SENSA

2019.03.15

KANA-BOON、総移動距離40,000kmに及ぶ55公演の過去最長ワンマンツアー完走

KANA-BOON、総移動距離40,000kmに及ぶ55公演の過去最長ワンマンツアー完走

昨年10月1日の千葉LOOKを皮切りにスタートしたKANA-BOON ワンマンツアー「Let's go 55 ONE-MAAN!!」が、3月9日(土)台湾・台北THE WALLでツアーファイナルを迎えた。
メジャーデビュー5周年を記念し、実施中である「5シーズン・5リリース・5イベント」企画のシーズン4の"イベント"として開催された本ツアーは、約5ヶ月に渡り、55公演(振替公演を含めると56公演)、総移動距離40,000kmと彼らにとって過去最長のツアーとなった。
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台湾公演は2016年以来2度目の開催。3年振りのKANA-BOONの来台に期待を高まらせたフロアから歓声が挙がる中、SEと共にステージに現れたメンバー。それぞれ楽器を手にした後、「台湾ー!」と声高らかに叫び、最初の楽曲「1.2. step to you」からスタート。飯田祐馬(B,Cho)と小泉貴裕(D)の刻むリズムに合わせてフロアからは手拍子が起こり、2度目の台湾とは思えない熱量で迎えてくれた会場にメンバーの表情も自然と柔らかくなる。最初のMCでは谷口鮪(Vo,G)が中国語で挨拶をしてから、「最後までEnjoyして下さい!」とアップテンポな楽曲を次々と演奏していく。車のクラクションの音が会場に鳴り渡り「Let's Dancing!」という掛け声で始まった「クラクション」では、KANA-BOONらしいダンシングチューンで観客を踊らせ、続けて披露された「ロックンロールスター」は、赤を基調とした照明の中パワフルなパフォーマンスを繰り広げ、「MUSiC」では、古賀隼斗(G,Cho)が疾走感のある爽やかなメロディーをフロアに響き渡らせた。
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短い時間ながら昨夜到着してから台北の街を楽しんだことを話し、和やかな空気の中ミドルテンポの楽曲が続く中盤戦へ。昨年5月にリリースされた「アスター」では、瑞々しく軽快なメロディーに合わせて、観客も身体を横に揺らし思い思いに手を挙げる。谷口が先日SNSで卒業シーズンに合わせて発言していたこともあってか、「ランアンドラン」では言葉の壁も越え、しっかりと歌詞に耳を傾けて聴くオーディエンスの姿が印象的だった。


ライブも後半戦に差し掛かるところで谷口がメンバーを紹介し、全員が覚えてきた中国語で挨拶。足元に中国語の文字が見え、「カンニングペーパーや!」とツッコミ合うメンバー。仲の良さが伝わるやりとりに、ファンからも温かい笑いが起こる。"やりたいことがある"と、古賀のコール&レスポンスが始まり、「いけるかー!」の呼びかけに「イェー!」とファンも全力で応え、その勢いのまま発売されたばかりの新曲「ハグルマ」を披露。新曲とは思えない程のフロアの盛り上がりに、それぞれの演奏にも力が入っていく様子が伺えた。その後も「Fighter」「盛者必衰の理、お断り」と立て続けにアッパーチューンを披露し、観客のボルテージをぐんぐん上げていく。小泉の力強いドラミング、そして古賀のクールなギターから始まった「フルドライブ」では、「台湾いくぞー!」という谷口の掛け声を合図に、溜め込んだ熱量を一気に開放するようにオーディエンスが歌声と全身で応える。その場にいる全員で"ライブ"を作り上げ、KANA-BOON怒涛の攻めのセットリストで会場を熱狂の渦の中に引き込んだ。
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本編も終盤、照明が暗転し一言曲名を告げて始まった「さくらのうた」では、さくら色の照明の中優しく切ないメロディーがオーディエンスを魅了した。続けて「彷徨う日々とファンファーレ」「シルエット」が披露され、「シルエット」のラストサビの大合唱は、きっと2016年の台湾公演の何倍もの大きさだったのではないだろうか。「皆さんに出会えてよかったです」と、本編最後に「夜の窓辺から」を情感たっぷりに演奏。「よかったらみんなで一緒に歌いませんか」という谷口の言葉から始まった"ラララ"の大合唱。会場を大きな幸福感が包み込み、本編が締め括られた。


鳴り止まぬアンコールに応えて再びメンバーがステージに登場すると、谷口がこのツアーを振り返り「ずっとずっとKANA-BOONというバンドを続けていきたい、これからも応援よろしくお願いします!」と熱く語り、会場からは大きな拍手が起こった。アンコールの1曲目に演奏された「ネリネ」では、小気味よいイントロ、華やかで弾けるようなメロディーが会場を揺らし、今までのKANA-BOONサウンドとは少し異なる雰囲気でフロアを楽しませる様子が、このツアーでの彼らの成長を感じさせるステージだった。そして、公演のラストを飾ったのは「バトンロード」。シーズン4であるこのワンマンツアーから次のシーズン5に向けてバトンを渡すような力強い演奏に、会場もしっかり応えフロアが一つになった。ダブルアンコールの拍手も起こったが、全22曲で力を出し切ったメンバーはまた必ず台湾に来ることを約束し、温かい拍手の中ステージを後にした。
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KANA-BOONは、発売したばかりのシングル表題曲「ハグルマ」がTVアニメ『からくりサーカス』のOPテーマとして絶賛オンエア中。さらに、新曲「まっさら」が4月よりフジテレビ"ノイタミナ"他でスタートするアニメ『さらざんまい』のOPテーマに決定。そして、昨年の3月に始まった「5シーズン・5リリース・5イベント」企画もついにラストシーズンを迎える。シーズン5のイベントは、6月15日(土)Zepp DiverCity(TOKYO)にて「KANA-BOONのOSHI-MEEN!!」を開催する。チケットは現在チケットぴあプレリザーブ先行を実施中。一般発売は3月30日(土)10:00〜開始。 長期にわたるツアーを経て大きく"ライブバンド"として成長を遂げた彼らの新たなステージにも期待したい。
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【SET LIST】
1.2. step to you
タイムアウト
ディストラクションビートミュージック
ウォーリーヒーロー
クラクション
ロックンロールスター
MUSiC
アスター
結晶星

ランアンドラン
ハグルマ
Fighter
盛者必衰の理、お断り
フルドライブ
さくらのうた
彷徨う日々とファンファーレ
シルエット
夜の窓辺から

En.
ネリネ
ないものねだり
バトンロード

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