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2026.05.14

【読むラジオ】MC:VivaOla  「Frank Ocean」をテーマに選曲「Room H」-2026.5.13-

【読むラジオ】MC:VivaOla 「Frank Ocean」をテーマに選曲「Room H」-2026.5.13-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。YOURNESSの黒川侑司、VivaOla、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、VivaOlaが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

Room "H"、DJを務めます。シンガーのVivaOlaです。今日はわざわざメモを用意して、特集みたいな感じで色んな音楽を紹介できたらと思います。最近VivaOlaが聴いている一人のアーティストがいるんですが、彼について深掘りをできればと思ってます。
では、早速番組始めていきたいと思います。今日の1曲目はVivaOlaで「Grown Too Old」です。


"Frank Ocean"をテーマに選曲!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム。僕が良いなと思ったことと、今聴いてもらいたい音楽を共有します。1曲目聴いてもらった「Grown Too Old」は、今から特集するアーティストの曲がリファレンスになっているんです。ソングライティングがすごく強いアーティストなので、作詞だったりメロディだったり、曲の根幹をすごく参考にしました。話が変わるんですけど、花粉がスギからヒノキに変わって体調が優れてなくて、目が痒いとかならまだいいんですけど、喘息持ちなので呼吸が大変で。シャワーほど湿度が完璧な空間が家にないので、居すぎてしまって水道代が上がっていく...。そんなVivaOlaです。

今回は「Frank Ocean」というテーマでお送りします。まずはファーストアルバム『channel ORANGE』から行こうと思います。彼は元々L.A.でソングライターをやっていて、Justin Bieberの「Bigger」などを書いていました。メロとか母音の感じがFrank Oceanで。自分もアーティストをやって、プロデューサーとか音楽の裏方もやってきているので、すごく尊敬しています。全体で聴くと、急に1曲コマーシャルみたいな曲が入ったり、それが誰かのサンプリングだったりするんです。
その中で「Super Rich Kids」という曲のアウトロはMary J. Bligeの「Real Love」の1節から取って、歌詞とメロディをサンプリングしています。サンプリングというのは、既存に存在している音楽をオマージュして自分の曲に入れることなんですが、「この人、これ好きだったんだ」とか「このサンプリングは元の曲のテーマがこれで、この人のテーマと合っているから、今活用できてるんだ」と分かるわけです。この曲の場合は Mary J. Blige の歌詞とメロをサンプリングした感じです。では一度聴いてもらいましょう。Frank Ocean で「Super Rich Kids」。


曲も良いんですけど、彼はライブもとても良くて。YouTube の「Super Rich Kids Live」と調べると、野外の夕方のフェスの映像が出てきます。彼自身、黒人で、貧しい家庭に生まれて、L.A.でライターとして、アーティストとして成功していく人生の中で、L.A.の裕福な層への揶揄というか、タイトルもそういった意味で「Super Rich Kids」というタイトルになっていて。歌詞に感動させられるんですけど、使用人が家にたくさんいるけど、親は二人ともいないとか。家にプールがあるのに、わざわざビーチに行きたいとか。この曲はまさに揶揄的なアルバムを表す曲だなと。ライブ映像を観たら、フェスに来ている子供達(を見て)ニヤニヤしながら歌っているんですよ。すごい性格悪そうで、そういうところがすごく好きです。

そんな感じでどんどん掘っていきましょう。次も同じ『channel ORANGE』から「Sweet Life」という曲を紹介します。まさにこれも揶揄してる曲です。最初聴いたときに、ベースラインやドラムの感じがすごいモータウン的だなと思っていたら、サンプルがStevie Wonderの「Superwoman」という曲。そのままの音源は全く使ってないので、ネットを見ると「これってサンプルなの?」みたいな議論が上がっています。
でも、よく聴くと、コード進行、移り変わりやパターン、テンポ感もちょっと似ているんです。ちょっと聴いてみてください。


良いですね。多分アウトロのギターがカッティングしている瞬間だったり、彼が歌い終わった後の瞬間が一番Stevie Wonderチックで、そこを聴き比べたら分かるんじゃないかな。ジャンジャン行っちゃいましょう。

次は、「Crack Rock」という楽曲です。自分が最初に聴いたのは、『Grand Theft Auto V』というゲームをやった時。ゲームの中でFrank Ocean がキュレーションしているラジオステーション「Blonde Radio」 が流れているんですけど、その中で「Crack Rock」がかかって。深夜のハイウェイを走っていると、この曲が流れてきて。そのときの雰囲気が歌詞も相まって良かったんです。大体彼の曲は1曲で1個のストーリーテリングがあって、この曲は、アルカンサスにいる薬物中毒の男の話で、ホントにみすぼらしくてどうしようもないし、家族にも呼ばれなくなるという結構救いのない物語なんですけど、曲調も相まって、自分はこの人生を生きたことないのに共感してしまう。そういう力が彼の曲にはあるんです。ピアノから始まって、大きめなドラムが一気に入ってくるんですけど、このドラムがJimi Hendrixの「Little Miss Lover」という曲のドラムのブレイクをそのままサンプリングしています。
『channel ORANGE』はノスタルジーがちょっと強めというか。サウンド感だったり、彼の歌唱スタイルなのかな。ちょっと瞑想しているような。すごい想像力が働くんです。もしかしたら、自分がバイリンガルだから、歌詞を何となく聴きながら聴いているというのもあるかもしれないけど、どこか浮遊感があって楽しめます。


