SENSA

2024.02.16

エンターテインメントに根を生やしながら、国境も時代も自由に飛び回る「Newdums」-Highlighter Vol.194-

エンターテインメントに根を生やしながら、国境も時代も自由に飛び回る「Newdums」-Highlighter Vol.194-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。Vol.194は、神戸出身の4人組ロックバンドNewdumsを取り上げる。
EP『Left Behind』は、古今東西のルーツを感じる一枚。スタイリッシュだけど泥臭い、懐かしいようでフレッシュな、2024年のロックに触れてみてほしい。

Newdums_a_1500.jpg

活動を始めたきっかけ
伊井祥悟(Vo/G) :元々歌ったりすることは好きだったんですが、中学の時にあるきっかけがあって。谷村新司さんが神戸の震災の時に学校へ寄付してくれていたアコースティックギターを教頭先生が「しばらく持って帰っていいよ」と言ってくれて、家で弾いてたんです。それが快感で「いつかギターを持って歌うんやろな」って、その時はなんとなく思ってました(笑)。

Newdumsの活動のきっかけは、大学の音楽サークルにベースの平間とドラムの丹埜がいて、バンドを組むことになったという。
元々そのサークルではコピーバンドを組んで定期的に発表する活動をしていて。そんななかで、外で自分たちの曲を演奏したいと思ったメンバーが集まってやり始めました。
Newdumsの活動自体は、何か目的があったとかではなくて、 フワッと始まったと思います。
当時5人くらいいたのですが、メンバーが抜けたり変わったりして、今のギターが加わり現在の形になりました。

影響を受けたアーティスト
伊井 :やっぱり僕はThe Strokesです。
実は海外の音楽を聴き始めるのがわりと遅かったのですが、聴き始めたきっかけはThe Strokesだったような気がします。
音楽はもちろん今も好きなのですが、当時は彼らのアティチュードに惚れて、服装とかも真似してました。特に1stの『Is This It』の頃ですね。
MVとかもかなり見てました。


注目してほしい、自分の関わった作品
伊井:今回リリースするEPに入っている「And I See the Same Ground」です。
これは昨年、もう一曲(「Your Sorrow」)とシングルでリリースした曲なんですけど、前作のアルバム(『N.N.N.』2021年)を作ってから次に取り掛かったんですが、みんな次のステップへという気持ちが強かったのか、なかなか完成せず、アレンジに約一年もかかりました。今回のいろんな方向性を持ったEPは、スタジオでメンバー4人が試行錯誤してた一年を象徴してるような気がします。
初めて一発録りをした曲でもあって、いろいろ思い入れがあります。




今後挑戦してみたいこと
伊井:海外でのライブです。以前台湾にライブしに行ったことがあるんですけど、やっぱり刺激的でしたし、コロナ禍も落ち着いてきたので、アジアとかにもどんどんライブしにしきたいです。
学生の時オーストラリアにホームステイを少ししてたことがあって、勝手に第二の故郷だと思ってるので、そこも行きたいですね(笑)。

個人的には、弾き語りが好きなんでやっていきたいですね。なんか、ひとりで自由に気持ちよくやれるので。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
伊井:小さい時からディズニー映画が好きでよく観てました。作品も好きなのですが、小学生の時は一年に一回くらい親にディズニーランドの方にも連れて行ってもらってて。今思えば、その時にエンターテインメントの凄さみたいなのは感じたのかもしれないです。方向性は変わったけど根源はそこにあるかもって、今ちょっと思いました(笑)。
人を楽しませたいとか、そういうことがしたいって昔からざっくりと思ってたんですけど、ディズニーは、小さい時の自分にわかりやすく見せてくれて、そう思うきっかけをくれたような気がします。



今注目しているカルチャー
伊井:カルチャーとは少し違うかもですが、最近アウトドアやサバイバルしてる人たちが気になります。よく動画とか観てしまうんですけど、発展したこの時代に、自然のものだけでここまで生活できるのかと感動しながら観てます。同時に昔の人ってすごかったんだなーと思ったり。
やってみたいけどちょっと気が引けます(笑)。


あと、海外からの輸入された日本の文化ですね。
僕クリスマスとか好きで、何もなくても「せめてチキンとか焼かないと」って思ったりしちゃうんです(笑)。
ハロウィンもですけど、日本に入ってきて独自の慣わしになってることってたくさんあって、独特だなと思います。

自分たちNewdumsの音楽にも少し通ずるような気がしてます。
IMG_0126.jpg

RELEASE INFORMATION

Left-Behaind_jk_1200.jpg
Newdums「Left Behind」
2024年2月16日(金)

試聴はこちら

LIVE INFORMATION

IMG_0127_chirashi.jpg
2024年3月8日(金)
下北沢BASEMENTxBAR
OPEN 19:00/START 19:30
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500
https://eplus.jp/sf/detail/4028890001-P0030001

2024年3月15日(金)
socorefactory
OPEN 19:00/START 19:30
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500
https://eplus.jp/sf/detail/4022230001-P0030001

PROFILE

Newdums_a_1500.jpg
Newdums
2015年に結成された神戸出身の4人組ロックバンド。衝動的でロックな歌声と、軽やかで耳に残るメロディーのコントラストが印象的。USオルタナやインディーロックなど様々なジャンルを取り入れた楽曲で新しいロックを追求している。
正規リリース前から楽曲とライブパフォーマンスが話題となり、 2018年に無料配布したDemo音源は口コミのみで2週間で2000枚が配布終了となった。同年1st EP『Daydreaming』をリリース。2019年に2nd EP『inherent Vice』をリリース。この頃から定期的に開催している自主企画は毎回ソールドアウトを記録している。
2021年に待望の1stフルアルバム『N.N.N.』をリリース。エンジニアに岩谷啓士郎を迎え、全曲新曲の11曲を収録。同年No Buses、BROTHER SUN SISTER MOONと共に3バンドで東名阪ツアーを敢行、各地でソールドアウトを記録した。
2023年、6月に神戸から東京上京に伴い、5月19日大阪socore factoryにてキャリア初のワンマンライブを開催。同日、両A面シングル「And I See the Same Ground / Your Sorrow」をリリースした。同作はBigfish Soundsからの初のリリースとなり、レーベルオーナーの柏井日向がプロデュースを担当。楽曲からは次のステージへと向かうバンドの野心を感じることができる。


LINK
オフィシャルサイト
@newdums
@newdums
Official YouTube Channel
FRIENDSHIP.

気になるタグをCHECK!