SENSA

2024.06.30

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!futures・Shōtaro Aoyama・シアターブルックほか全24作品 -2024.6.29-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!futures・Shōtaro Aoyama・シアターブルックほか全24作品 -2024.6.29-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。 キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


みさと:6月24日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全24作品の中からPart-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。DALLJUB STEP CLUBが今回リアレンジアルバムでございます。

金子:今年2月に新作を出したばかりですけど、そこから割と近いタイミングでのリリースで、2015年に発表したファーストアルバム『We Love You』をリアレンジした『I Hate Me』。当時は4人だったんですけど、ラップ担当の森心言くんが抜けて、今は3人になっているので、よりドープな作品に仕上がっていて、あとこのアルバムタイトルもそうだし、曲タイトルも少しアレンジが加えられています。リードトラックのタイトルは「Gossip Magazine」ですけど、もともと「Weekly」というタイトルで、週刊誌的な感じで少し変わっていて。こういうユーモアは相変わらずダルジャブ(DALLJUB STEP CLUB)らしいなと思いました。



みさと:タイトルは対になっているというか、対義語的な表現の仕方がすごく面白いですし、ボーカルにたよらずとも、DTMにたよらずとも、今目の前にあるものでどう表現するかというところでの、本当にアイデアマンだと思いますし、リアレンジされても満足度の高いアルバムになっていましたね。続いて、JunIzawa,と楓幸枝のコラボシングルになります。

金子:今週はコラボものの面白い曲がたくさんあって、井澤さんは最近いろんな人とコラボレーションしていますけど、楓幸枝さんとコラボするというのは予想していなかった組み合わせで、でも面白くてね。楓幸枝さんのクールな歌の感じとトラックが合っている、かと思いきや途中からガラッと変わってジャングルになったり。曲タイトルの「ジャンブル」が"ごちゃ混ぜ"という意味だそうで、まさに色んなジャンルの要素が"ごちゃ混ぜ"になっていて、面白い楽曲でしたね。



みさと:資料によると、JunIzawaさんは"見えない未来を楽しみながら作った曲"ということに対して、楓幸枝さんは"人は一度でもちゃんと絶望する必要があるんだな"と感じたという、お二人のコメントは両極にありながらもひとつのものを作り上げられるという、まさにジャンブル感も楽しめますし、でも未来と絶望というのはある種セットなんじゃないかなというのも改めて実感したところでもあります。

金子:絶望を経験した先にこそ未来がきっとあるという感じもしますよね。

みさと:さあそんなPart-1からご紹介するのはどうしましょう?

金子:futuresの新曲を紹介しようと思います。

みさと:こちらもですね、SPENSRとのコラボの一曲になります。

金子:FRIENDSHIP.の中で色んなコラボが行われていて楽しいですね。これも意外なところが組み合わさったという感じが個人的にはしましたけど、ただSPENSRは新しいアルバムでロック要素も取り入れたり、音楽的な幅をどんどん広げている印象があったから、そういう意味ではさらにそこから拡張して、futuresのレゲエ~ダブなサウンドと、SPENSRのこのボーカルが結びつくというのは新しくて面白かったですね。

みさと:爽快なクリア感とベースの深さでリフレインするワードがすごく気持ちいい楽曲で、ライブハウスとかクラブとかラウンジではきっと聴き流せるような1曲でもあると思うんですけど、ヘッドフォンとかイヤフォンをすると世界に飛び込めるような、そういった没入感のある1曲でもあったなという印象で。いろんなシーンによって顔を変えそうな1曲ですね。

金子:レゲエ~ダブだからベースラインは印象的で。井澤さんとfuturesで一緒にやってもいいんじゃないの?とか思っちゃいましたね。



New Release Digest Part 2


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。 リリースおめでとうございます。はじめましてさんです。MayowaSensei

金子:この方は東京を拠点に活動する、ハウスやアフロビートなどの影響を取り入れたR&Bシンガーソングライター。今回はアフロビートをコンセプトとしたEPからの第一弾シングルと。ルーツにナイジェリアがあるということで、アフロビートがコンセプトというのはぴったりだし、さらにはプロデューサーのZuma.が参加していて、この人はOtomodatchiと一緒にやっていたりという組み合わせなので、すごくグローバルな楽曲だなという感じでしたね。



