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2025.10.23
【読むラジオ】MC: Laura day romance 「アートな音楽」をテーマに選曲!「Room H」-2025.10.22-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、VivaOla、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、Laura day romanceが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
井上:皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Laura day romanceのボーカル、井上花月と
鈴木:ギターの鈴木迅です。
井上:今日はドラムの礒本雄太くんは体調不良でお休みということで。初2人回。
鈴木:何もなかったかのように完璧な放送をお届けしようと思っておりますので。
井上:まるで3人かのようにやろうと思いますので(笑)。3週間ぶりのRoom"H"よろしくお願いします。
鈴木:僕らは今ツアー中ですけれども。
井上:(収録の時点では)北海道行っただけだね。
鈴木:放送される頃には仙台が終わっているかな。まだまだ周っていきます。
井上:『ASIAN KUNG-FU GENERATION Presents NANO-MUGEN CIRCUIT 2025 ASH×AKG Split tour』も出演させていただいて。
鈴木:アルバムのリリースも決まっているしと、なんだかんだ大忙し。
井上:ということでRoom"H"、1時間お付きあいよろしくお願いします。
井上:ここからはRoom"H"の住人がテーマに沿ってセレクトした曲を紹介する@リビングルームの時間です。迅君、テーマの発表をお願いします
鈴木:やらせていただきます。
井上:礒やんぐらい抑揚つけてね。
鈴木:@リビングルーム今夜のテーマは"アートな音楽"です。芸術の秋、到来ということで今日は"アートな音楽"というテーマを設けました。Laura day romanceの作品はジャケットや MVといったビジュアルも素敵ですが、皆さんが視覚的にも影響を受けた音楽作品を紹介してもらえたらと思います。ジャケットに一目惚れして聴いてみたら中身も素晴らしかったとか。MVを見て楽曲のことをより深く理解できた、もしくは芸術的すぎて共感できないけど大好きなど。"アートな音楽"というテーマでセレクトしてみてください。
井上さんは MV、ジャケットを監修したり、色々やっておりますけれど、こだわってることや苦労した話などありますか?
井上:えー、全部苦労してるよ。MVは本当にDIYすぎて、「Sad number」「渚で会いましょう」は迅君の実家で撮ったり。マジで美術さんとかも入れずに全部自分たちで用意して、スタッフさんが足りない時は友達と私たちだけでやるとか。「渚で会いましょう」は結構偉いスタッフの皆さんが来てくれたのに、汗だくで1日中コキ使うみたいなやばすぎる撮影の仕方で(笑)。
鈴木:オリジナルな苦労があるからオリジナルな MVになってますよね。悩ましいのがアートワーク時代というか、アートワーク次第で(リスナーの皆さんが)聴きたいと思うか否か決めるというか。そういうファーストインプレッションの大事さもあると思うんで大変な時代ですよね。責任が重いです。
井上:そうだね。
鈴木:現代において音楽制作よりちょっと重たさを感じる時はあります。
ということで、今日のテーマ、"アートな音楽"ですけれども僕から紹介していこうと思います。アートと言われて、まずDavid Bowieが思い浮かんだんです。アルバムごとでキャラクターやビジュアル、テイストを変えていて、一番有名なんじゃないかなと思うんですけれども、最初の頃のDavid Bowieってソングライターとしてすごく素敵な人だと思ってて、歌モノとしてメロディーがいい曲は昔の方が多いんですよ。途中からサウンドの面白さを混ぜていって、どんどんメロディーの比重がちょっと下がるというか、サウンドの方も脆くなっていくみたいなことがありまして、僕が最初にそれを感じた曲を選びました。
鈴木:どうでした?
