日本代表選手団を全力で応援するためのアクション「がんばれ!ニッポン!全員団結プロジェクト」の一環として、スペースにある机には折り紙と団結ORIGAMIの折り方、そしてORIGAMIポストが設置されています。
来館者が自由に団結ORIGAMIを作成し、応援メッセージを書き込み、最後は完成した折り紙を専用のボックスに入れる事で、オリンピック選手に届けられるとのこと。実際にSTAFFも折ってみました!
折り方をひとつひとつ確認しながら丁寧に折っていきます。
STAFFの個性が光る、団結ORIGAMIの完成!
祈りを込めて、ORIGAMIポストへイン!
また、"FIVE RINGS CAFE"というカフェスペースもあり、ドリンクやスイーツ、そして軽食も注文出来ます。観覧中に少しお腹が空いたりした際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
2F EXHIBITION AREA "オリンピックを知る、学ぶ、感じる、挑戦する、考える"
2Fは有料展示エリア。知る、学ぶ、感じる、挑戦する、考える、というテーマごとのエリアに分かれて展示がされています。
入り口には近代オリンピックの基礎を築いた創立者ピエール・ド・クーベルタンの像がお出迎え。ちょっとシュール。
展示エリアに入ってすぐ、足元に丸い画面が。ここに映る映像とアナウンスで、大会の起源から人類最大の祭典になるまでのストーリーを学ぶことができます。映像もかわいい。ヘッドホンから流れるのは同内容の英語アナウンス。取材をした日も多くの海外からの観光客の姿が見られました。
最初は"知る"。「世界とオリンピック」を軸にオリンピックが世界とどうのように関係してきたかを世界の歴史を踏まえ、様々な視点から知ることができます。写真を載せきれない程のかなりのボリューム感...!!!高校生の時の世界史の授業の記憶を掘り起こしつつ順に見ていきました。
古代オリンピックが平和の祈りからはじまったことをご存知ですか?古代ギリシャ、ゼウス神にささげる聖なる祭典として、戦争を3ヶ月間休戦し、オリンピアにて行われたのがはじまりです。オリンピックが「スポーツの祭典」であるのは勿論ながら、「平和の祭典」と言われている理由はここにあったのか...!と勉強になりました。
壁一面に展示された歴代の聖火リレートーチや歴代のメダルデザイン。どちらもシンプルなものから始まり、年を追うごとに凝ったデザインになっていきます。
次は"学ぶ"。日本人の挑戦にスポットを当てて、日本がオリンピックに与えた影響について学ぶことができます。このエリアの入り口には1964年東京大会へ向けての聖火リレーについて展示が。聖火が辿った国々を繋いだ地図や、聖火ランナー用公式ランニングシャツを見ることができます。おそらくランニングには向かないであろう素材...!スポーツウエアの進化を感じました。
"日本人の挑戦"といえば記憶に新しい昨年の大河ドラマ『いだてん』。ドラマ内では中村勘九郎が演じた日本人初のオリンピック出場選手 金栗四三についてはもちろん、役所広司が演じた「日本オリンピックの父」こと、嘉納治五郎の功績など、「日本とオリンピック」についてを学ぶことができます。また、1964年東京大会・1972年札幌大会・1988年長野大会ごとにエピソードを知ることができたり、パンフレットや招待状・招致ファイル、ペナントやポスター、記念メダル、スタッフの腕章などなど、人によっては懐かしいものも展示されています。
次は"挑戦する"。ここでは競技に共通する動きを体験し、オリンピック選手の身体能力に挑戦することができます。実際にSTAFFも体験しました!
最初に体験したのは冬季オリンピックのスキー競技。どのスキー競技になるかはランダムで表示されます。このとき体験したのはスキージャンプ。台の上に上がると画面に指示が表示され、カウントダウンに合わせてジャンプ、着地。その後3秒間着地時の姿勢をキープ。どの競技でも、着地時の体幹の安定を点数(100点満点)で見ることができ、その点数をオリンピック選手と比較することができます。
こちらは陸上競技。スタートラインに立ち、足跡を踏むと短距離走や立ち幅跳びなど、選手の歩幅が表示されます。
中でも驚いたのは、ジャマイカの元陸上競技短距離選手 ウサイン・ボルトの歩幅。成人男性が寝転んでいても余裕で跨ぐことのできる一歩、私の足はまったく届きませんでした。さすがは " ライトニング・ボルト "。稲妻級の衝撃でした。今更ながら、オリンピック選手ってやっぱりすごい...!
次のエリアは "感じる"。円柱型のシアター内でオリンピック選手の躍動および開会式の臨場感ある映像の2作品を体感することができます。競技へ向かう選手の表情や開会式の各国の衣装や演出は目を見張るものでした。
最後のエリアは"考える"。オリンピアンおよび大会参加者のインタビューやエピソードの映像、パラリンピックへの歴史や競技内容などから理解を深めることのできる展示、オリンピックビレッジの紹介などがされています。
パラリンピックは、障がいのあるトップアスリートが出場できるスポーツの祭典として、オリンピックと同じ年、同じ場所で開催されています。パラリンピックのはじまりは、1948年ロンドンでオリンピックが行われた同じ日、イギリスのストーク・マンデビル病院で、16名の車いす患者によるアーチェリー大会が原点と言われています。"障がいのある選手のための、オリンピックと同等の大会になるように"と願いの込められた大会がその後国際大会へと進化を遂げ、パラリンピックとして開催されるようになりました。アスリートや競技に対する注目も強まり、開催を重ねるごとに盛り上がりを見せています。
また、展示の最後には美術家 日比野克彦氏による5つの輪を表現した絵画とコメントが。「あなたにとってのオリンピックとは?」という投げかけに考えを巡らせ、2F展示エリアは終了です。
MONUMENT AREA "オリンピック・ムーブメントを体験し、レガシーを継承する広場。"
日本オリンピックミュージアム入り口にはこれまでのオリンピックにまつわるモニュメントが設置されています。縮尺された歴代の聖火台や、オリンピックにまつわる人物像、そして歩道やベンチに刻み込まれたオリンピックモットーや記録を見る事が出来ます。
また、鮮やかな色合いのオリンピックシンボルの存在感は大きく、記念に撮影する方も多かったです。
左:"オリンピックの父"と言われるクーベルタン男爵の銅像/右:オリンピックへの日本初参加に尽力した嘉納治五郎像
左上:1964年東京大会聖火台(縮尺3/4)/右上:1972年札幌大会聖火台(縮尺3/4)/左下:1998年長野大会聖火台(縮尺1/2)/右下:オリンピックシンボル
また、日本オリンピックミュージアム建物内にはミュージアム限定デザインのグッズが、Japan Sport Olympic Squareの1階にはマスコットキャラクターのミライトワ ・ソメイティのぬいぐるみや、日本のマンガ・アニメとコラボしたグッズも販売されています。
特にオリンピックミュージアム限定アイテムはここでしか買えないものばかり!ご来場の際に、記念に・お土産に何か買って帰るのも良いかもしれません。
歴史を学び、体感もできる盛りだくさんの日本オリンピックミュージアム!皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
日本オリンピックミュージアム
〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号
JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE 1・2F
開館時間
10:00~17:00 (最終受付16:30)
観覧料金:2F「EXHIBITION AREA」は有料
一般 500円/団体 400円(事前に団体割引申請が必要)/シニア 400円(要証明書)/高校生以下 無料(要学生証)