みさと:アフロビートとR&Bのいいとこ取りというか、それぞれのジャンルのファンが聴いても満足度高い着地点になっている印象でした。トラックと色気が1×1=無限大という公式になるような、単純な足し算では語れないような楽曲になっていたと思います。さらにRiE MORRiSがこちらもコラボレーションです。

金子:RiE MORRiSさんも毎回いろんな方とコラボレーションしていますけど、今回はラッパーのmaco maretsとコラボしていて。maco maretsは福岡の出身で、以前LITEの楽曲にも参加していたり、ジャンルを飛び越えて活躍しています。この曲はドラムンベースっぽい感じでしたけど、さっき井澤さんはジャングルっぽい曲をやっていて、そこも親和性があったりとか、いろいろ繋がっているなと改めて感じました。



みさと:それこそ今週みなさんひとつのフェスに出演していただきたいような、そんな少しジャンルが近しいような楽曲が多いですね。

金子:クラブミュージック系のいろんなコラボレーションが続いてますよね。

みさと:そうですね。RiE MORRiSさんはずっと素晴らしいコラボレーションを続けているので、これきっかけに過去作も聴いてほしいですね。さあそんなPart-2からはどうしましょう?

金子Shōtaro Aoyamaの新曲を紹介しようと思います。

みさと:素晴らしい!大好き!この曲リピートでずっと聴いています。

金子:こちらもコラボレーションで、少し前のどんぐりずをフィーチャーした曲もかっこよかったですけど、今回は元yonawoの荒谷翔大くんをフィーチャーしていると。yonawoは2020年代の福岡を代表するバンドのひとつと言ってもいいような存在になって、個人的にも結構取材をしていて、荒谷くんが抜けてしまったのは残念ではあるんですけど、こういう風に新たな魅力を見せてくれていて。どんぐりずがダンスミュージックと結びつくのはわかるけど、荒谷くんがこういうダンストラックにボーカルで参加するのはすごく新鮮ですよね。UKガラージあたりの色も感じさせるかっこいいトラックに、荒谷くんのこの声質で日本語がのっかることで、Shōtaro Aoyamaとしても新たな魅力を見せてくれた気がして、めちゃかっこよかったですね。



みさと:まさにですね。荒谷くんのシンガーとしての新たな一面を見たな、それを引き出したのがShōtaro Aoyamaだなという感じでしたよね。yonawoって今まで緩くて、明るくて、癒し、というキーワードが似合うような、そんなバンドのフロントマンだったわけですけど、今回の1曲は色気とダークさ、ミステリアス、"このボーカリスト誰なの?"って耳をそばだててしまうような感じで、それが元yonawoの荒谷翔大だと発見したときの喜びと驚きというのは、この感動はなかなか味わえないですよね。

金子:荒谷くんはソロになってからビジュアルがどんどんセクシーになっている印象があるから、そういう意味でも合いますよね。

みさと:yonawoだからこそのブランディングと、ソロだからこそのブランディングの棲み分けというところが、少しずつ差が出てきて面白いですよね。どっちがいいとかじゃなくて、どっちも彼であるというのはありつつ、だからこそ今後も楽しみでならないですよね。

New Release Digest Part 3


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます。今回もKacoがいい曲出しましたね。

金子小西遼くんがサウンドプロデュースで関わっていて、今回もサウンドも良かったし、歌も良くて、 本当に毎作いいですよね。今回「FOOL.ヒマラヤ」という面白いタイトルで、"決められたルートに沿って進むことへの反発、その代償も支払うことで自己の道へ進むことへの大切さを表現している"と資料にあって。放課後ホタルの新曲が「0点メーカー」というタイトルで、これも"誰かに合わせて100点を取るんじゃなくて、たまには0点でもいいじゃないか"みたいなことを歌っていて、ポップミュージックなんだけど、その背景にある種の反発心がある。そのカッコよさはKacoさんのこの曲からもすごく感じたし、反発心はポップミュージックの重要な要素でもあるなと改めて思ったりしました。



