RUSH BALL 2026 in 台湾 with FRIENDSHIP.開催直前!Sorry Youthに聞く、日本でやってみたいこと&海外ライブの必需品
INTERVIEW
2026.10.01
国境を越えて共鳴する「生きることへの素直さ」──台湾のバンド・ゲシュタルト乙女×プロデューサー・高野勲インタビュー
本作には既発曲「副都心 feat. 荒井岳史」や、先行配信シングル「梅雨 feat. 京英一」など日本のアーティスト、そしてインストバンドMajor in Body Bearの張天偉(ジャーンティエンウエイ)、シンガーの陳以恆(チェンイーフゥオン)ら台湾のアーティストが参加し、ゲシュタルト乙女ならではの必然が1曲1曲に結実している。その中の1曲「星」はMikanがリスペクトするGRAPEVINEのサポートメンバーでありプロデューサーの高野勲がプロデュースで参加。高野の提案で演奏者が一堂に会するレコーディングが行われた。今回はゲシュタルト乙女のメンバーであるMikanと阿司(アース)、そして高野の座談会を実施、「星」の制作の話題を軸に、このバンドの個性と現在地を探ってみた。

GRAPEVINEの歌詞はストレートな中に距離感を感じて、それがすごく美しい(Mikan)
─MikanさんがGRAPEVINEのカバーをSNSにアップしたことで、従来のファン以外にも新しく知った方も増えたと思います。そもそもGRAPEVINEのどんな側面に惹かれたんですか?
Mikan:日本語特有の距離感が好きで。GRAPEVINEの歌詞はストレートな中に距離感を感じて、それが私にはすごく美しいところだなと思って、そこから好きになって。メロディもすごく自分の好みで大好きになりました。
─高野さんは海外のリスナーでありアーティストのMikanさんからそういう声を聞いていかがですか?
高野:最初、2〜3年前にSNSで流れてきたんですよ。GRAPEVINEをカバーして歌ってる人ってまあまあいるじゃないですか。で、良い感じに聴こえてすぐ田中(和将)くんに、「田中くん、こんな人いるよ」って言ったら、「おっ」ていう反応があって。でもどこの誰ともわかんないけどどうやら日本の方ではないっていうのを知って。その後ライブを見に来てくださったりとかで、「あ、そういう人もいらっしゃるんだ」っていう(笑)、言葉を選ばなければなんか奇特な方だなっていう(笑)。まあ僕が言うことじゃないですけど、バンドはそういう感じでやってないと思うんで。でも伝わってるのは嬉しかったんじゃないですかね。あと声の感じとか歌い方が良い印象だったんですよね、僕も田中くんも。
─日本語の距離感以外にどういうふうに日本のロックやポップスを好きになっていったんですか?
Mikan:幼少期に両親が日本に留学したことがあって、母も音楽が大好きで家でギターの弾き語りもよくしてましたから、幼少期からずっとJ-Popは聴いていました。その中で誰かの影響じゃなくて自分が好きなものを見つけたいなって思うタイミングでGRAPEVINEに出会いました。
─ちなみに阿司さんは、GRAPEVINEは通ってらっしゃるんですか?
阿司:通りました。めちゃくちゃいいですよね。Every Day, Every Time. (笑)。