井上:めっちゃ素敵です。すごくワクワクする音楽。映像がめっちゃ浮かぶというか、空中に何かが漂ってる感じがする。
鈴木:芸術家ですね。
井上:違います!違くないんですけど。
鈴木:あはは(笑)。初めて聴いた時に、今までのAメロ、Bメロの構造を全部逸脱してて、歌の入り方も予想がつかないし、楽器と歌も対等にすごい音で出まくってて、「なんなんや、この曲。」と思ったんですけど、芸術アートっぽい音楽の定義ってなんだろうなと思った時に、挑発的かどうかなんじゃないかと。その点で、この音楽はめっちゃ挑発的だなと。でも、ギターリフがポップで歌える。僕たちの「アイデア」という曲で、このギターフレーズをちょっと真似て使ってたりするんですけど。
井上:それか!めっちゃ聴いたことあるなとずっと思ってた。
鈴木:当時David Bowieの『Low』というアルバムがすごく好きで、もうこれでいいじゃんと思って、パッとつけたフレーズが「アイデア」という曲になっておりますね。
井上:「アイデア」は一瞬で作ったって言ってたよね。
鈴木:そうそう。「アイデア」もぜひ聴いてみてください。
今回、礒本君がいないということで、礒本君が選びそうな曲を選んできました。
井上:迅君予想。
鈴木:礒本君はよくプログレというジャンルを選んでるんですけど、僕は本当にプログレを通ってなくて、例えばインタビュアーの方とかに、僕らの「転校生 | a new life!」って「もはやプログレですよね」とか言われるんですけど、「全然違うと思います。」と思ってて。というか「わかりません。」という感じ。僕はわからないんですけど、礒本くんはそういうのが好きだということで、今回は僕の知っている数少ないプログレのバンドを僕が代わりに礒本君の名前を使って紹介したいと思います。
鈴木:この曲をなんで知ってるかっていうと、Vincent Galloというミュージシャン兼映画監督みたいな人がいて、その人の一番有名な作品のエンディングで流れる曲なんですよ。映画はなんてことない映画なんですけど。僕の知ってる数少ないプログレバンドの曲なので、プログレおじさんの礒本君に代わり、私が紹介させていただきました。
井上:プログレバンドなのかもしれないけど、これは超絶聴きやすいね。
鈴木:この曲はプログレじゃない?礒本さんが怒るかもしれない。「プログレじゃねぇじゃん」って(笑)。
井上:そんなプログレおじさんだったっけ(笑)?
鈴木:いや、そうではないですけどね。ではラスト。かっちゃん。
井上:The Smashing Pumpkinsの『Siamese Dream』というセカンドアルバムのCDボックスセットがあって、それがすごく可愛くて。今作っているアルバムでは参考にしてるんですよ。
鈴木:それがすごく気に入ったんだ。
井上:そう。紙ジャケのCDも全部キラキラしてて、めっちゃ可愛くて。The Smashing Pumpkinsってこんな感じなんだみたいな。
鈴木:ヘビーな部分もあるんだけど、ファンタジックでもあるよね。
井上:いろいろ他のアルバムとかジャケットを見ても、すごく可愛いなと思ってたんですけど、(特に)このボックスの感じがすごく好きで、また聴き直したんですけど、大学生の時にいろんな人がカバーしてたイメージもあって、その時からかっこいいと思っていた曲を流してみようと思います。
井上:この曲のミュージックビデオをこの前見たんですけど、ちょっとインディー感が溢れてて、すごくかっこよくて。逆に今っぽいというか。
鈴木:人間性が出ていて面白いなと。当時、Nirvanaがバンと来てて、全部負けてしまうとなって、焦ってこの2枚組(『Siamese Dream』)を作ったという。
井上:あ、そうなの!?
鈴木:だからすごい気合入ってて。
井上:「1979」はさっき言ったアルバムではないんですけど、「Today」と「1979」がポップで一番有名な曲ってイメージがある。さっき迅君が言ってたんだけど、スマパンの曲には3パターンあるんでしょ?