みさと:ルーツを紐解いていくと、ブルースとかロックだからこそ反骨精神のある楽曲を作れると思われがちではありますけど、どんな理由で、どんなきっかけで音楽をやりたいかって人それぞれだし、そのアウトプットというのは多様性があるよねっていうのもハッとさせられた楽曲だなと思いました。新曲を出す毎に彼女の虜になっています。

金子:6月30日、日付変わって今日は東京でワンマンライブも行うということで。これからますます精力的に活動していきそうですね。

みさと:楽しみですね。続きまして、木(KI)です。

金子:木(KI)は1年弱ぶりの新曲なんですけど、今回は1st EPの内省と、2nd EPの拡張を融合させる試みで生まれた楽曲ということで。クールな質感のファンク・ベースみたいな感じは木(KI)としては割と新鮮かなという印象もありつつ、アウトロの方にはツインギターのハモリがいきなり出てきたりして、おや?っていうこの感じは木(KI)らしいなとも思ったりして。やっぱりこの人たちは毎回面白いですね。

みさと:精神世界、希望の兆し、つながりという目に見えないけれど確実に存在するものを音で表現するのが得意だなと実感しているところと、意外性もはらんではいるけど、その意外性も含めて目に見えない世界ってこうだよね、と自分の想像し得ないところの形になっていくという。問題提起も含めて素晴らしい曲でしたね。木(KI)にしか作れない曲だと。



金子:「atha」はサンスクリット語で、こういう言葉をタイトルに冠しているのも彼ららしいですよね。

みさと:らしいですね。そんなPart- 3からどうしましょう?

金子シアターブルックの新曲を紹介しようと思います。

みさと:なんとこのタイミングでシアターブルックがFRIENDSHIP.からリリースすることになりました!

金子:まさかシアターブルックを紹介することになるとは。

みさと:タイジさーん!ありがとうございます!

金子:プロフィールは......読まなくても大丈夫ですかね。

みさと:そうですよ!もうご存知って感じだと思いますが。

金子:1986年結成ですか。ちなみに1991年にレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)の初来日のフロントアクトを務めているんですね。

みさと:それ知らなかった!すごい!そして、1995年にメジャーデビューと。

金子:歴史を感じさせますよね。

みさと:大ベテランですよ。

金子:今回が9年ぶりの新譜で、来年がデビュー30周年ということで、そこに向けて本格始動というところかなと思うんですけど。それこそレッチリの話があったように、もともとは結構ファンクなイメージが強くて、もちろん今もその要素というのは背景に持っているけど、今回の曲はホーンとストリングスの大らかなアレンジが印象的で、そこにはSOIL&"PIMP"SESSIONS(ソイル)のタブゾンビだったり、ストリングスはOAUのMARTINが参加していたりという、このサラッと豪華っていうのも、シアターブルックならではというか、さすがですっていう感じでしたね。



みさと:サックスもFRIENDSHIP.からソロで出されている栗原健さん、ソイルも演っている方が参加していて、まさに脇を固めるメンバーが豪華すぎる。奥様との会話からこの曲が生まれたと資料でいただいてるんですけど、バラード味のある聴かせる仕上がりというのが曲の成り立ちの解像度を高めてるなという。素晴らしい楽曲でした。

金子:奥様が"私をアムスに連れていって"と言って、「そのフレーズええやん!」ってなったという。

みさと:「すぐ曲できそうだわ!」って、一晩でできちゃったというのも資料でいただいてますけど。

金子:その感じもおもろいですね。

みさと:いいですよね。

後半はpollyがゲスト出演!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」

fmgfukuoka_curatedhour_logo_ok_2204.jpg FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)



NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。

DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武、そしてFRIENDSHIP.のキュレーターの平大助の3人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。



番組MC

kanekoatsutake_20210528.jpg金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
1697255226457.jpg奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

LINK
FM福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」 FRIENDSHIP.

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