─そして今回、いよいよプロデュースを依頼されたと。
Mikan:GRAPEVINEに対しての"好きさ"もありつつ、高野さんなら絶対自分たちの作品のいいところを見てくれる、外から見てこの作品はどうあるべきかをすごくわかってくれるだろうなとは思っていて、勇気を出してお願いしました。今回お願いする前にGRAPEVINEの野音(2025年8月の日比谷野外音楽堂での『GRAPEVINE TOUR 2025 extra show』)のライブで挨拶した時に「いつかプロデュースして欲しいです」って、ちょっと勇気出して話してはいたんですけど。
─今回のアルバム自体は日台両方のミュージシャンが参加しているので、その全体像もあった上で高野さんにもお願いした部分もあるんでしょうか。それとも「星」という曲だから高野さんにお願いしたかった?
Mikan:この曲は亡くなった先輩のために書いた曲なんですが、アルバムの全体的にはいろんなジャンルとかいろんなフィーチャリングもありつつ、だけどゲシュタルト乙女はプロデューサーを付けたことがなくて。でも「星」っていう曲ならプロデューサーが付いてたらすごくいい表現でまた違う味になるんじゃないかなと思いつつ、高野さんにお願いする曲を「星」にしました。
─これ違ってたらごめんなさい、台湾のウェブメディアのインタビューを読んだんですけど、その先輩はペトロールズのボブ(河村俊秀)さん?
Mikan:そうです、そうです。ペトロールズのボブさんです。
高野:え、先輩なの?
Mikan:先輩というか大先輩。
高野:お付き合いがあったりとか、何か繋がりがあるんですか?
Mikan:ただペトロールズ大好きで。台湾にライブで来た時に挨拶もさせていただいて、その時私はまだ20代前半だったんですけど、仲良くさせていただいていて、亡くなったことを聞いて、お墓参りも行きました。
高野:そうなんですね。何度か俺、一緒にやってるから。
Mikan:そうなんですね。私は高野さんにはただ「亡くなった友人に書いた曲です」とだけ伝えました。
高野:そう。デモが届いた時に、亡くなった先輩のために書いた曲とは聞いていて。もともともうちょっとテンポが速かったと思うんですよね。でも歌詞がすごいシンプルで伝えたいことがはっきりしているから、歌詞が聴こえた方がいいなと思って、テンポはもう少し遅くさせてもらって。あとはデモテープの印象が「あ、星だな」っていう感じだったので、具体的にどうするのがいいというのはその先のやり取りでいろいろ考えようと思いました。
─確かに大きな感じの曲ですもんね。リモートじゃなくて一堂に会してのレコーディングだったそうですがどんな進め方を?
高野:僕はデモテープを作って、今言われたように大きい感じの曲が過去の作品にあんまりないなと思ったので、1曲ちょっと違った印象になればいいなと思って始めたのが一つと、やり取りした中で「リモートでしかやったことがない」っていうので、できればバンドでせーのでやりましょうっていうことを了解していただいて、それが結果として良くなったかなと思ってます。

Mikan:レコーディングの時に高野さんが言ってくれたんですけど、よりバンドの立体感を感じられるし、一緒に演奏することによってもっとぎゅっと一つになれるっていうのをレコーディングで体感して欲しいということで。すごく勉強になりました。
─Mikanさんの中では亡くなった先輩に向けた思いが発端にあるとして、それをどう歌詞として広げていきましたか?
Mikan:ボブさんから「人間が亡くなった後、量子になって実はまだ存在している」って話を聞きまして。その概念は宇宙にも繋がるんじゃないかなと思って、「星」っていうテーマにしました。で、亡くなった後に星になるってことだったら、じゃあ私たちもいつか亡くなるから星になるっていうあの言葉、〈あなたは星になって いつか私も星になってくる〉を使ったんです。その話は、ボブさんが亡くなる前に大阪のペトローズのライブの時にしていて。
高野:あ、ボブが?
Mikan:そうです。亡くなった後にその言葉がすごい残ってて、そのまま歌詞にしました。
─誰にとっても〈銀河は私たちの家になる〉という歌詞がいいですね。
Mikan:みんないつか亡くなるんだったら銀河は私たちの家になるから、それは年齢とか性別とか国とか関係なくみんな同じなんだよなっていうことを表したかったんです。
─Mikanさんの歌詞って意味より情景で理解できる時があるのが魅力で。「星」の歌詞はすごくシンプルですよね。
Mikan:はい。大人になっていくと素直になることが大事だなと(笑)思ったので、それも歌詞で表現してるかもなと思います。
やりたい音楽は日本人が弾いてる音楽の影響が大きい(阿司)
─話を戻すと、高野さんはゲシュタルト乙女にどんな印象を持ちましたか?
高野:録音をお手伝いするにあたって聴いたところ、整っているというか、いい意味ですごくちゃんとしてるなと思って。とてもいい意味で整いすぎてるんでせーのでやりましょうって提案したのが一つと、全部が全部じゃないけど歌詞はほら、歌ちょっと大変だったじゃない? アルバムの曲って割とちゃんと日本語歌えてるんだけど、発音に「あれ?」ってところが何箇所かあったんですよ。それで、日本語をあんまり上手に喋れない人が歌ってる歌がいいのか、とても日本語が美しく聴こえるのとどっちがいいですか?って聞いたら「日本語がしっかり聴こえた方がいいです」と。で、「星」はなぜか以前の作品よりも難しかったんだなって思って。でもそれがうまく録れて良かったです。
─整っているというのはいい意味で破綻がないという?
高野:そうですね。あとやっぱりリモートでやってるから破綻というかハプニングが起こりづらい状況じゃないですか。だからそこはせーのでみんなでごちゃごちゃやることによって、ちょっとうねうねしたらいいなっていうのを思いましたね、最初。
─せーのでやることについてMikanさんは?
Mikan:GRAPEVINEの音源はすごくライブ感があるので、「星」という曲も同じように、そうしたバンドのライブ感がある曲になれると思いました。

