「オルタナティヴ」とは何か?Enfantsに宿った「孤独」の代弁者としての才気──Enfants One Man Live「Tiny Cosmos」オフィシャルレポート
REPORT
2026.03.02
「1人で曲を作って出して、そうしたら600人も集まってくれて、サポートしてくれるチームがいて、バンドがいて......」
最後の曲、「dream」と題された未発表曲を歌い始める前、Rol3ertは人で埋め尽くされたフロアを見渡して、感慨深げにそう口にした。本格始動から1年あまり、これが2回目のワンマンライブ。そう書くとそのキャリアはまだまだ駆け出しのように思えるが、実際にはこの1年、彼は歩みを止めることなく前へと進み続けてきた。2月27日、渋谷WWWXで繰り広げられたライブ"katachi"は、その歩みを未来へと繋いでいくような、とてもワクワクするものだった。

鍵盤の弾き語りでの「meaning」からライブは始まった。スポットライトがステージに落ちる中、Rol3ertの透き通るようなファルセットが響き渡る。そうしてたった1人で幕を開けたステージは、続いてバンドメンバーが登場して鳴らされた「sweet tear」を皮切りに、どんどんその世界を広げていった。「Nerd」では明るいライトがステージとフロアを照らし出す。Rol3ertはハンドマイクでオーディエンスとコミュニケーションを取りながら、その場にいる全員を巻き込むようにパフォーマンス。曲を終えて彼が言う「あざまーす」というラフな挨拶も含めて、そこはかとなく緊張感の漂っていた場内が、曲を追うごとに少しずつほぐれていくのがわかる。

Rol3ertの曲は歌詞が基本的に英語で書かれているというのもあるし、音楽的にもとても洗練されている。だがライブを観ればわかるように、その本質はとてもフレンドリーというか、リスナーやオーディエンスととても「近い」ものだ。彼の声に宿るニュアンス、彼が歌いながらフロアに向ける表情、リズムに合わせて体を揺らす動き、そのすべてから、もしかしたら言葉以上に豊かに伝わってくるものがある。そんなRol3ertらしいパフォーマンスはもちろんこの日も健在。セットリストにはライブでやってきているものもそうでないものも含めて未発表曲がたくさん含まれていて、Rol3ert自身も「知らない曲ばかりだと思いますけど」と断っていたが、そんなの関係ないくらいに、彼の歌とメロディはとても雄弁だった。



そして何より、その未発表曲がどれもすばらしかった。昨年からライブで育ててきたという「kodoku」も、海を越えたコライトによって生まれたというアッパーなダンスチューン「with you」も、Rol3ertがギターを弾いて歌う姿がとても新鮮だったヘヴィなオルタナティブロック「Realized」も。曲ごとにまったく異なる顔を見せる振れ幅は、改めてRol3ertというアーティストのポテンシャルを教えてくれるようだったし、初めて耳にするはずの曲なのにRol3ertが歌い始めた瞬間になぜかすでに知っていたような気がするのは、多彩な音楽性の中にも、彼にしか生み出せない色のようなものがしっかりと根付いていることの証だろう。

もちろん、素晴らしかったのは新曲ばかりではない。音源とは一味違う力強さを感じさせた「frozen」も、「リハでやって盛り上がった」とのことで急遽披露されたプリンス「Purple Rain」のカバーから「say my name」の流れも、Rol3ert自身がビデオカメラを手にフロアやバンドメンバーを撮影しながら歌った「savior」も、ライブのクライマックスを鮮やかに描き出した「(how could i be)honest?」や「HOPE」で生まれた一体感も、ライブならではの開放感とエネルギーを帯びて、その魅力を存分に発揮していた。

カバーを含めて全15曲、1時間ちょっと。体感的にはあっという間に終わってしまったライブだが、最後に彼が言った「また会いましょう」という言葉のとおり、この物語には続きがある。この日のライブ中に、次のワンマンライブの開催がアナウンスされたのだ。11月6日(金)に大阪・BIG CAT、そして11月12日(木)に東京・Spotify O-EAST。約8ヶ月後、Rol3ertはさらに大きな場所で、多くの人を巻き込んで最高のステージを作り出してくれることだろう。ちょうど2月25に公開されたばかりの「JAPAN Heatseekers Songs」チャートで「savior」が首位を獲得するなど、ますます注目を集める彼の今後のアクションから目が離せない。
文:小川智宏
撮影:中野敬久
setlist:
1. meaning(弾き語り)
2. sweet tear
3. Nerd
4. kodoku(未発表新曲)
5. with you(未発表新曲)
6. i still see you(未発表新曲)
7. frozen
8. Purple Rain(Princeカバー)
9. say my name
10. Realized(未発表新曲)
11. savior
12. meaning
13. (how could i be)honest?
14. HOPE
15. dream(未発表新曲)
開場18:30/開演19:30
info:大阪:キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00※土日祝祭日を除く)
11月12日(木) 東京 Spotify O-EAST
開場18:30/開演19:30
info:DISK GARAGE
チケット:前売 スタンディング4,500円(税込)※ドリンク代別
Rol3ert Supporters Club -Robbers- 会員最速先行:
2月28日(金)12:00~3月29日(日)23:59
URL: https://rol3ert.com/

