SENSA

2024.09.29

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!アナ・チーナ・志摩陽立ほか全24作品 -2024.9.28-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!アナ・チーナ・志摩陽立ほか全24作品 -2024.9.28-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。 キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


みさと:9月23日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全24作品の中からPart-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!厚武さん、この季節にHoSoVoSoがリリースですよ!

金子:春ぐらいにみさとさんと「あれ?今年HoSoVoSoのアルバム出てなくない?」という話をチラッとしましたよね。

みさと:そうそうそう、帰り道に。「HoSoVoSo出さないんですかね?そろそろ春は来ないんですかね?」みたいな話を。毎年2月、3月ぐらいにHoSoVoSoさんがこのアルバムを出すと、私たちは春がそろそろ来るんだなと実感していたんですが、今年はなんとこのタイミングでリリースです。

金子:でも、「春の僕ら」じゃなくて「春を待つ僕ら」だから、いつ出しても。

みさと:そう!

金子:あと振り返って見てみたら、『1』は6月に出ていたんですよ。

みさと:あ、本当ですか?

金子:最近のリリースは春周辺だったけど、まあいつ出しても、気持ちの問題なので(笑)。

みさと:そうですよね。ずっと春を待っているということですもんね。



金子:「春を待つ」っていうのは、いろんな心境に置き換えられますよね。そして、相変わらずギターと歌のHoSoVoSo節で、いい歌を歌う人というのは本当に変わらずで、今回も良かったですね。

みさと:素晴らしいですね。これをずっと続けてくださっていることを楽しみにしている私たち含めリスナーがいるわけで。その期待をいい意味で裏切ってくれるほどの素晴らしさも持ち合わせつつ、いい意味で裏切らない安定感もあって、これからも続けていただけると嬉しいですね。続いて、She Her Her Hersが今アルバムを制作中なのですが、先行シングルが出ています。「Thirsty」です。

金子:She Her Her Hersは最近ずっと言っているように中国をはじめアジアでの活動が活発になっているわけですけど、最近は日本でもライブをしっかりやっていて。来年2月にキャリア最大規模のEbisu LIQUIDROOMでのワンマンライブをやることも既に発表しています。最近のShe Her Her Hersのライブは国内でやっても海外からのお客さんがたくさん来るような状況になっていたので、この日もそういうライブになるんじゃないかなという期待をしつつ、そこに向けて楽曲自体も近年はライブを意識した、フロア映えする曲になっていて。
あと今回ミックス・マスタリングに小森雅仁さんが参加していて、この方は宇多田ヒカルさん、米津玄師さん、藤井 風さん、Official髭男dism、小袋成彬さんなどを手がける素晴らしいエンジニアさんで、音像の深みみたいなものはShe Her Her Hersがもともと持っているものだけど、今回小森さんが関わったことでそれがより深くなったという感じがして。音がめちゃめちゃいいなとまず思いました。

みさと:確かに。ステージでの音の鳴りと、ヒロヤスくんの声が空間に溶け込んで、そこに包まれている自分が想像できるような、それは小森さんのなせる技というところなんですね。

金子:大きく関係していると思いますね。



みさと:うわー、これはぜひライブ、フロアで聴いてみたいですね。さあ、そんなPart-1からどうしましょう?

金子アナの新曲を紹介しようと思います。

みさと:アナははじめましてになりますよね。

金子:すでにキャリアの長い人たちですけど、FRIENDSHIP.としてははじめましてです。この曲は今まさに福岡で開催中のMUSIC CITY TENJINのテーマソングということで。

みさと:今福岡周辺はきっと大盛り上がりですよね。音楽の街だ。

金子:9月をずっと「福岡ミュージックマンス」としてやってきて、その締めくくりをMUSIC CITY TENJINが飾っているわけなんですけど、アナはもともと福岡の出身で、現在レーベル的には京都のSecond Royal Recordsから出しているんですけど、いただいているコメントを読むと、「福岡を出て15年経って、また福岡に帰ってきました」とあって。
そこで今回のMUSIC CITY TENJINのテーマソングを書く機会を得たというストーリーがあり、「人は間違い、やり直せないけど、訂正しながら生きていく」ということをテーマに、天神ビッグバンで街が変わっていくのと、自分の人生に色んな変化があること、心に変化があることが重なったような曲になっていて。歌詞では〈間違えたままで〉と〈街がまた変わってく〉を重ねて歌っていて、大久保さんはコピーライターとしても活躍していたりするので、そういう言葉の面白さもあります。さらには福岡を拠点に活動するシンガーの岩崎桃子さんをゲストボーカルに迎えているということで、福岡の人がこれを聴かずに何を聴くという。



