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2024.08.02
黒川侑司 feat. Galileo Galilei「夏の桜」──ユアネスの黒川侑司とGalileo Galileiのコラボが実現した純度100%のバラード
ユアネスのフロントマン、黒川侑司(Vo&Gt)と北海道出身の4人組ロック・バンド、Galileo Galileiのコラボレーションが実現した、ちょっとびっくりの配信シングル「夏の桜」。
黒川が対バンをきっかけに親交を少しずつ深めてきた尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)に楽曲の制作を依頼したところ、黒川の楽曲ならと快諾してもらえたのだそうだ。尾崎は黒川の敬愛するボーカリスト。OKの返事をもらえたとき、黒川はどれだけ歓んだことか。快哉を叫ぶ彼の姿が目に浮かぶが、因みに「夏の桜」のクレジットは以下の通り。
作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴・岩井郁人(Galileo GalileiのGt / Pf)
編曲:Galileo Galilei
そして、演奏も尾崎和樹(Dr)、岡崎真輝(Ba)を含むGalileo Galileiのメンバー全員によるものだという。だからこそ、黒川侑司feat. Galileo Galilei名義のリリースなのだが、曲を作ってほしいと依頼した時、黒川はそこまで考えていなかったはず。たぶん、シティ・ポップ・ブームの中で再評価された泰葉による81年のデビューシングル「フライディ・チャイナタウン」のユニークなカバーにトライした時と同様に今回も一人のボーカリストとして、楽曲に身を委ねようと考えていたに違いない。それがどんなきっかけでGalileo Galileiのメンバー全員が参加したコラボレーションに発展していったのか、興味は尽きない。
そんな「夏の桜」がバラードになったのは、尾崎が黒川にバラードを歌わせたい、歌ってほしいと考えたからなのだと思うが、ピアノとストリングスを使いながら、いわゆる王道のバラードにならなかった、あるいは、しなかったところが聴きどころだ。
音色をきらめかせながら、絶妙に歪みを加えたギター。演奏のグルーブを担うベース。そしてフロアタムをずしっと響かせた力強いドラム──曲調はバラードながら、鳴っている音はエッジを際立たせたロックバンド・サウンドというところがいい。そういう音を求めたから、Galileo Galileiのメンバーを巻き込んだのか。それともメンバーを巻き込んだからこそ、そういう音になったのか。
その答え合わせは、ぜひ本人達とさせてもらいたいが、我々日本人の多くが抱いている刹那的な美しさの象徴とは正反対とも言える"桜"観を〈美しく散るために咲くなら 僕は 夏の桜でいい〉というパンチラインとともに歌った歌詞の内容も聴き逃せない。
桜と言えば、ぱっと散っておしまいと思いがちだが、夏の間は葉を茂らせ、同時に翌年の春に備えるのだそうだ。夏の桜の花言葉は、「永遠に」。たぶん、「夏の桜」という曲のテーマはそれなのだと思うのだが、前述したアレンジ、歌詞ともに王道やステレオタイプ、あるいはクリシェなど、ありきたりのものには易々とは与しないぞという作り手の意思(や問題提起)が感じられるものになっているところも聴きどころだと言っておきたい。
良い曲であることはもちろん、だからこそシングルとしてリリースする意味があるのだと思う。そして、そういう曲が持つ美しさをストレートに伝える黒川の真っ直ぐな歌声があるからこそ、「夏の桜」はバラードとして、とても魅力あるものになっているのだ。
改めて、黒川の歌声が持つ純度の高い美しさにこの曲を聴いた誰もが胸を打たれることだろう。
最後に、夏の桜には、「永遠に」ともう1つ、花言葉があることを付け加えておきたい。それは「友情」。なるほど。黒川侑司feat. Galileo Galileiの「feat.」は、両者の友情を物語るものでもあったわけだ。
文:山口智男
黒川侑司 feat. Galileo Galilei「夏の桜」
2024年7月17日(水)
Format:Digital
Label:HIP LAND MUSIC / FRIENDSHIP.