5月8日(金) 東京 代官山 UNIT
開場18:15/開演19:00
出演:Rol3ert、REJAY、スーパー登山部
5月28日(木) 愛知 名古屋 ell. FITS ALL
開場18:15/開演19:00
出演:Rol3ert、REJAY、HANA HOPE
5月29日(金) 大阪 梅田 Shangri-La
開場18:15/開演19:00
出演:Rol3ert、REJAY、DURDN
チケット:前売 スタンディング5,000円(税込)/当日 スタンディング5,500円(税込)
※ドリンク代別
<先着期間>2月14日(土)12:00~3月27日(金)23:59
https://eplus.jp/rol3ert-rejay/
INFO:ライブエグザム
URL: https://rol3ert.com/
会費:年額会員:6,810円(税込)/ 月額会員:680円(税込)
※ お支払方法:「クレジットカード決済」「キャリア決済(月額会員のみ)」
▶︎ 「Robbers」とは?
Robbers=英語で「盗人」。 でも、ここで盗むのは"何か"じゃない。一瞬の熱、言葉にならない感情、ステージの空気、制作の気配 ----Rol3ertの頭の中にあるものを、みんなで分け合うためのサポーターズクラブです。 スポーツチームを応援するように、同じ旗の下で盛り上がれる"コミュニティ"を目指し、会員限定の映像・画像 企画を進行中。さらに日本だけでなく、世界中のファン同士がコミュニケーションしやすい場も近日オープン予定です。

Rol3ert「savior」
2026年1月28日(水)
Format:Digital
Label:Exciter Records
Track List:
1. savior
試聴はこちら
@rol3ertmusic
@rol3ertmusic
@rol3ertmusic
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最後の曲、「dream」と題された未発表曲を歌い始める前、Rol3ertは人で埋め尽くされたフロアを見渡して、感慨深げにそう口にした。本格始動から1年あまり、これが2回目のワンマンライブ。そう書くとそのキャリアはまだまだ駆け出しのように思えるが、実際にはこの1年、彼は歩みを止めることなく前へと進み続けてきた。2月27日、渋谷WWWXで繰り広げられたライブ"katachi"は、その歩みを未来へと繋いでいくような、とてもワクワクするものだった。

鍵盤の弾き語りでの「meaning」からライブは始まった。スポットライトがステージに落ちる中、Rol3ertの透き通るようなファルセットが響き渡る。そうしてたった1人で幕を開けたステージは、続いてバンドメンバーが登場して鳴らされた「sweet tear」を皮切りに、どんどんその世界を広げていった。「Nerd」では明るいライトがステージとフロアを照らし出す。Rol3ertはハンドマイクでオーディエンスとコミュニケーションを取りながら、その場にいる全員を巻き込むようにパフォーマンス。曲を終えて彼が言う「あざまーす」というラフな挨拶も含めて、そこはかとなく緊張感の漂っていた場内が、曲を追うごとに少しずつほぐれていくのがわかる。

Rol3ertの曲は歌詞が基本的に英語で書かれているというのもあるし、音楽的にもとても洗練されている。だがライブを観ればわかるように、その本質はとてもフレンドリーというか、リスナーやオーディエンスととても「近い」ものだ。彼の声に宿るニュアンス、彼が歌いながらフロアに向ける表情、リズムに合わせて体を揺らす動き、そのすべてから、もしかしたら言葉以上に豊かに伝わってくるものがある。そんなRol3ertらしいパフォーマンスはもちろんこの日も健在。セットリストにはライブでやってきているものもそうでないものも含めて未発表曲がたくさん含まれていて、Rol3ert自身も「知らない曲ばかりだと思いますけど」と断っていたが、そんなの関係ないくらいに、彼の歌とメロディはとても雄弁だった。