─レコーディングに参加しているフジイケンジさんと歌川菜穂さんも高野さんがコーディネートされたんですか?
高野:歌川さんはいつも(ゲシュタルト乙女と)やってるんだよね?(日本でのみライブ固定サポート。レコーディングに関しては、今回のアルバムでは「星」のみに参加。)
Mikan:そうです。あと歌川さんもボブさんとすごく仲が良かったので、それもあったからぜひレコーディングに参加して欲しいってお願いしました。
─フジイさんは高野さんの提案なんですね?
高野:はい。何人か、それこそペトロールズの(長岡)亮介とかも候補にあったんですけど、皆さんのスケジュールなかなか合わなくて。僕はケンジさんとやれたら面白いなって最初からイメージがあったんで、お願いしたら結果的にケンジさんがやってくれて、いい意味で面白い感じになったというか。
─今回のメンバーはどうでしたか?
阿司:とてもこの曲にぴったりな人選だなと思っていて。みんなのアレンジによってこの曲がもっと自然体になっていく感じでした。
Mikan:フジイさんの弾いたフレーズは絵になるんですよね。レコーディングの時も「あ、ちょっと星空見えました」って感じだったので。
高野:ケンジさんにはセッションは割とお願いしてて。どこの現場でもそうなんですけど、僕が「デモ通りやらないでね」っていうのをケンジさんは毎回汲んでくれて最終的には全然違うことやってくれるんで、そこが合うかなと思って。最終的に「星」はずっと流れを作ってくれてる感じになったし、せーのでやる時はその時のみんなの演奏を聴いてどう変わってくかっていうのが醍醐味だと思うんで。
─実際のレコーディングはどうでした?
高野:ドラムの歌川さんもずっと一緒にやっていらっしゃるんで、その辺も良かったと思うんですよね。阿司に伝えたいことはMikanちゃんがすぐ翻訳してくれて、彼はすごい丁寧なんだけどグルーヴもあって反応が早いというか、どっちがいいのかの判断も早い人なんで、それもすごく良かったですね。
─この機会に阿司さんの音楽的なルーツを聞いてもいいですか。
阿司:小さい頃はたくさんの日本の音楽のCDをもらってまして。子供の時は宇多田ヒカルさんが大好きで、大学時代からはグループの音楽が気になって、ジャパニーズフュージョン、T-SQUAREとかカシオペアとか。そのあとは日本のインディーズバンド、the band apartを聴いてて、ルーツは日本のバンドが多いですね。

高野:ジャズフュージョンだったら海外のバンドも聴きそうだけどね。
阿司:いろんな音楽を聴いてますけど、やりたい音楽は日本人が弾いてる音楽の影響が大きいです。
Mikan:この人は私より最新の音楽を取り入れてる(笑)。Spotifyってリスニング年齢とかあるじゃないですか? どの世代の曲を一番聴いてるのか自分の聴いている音楽に基づいて数字化した年齢があるんですけど、この人は20代です。で、私は40代(笑)。バインとかくるりも聴いているので、そうなるんです(笑)。
─ゲシュタルト乙女の音楽性はずっと言われていることですけど、Aメロがあってサビがあってとか、サウンドも含めて日本のロックからの参照が見られますが、高野さんも日本のロック的な構造だと思われますか?
高野:その辺がさっき言った割とちゃんとしてるなっていうところで、丁寧に作ってるっていうか。今の日本のバンドもそうじゃないですか、綺麗に整えるというか、ハプニングが少ないっていうか、あるとしても後から付けられてる感じがして、やってる時のハプニングをどう生かすか?っていう形のものは少ないような印象なんですよね。アクシデント、ハプニングがあってからどうする?っていう感じがあるともっといいのになって思うけど、まあそれは自分の趣味なんですけど。

