2022.11.14
SENSAが注目するアーティストを紹介する「RECOMMEND」。今回は柏発4ピースロックバンドpeetoを取り上げる。
野田択也（Vo/Gt.）、鮨朗（Gt.）、松井友哉（Ba.）、Koto（Dr.）からなる４人組ロックバンド、peeto。2017年に千葉県柏にて結成し、メンバーチェンジを経て2020年に現在のメンバーになった。同年に開催された「No Big Deal Records Audition 2020」でグランプリを獲得し、今年３月には１st Mini album『Virgin』をリリース。その４ヶ月後には「夏の２大リリース」と題し、２ヶ月連続で新曲をデジタルリリースするなど、「Urban Rock from Town」というキャッチコピーの元、絶え間なく新たな音楽を生み続けている。そして９月にはリリース記念の東名阪企画ライヴ『THIS SUMMER WITH PEETO』を敢行するなど、精力的に活動中のバンドだ。
この曲は、夏の２大リリースの第一弾となったアッパーチューン。夏が似合うpeetoならではのポップソングで、Music Videoでは様々な細工を施した素材をつなぎ合わせた映像が、楽曲のテンポの良さを助長している。青春を詰め込んだような無邪気なメンバーの姿、気軽に生きていこうよ、と笑顔でグーサインをしてくれるような歌詞感、心躍るアーバンサウンド、それら全てがリスナーの日常を楽しくしてくれるようで最高の空気感だ。毎日クタクタになるまで働いてる人、肩の荷が重い人、悩み事が多くモヤモヤしてる人、などは特に聴いてほしい楽曲。解放感満点のpeetoの音楽が〈無駄な今日すら愛せるmindで〉私たちの日々に爽やかな風を吹かせてくれる。
夏の２大リリースの第二弾となった最新曲「Remember Me」は、モダンな雰囲気でまったりと進行していくメロディーが心地よいナンバー。１音目から「この曲いいな...」と感じさせる温もりあるギターの音と野田（Vo/Gt.）の柔和な歌声が、生活に溶け込んでいくような曲の滑らかさを描いている。野田はこの曲について「仲間と過ごす時間を大切にしよう、と思えたことを書いた」と述べているが、Music Videoを見るとより一層その言葉に頷けるのだ。少し古びた狭い部屋で、夏なのに（きっと）エアコンもつけず窓を開けて、コーラを飲みながら４人が一緒に音を奏でたり、ギター１本だけ持っておもむろに出かけたり。決して特別感はないけれど、何気なく一緒に過ごす時間がとても愛おしく映し出されている。誰かと過ごす当たり前のような時間を、大切にしたいと感じさせてくれる名作だ。
この曲は、3月にリリースされた１st Mini album『Virgin』のリード曲で、とにかく多幸感に溢れる最高な１曲である。一つ一つの言葉が気持ちよくサウンドに乗り、体を揺らさずにはいられない。Music Videoでは、火を囲んで、お酒を飲んだり体を揺らしたり笑ったりと、各々が自由に楽しみながら〈いつか今日を思い出したい そんな今日を過ごしていたい〉と合唱するシーンがある。このシーンが、最高にこの楽曲の良さを引き出しているのだ。悲しい日も辛い日も、楽しい日も幸せな日も、同じ速さで過ぎ去っていく。その全てが〈戻れないonly day〉であるから、自分にしか過ごせない人生を、笑って生きていきたいなと思える、そんな名曲である。
今、世の中には沢山の情報が溢れていて、幸せになるための方法論なんて調べたらスクロールしきれないほどに出てくる。情報過多で何が正解か分からなくなるような日々を、とてもシンプルにほぐしてくれるのがpeetoの音楽だと思う。〈笑えれば全部OKなんじゃない？（WORLD）〉というように、答えはいつだってシンプルでいいのだ。感情に素直でいい。彼らの音楽が、日々の雑音を取り除いて、感情にクリアに、気楽に、心を癒してくれるだろう。
文：髙橋夏央
千葉県柏発のカルチャーロックバンド、peeto (ピート)。
2017年に結成し、メンバーチェンジを経て2020年に現在のメンバーとなった。同年に開催された「No Big Deal Records Audition 2020」でグランプリを獲得。「Urban Rock from Town」を掲げて発信する音楽は、サーフミュージックやブラックミュージック、シティポップやR&Bなど様々なジャンルを織り交ぜた"New Music"。Vo. 野田の透き通るような歌声と精度の高い演奏でリスナーを魅了する。
@peeto_official
@peeto_official