そして何より、その未発表曲がどれもすばらしかった。昨年からライブで育ててきたという「kodoku」も、海を越えたコライトによって生まれたというアッパーなダンスチューン「with you」も、Rol3ertがギターを弾いて歌う姿がとても新鮮だったヘヴィなオルタナティブロック「Realized」も。曲ごとにまったく異なる顔を見せる振れ幅は、改めてRol3ertというアーティストのポテンシャルを教えてくれるようだったし、初めて耳にするはずの曲なのにRol3ertが歌い始めた瞬間になぜかすでに知っていたような気がするのは、多彩な音楽性の中にも、彼にしか生み出せない色のようなものがしっかりと根付いていることの証だろう。

もちろん、素晴らしかったのは新曲ばかりではない。音源とは一味違う力強さを感じさせた「frozen」も、「リハでやって盛り上がった」とのことで急遽披露されたプリンス「Purple Rain」のカバーから「say my name」の流れも、Rol3ert自身がビデオカメラを手にフロアやバンドメンバーを撮影しながら歌った「savior」も、ライブのクライマックスを鮮やかに描き出した「(how could i be)honest?」や「HOPE」で生まれた一体感も、ライブならではの開放感とエネルギーを帯びて、その魅力を存分に発揮していた。

カバーを含めて全15曲、1時間ちょっと。体感的にはあっという間に終わってしまったライブだが、最後に彼が言った「また会いましょう」という言葉のとおり、この物語には続きがある。この日のライブ中に、次のワンマンライブの開催がアナウンスされたのだ。11月6日(金)に大阪・BIG CAT、そして11月12日(木)に東京・Spotify O-EAST。約8ヶ月後、Rol3ertはさらに大きな場所で、多くの人を巻き込んで最高のステージを作り出してくれることだろう。ちょうど2月25に公開されたばかりの「JAPAN Heatseekers Songs」チャートで「savior」が首位を獲得するなど、ますます注目を集める彼の今後のアクションから目が離せない。
文:小川智宏
撮影:中野敬久
"katachi"Setlist Playlist
setlist:
1. meaning(弾き語り)
2. sweet tear
3. Nerd
4. kodoku(未発表新曲)
5. with you(未発表新曲)
6. i still see you(未発表新曲)
7. frozen
8. Purple Rain(Princeカバー)
9. say my name
10. Realized(未発表新曲)
11. savior
12. meaning
13. (how could i be)honest?
14. HOPE
15. dream(未発表新曲)
LIVE INFORMATION
Rol3ert Live Tour 2026 "meet me in my head"
11月6日(金) 大阪 BIG CAT開場18:30/開演19:30
info:大阪:キョードーインフォメーション 0570-200-888(12:00~17:00※土日祝祭日を除く)
11月12日(木) 東京 Spotify O-EAST
開場18:30/開演19:30
info:DISK GARAGE
チケット:前売 スタンディング4,500円(税込)※ドリンク代別
Rol3ert Supporters Club -Robbers- 会員最速先行:
2月28日(金)12:00~3月29日(日)23:59
URL: https://rol3ert.com/
Rol3ert✕REJAY Joint Tour "Square One"

5月8日(金) 東京 代官山 UNIT
開場18:15/開演19:00
出演:Rol3ert、REJAY、スーパー登山部
5月28日(木) 愛知 名古屋 ell. FITS ALL
開場18:15/開演19:00
出演:Rol3ert、REJAY、HANA HOPE
5月29日(金) 大阪 梅田 Shangri-La
開場18:15/開演19:00
出演:Rol3ert、REJAY、DURDN
チケット:前売 スタンディング5,000円(税込)/当日 スタンディング5,500円(税込)
※ドリンク代別
<先着期間>2月14日(土)12:00~3月27日(金)23:59
https://eplus.jp/rol3ert-rejay/
INFO:ライブエグザム
Rol3ert サポーターズ・クラブ -Robbers-
開設日:2026年2月27日(金)20:00URL: https://rol3ert.com/
会費:年額会員:6,810円(税込)/ 月額会員:680円(税込)
※ お支払方法:「クレジットカード決済」「キャリア決済(月額会員のみ)」
▶︎ 「Robbers」とは?
Robbers=英語で「盗人」。 でも、ここで盗むのは"何か"じゃない。一瞬の熱、言葉にならない感情、ステージの空気、制作の気配 ----Rol3ertの頭の中にあるものを、みんなで分け合うためのサポーターズクラブです。 スポーツチームを応援するように、同じ旗の下で盛り上がれる"コミュニティ"を目指し、会員限定の映像・画像 企画を進行中。さらに日本だけでなく、世界中のファン同士がコミュニケーションしやすい場も近日オープン予定です。
RELEASE INFORMATION

Rol3ert「savior」
2026年1月28日(水)
Format:Digital
Label:Exciter Records
Track List:
1. savior
試聴はこちら
LINK
オフィシャルサイト@rol3ertmusic
@rol3ertmusic
@rol3ertmusic
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