鈴木:そうそう、スマパンは主に3パターン(笑)。すげーヘビーなやつと、ヘビーだけどポップなやつと、ポップなやつの3つあって、あなたは多分ポップなのが好きなんだろうな。
井上:ヘビーだけどポップなやつもちゃんと聴いたらすごくハマるのかもしれない。
鈴木:日本のバンドへの影響もデカいんじゃないかなと思いますよね。
井上:好きな人多いよね。
鈴木:今聴くと、サウンドの感じも日本人に絶妙に馴染むというか、取り入れやすいとかもあるのかな。そういうアレンジが魅力だと感じました。
井上:あと『Mellon Collie And The Infinite Sadness』のジャケ、超可愛い。コラージュっぽい。流行りって何でもそうだけど20年周期だよね。まじ20年。
鈴木:そうだよね。ぼちぼちこれが今一番かっこいいってことかな。またちょっとダサくなるぐらいかな。
井上:このアルバム、1995年リリースってことは30年前じゃん。
鈴木:じゃあ20年じゃないじゃん(笑)。
井上:20〜30年ということにしておきまししょう。
鈴木:ということで、今回は"アートな音楽"というテーマでお送りしましたけれども、最後にLaura day romanceの楽曲をお届けということで。
井上:ミュージックビデオで気味の悪い表現に挑戦したくて、普段ポップで可愛らしい作品を手がけるMiki Yoshioka監督に、アニメーションで少し怖い感じで作ってほしいとお願いして、その結果、本当に気持ち悪いミュージックビデオが完成して(笑)。
鈴木:あはは(笑)。あれは最高ですよね。めちゃくちゃ気に入っていますよ。
井上:コメントでも「ちょっと怖すぎる」といった反応があったりして。カタツムリが大量発生して電車を埋め尽くすシーンとか。
鈴木:挑発的なMVですね(笑)。
井上:お送りしたのはLaura day romanceで「Amber blue | アンバーブルー」でした。ということで今日は"アートな音楽"というテーマでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか?
鈴木:どうだった?
井上:楽しかった(笑)。
鈴木:楽しかったってなんだよ(笑)。久々にスマパンとか聴けてよかったです。
井上:あ、そこ(笑)?
鈴木:メンバーがそれぞれ最近気に入っている曲を紹介したいなということで、今日は僕、鈴木迅が選びたいと思います。東京に住んでて、タクシーの運転手さんが夜中に車を停めて、寝てるときあるじゃないですか。あれって最高の睡眠だと思ってて。仕事中に寝るのが一番気持ちいいと思うんですよ。アルバム制作もひと段落して、次、どういうものを作りたいかなと考えているんですけど、ああいうニュアンスの音楽、ああいうときに聴きたい音楽みたいなのって(理想だなと)考えていて。
井上:タクシーの運転手さんが道路で寝るときにちょうどいい音楽ってこと?
鈴木:あの最高の睡眠を想起させる音楽みたいなのを考えていて、いろいろ聴いてたんですけど。
井上:いいやん。
鈴木:タイトルに惹かれて、すごくいいなぁとい思った曲がございまして。アーティストの素性をあんまり知らないんですけれども、Roy Blairさんという人の「Karaoke」という曲なんですけど、カラオケっていわゆる和製英語なんですね。それもちょっと嬉しかったし(笑)。カラオケ自体、全然海外にあるんでしょうけど、すごくなんか和を感じるというか。すげえいい曲。このアルバム自体がすごく好きなんで、全部おすすめしたいんですけど、とりあえず一旦この曲を聴いていただこうと思います。
David Bowie「Sound & Vision」
Yes「Sweetness」
Roy Blair「Karaoke」
Laura day romance「Amber blue | アンバーブルー」
The Smashing Pumpkins「1979」
Laura day romance「プラトニック」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

VivaOla
東京を拠点に活動するR&Bシンガー、ソングライター、プロデューサー。
洗練された音像、英語と日本語を織り交ぜた歌詞、唯一無二の歌声でオーディエンスを魅了する。
2020年にリリースしたミニアルバム『STRANDED』は、J-WAVE TOKYO HOT100にてトップ10入りを果たす。
翌年にstarRo,YonYon,ZINなど多彩なゲストと共に制作しリリースした1stフルアルバム『Juliet is the moon』は、「ロミオとジュリエット」を題材にしたコンセプチュアルな作品で、ストリーミングサービスのR&B チャートで1位を獲得し大きな話題を呼んだ。