野田択也（Vo/Gt.）、鮨朗（Gt.）、松井友哉（Ba.）、Koto（Dr.）からなる４人組ロックバンド、peeto。2017年に千葉県柏にて結成し、メンバーチェンジを経て2020年に現在のメンバーになった。同年に開催された「No Big Deal Records Audition 2020」でグランプリを獲得し、今年３月には１st Mini album『Virgin』をリリース。その４ヶ月後には「夏の２大リリース」と題し、２ヶ月連続で新曲をデジタルリリースするなど、「Urban Rock from Town」というキャッチコピーの元、絶え間なく新たな音楽を生み続けている。そして９月にはリリース記念の東名阪企画ライヴ『THIS SUMMER WITH PEETO』を敢行するなど、精力的に活動中のバンドだ。
peeto「STREET」
この曲は、夏の２大リリースの第一弾となったアッパーチューン。夏が似合うpeetoならではのポップソングで、Music Videoでは様々な細工を施した素材をつなぎ合わせた映像が、楽曲のテンポの良さを助長している。青春を詰め込んだような無邪気なメンバーの姿、気軽に生きていこうよ、と笑顔でグーサインをしてくれるような歌詞感、心躍るアーバンサウンド、それら全てがリスナーの日常を楽しくしてくれるようで最高の空気感だ。毎日クタクタになるまで働いてる人、肩の荷が重い人、悩み事が多くモヤモヤしてる人、などは特に聴いてほしい楽曲。解放感満点のpeetoの音楽が〈無駄な今日すら愛せるmindで〉私たちの日々に爽やかな風を吹かせてくれる。
peeto「Remember Me」
夏の２大リリースの第二弾となった最新曲「Remember Me」は、モダンな雰囲気でまったりと進行していくメロディーが心地よいナンバー。１音目から「この曲いいな...」と感じさせる温もりあるギターの音と野田（Vo/Gt.）の柔和な歌声が、生活に溶け込んでいくような曲の滑らかさを描いている。野田はこの曲について「仲間と過ごす時間を大切にしよう、と思えたことを書いた」と述べているが、Music Videoを見るとより一層その言葉に頷けるのだ。少し古びた狭い部屋で、夏なのに（きっと）エアコンもつけず窓を開けて、コーラを飲みながら４人が一緒に音を奏でたり、ギター１本だけ持っておもむろに出かけたり。決して特別感はないけれど、何気なく一緒に過ごす時間がとても愛おしく映し出されている。誰かと過ごす当たり前のような時間を、大切にしたいと感じさせてくれる名作だ。
peeto「WORLD」
この曲は、3月にリリースされた１st Mini album『Virgin』のリード曲で、とにかく多幸感に溢れる最高な１曲である。一つ一つの言葉が気持ちよくサウンドに乗り、体を揺らさずにはいられない。Music Videoでは、火を囲んで、お酒を飲んだり体を揺らしたり笑ったりと、各々が自由に楽しみながら〈いつか今日を思い出したい そんな今日を過ごしていたい〉と合唱するシーンがある。このシーンが、最高にこの楽曲の良さを引き出しているのだ。悲しい日も辛い日も、楽しい日も幸せな日も、同じ速さで過ぎ去っていく。その全てが〈戻れないonly day〉であるから、自分にしか過ごせない人生を、笑って生きていきたいなと思える、そんな名曲である。
今、世の中には沢山の情報が溢れていて、幸せになるための方法論なんて調べたらスクロールしきれないほどに出てくる。情報過多で何が正解か分からなくなるような日々を、とてもシンプルにほぐしてくれるのがpeetoの音楽だと思う。〈笑えれば全部OKなんじゃない？（WORLD）〉というように、答えはいつだってシンプルでいいのだ。感情に素直でいい。彼らの音楽が、日々の雑音を取り除いて、感情にクリアに、気楽に、心を癒してくれるだろう。
文：髙橋夏央
PROFILE
千葉県柏発のカルチャーロックバンド、peeto (ピート)。
2017年に結成し、メンバーチェンジを経て2020年に現在のメンバーとなった。同年に開催された「No Big Deal Records Audition 2020」でグランプリを獲得。「Urban Rock from Town」を掲げて発信する音楽は、サーフミュージックやブラックミュージック、シティポップやR&Bなど様々なジャンルを織り交ぜた"New Music"。Vo. 野田の透き通るような歌声と精度の高い演奏でリスナーを魅了する。
LINK
オフィシャルサイト@peeto_official
@peeto_official