ここからは彼のセカンドアルバム、現状最後のアルバムになってしまっているんですけど、『Blonde』というアルバムから何曲かピックアップしようかなと思います。まずは「Be Yourself」。ピアノが後ろで流れていて、お母さんが留守電を残しているみたいな物語のinterlude。 「大学生になって、いろんな人が薬物にハマってしまうけど、あなたは絶対にハマってはいけないよ」みたいなSkitで、このピアノがBuddy Rossの「Running Around」という曲からそのまま引用されてます。これがそのアルバムの後に出るもう一個のSkit、「Facebook Story」のピアノでもあって。ちょっと小さめに流れているんですけど、すごい面白くて。付き合っている彼女と一緒にご飯を食べに行っていたんだけど、「Facebook で友達認証をしてほしい」と言われて、「嫌だよ。今、目の前にいるじゃん。」と言い出したら、すごい怒られて、別れたみたいな話で、「こんなに近くにいるのに何で Facebook なんかで繋がる必要があるんだ。」みたいなことを言って、次の曲行くんですよ。このSkitが個人的にはすごく良くて。アルバムで聴いているときに、これが良いスパイスになっています。サンプリングって80's、90'sとか、ちょっと昔のものをサンプリングするイメージが勝手にあるんですけど、このサンプリング元は2016年リリースで、Buddy RossとFrank Oceanは一緒に仕事していたという繋がりも見えて良いですね。


名曲にいきましょう。次は「Close to You」です。曲名でピンと来る方もいるかもしれませんが、もともとはCarpentersの楽曲。1970年頃には、Stevie Wonderがトークボックスを使ったカバーも披露していて、Frank Oceanはその音源をサンプリングしているんです。文脈を辿っていくと、すごく面白い曲。実際にCarpentersの歌詞を少しもじりながら引用していたり、カバー的なアプローチではあるんですけど、韻の踏み方や内容は変わっていて。でもメロディはしっかり同じなんですよね。Carpentersのバージョンをご存じの方は、より楽しめるんじゃないかなと思います。


じゃあもう1曲このまま行っちゃいましょう。 これもですね、さっきのCarpentersと同じで、メロと歌詞を引用してるけど少しもじってる。だからその原曲分かる人は「これあの曲じゃない?」という感じなんですけど。The Beatlesの「Here, There and Everywhere」のワンラインを引用していて、一瞬なんですけど、分かる方は、The Beatlesっぽいと気づくと思います。では聴いてみてください。すごい良い曲です。Frank Oceanで「White Ferrari」。


もう1曲、このままいっちゃいましょう。この曲もさっきのCarpentersの話と同じで、メロディと歌詞を引用しつつ、少しもじっている曲なんです。原曲を知っている方は、「あれ、この曲じゃない?」「あのメロじゃない?」と気づくかもしれません。実は、The Beatlesの「Here, There and Everywhere」のワンラインを引用していて。本当に一瞬なんですけど、「The Beatlesっぽい」とわかる方もいるかも。

もう1曲、名曲いきましょう。これはカバーというより、また違った文脈の曲。Frank Oceanと仲の良いJames Blakeが書いている楽曲なんです。後にJames Blake自身もセルフカバーしています。James Blakeが2016年にリリースした「Always」という曲があるんですけど、そのワンラインがこの曲の中に入っていて、おそらく二人で書いた曲なんですが、(James Blakeが)昔書いた曲の一部を引っ張ってきているんですよね。そこまで分かると、より深く楽しめる曲だなと思います



5月13日(水)オンエア楽曲
VivaOla「Grown Too Old」
Frank Ocean「Super Rich Kids」
Frank Ocean「Crack Rock」
Frank Ocean「Be Yourself」
Frank Ocean「Close to you」
Frank Ocean「White Ferrari」
Frank Ocean「Godspeed」
VivaOla「Who Cares」
Sala & VivaOla「If You」
Calvin Harris「Slide (feat. Frank Ocean & Migos)」


番組へのメッセージをお待ちしています。
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RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、VivaOla、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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VivaOla
東京を拠点に活動するR&Bシンガー、ソングライター、プロデューサー。
洗練された音像、英語と日本語を織り交ぜた歌詞、唯一無二の歌声でオーディエンスを魅了する。
2020年にリリースしたミニアルバム『STRANDED』は、J-WAVE TOKYO HOT100にてトップ10入りを果たす。
翌年にstarRo,YonYon,ZINなど多彩なゲストと共に制作しリリースした1stフルアルバム『Juliet is the moon』は、「ロミオとジュリエット」を題材にしたコンセプチュアルな作品で、ストリーミングサービスのR&B チャートで1位を獲得し大きな話題を呼んだ。
2024年にはトラップ・ソウルに傾倒した内省的なムードを持つ2ndフルアルバム『APORIE VIVANT』をリリース。渋谷WWWX、大阪 yogibo HOLY MOUNTAINでリリースを記念した東阪ワンマンライブを開催し、大盛況に終わる。
同年Rolling Stoneの「Future of Music」日本代表25組へ選出。2025年には新章の幕開けとなるEP『TWOTONE』をリリース。
アメリカ・SXSWを筆頭に、台湾やシンガポール、イギリスのThe Great Escapeなど海外の数々のフェスにも出演し、アジアを代表するアーティストとして注目され始めている。

オフィシャルサイト @viva0la @viva0la

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Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト @lauradayromance @lauradayromance

LINK
FM福岡「Room "H"」

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