2024年にはトラップ・ソウルに傾倒した内省的なムードを持つ2ndフルアルバム『APORIE VIVANT』をリリース。渋谷WWWX、大阪 yogibo HOLY MOUNTAINでリリースを記念した東阪ワンマンライブを開催し、大盛況に終わる。
同年Rolling Stoneの「Future of Music」日本代表25組へ選出。2025年には新章の幕開けとなるEP『TWOTONE』をリリース。
アメリカ・SXSWを筆頭に、台湾やシンガポール、イギリスのThe Great Escapeなど海外の数々のフェスにも出演し、アジアを代表するアーティストとして注目され始めている。
オフィシャルサイト/ @viva0la/ @viva0la

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance
今週のMCは、Laura day romanceが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
井上:皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Laura day romanceのボーカル、井上花月と
鈴木:ギターの鈴木迅です。
井上:今日はドラムの礒本雄太くんは体調不良でお休みということで。初2人回。
鈴木:何もなかったかのように完璧な放送をお届けしようと思っておりますので。
井上:まるで3人かのようにやろうと思いますので(笑)。3週間ぶりのRoom"H"よろしくお願いします。
鈴木:僕らは今ツアー中ですけれども。
井上:(収録の時点では)北海道行っただけだね。
鈴木:放送される頃には仙台が終わっているかな。まだまだ周っていきます。
井上:『ASIAN KUNG-FU GENERATION Presents NANO-MUGEN CIRCUIT 2025 ASH×AKG Split tour』も出演させていただいて。
鈴木:アルバムのリリースも決まっているしと、なんだかんだ大忙し。
井上:ということでRoom"H"、1時間お付きあいよろしくお願いします。
" アートな音楽"をテーマに選曲@リビングルーム
井上:ここからはRoom"H"の住人がテーマに沿ってセレクトした曲を紹介する@リビングルームの時間です。迅君、テーマの発表をお願いします
鈴木:やらせていただきます。
井上:礒やんぐらい抑揚つけてね。
鈴木:@リビングルーム今夜のテーマは"アートな音楽"です。芸術の秋、到来ということで今日は"アートな音楽"というテーマを設けました。Laura day romanceの作品はジャケットや MVといったビジュアルも素敵ですが、皆さんが視覚的にも影響を受けた音楽作品を紹介してもらえたらと思います。ジャケットに一目惚れして聴いてみたら中身も素晴らしかったとか。MVを見て楽曲のことをより深く理解できた、もしくは芸術的すぎて共感できないけど大好きなど。"アートな音楽"というテーマでセレクトしてみてください。
井上さんは MV、ジャケットを監修したり、色々やっておりますけれど、こだわってることや苦労した話などありますか?
井上:えー、全部苦労してるよ。MVは本当にDIYすぎて、「Sad number」「渚で会いましょう」は迅君の実家で撮ったり。マジで美術さんとかも入れずに全部自分たちで用意して、スタッフさんが足りない時は友達と私たちだけでやるとか。「渚で会いましょう」は結構偉いスタッフの皆さんが来てくれたのに、汗だくで1日中コキ使うみたいなやばすぎる撮影の仕方で(笑)。
鈴木:オリジナルな苦労があるからオリジナルな MVになってますよね。悩ましいのがアートワーク時代というか、アートワーク次第で(リスナーの皆さんが)聴きたいと思うか否か決めるというか。そういうファーストインプレッションの大事さもあると思うんで大変な時代ですよね。責任が重いです。
井上:そうだね。
鈴木:現代において音楽制作よりちょっと重たさを感じる時はあります。
ということで、今日のテーマ、"アートな音楽"ですけれども僕から紹介していこうと思います。アートと言われて、まずDavid Bowieが思い浮かんだんです。アルバムごとでキャラクターやビジュアル、テイストを変えていて、一番有名なんじゃないかなと思うんですけれども、最初の頃のDavid Bowieってソングライターとしてすごく素敵な人だと思ってて、歌モノとしてメロディーがいい曲は昔の方が多いんですよ。途中からサウンドの面白さを混ぜていって、どんどんメロディーの比重がちょっと下がるというか、サウンドの方も脆くなっていくみたいなことがありまして、僕が最初にそれを感じた曲を選びました。
鈴木:どうでした?