「私たちはこうしたい、俺らはこうしたい」っていうことを大事にした方がいい(高野)
─今回のアルバムは曲ごとにメンバーの座組もいろいろですよね。
Mikan:ちょっと欲張りして(笑)、いろんなものを入れたくなっちゃって。でも今の時代ってサブスクじゃないですか。サブスクで初めて聴かせるタイミングでびっくりさせたいのと、アルバム通して心を込めて作った1曲目から最後の曲までの順番の感じも両方欲しいから、それも含めてめっちゃ考えて作りました。
─前作のEP『仕事』からも繋がってる感じですよね。
Mikan:うん、そうです。もともと『仕事』を作るタイミングでもフルアルバムを作りたいなっていうのはあって、で、仮に『仕事』がタイトルも含めて第一歩として作った作品だとしたら、アルバムはそれを含めてもっと広い視野を入れたタイトルにしたいなと思っていて。働くことと休むことのバランスでみんなの日常生活に寄り添って、ずっと聴いていけるアルバムにしたいと思ったのでこのタイトルにしました。
─高野さんはアルバムを通してどんな印象がありましたか?
高野:集大成って言ったら大げさですけど今できること? ベタですけど等身大のバンドというのかな。10年っていうのは後で聞いたんですけど、10年やってるっていう等身大。で、作品聴いて、明らかに内容が濃いというか、いろいろなもん詰め込んだって言ってたけど、それも含めて今やりたいことがドン!と出ていいなと思いましたね。
─曲によって参加してるミュージシャンも違いますし、フィーチャリングボーカルの方もいらっしゃるじゃないですか。
Mikan:基本的に私が声をかけたい方にお声がけして、阿司がアレンジ的にどうまとめた方が良いのかアドバイスをくれたり、調整したりするので、そこは阿司に全部任せてます。
阿司:最初アルバムを作る時にタイトルをつけて、それから何曲収録で曲ごとのイメージはどうでとかを先に考えた後に曲を作ったので、最初の段階で内容的にはバランスはある程度作ってる感じなんです。スムーズに行けたのは多分最初の段階で全体について話したからだと思います。
─参加ミュージシャンの方はいわゆる台湾の音楽シーンだとどういうミュージシャンの方たちなんですか?
阿司:「夢中」でフィーチャリングしている張天偉(ジャーンティエンウエイ)って方はMajor in Body Bearというインストバンドのギタリストです。アルバムには「仕事」「夜を運ぶ」「梅雨」にもギターで全部参加してくれています。
高野:「梅雨」いい曲だよね。
Mikan:嬉しいです。この方が絵を作るサウンドが得意でして、基本的に阿司が、「この曲を聴いてこういうシーン?になれたらいいな」とか、例えば「梅雨」は「女の子が雨の中で走ってる感じだったらいいな」っていうのは伝えてて、その感じのフレーズを自然に弾いてくれる方でして。

─ボーカリストとのコラボもありますね。
Mikan:「灯り雪」っていう曲なんですけど、陳以恆(チェンイーフゥオン)さんとのコラボで。もともとR&Bがすごく得意な方で、台湾語を一番おしゃれに歌える方じゃないかなと思って。台湾人にとっては台湾語の歌の印象は日本で言うと演歌みたいな雰囲気なんですよ。でも陳以恆さんは洒落てる感じに歌えているから、「あ、この曲は合うよな」と思って声をかけました。
─阿司さんも他の台湾の参加ミュージシャンも必ずしも同じルーツじゃないのも面白い。
Mikan:それこそ"ゲシュタルト"っていうことなんじゃないかなと思います。それぞれルーツは違うんですけど、一つに集まると総合体じゃなくてそれ以上のものになるっていう、まさにゲシュタルトっていうことです。
─アルバム全体で世界観や物語が成り立ってるとは思うんですけど、お2人が特に達成感がある曲で言うとどれですか?
高野:(阿司を見て)「は〜っ」て顔してる(笑)。
阿司:1曲を選ぶのは難しい。言ったら全部なので(笑)。
高野:でもそれはいいんじゃない? 決められないっていうのは。
阿司:強いて言えば「仕事」です。アルバム全て達成感あるけど、「仕事」が気に入ってる原因は聴いた瞬間にその曲のシーンを感じたんです。今ここじゃなくて曲の世界に連れて行かれる感じですね。
Mikan:私やっぱ「星」です。
高野:いやいやそんな言わんでいい(笑)。
Mikan:いや、本当に悩んで考えてそうなんです(笑)。私はルーツを大事にしていて、好きなバンドのライブがあれば必ず見に行きます。2年前からひたすら自分の好きなバンドの曲をカバーしていたら、それがまさかこんなことになるんだって。ちゃんと愛を伝えることが大事だなとは思ったので。10周年のアルバムに自分が好きなアーティストのプロデューサーさんでありメンバーでもあり、中の人でもある高野さんにお願いすることができすごく達成感がありました。