Track:
1.夏の桜
試聴はこちら
黒川侑司 feat. Galileo Galilei「夏の桜」
2024年8月17日(土)
Format:7inch Vinyl
Track:
A side 夏の桜
B side 夏の桜 (Instrumental)
※数量限定盤
※8月17日(土)Yuji Kurokawa presents "素顔の見せ方"vol.2にて会場先行販売。後日、公式通販 "pochilu" で数量限定販売
2024年8月17日(土)
東京 渋谷 LOFT HEAVEN
OPEN 18:30 / START 19:00
出演:黒川侑司(ユアネス)、小林私、阿部将也(zonji)
TICKET 全自由 前売 ¥4,700+1D
https://w.pia.jp/t/kurokawayuji-t/
入会ページURL https://fanicon.net/fancommunities/4762
アツキタケトモ、Laura day romanceと週替わりでMCを担当
FM福岡「ROOM "H"」
毎週水曜 26:00~26:55
*radikoでエリアフリー/タイムフリー 試聴可能
黒川が対バンをきっかけに親交を少しずつ深めてきた尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)に楽曲の制作を依頼したところ、黒川の楽曲ならと快諾してもらえたのだそうだ。尾崎は黒川の敬愛するボーカリスト。OKの返事をもらえたとき、黒川はどれだけ歓んだことか。快哉を叫ぶ彼の姿が目に浮かぶが、因みに「夏の桜」のクレジットは以下の通り。
作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴・岩井郁人(Galileo GalileiのGt / Pf)
編曲:Galileo Galilei
そして、演奏も尾崎和樹(Dr)、岡崎真輝(Ba)を含むGalileo Galileiのメンバー全員によるものだという。だからこそ、黒川侑司feat. Galileo Galilei名義のリリースなのだが、曲を作ってほしいと依頼した時、黒川はそこまで考えていなかったはず。たぶん、シティ・ポップ・ブームの中で再評価された泰葉による81年のデビューシングル「フライディ・チャイナタウン」のユニークなカバーにトライした時と同様に今回も一人のボーカリストとして、楽曲に身を委ねようと考えていたに違いない。それがどんなきっかけでGalileo Galileiのメンバー全員が参加したコラボレーションに発展していったのか、興味は尽きない。
そんな「夏の桜」がバラードになったのは、尾崎が黒川にバラードを歌わせたい、歌ってほしいと考えたからなのだと思うが、ピアノとストリングスを使いながら、いわゆる王道のバラードにならなかった、あるいは、しなかったところが聴きどころだ。
音色をきらめかせながら、絶妙に歪みを加えたギター。演奏のグルーブを担うベース。そしてフロアタムをずしっと響かせた力強いドラム──曲調はバラードながら、鳴っている音はエッジを際立たせたロックバンド・サウンドというところがいい。そういう音を求めたから、Galileo Galileiのメンバーを巻き込んだのか。それともメンバーを巻き込んだからこそ、そういう音になったのか。
その答え合わせは、ぜひ本人達とさせてもらいたいが、我々日本人の多くが抱いている刹那的な美しさの象徴とは正反対とも言える"桜"観を〈美しく散るために咲くなら 僕は 夏の桜でいい〉というパンチラインとともに歌った歌詞の内容も聴き逃せない。
桜と言えば、ぱっと散っておしまいと思いがちだが、夏の間は葉を茂らせ、同時に翌年の春に備えるのだそうだ。夏の桜の花言葉は、「永遠に」。たぶん、「夏の桜」という曲のテーマはそれなのだと思うのだが、前述したアレンジ、歌詞ともに王道やステレオタイプ、あるいはクリシェなど、ありきたりのものには易々とは与しないぞという作り手の意思(や問題提起)が感じられるものになっているところも聴きどころだと言っておきたい。
良い曲であることはもちろん、だからこそシングルとしてリリースする意味があるのだと思う。そして、そういう曲が持つ美しさをストレートに伝える黒川の真っ直ぐな歌声があるからこそ、「夏の桜」はバラードとして、とても魅力あるものになっているのだ。
改めて、黒川の歌声が持つ純度の高い美しさにこの曲を聴いた誰もが胸を打たれることだろう。
最後に、夏の桜には、「永遠に」ともう1つ、花言葉があることを付け加えておきたい。それは「友情」。なるほど。黒川侑司feat. Galileo Galileiの「feat.」は、両者の友情を物語るものでもあったわけだ。
文:山口智男
RELEASE INFORMATION
黒川侑司 feat. Galileo Galilei「夏の桜」
2024年7月17日(水)
Format:Digital
Label:HIP LAND MUSIC / FRIENDSHIP.
Track:
1.夏の桜
試聴はこちら
黒川侑司 feat. Galileo Galilei「夏の桜」
2024年8月17日(土)
Format:7inch Vinyl
Track:
A side 夏の桜
B side 夏の桜 (Instrumental)
※数量限定盤
※8月17日(土)Yuji Kurokawa presents "素顔の見せ方"vol.2にて会場先行販売。後日、公式通販 "pochilu" で数量限定販売
LIVE INFORMATION
Yuji Kurokawa presents "素顔の見せ方"vol.2
2024年8月17日(土)
東京 渋谷 LOFT HEAVEN
OPEN 18:30 / START 19:00
出演:黒川侑司(ユアネス)、小林私、阿部将也(zonji)
TICKET 全自由 前売 ¥4,700+1D
https://w.pia.jp/t/kurokawayuji-t/
ファンコミュニテイ
ユアネス「ハムスター伝説」入会ページURL https://fanicon.net/fancommunities/4762
レギュラーRADIO
担当:黒川侑司(Vo/Gt)アツキタケトモ、Laura day romanceと週替わりでMCを担当
FM福岡「ROOM "H"」
毎週水曜 26:00~26:55
*radikoでエリアフリー/タイムフリー 試聴可能