井上:めっちゃ素敵です。すごくワクワクする音楽。映像がめっちゃ浮かぶというか、空中に何かが漂ってる感じがする。
鈴木:芸術家ですね。
井上:違います!違くないんですけど。
鈴木:あはは(笑)。初めて聴いた時に、今までのAメロ、Bメロの構造を全部逸脱してて、歌の入り方も予想がつかないし、楽器と歌も対等にすごい音で出まくってて、「なんなんや、この曲。」と思ったんですけど、芸術アートっぽい音楽の定義ってなんだろうなと思った時に、挑発的かどうかなんじゃないかと。その点で、この音楽はめっちゃ挑発的だなと。でも、ギターリフがポップで歌える。僕たちの「アイデア」という曲で、このギターフレーズをちょっと真似て使ってたりするんですけど。
井上:それか!めっちゃ聴いたことあるなとずっと思ってた。
鈴木:当時David Bowieの『Low』というアルバムがすごく好きで、もうこれでいいじゃんと思って、パッとつけたフレーズが「アイデア」という曲になっておりますね。
井上:「アイデア」は一瞬で作ったって言ってたよね。
鈴木:そうそう。「アイデア」もぜひ聴いてみてください。
今回、礒本君がいないということで、礒本君が選びそうな曲を選んできました。
井上:迅君予想。
鈴木:礒本君はよくプログレというジャンルを選んでるんですけど、僕は本当にプログレを通ってなくて、例えばインタビュアーの方とかに、僕らの「転校生 | a new life!」って「もはやプログレですよね」とか言われるんですけど、「全然違うと思います。」と思ってて。というか「わかりません。」という感じ。僕はわからないんですけど、礒本くんはそういうのが好きだということで、今回は僕の知っている数少ないプログレのバンドを僕が代わりに礒本君の名前を使って紹介したいと思います。
鈴木:この曲をなんで知ってるかっていうと、Vincent Galloというミュージシャン兼映画監督みたいな人がいて、その人の一番有名な作品のエンディングで流れる曲なんですよ。映画はなんてことない映画なんですけど。僕の知ってる数少ないプログレバンドの曲なので、プログレおじさんの礒本君に代わり、私が紹介させていただきました。
井上:プログレバンドなのかもしれないけど、これは超絶聴きやすいね。
鈴木:この曲はプログレじゃない?礒本さんが怒るかもしれない。「プログレじゃねぇじゃん」って(笑)。
井上:そんなプログレおじさんだったっけ(笑)?
鈴木:いや、そうではないですけどね。ではラスト。かっちゃん。
井上:The Smashing Pumpkinsの『Siamese Dream』というセカンドアルバムのCDボックスセットがあって、それがすごく可愛くて。今作っているアルバムでは参考にしてるんですよ。
鈴木:それがすごく気に入ったんだ。
井上:そう。紙ジャケのCDも全部キラキラしてて、めっちゃ可愛くて。The Smashing Pumpkinsってこんな感じなんだみたいな。
鈴木:ヘビーな部分もあるんだけど、ファンタジックでもあるよね。
井上:いろいろ他のアルバムとかジャケットを見ても、すごく可愛いなと思ってたんですけど、(特に)このボックスの感じがすごく好きで、また聴き直したんですけど、大学生の時にいろんな人がカバーしてたイメージもあって、その時からかっこいいと思っていた曲を流してみようと思います。
井上:この曲のミュージックビデオをこの前見たんですけど、ちょっとインディー感が溢れてて、すごくかっこよくて。逆に今っぽいというか。
鈴木:人間性が出ていて面白いなと。当時、Nirvanaがバンと来てて、全部負けてしまうとなって、焦ってこの2枚組(『Siamese Dream』)を作ったという。
井上:あ、そうなの!?
鈴木:だからすごい気合入ってて。
井上:「1979」はさっき言ったアルバムではないんですけど、「Today」と「1979」がポップで一番有名な曲ってイメージがある。さっき迅君が言ってたんだけど、スマパンの曲には3パターンあるんでしょ?