みさと:この曲を聴きながら、やり直せないものはどうしようもないものだと思っていたけど、目から鱗というか、まさに言葉をお仕事にされている方だからこそ、韻の踏み方も含めて心に響いてくる。"そうか、そのままでも前に進んでいいんだ。前に進んでいるときに少し振り返ると、自分は少しずつ訂正しながら生きて来られたのかもしれない"という、過去の肯定にも繋がったりして、とっても素晴らしい一曲になっています。MUSIC CITY TENJINのテーマソング、みなさんぜひ聴き込んでいただければと思います。



New Release Digest Part 2


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。リリースおめでとうございます。accobinがリリースですね。

金子:こちらはPart-1にも出てきたShe Her Her Hersのヒロヤスくんが共同作曲で参加し、さらにはミックス・エンジニアがThe fin.のYutoくんという、FRIENDSHIP.チームが固めております。accobinの前の作品にもヒロヤスくんが参加していて、今回も引き続きというところで、She Her Her Hers節なこの音像というのがありつつ、でもそこにaccobinのボーカルが乗ることによって、She Her Her Hersともまた別の魅力を出していますね。
特に今回の曲は"少しだけ踊りたくなるような、徳島の夜の街を軽やかに歩きたくなるような、そんなダンスミュージックを作ろうと取り組み始めた"という言葉がセルフライナーノーツであって。accobinはいま徳島で生活されていて、東京の夜の街ほどはキラキラしていない分、少し寂しさもあるけど、でもその分解放感もあるみたいな、その絶妙な温度感とShe Her Her Hersの、ヒロヤスくんの作る曲のテイストが絶妙にマッチしているなと思いました。



みさと:徳島はもともと阿波おどりの街だから、やっぱり踊れるDNAというのはあると思うんですが、渋谷とか東京の踊る感じとは少し違った、でもすごく幻想的な夏の盆踊りの風景に合うような、少し切なさとか叙情的な気持ちみたいなところも通じるところはあるのかなと勝手に思ったのと、このサウンドの中でもaccobinさんが歌うことによってオリジナリティがしっかり出てくるんだなというのは発見としてありますね。そして、Kacoさんが今回アルバムリリースです。

金子:Kacoさんも最近コンスタントに新曲を出していて、その度にいい曲だなと思っていましたが、こちらは象眠舎やCRCK/LCKSなどでも活躍する小西遼くんがプロデュースとして関わっていて、やっぱりこの両者のコラボレーションはいいですね。

みさと:いいですね。



金子:毎回本当によいです。Kacoさんのボーカリストとしての素晴らしさと小西遼くんのサウンドプロデュースが合致して、今回の曲に関してはサックスもバッチリ吹いていて、これもご本人だと思うんですけど、あとやっぱり声の使い方がすごく印象的で、そこはこの両者ならではのコラボレーションだなという感じがすごくしました。

みさと:まるっきり同じ感想なのですが、シンガソングライターとしての作る力も兼ね備えつつ、小西くんのプロデュースというすごくアカデミックでドラマチックなプロデュースを全て背負えるような表現力と歌唱力を持っている方ってなかなかいらっしゃらない、ポスト中村佳穂じゃないですけど、通じるような前衛的な雰囲気もありながらアウトプットできるのはまさにこのタッグだからできることで。ここはそろそろ大きく広まっていってほしい。心から応援しています。そんなPart-2からどうしましょう?

金子チーナの新曲を紹介しようと思います。

みさと:名曲で泣いてしまうやつでしたね。

金子:チーナは3年ぶりのリリース。今回の曲には"映像作品を作るための音楽"というコンセプトがあって、過去にもコラボレーションをしているダンサーの菅原小春さんが関わっていると。菅原小春さんは米津さんが紅白で「Lemon」を披露したときに踊っていた方、という説明がわりと通じやすいのではないかと思いますが、世界的に活躍しているダンサーの方で。



みさと:多彩な方ですよね。

金子:その方が監督的な感じで関わっていて、資料によると特にドラムのレコーディングのときに菅原さんがドラムブースに入って踊りながらリズムのノリを体現してくれて、それを見ながらドラムの録音をするという。

みさと:こんなの世界探しても絶対ないですよね。面白いわー。

金子:この楽曲のドラマ性には身体の、フィジカルのノリが作用しているんだと思って聴くと、さらに深みが増しますよね。チーナらしいコーラスワークやバイオリンなどの素晴らしさももちろんありつつなんだけど、ダンスから来るフィジカルさが映像的な曲作りというところにも繋がっているんだなと。

みさと:タメ・ブレイク・余白がすごく印象的なリズムだなと思いましたけど、その余白の部分で小春さんが舞っている感じを想像できるし、すごくしなやかに手を伸ばしているような踊り・ダンスが想像できるようなサウンドメイクだなというのは感じられました。歌詞のイメージというか歌詞の世界観が、儚いけれども美しいもの、すごく大切にしたい自分と自分の中で消化していきたいテーマ性があるので、そういった繊細なものを表現するのも、小春さんとのコラボってすごくマッチするなと思って。踊っているところを見てみたいですね。

金子:確かに。MVとかで共演してたりしないかな。

みさと:やるんですかね?楽しみにしていましょう。



New Release Digest Part 3


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます。はじめましてさんをご紹介します、hamma

金子:hammaは東京・恵比寿を拠点に活動するラッパー・クリエイター。過去に出した「last date」という曲はTikTokで1000万回再生突破というバズも記録している方です。今回の曲に関してはハードコアテクノ、ガバキックのビートに乗った曲ということで、昨今のレイヴリバイバルやハイパーポップにも通じる、かなり強力な楽曲になっていて。そして、そんな曲が"エビが後ろ向きに跳ねる様子"から着想を得ているという(笑)。



みさと:着想得ないよ、普通は(笑)。

金子:この組み合わせというか、ユーモアはhammaさんらしさなんでしょうね。

みさと:そうですね。しかも実は海の生き物シリーズが3作目ということで、かなりお好きだと。実家が町の魚屋さんだったなんてご本人おっしゃっているんですが、そんなルーツであったり、今回の楽曲に関してはだいぶヒップホップセオリー・自己紹介リリックというか、今年何があったのか、そして自分はどんな人間なのかみたいなエピソードも盛り沢山ということなので、しっかり歌詞を見ながら聴いていただきたいですね。続いて、misato onoさんでございます。

金子:"みさと"さんのリリースですね。

みさと:そうなんです。"みさと"でございます。

金子:たまに"金子"さんのリリースあるけど、"みさと"さんは意外となかったような。

みさと:そう、なかったと思う。金子さんは結構多いのよ。

金子:みさとさんも決してすごく珍しい名前ではないですけどね。渡辺美里さんもいるし。

みさと:そうなんですよ。いっぱいいらっしゃるんですけどね。



金子:misato onoさんはFRIENDSHIP.からリリースするのは結構ひさしぶりだったりしますが、この方はもともと福岡出身、現在は東京を拠点に活動中ということで。過去曲を聴くと、R&Bとかネオソウルとかのイメージが結構強かったりもするんですけど、今回の曲はボサノヴァ調で、非常に気持ちのいい楽曲になっていて。今週はSATORU ONOさんの楽曲もリリースされていますけど、ボサノヴァチックな曲調を聴くと、小野リサさんを思い出すような感じもありましたね。

みさと:何か通じるところがあるんでしょうか。すごくスムースでリラクゼーション効果の高い楽曲で、misatoさんのお声も合っていますね。きっと新しいチャレンジだったとは思うんですが、すごくフィットしている一曲でした。そんなPart-3からはどうしましょう?

金子志摩陽立さんの新曲を紹介しようと思います。

みさと:今回も良かったですね。

金子:志摩陽立さんは12ヶ月連続リリースがあり、その後にその曲たちをまとめた『Sezon』というアルバムを7月に全国流通で出していて、それに伴い烏兎-uto-と一緒にツアーも回っていたりとかして。

みさと:絶対いいやつです。

金子:僕観に行ったんですけど、構築的なアレンジやポップなソングライティングがちゃんとステージ上でも表現されていて、すごく良かったです。で、今回新曲としては約半年ぶりのリリースということなんですけど、志摩さん節がすっかり確立されていて。今回の曲はコード進行にひと癖ありますけど、でもそれを最終的にポップなメロディーに落とし込むセンスはやっぱりさすがだなと感じました。



みさと:本当ですね。彼の声がもともと持っているポップネスさみたいなものが節のメロラインと重なると、こんなに個性が際立った一曲になるんだなという。12ヶ月連続リリースを経て、ひとつ確立された感じが、次のステージに行かれた感じが見えてくるなと思わされる楽曲でした。

金子:タイトルは「透瞑」で、瞑が瞑想の瞑だったりするので、歌詞にも注目して聴いていただければと思います。

番組の後半はGuibaがゲストで登場!



RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」

fmgfukuoka_curatedhour_logo_ok_2204.jpg FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)



NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。

DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武、そしてFRIENDSHIP.のキュレーターの平大助の3人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。



番組MC

kanekoatsutake_20210528.jpg金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
1697255226457.jpg奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

LINK
FM福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」 FRIENDSHIP.

気になるタグをCHECK!