─それはミュージシャンとしてもだし表現者としての達成感がある?
Mikan:私が思うことなんですけど、好きなアーティストさんがいて、そのアーティストさんに対して一番いい恩返しの仕方が自分も強くなるということで。どんどん自分の作品に表すことが、自分が尊敬しているルーツに対しては一番いい恩返しだよなと思ったんですけど、このアルバムもそう感じてもらえる1枚になれたらいいなと思います。
─それは直接共演するとかプロデュースしてもらうだけじゃなくて、音楽としても強くなることが恩返しになる?
Mikan:なんだろう? 人間として(笑)。
高野:(笑)。そんな大袈裟な。
Mikan:なんだろうな、もっといい自分になれたらそれは一番いい恩返しだろうなと。
─Mikanさんは今年のフジロックのGRAPEVINEも配信で見たんですよね。
Mikan:見ました! 勝手にセトリを予想してたんですけど、高野さんからセトリの写真が送られてきて「!」って思って(笑)。
高野:半分ぐらい当たってたんだよね。
Mikan:そうです、そうです。「フェスならこれ絶対やるだろうな」とか、「『天使ちゃん』は新曲だから絶対入るんだろうな」とか。「天使ちゃん」が最後だったのはバインらしいですねえ、と思って。
高野:フジのセットリストは田中君が決めたからね。
Mikan:1回ライブの後の挨拶で田中さんに「いつもどうやってセトリ決めてるんですか」って聞いたことあって、田中さんが「やりたい曲をやってるだけなんだよ」って言っていて。
高野:それでいいんだよ(笑)。やってみないとわかんないからね。やる前に決めるじゃん、今回この曲やりましょうとか、この曲順の世界観とかさ、やってみないとわかんないから、やってから決めりゃいいのにと、他の現場とか行っていつも思うんだけど。最初にかっちりしたもの決めたってどうせ変わるじゃん、無駄じゃんって思う、いつも(笑)。
─レコーディングしかり、きっちりしすぎなくていいじゃんっていう?
高野:そうですね。もちろんきっちりしたものとか自分のイメージしたものを出すのは大事ですけど、良し悪しを決めるのやっぱりオーディエンスなんで、あんまりそこまで責任持っちゃうとか背負っちゃうのもなっていつも思う。
Mikan:もっと自由に?
高野:自由っていうか「私たちはこうしたい、俺らはこうしたい」っていうことを大事にした方がいいと思う。客が喜ぶだろう、は内容であって曲順とかじゃないと思うんだよね。だっていいっていう人と悪いっていう人はだいたい半々じゃん、何やったって。だから「俺たち、私たちがもうこれでバッチリです、どうだ!」っていうふうに言っても絶対良い悪い、好き嫌いってあるわけで。だったらあんまり背負わんで好きなことやってればいいと思うんだけど。

─その話をつなげるわけではないですが、ゲシュタルト乙女はアルバム出てから日本も台湾もワンマンツアーなので、いっぱい曲がやれますね。
Mikan:新曲を頑張ります。
─ワンマンツアーって気持ちは違いますか?
阿司:ライブをする気持ちは昔とあんまり変わらないのですが、今回新しいアルバムの新曲もやるので、そこはちょっとライブでの表現がどうなっていくのか緊張もありつつ頑張っていきたいと思います。
─そこはやっぱり見どころかと思います。他にこれからやってみたいことはありますか?
Mikan:このバンドでGRAPEVINEの曲カバーして......。
高野:ハハハ!
Mikan:とかですね。
阿司:これからいろんなジャンルの曲にもっと挑戦したいですね。例えばドラムンベースみたいなジャンルを曲の中の要素に入れることに挑戦したいです。
高野:ドラムンベースいいんじゃない? うん。最近気になったやつ後で送っとく!
阿司:OK!(笑)

取材・文:石角友香
撮影:林直幸
RELEASE INFORMATION

ゲシュタルト乙女「働くこと、休むこと。 」
2026年9月16日(水)
Format:Digital
Track:
1.夜 to 日
2.副都心
3.苗字 (2026/9/2 先行配信)
4.恋の新規開発
5.梅雨 feat. 京英一
6.灯り雪 feat. 陳以恆
7.夢中 feat. 張天偉
8.仕事
9.夜を運ぶ
10.星
11.夏休み
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
2026 ゲシュタルト乙女「働くこと、休むこと」アルバムリリースツアー

2026年11月13日(金)
大阪:心斎橋Pangea
開場18:30 / 開演19:00
https://livepangea.com/
2026年11月16日(月)
東京:渋谷WWW
開場18:30 / 開演19:00
https://www-shibuya.jp/
□金額
一般スタンディング ¥5,000(税込)
学割スタンディング ¥3,500(税込)
※別途ドリンク代 整理番号あり
※学割チケットは入場時に身分証の提示必須 / 忘れた場合差額を支払って入場可
□年齢制限
6歳以上有料 / 5歳以下入場不可
□チケット発売中
□チケットプレイガイドURL
イープラス:https://eplus.jp/sf/detail/3831160001?P6=001&P1=0402&P59=1/
LINK
オフィシャルサイト@gestalt_girl
@Gestalt_Girl_official