鈴木:そうそう、スマパンは主に3パターン(笑)。すげーヘビーなやつと、ヘビーだけどポップなやつと、ポップなやつの3つあって、あなたは多分ポップなのが好きなんだろうな。
井上:ヘビーだけどポップなやつもちゃんと聴いたらすごくハマるのかもしれない。
鈴木:日本のバンドへの影響もデカいんじゃないかなと思いますよね。
井上:好きな人多いよね。
鈴木:今聴くと、サウンドの感じも日本人に絶妙に馴染むというか、取り入れやすいとかもあるのかな。そういうアレンジが魅力だと感じました。
井上:あと『Mellon Collie And The Infinite Sadness』のジャケ、超可愛い。コラージュっぽい。流行りって何でもそうだけど20年周期だよね。まじ20年。
鈴木:そうだよね。ぼちぼちこれが今一番かっこいいってことかな。またちょっとダサくなるぐらいかな。
井上:このアルバム、1995年リリースってことは30年前じゃん。
鈴木:じゃあ20年じゃないじゃん(笑)。
井上:20〜30年ということにしておきまししょう。
鈴木:ということで、今回は"アートな音楽"というテーマでお送りしましたけれども、最後にLaura day romanceの楽曲をお届けということで。
井上:ミュージックビデオで気味の悪い表現に挑戦したくて、普段ポップで可愛らしい作品を手がけるMiki Yoshioka監督に、アニメーションで少し怖い感じで作ってほしいとお願いして、その結果、本当に気持ち悪いミュージックビデオが完成して(笑)。
鈴木:あはは(笑)。あれは最高ですよね。めちゃくちゃ気に入っていますよ。
井上:コメントでも「ちょっと怖すぎる」といった反応があったりして。カタツムリが大量発生して電車を埋め尽くすシーンとか。
鈴木:挑発的なMVですね(笑)。
井上:お送りしたのはLaura day romanceで「Amber blue | アンバーブルー」でした。ということで今日は"アートな音楽"というテーマでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか?
鈴木:どうだった?
井上:楽しかった(笑)。
鈴木:楽しかったってなんだよ(笑)。久々にスマパンとか聴けてよかったです。
井上:あ、そこ(笑)?
鈴木:メンバーがそれぞれ最近気に入っている曲を紹介したいなということで、今日は僕、鈴木迅が選びたいと思います。東京に住んでて、タクシーの運転手さんが夜中に車を停めて、寝てるときあるじゃないですか。あれって最高の睡眠だと思ってて。仕事中に寝るのが一番気持ちいいと思うんですよ。アルバム制作もひと段落して、次、どういうものを作りたいかなと考えているんですけど、ああいうニュアンスの音楽、ああいうときに聴きたい音楽みたいなのって(理想だなと)考えていて。
井上:タクシーの運転手さんが道路で寝るときにちょうどいい音楽ってこと?
鈴木:あの最高の睡眠を想起させる音楽みたいなのを考えていて、いろいろ聴いてたんですけど。
井上:いいやん。
鈴木:タイトルに惹かれて、すごくいいなぁとい思った曲がございまして。アーティストの素性をあんまり知らないんですけれども、Roy Blairさんという人の「Karaoke」という曲なんですけど、カラオケっていわゆる和製英語なんですね。それもちょっと嬉しかったし(笑)。カラオケ自体、全然海外にあるんでしょうけど、すごくなんか和を感じるというか。すげえいい曲。このアルバム自体がすごく好きなんで、全部おすすめしたいんですけど、とりあえず一旦この曲を聴いていただこうと思います。
10月22日(水) オンエア楽曲
Laura day romance「ライター」David Bowie「Sound & Vision」
Yes「Sweetness」
Roy Blair「Karaoke」
Laura day romance「Amber blue | アンバーブルー」
The Smashing Pumpkins「1979」
Laura day romance「プラトニック」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、VivaOla、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

VivaOla
東京を拠点に活動するR&Bシンガー、ソングライター、プロデューサー。
洗練された音像、英語と日本語を織り交ぜた歌詞、唯一無二の歌声でオーディエンスを魅了する。
2020年にリリースしたミニアルバム『STRANDED』は、J-WAVE TOKYO HOT100にてトップ10入りを果たす。
翌年にstarRo,YonYon,ZINなど多彩なゲストと共に制作しリリースした1stフルアルバム『Juliet is the moon』は、「ロミオとジュリエット」を題材にしたコンセプチュアルな作品で、ストリーミングサービスのR&B チャートで1位を獲得し大きな話題を呼んだ。
2024年にはトラップ・ソウルに傾倒した内省的なムードを持つ2ndフルアルバム『APORIE VIVANT』をリリース。渋谷WWWX、大阪 yogibo HOLY MOUNTAINでリリースを記念した東阪ワンマンライブを開催し、大盛況に終わる。
同年Rolling Stoneの「Future of Music」日本代表25組へ選出。2025年には新章の幕開けとなるEP『TWOTONE』をリリース。
アメリカ・SXSWを筆頭に、台湾やシンガポール、イギリスのThe Great Escapeなど海外の数々のフェスにも出演し、アジアを代表するアーティストとして注目され始めている。
オフィシャルサイト/ @viva0la/ @viva0la

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance




